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5分で分かる AWS IoT TwinMaker とデジタルツイン CX 事業本部 Delivery 部 若槻龍太 1 2023/08/22

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notice 2 ● 本発表内容は Developers IO 2023 での発表内容を5 分にぎゅっと縮めて再編したもの ● ほぼ趣味の IoT ネタの内容です ● 資料は後日ブログで共有予定

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自己紹介 3 ● 若槻龍太 ● 2019年11月入社(4年目) ● やっていること ○ サーバーサイド開発(メイン) ○ フロントエンド開発 ○ モバイル開発 ● 好きなAWSサービス AWS IoT TwinMaker AWS Step Functions AWS CDK

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アジェンダ 4 1. ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介 2. デジタルツインの理解を促すフレームワーク 3. 最後に

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アジェンダ 1 0 1. ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介 2. デジタルツインの理解を促すフレームワーク 3. 最後に

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● デジタルツインアプリケーションを簡単に構築可能とする サービス。 ● IoT データなどの値に応じて、3D モデルを 視覚的に変化させられる ● 6リージョンで提供(東京は未提供) 今回は AWS IoT TwinMaker によるデジタルツインアプリケーションの 大まかな構築手順を紹介 ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介 11

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● シーンコンポーザーで3Dモデルをインポートし、シーンの設 定を行う 設定項目: ・Light(光源) ・Annotation(注釈) ・Rule(動的表現) など 12 ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介

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● AWS の各種サービスをデータソースとして統合し、3D モ デルに紐付ける データソース(Component types)例: ・Amazon S3 ・Amazon Timestream ・Amazon Athena ・AWS IoT SiteWise ・Amazon Kinesis Video Streams ・など 13 ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介

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● データソースの値に応じて、3D モデルの色や アイコン等を視覚的に変化させる Rule(動的表現)を利用する 例: ・温度が上がれば黄色、さらに 上がれば赤色など 14 ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介

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● ビューワーを Grafana ダッシュボードに埋め込む Grafana は ダッシュボードを 簡単に構築できる OSS。 ユーザーは 3D ビューワーを 時系列グラフやビデオ動画等と 合わせて統合的なダッシュ ボード上で確認することが可能 15 ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介

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● 余裕があれば残り時間でデモをします 16 ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介

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アジェンダ 1 7 1. ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介 2. デジタルツインの理解を促すフレームワーク 3. 最後に

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“デジタルツイン”という用語は、 従来の方法を説明するために 多義的に使われがち 20

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“デジタルツイン”という用語は、 従来の方法を説明するために 多義的に使われがち 21 => そのことがユーザーの 混乱を招いているのが現状

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22 そこで AWS は、ユーザーのデジタルツインへの理解を促し、ビジネス価 値を達成できるようにするフレームワークを開発した https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/digital-twins-on-aws-unlocking-business-value-and-outco mes/ デジタルツインの理解を促すフレームワーク デジタル ツインの バイブル!

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23 AWS はデジタルツインを次のように定義 “デジタルツイン(DT)は、個々の物理システムの生きたデジタル表現であ り、データで動的に更新されて、物理システムの実際の構造、状態、およ び動作を模倣し、ビジネスの成果を促進します。” デジタルツインの理解を促すフレームワーク

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24 AWS はデジタルツインを次のように定義 “デジタルツイン(DT)は、個々の物理システムの生きたデジタル表現であ り、データで動的に更新されて、物理システムの実際の構造、状態、およ び動作を模倣し、ビジネスの成果を促進します。” デジタルツインの理解を促すフレームワーク ① ① ② ② ③ ③ ④ ④

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 42 さらに AWS は、デジタルツインのユースケースを L1 から L4 の 4段階で定義する Digital Twin leveling index を開発した https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/digital-twins-on-aws-unlocking-business-value -and-outcomes/

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 44 さらに AWS は、デジタルツインのユースケースを L1 から L4 の 4段階で定義する Digital Twin leveling index を開発した https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/digital-twins-on-aws-unlocking-business-value -and-outcomes/

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 45 L1 Descriptive ● 物理システムの視覚的表現による説明に焦点を当てたユースケース ● 物理システムを表す静的モデルから成る。 ○ 現実のシステムに応じて状態や構造は変化しない。 ● まだ完全なデジタルツインとは言えない。 ● IoT TwinMaker の利用による解決には適していない ○ 従来の CAD ソフトや VR/AR で解決すべき

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 48 AWS は、デジタルツインのユースケースを L1 から L4 の4段階 で定義する Digital Twin leveling index を開発した https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/digital-twins-on-aws-unlocking-business-value -and-outcomes/

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 49 L2 Informative ● 物理システムの現在や過去の状態を可視化するユースケース ● 接続により物理システムの状態をモデルに反映させる。 ● IoT TwinMaker が一番使われうるパターンだと考えられる

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 58 AWS は、デジタルツインのユースケースを L1 から L4 の4段階 で定義する Digital Twin leveling index を開発した https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/digital-twins-on-aws-unlocking-business-value -and-outcomes/

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 59 L3 Predictive ● 物理システムの未来のある瞬間の状態を可視化するユースケース ● 機械学習モデルの適用や what-if 分析により、物理システムの未来のあ る時点での状態の予測データをモデルに反映 ○ 予知保全などの事前対応を行うことができる

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 63 さらに AWS は、デジタルツインのユースケースを L1 から L4 の 4段階で定義する Digital Twin leveling index を開発した https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/digital-twins-on-aws-unlocking-business-value -and-outcomes/

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 64 L4 Living ● L3 の欠点は、物理システム自体の時間経過による変化に対応できないこと ○ 例えば発電機のタービンは軸ずれや摩耗などの経年劣化を起こすため、そ れらの変化を考慮しなければ、正確な予測を行えない ● そこで AWS は aws-do-pm という将来予測モデリングを可能にするフレーム ワークのソースコードを提供 ● aws-do-pm をアーキテクチャに追加し、物理システムの時間経過による変化を モデルに反映させたより正確な予測を可能に ● まさに生きている(Living)かのようなデジタルツインを実現

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デジタルツインの理解を促すフレームワーク 69 デジタルツインをビジネス適用したい場合、 対象の物理システムの何を可視化する必要があるのかを精査し、 構築するデジタルツインのレベルを判断することによって、 ビジネス価値の達成に大きく近づくことができる L1 Descriptive L2 Informative L3 Predictive L4 Living ビジネスの成果 (可視化対象) 既存の構造 既存の状態 未来の状態 より高精度な未来 の状態

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アジェンダ 77 1. ざっくり AWS IoT TwinMaker を紹介 2. デジタルツインの理解を促すフレームワーク 3. 最後に

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デジタルツインとは “究極の可視化手法”である と考えています 78

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そんなデジタルツインの アプリケーションを AWS 上で 簡単に構築できる AWS IoT TwinMaker に 個人的に非常にロマンを感じている 79

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最後に 80 ● しかし、AWS IoT TwinMaker のクラメソ社内事例はまだない ● そもそも国内でのデジタルツインの事例が殆どない ● そんな AWS IoT TwinMaker を一緒に 盛り上げませんか? ● 社内で提案したり、アウトプットしたりしませんか? ● 今なら先行者になれます!

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ありがとうございました 81