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Yappli Tech Conference 2024.10.17 ストアのポリシー変更時の 傾向と対策

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Speaker 開発統括本部 プロダクト開発本部 開発3部 アプリ申請チーム 秋永 ● 2021年ヤプリ⼊社 ● アプリ申請業務を主に担当 ● 軽⾳部、脱出ゲーム部所属

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⽬次 1. アプリ申請チームについて 2. ポリシー変更と注意点 3. プラットフォーム毎の対応事例紹介 4. まとめ

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アプリ申請チームについて

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アプリの「申請」に特化したチーム 01 アプリ申請チームについて

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アプリをApple社、Google社へ 審査提出を⾏う 01 アプリ申請チームについて

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ヤプリのアプリは約800アプリ 01 アプリ申請チームについて

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2024年 上半期の申請件数平均 156件/⽉ 毎⽉の申請件数 01 アプリ申請チームについて

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● アプリの申請対応 ● リジェクト(却下)対応 ● Apple社 / Google社のポリシー変更時のキャッチアップ及び対応 ● 各種証明書の更新作業 ● 申請状況の分析 ● 申請についての社内勉強会の実施 ● サポートページの定期更新 アプリ申請チームの主な業務 01 アプリ申請チームについて

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● アプリの申請対応 ● リジェクト(却下)対応 ● Apple社 / Google社のポリシー変更時のキャッチアップ及び対応 ● 各種証明書の更新作業 ● 申請状況の分析 ● 申請についての社内勉強会の実施 ● サポートページの定期更新 アプリ申請チームの主な業務 01 アプリ申請チームについて

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ポリシー変更と注意点

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Apple社やGoogle社が以下を⽬的に新たに回答項⽬を追加、ストア情報の更新が必要に なること。 ● 有害、不適切なコンテンツからユーザーを守り安⼼して利⽤できる環境を保つため ● 世界の様々な法律に準拠するため ● 各デバイス上で正しく動作する事を担保するため 期⽇までに対応できない場合、追加措置がある ポリシー変更とは 02 ポリシー変更と注意点

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ポリシー内容によって異なるが、以下の懸念点や注意点が多い傾向がある。 ● 期⽇がいつ発表されるか分からない ● 登録開始のタイミングまで対応できるアカウントの種類(権限)が分からない ● 対応するまで正解が分からない できるだけ余裕をもった対応を⼼がけたい 対応時の懸念や注意点 02 ポリシー変更と注意点

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800アプリのストア公開を確実に維持させるために、様々なコミュニケーション やアプローチでアナウンスを⾏い、お客様に対応を依頼している ● サポートページで案内 ● メールマガジンで案内 ● 管理画⾯上のお知らせやポップアップで案内 ● ヤプリ担当者から定例ミーティングにてリマインド ヤプリで対応する場合 02 ポリシー変更と注意点

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プラットフォーム毎の 対応事例紹介

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Apple社の場合 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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これまでのポリシー変更の例 1 ● アプリのプライバシー項⽬の回答必須化 ● EUデジタルサービス法についての回答必須化 ● 6.7インチディスプレイの画像項⽬追加 注意点や追加措置の傾向 2 ● 事前告知なしでApp Store Connect上に項⽬が追加される ● 未対応の場合はアップデートが不可になる ● 新規アプリのリリースが不可になる 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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● アプリのプライバシー項⽬の回答必須化 ● EUデジタルサービス法についての回答必須化 ● 6.7インチディスプレイの画像項⽬追加 これまでのポリシー変更の例 1 注意点や追加措置の傾向 2 ● 事前告知なしでApp Store Connect上に項⽬が追加される ● 未対応の場合はアップデートが不可になる ● 新規アプリのリリースが不可になる 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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EUデジタルサービス法についての回答必須化 ● EUデジタルサービス法(DSA)に基づいて、App Storeを利⽤している全て のデベロッパーで下記をAppStoreConnectへ登録する対応が必要となった 1. デベロッパー内に対象となるアプリ(EU諸国に配信しているアプリ)があるかの有無 2. 対象アプリがある場合、さらに必要な情報(連絡先情報)の登録   特にEU諸国に配信しているデベロッパーで登録が必須 1 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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⼿順1. 対象アプリ有無の回答 回答時の基準 アプリ単位ではなく、デベロッパとしてEUに配信してい るアプリがあるかを確認する 設定⼿順 EUに配信しているアプリがある場合  →「DSAに基づくトレーダーです」を選択して⼿順2へ EUに配信しているアプリがない場合  →「DSAに基づくトレーダーではありません、    またはEU内で配信する予定がありません」を選択 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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⼿順2. 必要な情報(連絡先情報)を登録する  回答時の基準 電話番号はSMSまたは⾳声通話、メールアドレスは受信 メールを確認できるものを設定する ⼊⼒した情報はEU加盟国のApp Storeに表⽰され、問い 合わせに使⽤されるため、その前提で設定する 設定⼿順 各情報を⼊⼒する。 電話番号⼊⼒の際は、冒頭1桁の番号を省略して⼊⼒する (例:03-1111-2222の場合、3-1111-2222と⼊⼒) 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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⼿順2. 必要な情報(連絡先情報)を登録する 続き 設定⼿順 設定した電話番号、メールアドレスにそれぞれ確認コー ドが送付されるので、それぞれ登録して設定を完了する 電話番号に対してはSMSで確認コードが送付されるが、 受信できない場合は、⾳声通話または書類送付でも設定 が可能 Appleより登録完了のメールが届き設定完了 (追加の連絡先情報確認メールの場合もあるので内容ま で必ず確認する) 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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Apple社の発表と対応の流れ 2 App Store Connect上に 注意喚起が表⽰される Apple Developer サイト上でアナウンス 概要や対応可否について サポートページを公開 登録⼿順について サポートページを公開 新規申請時に 登録が必須となる 登録を促すメルマガを配信 App Store Connect上に 回答期⽇と追加措置を公開 3/14 3/18 3/21 4⽉ 下旬 8/15 5/17 3/28 対応期⽇①:2024/10/16 EU諸国配信アプリが未対応の場合、登録完了までアップデート申請不可 対応期⽇②:2025/2/17  EU諸国配信アプリが未対応の場合、上記に加えてEUのストアから配信削除 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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対応時の懸念や注意点 ● 期⽇に関する懸念 ○ 期⽇の2ヶ⽉前に発表、登録開始から5ヶ⽉以上期間があったため余裕があった ● 対応できるアカウントの種類に関する注意点 ○ Admin、Account Holderで対応可能だった ● 対応内容に関する懸念 ○ アラートが消え、Apple社から訂正依頼がない事で完了 ● 期⽇までにポリシーを満たせない場合の懸念 ○ アップデート申請不可、EUのストアから削除の2段階で追加措置が発⽣ ○ 新規申請は期⽇前から未登録では申請不可となっていた 3 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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Google社の場合 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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これまでのポリシー変更の例 1 ● データセーフティ項⽬の回答必須化 ● デベロッパーアカウントの確認対応 ● 「健康アプリ」項⽬の回答必須化 注意点や追加措置の傾向 ● 未対応の場合アプリがストアから削除される ● 内容によってはデベロッパーアカウントが削除される ● 期⽇までに対応が難しい場合、期限の延⻑をリクエストできる場合がある 2 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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これまでのポリシー変更の例 1 ● データセーフティ項⽬の回答必須化 ● デベロッパーアカウントの確認対応 ● 「健康アプリ」項⽬の回答必須化 注意点や追加措置の傾向 ● 未対応の場合アプリがストアから削除される ● 内容によってはデベロッパーアカウントが削除される ● 期⽇までに対応が難しい場合、期限の延⻑をリクエストできる場合がある 2 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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アプリ内での健康や医療に関する機能の有無を登録。利⽤している場合は対象項 ⽬を選択してPlay Console上で回答が必要。 アプリ内で利⽤している機能を17項⽬から全て選択。利⽤が無い場合も回答が必要 (選択した内容によっては追加回答が必要となる場合がある) ストアに公開している全てのアプリが対象 「健康アプリ」項⽬の回答必須化 2 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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⼿順: 利⽤している機能を回答する 回答時の基準 アプリに健康関連の機能が備わっているかを確認 アプリのカテゴリで「健康&フィットネス」または「医療」 を選択している場合は機能を利⽤していると⾒なされる 設定⼿順 該当する機能全てにチェックを⼊れる 該当が無い場合は「アプリに健康関連の機能はない」を 選択する ※キャプチャは⼀部抜粋したもの 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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Google社の発表と対応の流れ 2 今後ポリシー変更を予定し ている概要のみアナウンス 期限を含めた詳細情報が 公開される 設定を開始 Play Console上に ⼊⼒項⽬が表⽰される 10/25 4/3 2023 2024 対応期⽇:2024/8/31 健康アプリ項⽬が未登録の場合 アプリの審査提出が不可 4/15 対応⽅針を検討 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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対応時の懸念や注意点 ● 期⽇に関する懸念 ○ 期⽇の5ヶ⽉前に発表、登録期間もほぼ同じ期間が設けられており、余裕があった ● 対応できるアカウントの種類に関する注意点 ○ アプリのアップデートを申請できる権限があれば、設定可能 ● 対応内容に関する懸念 ○ 登録時点で⼀時的に解消するが、その後どのタイミングで却下されるか不明 ● 期⽇までにポリシーを満たせない場合の懸念 ○ 期⽇までに対応できない場合は、アップデート申請を⾏えなくなる 3 03 プラットフォーム毎の対応事例紹介

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まとめ

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OS⽐較で⾒るユーザーフレンドリー 対応期間 アナウンス 追加措置 ◯ △ ◯ ◯ ◎ ◎ OSごとに特徴が異なるので、それぞれのポイントを抑える事が⼤切 結果の確認⽅法 △ ◎ 04 まとめ

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必要な対策  ● Apple社、Google社の最新ニュースページの定期的な確認 ○ 週に1度を⽬安にチェックする事で最新情報キャッチアップ。必要な対応を⼀早く把握する ● 申請画⾯への定期的なログインやアプリのアップデートを⾏う ○ 申請せずともアナリティクスメニューもあるので、分析のためにログインし、合わせて新たな申請項⽬やア ラートが表⽰されていないかを確認 ○ ビルドファイルをアップロードする事で初めて申請不可が判明する事もある ● 期⽇を待たずに余裕を持って対応する ○ 設定=完了ではない。求めれている回答では無い場合、リジェクトとなり完了までに⻑期化する場合も多 い。期⽇まで何度もリトライできるよう、余裕を持って対応する 04 まとめ

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事前準備をしっかり⾏い 快適なアプリライフを送ろう