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GREE VR Studio Lab, GREE, Inc. VTuber向け特殊表情コントローラの 可能性と機械学習的アプローチ グリー株式会社 GREE VR Studio Lab Director 白井暁彦 Akihiko SHIRAI, Ph.D GREE VR Studio Lab Twitter@o_ob @VRStudioLab 速公開版

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白井暁彦: VRエンタテインメントシステムの研究者 書籍「白井博士の未来のゲームデザイン~エンタテイメントシステムの科学~」(2013)より ▶ 2018年6月より現職 GREE VR Studio Lab, Director

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[現在] GREE VR StudioDirector <ラボって何やってるの…?> VTuber事業を推進するWright Flyer Live Entertainment (WFLE)の技術支援 国内/海外他社とのR&D連携推進 成果発信・啓蒙活動・インターンシップ受け入れ Twitter @VRStudioLab YouTubeチャンネル j.mp/VRSYT

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GREE VR Studio Lab, FY19でやったこと(抜粋) ・特許の使い方 IPの作り方 ・機械学習を用いたフェイシャルキャプチャ ・指表現グローブの開発 ・Vicon, Xsens等新型Mocapの評価導入 ・外部デモを開発する ・価値を測る ・アバター社会の教育利用 ・ボイスチェンジャー(基礎・応用) ・触覚VR ・外部発信ワークショップ開発 ・国際連携

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1. 誰もやらない事をやる 1. どういう状態になっていればいいかを考える 1. R2Dのパスを考える GREE VR Studio Lab

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2019/7/1発表

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VTuberと触覚エンタテインメント(まじめ) ● IEEE World Haptics Conference (東京, 7/9- 12)でデモ発表 ”Haptic Minesweeper” ● SIGGRAPH 2019 Posters 採択(ロサンゼルス, 7/28-8/1) ”Neck Strap Haptics: An Algorithm for Non-Visible VR Information Using Haptic Perception on the Neck” ● Yusuke Yamazaki, et al. バーチャルな世界の熱狂を 肌で感じることができる 触覚デバイス「Hapbeat」 (東工大発Startup企業) →視覚に頼らず距離や方向を 表現するためのアルゴリズムに関する研究 東工大 オフキャンパス実習& 長谷川研究室とコラボで実現

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https://twitter.com/koeuranai https://vr.gree.net/lab/vc/

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「転声こえうらない」(β) 2019/6/27リリース GREE VR Studio Labから初のプロダクト しかもWebブラウザ上のサービス。 13タイプの様々なキャラクターから選択して、 好きな声になって気持ちを伝えよう! あなたは「どんな声」で何を伝えますか? 「なりたい声」を選び「なりたい声」になって Twitter等でシェアできる公開実験プロジェクト。 「おねえさん」「マダム」「男子中 学生」「ソプラノ」「おにいさん」 「小学生」「ゴリラ」「ダミボ」 「ヤミ声」「ムッシュ」「カワボ」 「ダンディ」「両声類」の計13種類 https://twitter.com/koeuranai https://vr.gree.net/lab/vc/

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「転声こえうらない」(β) http://bit.ly/KOEURANAIB

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とあるユーザさんによる例 #こえうらない で探してみてください https://twitter.com/tanakayoshikazu/status/1144525991802331142 https://vr.gree.net/lab/vc/share#1uz04gem591q39t1v8am30jb54

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“なりたい自分で、生きていく” (WFLE社HPより)

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ACM SIGGRAPH ASIA 2018 TOKYO “Real-Time Live!” 【リアルタイム・ライヴ!!】 東京国際フォーラム1500席の前で たった7分間ライブデモを行う SIGGRAPH内でも難度高いデモセッション

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VTuber 産業における R&D要素

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VTuber 3D Avatar Technology Voice Record & Lip Sync Motion Capture Finger Capture Hair & Accessary Face Capture & Blend Shape Body & Cloth Xsens MVN Animate - Products - Xsens 3D motion tracking https://www.xsens.com/products/xsens-mvn-animate/ Real Time Rendering Network Broadcasting Gifting https://ikinema.com/orion

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記者会見やライブデモにも活用 👈決算説明会(朝日新聞社YouTubeより) 外部イベント用仕様 iPhone新機種のキラーアプリ的扱い YouTube「KDDI iPhone XS/XS Max 発売イベント」で検索 VTuber社員 「いそら真実」@_Isoramanami/

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REALITY Studio Tokyo - プロによる公式番組 MVN Link MVN Link MVN Studio Live Action Vive Tracker x8 Vive Tracker x8 Live Action iKinema Orion iKinema Orion 収録と生放送で 共演可能 複数人のライブモーションキャプチャーに対応

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REALITY Studio Tokyo - プロによる公式番組 収録と生放送で 共演可能 現実空間のカメラワークや音響と 仮想空間の3D演出をリアルタイムにミックス マイクやミキサー による音声出力 Vive Tracker のカメラワーク Unreal Engineの 3D表現の出力 現実空間 仮想空間 ゲームの映像出力 OBS/WireCast

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REALITY Studio → クラウド → REALITYアプリへ 収録と生放送で 共演可能 毎日の収録&生配信に耐えうる機材を常備 他のプラットフォームにサイマル配信が可能 技術スタッフによる検証

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REALITY Studioの紹介 専用アプリで 視聴者と交流 3Dギフトによる視聴者との交流 無料ギフト 応援グッズ バラエティ アピール 定常ギフトは毎月追加予定! 季節ごとに入れ替わるギフトや 専用ギフトを準備中

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表情の可能性

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“特殊表情”

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REALITY 公式番組における特殊表情の例 奏天まひろ & 葉月ナツ さんによる デスソースチャレンジ

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Unreal Engine 4 (自社開発) Pipelines for VTuber Live Entertainment in REALITY Studio REALITY Glove (StretchSense) Facial Capture Blendshape (iPhoneX TrueDepth) Gifting (GCP) Real-Time Rendering (Unreal Engine4) OBS Studio IP Broadcasting

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Maya上でのBlendshapeの生成

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機械学習的 アプローチ

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フランスEISKO社Startup“Polywink” 機械学習と人力によりアップロード後24時間で iPhoneX用 52Blendshapesを生成してくれるサービス 【海外技術評価】

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“特殊表情” どうやってこれを コントロールす る?

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Real-Time Rendering (Unreal Engine4) Pipelines for VTuber Live Entertainment in REALITY Studio REALITYGlove (StretchSense) Facial Capture (iPhoneX TrueDepth) Gifting (GCP) OBS Studio IP Broadcasting VIVE Tracker (Bluetooth / USB Cable) Xsens MVN Studio Facial Controller - LiveAction - Camera controller - Studio props - Collision 2D Real-Time Compositing RTMP Transfer

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今回扱った特殊表情15種類 happy: 嬉しい顔 plan: 企み・ドヤ顔 pressure: 威圧顔 x: ><(バツ目)顔 fear: 恐怖/青ざめ angry: 怒り顔 spiritless: 無気力顔 beg: おねだり sad: 泣き顔 shame: 照れ顔 star: 星目 o: 白丸目 Kiss: キス顔 speak: 通常顔 default: 通常顔(顔閉じ)

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それぞれの表情を 10秒かけて演じてください ・iPhoneXを顔が正面中央に撮影されるよう固定し、目線は特に指定ない限りは カメラに向けてください(スタジオではヘッドセットを装着して実験します) ・表情は15種類あります ・セリフはアドリブ可です。間違ったりしてもそのまま続けてください。 ・誰か特定の人物に向けて語りかけるイメージだとやりやすいです。 ・同じ実験を5テイク収録します。それぞれのテイクで「 再現性あるキャラづくり」を 意識しつつ、バリエーションは広めにつけていただいて構いません。 演技開始 演技終了 600で 約10秒です 保存/次へ save 学習シーケンスの例

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学習環境 顔が見えると集中できない、など 様々なノウハウあり ※PKSHA Technology社との コラボレーションに関しては 詳細資料割愛

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52 blendshapes (upto 75 fps)

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その他検討した手法 ・音声を組み合わせた学習 ・クラスを統合 ・ルールベースの組み合わせ

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完成したプロトタイプ ● 予測結果の表示 ● Blendshape値 ● スレッショルド ● 時間方向フィルタ ● ルールベースOn/Off ● 機械学習On/Off ● 分類器On/Off ● 分類クラスの選択 PKSHA Tech Collaboration

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(できたものベース)まとめ

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(意味的な) まとめ 人間がやるべきこと ルールを見つける これからも継続すべき良いテーマ

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「転声こえうらない」(β) の背景 【技術】 ・VR Studio Labと社内のインフラ基盤などを支える開発本部を中心に開発 ・音声変換の高品質化、クラウド化、リアルタイム化を目標の基盤研究 ・ラボプロトタイプ「声のバーチャルリアリティ」 ・明治大学 総合数理学部先端メディアサイエンス学科 森勢将雅 准教授に よる音声分析合成方式「WORLD」を応用 ・楽しい体験とシェア機能を通して、 みなさんの「なりたい自分」についての調査・研究が可能なサービス 【今後】 ・リアルタイム化、クラウド上で動くエンジンモジュール化 ・音声コミュニケーションと将来のソーシャルメディア研究基盤 ・今後も「R2D」で新たな社会実装を続けて参ります https://twitter.com/koeuranai https://vr.gree.net/lab/vc/

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GREE VR Studio Labインターン募集 学位認定型インターン(3-6か月):修士~博士の専門テーマに関連 自由研究型インターン(3か月):提案により ミッション達成型インターン(機械学習系) 実装エンジニア(グラフィックス / Web / サーバーインフラ) ・総合的なR&D就業体験、キャリア相談、素敵なランチ ・出勤日は週2日~。ミッション達成型は自宅作業も検討します。 ・時給は規定により優遇: ・修士/博士課程学生優遇 ・指導教員と連携して進めます ・欧州型インターンシップ・学位認定要件に最適 ・International (English/Japanese): 英語を日常的に使いたい人オススメ 応募方法:VRSionUpの懇親会で名刺交換 もしくは Twitter @o_ob へDMにて応募

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Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. GREE Camp(2日間) エンジニア、デザイナー、ビジネス/ゲームプランナー混成チームを組み、 新規ゲームやインターネットサービスの企画・モックアップ開発に挑む。 優秀チームは社内イベントや勉強会などに特別ご招待いたします。 ■開催日程 ・2019年7月20日(土)~21日(日) ・2019年8月3日(土)~4日(日) ■開催場所 六本木ヒルズ グリー本社 ■待遇 ・実習手当20,000円 ・本選考特別選考パス 6/1よりエントリー開始! 皆さんのご応募をお待ちしております!!

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Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. GREE Jobs(3週間~) 実際の開発環境でグリーの社員や役員と席を並べて、実践に即した 知識やスキルを身につけることができる長期実践型インターンシップ。 ■募集コース ・ゲーム(Web/Native)事業 ・広告・メディア事業 ・XR(VR/AR/MR)事業 ・VTuber事業 ・インフラストラクチャ開発 ■開催場所 六本木ヒルズ グリー本社 ■待遇 ・時給1,000円~ ・本選考特別選考パス

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“ゲーム機能” 7月中旬リリース! 今後もご注目ください!!