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© LANCERS, INC. 2 調査概要 


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3 今回の調査概要
 アメリカの調査を参考にフリーランス実態調査は実施しております。 


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4 対象者の規模 (調査対象と労働人口からの推計 単位:万人)
 ※インターネット調査のため、インターネットを使用していないフリーランスは本調査対象外となる。

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© LANCERS, INC. 5 フリーランス市場 4つの大きな変化


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6 ①フリーランス人口が過去最大の1,670万人に
 昨年の調査まで横ばいになっていたフリーランス人口は昨年と比較して57%増の1,670万人と なった。
 ※日本の調査は「フリーランスに関する実態調査 2018(2018年2月発表)・2021(2021年2月)」  アメリカの調査は「 Freelance in America2018(2018年10月発表)・2019(2019年6月発表)」に基づく。

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7 ②経済規模も昨年から約10兆円増加で過去最大に
 人口の増加と共に経済規模も28兆円となり、昨年から約10兆円増加で過去最高を更新して いる。
 ※「フリーランスに関する実態調査 2018(2018年2月発表)・2019(2019年2月発表)・2020(2020年2月発表)・2021(2021年2月発表)」に基づく。

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8 ③ 副業・複業ワーカーの増加
 昨年まで減少傾向だった副業・複業ワーカーの数も急増し、800万人を超えた。 
 ※「フリーランスに関する実態調査 2018(2018年2月発表)・2019(2019年2月発表)・2020(2020年2月発表)・2021(2021年2月発表)」に基づく。  副業・複業ワーカーについての詳細は P14以降に記載。 副業・複業ワーカー人口(万人)

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9 ④フリーランスになった人の増加
 1年以内にフリーランスになった人が500万人を超えた。 
 ※「フリーランス実態調査 2020(2020年2月発表)・2021(2021年2月発表)」に基づく。

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10 調査のまとめ:4つの大きな変化
 フリーランス人口が過去最大に
 昨年の調査まで横ばいになっていたフリーランス人口は昨年と比較して57%増の 1,670万人となった。1年以内にフリーランスとなった人も517万人となり、昨年1年 間で始めた人よりも約200万人増加している。
 
 
 経済規模も約10兆円増加
 経済規模も28兆円となり、昨年から約10兆円増加で過去最高を更新している。ま た、副業・複業ワーカーは昨年の708万人から今年は812万人まで増加したことか ら、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために在宅勤務など、より柔軟に働く ことを求められた結果だと考えられる。


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© LANCERS, INC. 11 4つのタイプ別
 フリーランス人口増加の考察


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12 フリーランスの4つのタイプ
 フリーランスには以下の4つのタイプがある。全てのタイプで昨年より人口が増加している。 
 ※「フリーランス実態調査 2020(2020年2月発表)・2021(2021年2月発表)」に基づく。()内は昨年の数値。

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13 4つのタイプのフリーランスの定義
 4つのタイプは以下のように分けられている。 
 ※12カ月以内に仕事の対価として報酬を得たワーカーのうち、上記の条件に当てはまらない回答者は全て「ノン・フリーランス」と定義している。

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© LANCERS, INC. 14 副業系すきまワーカー・複業系パラレルワーカー
 増加の考察


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15 副業系すきまワーカーと複業系パラレル ワーカーは昨年より104万人増加してい る。
 
 これは、新型コロナウイルス感染拡大防 止のために広まった在宅勤務により、通 勤時間がなくなり時間の余裕ができたこと が原因だと考えられる。
 副業・複業ワーカー増加の考察①
 在宅勤務の影響で副業・複業の時間ができるように


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16 新型コロナウイルスの影響で会社に導入された制度
 上位5位 (対象:副業系すきまワーカー 387名 単位:%) 
 本調査で副業ワーカーを対象に「新型コ ロナウイルスの影響で会社に導入され た制度」を質問したところ、「在宅勤務」と いう回答が最も多く、30%の副業者の会 社で在宅勤務が取り入れられた。 
 
 今後も在宅勤務が広がると副業・複業 ワーカーは増加していくと考えられる。 
 副業・複業ワーカー増加の考察①
 在宅勤務の影響で副業・複業の時間ができるように
 ※質問内容は「新型コロナウイルスにより、今年度からあなたやあなたの会社が始めたことを選んでください。」(複数回答可)

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17 副業・複業ワーカー増加の考察②
 プロフェッショナルなスキルをもつ副業・複業ワーカーの増加
 副業・複業ワーカーの本業の職種とフリーランスとしての職種
 (対象:副業系すきまワーカー 387名・複業系パラレルワーカー 387名 単位:%) 
 ※質問内容は「あなたが行っている職業について、『本業で行っている職種』と『雇用によらない働き方で行っている職種』にあてはまるものを以下からすべて選んでください。」 (複数回答可)

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18 副業・複業ワーカーの「本業の職種」と「フリーランスとしての職種」をみると、本業では「ビジネ ス系(マーケティング、営業等)」と回答する人が多いがフリーランスとしては「コンサルタント・ カウンセラー系」と回答する人が多い。 
 副業・複業ワーカー増加の考察②
 プロフェッショナルなスキルをもつ副業・複業ワーカーの増加
 今まで副業をしてこなかったプロフェッショナルなスキルを もった会社員が在宅勤務で時間ができたことをきっかけに コンサルタントなどプロフェッショナルなスキルが必要な副 業・複業をはじめたことが原因だと考えられる。

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19 また、フリーランスの4つのタイプのうち、副業系すきまワーカーの年間報酬額の平均のみ昨年 より微増しており、これもマーケティングや営業といったプロフェッショナルなスキルが必要な職 種の副業・複業務者が昨年より増加したことが原因だと考えられる。 
 
 フリーランスの仕事を通して得た平均年間報酬額(2020年・2021年の比較) 
 副業・複業ワーカー増加の考察②
 プロフェッショナルなスキルをもつ副業・複業ワーカーの増加
 
 副業系
 すきまワーカー
 複業系
 パラレルワーカー
 自由業系
 フリーワーカー
 自営業系
 独立オーナー
 2021年
 63.9万円
 108.4万円
 57.8万円
 354.8万円
 2020年
 62.8万円
 116.3万円
 181.6万円
 357.7万円
 ※「フリーランス実態調査 2020(2020年2月発表)・2021(2021年2月発表)」に基づく。

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© LANCERS, INC. 20 自由業系フリーワーカー増加の考察
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21 自由業系フリーワーカーは昨年と比較し、250万人増加している。その中でも、「主夫・主婦で ある」と回答した人は昨年より17%増加した。 
 自由業系フリーワーカー増加の考察①
 主夫・主婦がフリーランスとして活躍
 自由業系フリーワーカーで「主夫・主婦である」と回答した人の割合
 (対象:自由業系フリーワーカー 387名 単位:%) 
 ※質問内容は「あなたがの職業を教えてください」(単一回答)

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22 1週間に働く時間を見てみると、「10 時間未満」との回答も昨年より27% 増加した。このことから、ちょっとし たすきま時間を活用しながら働く主 婦・主夫が増加していることがわか る。
 自由業系フリーワーカー増加の考察①
 主夫・主婦がフリーランスとして活躍
 自由業系フリーワーカーが1週間で活動する時間 
 (対象:自由業系フリーワーカー 387名 単位:%) 
 ※質問内容は「通常、週にどの程度の時間、「雇用によらない自由な働き方」をしているか教えてください。」(単一回答) 数値は四捨五入しているため、合計が 100%になるとは限らない。

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23 自由業系フリーワーカーは昨年と比較して職種 に変化がでている。昨年よりも割合が大きく増え ている職種は、「事務(昨年比+10.6%)」「店舗接 客(昨年比+4.4%)」「マーケティング(昨年比 +3.4%)」である。
 
 事務や店舗接客をする人の増加は、コロナ禍で 仕事に復帰した主夫・主婦が増加したことが要因 だと考えられる。新型コロナウイルスの影響によ り、接客が必要な店舗の休業が続く中でも「店舗 接客」を仕事とする人が増加したのが特徴であ る。
 自由業系フリーワーカー増加の考察②
 自由業系フリーワーカーの職種の変化
 
 各フリーランスのタイプにおける「店舗接客」を
 職種と回答した人の割合
 (対象:フリーランス 1,549名 単位:%) 
 ※質問内容は「あなたが行っている職業について『雇用によらない自由な働き方』で行っている職種にあてはまるものを以下からすべて選んでください。」(複数回答可)

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© LANCERS, INC. 24 自営業系独立オーナー増加の考察
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25 自営業系独立オーナーの数は、昨年 と比較して255万人増加している。経 済規模も昨年から約9兆円増加してお り、フリーランスの4つのタイプの中で 最も大きく伸びていることがわかる。 
 
 自営業系独立オーナーが増加したの は、新型コロナウイルス感染拡大防 止のための在宅勤務の影響により、 働き方を見直した結果、独立した人が 増加したからだと考えられる。
 
 自営業系独立オーナー増加の考察①
 会社に頼らない働き方を選択する人の増加
 
 フリーランス4つのタイプ別
 経済規模
 (単位:兆円) 
 ※「フリーランス実態調査 2020(2020年2月発表)・2021(2021年2月発表)」に基づく。

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26 「会社に頼らず生きる」ということを目的に フリーランスになる人が増加しているた め、自営業系独立オーナーはプロフェッ ショナルなスキルを持つ人が増加してい る。職種別に細かくみてみると、自営業系 独立オーナーで経営企画をしている人は 昨年と比較して9.2%増加、営業をしてい る人は8%増加した。
 自営業系独立オーナー増加の考察②
 プロフェッショナルなスキルを持つ自営業系独立オーナーの増加
 2020年と比較して伸び率の高かった
 自営業系独立オーナーの職種 上位4職種
 (対象:自営業系独立オーナー 388名 単位:%) 
 データ待ち ※質問内容は「あなたが行っている職業について『雇用によらない働き方』で行っている職種にあてはまるものを以下からすべて選んでください。」(複数回答可)

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27 「平均年間報酬額」をみると昨年と比較して2.9万円減少しているが、これは新型コロナウイル スの影響による一時的なもので、プロフェッショナルが増加している自営業系独立オーナーの 報酬額は今後増加していくと考えられる。 
 自営業系独立オーナー増加の考察②
 プロフェッショナルなスキルを持つ自営業系独立オーナーの増加
 フリーランスの仕事を通して得た平均年間報酬額(2020年・2021年の比較) 
 
 副業系
 すきまワーカー
 複業系
 パラレルワーカー
 自由業系
 フリーワーカー
 自営業系
 独立オーナー
 2021年
 63.9万円
 108.4万円
 57.8万円
 354.8万円
 2020年
 62.8万円
 116.3万円
 181.6万円
 357.7万円
 ※「フリーランス実態調査 2020(2020年2月発表)・2021(2021年2月発表)」に基づく。

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© LANCERS, INC. 28 フリーランスの働き方 


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29 自由な働き方の満足度
 フリーランスは仕事についてノンフリーランスよりも前向きに捉えていることがわかった。特に 時間や場所にしばられることの少ないフリーランスは「ライフスタイルに合っている」と回答す る人が7割ほどになった。
 ※質問内容は「あなたの現在の働き方についてそれぞれあてはまるものを選んでください。」対象:フリーランス 1,549名 ノンフリーランス 1,546名 (複数回答可)

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30 自由な働き方の障壁
 収入や仕事獲得の面で安定しない点が大きな障壁となっている。 
 ※質問内容は「あなたが自由な働き方を続けていく上での障壁は何ですか?」対象:フリーランス 1,549名 (複数回答可)

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31 フリーランスの仕事を通して得た年間報酬額
 副業系すきまワーカーは年収10万円以下が過半数を占めるが、自営業系独立オーナーは年 収400万円以上が最も多い。
 ※質問内容は「「雇用によらない自由な働き方」から得られる平均的な年間の報酬金額の合計を教えてください。」()内は過去の数値。     構成比は四捨五入しているため、合計が 100%になるとは限らない。()内は昨年の数値。 

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32 仕事を探す経路
 昨年と比較し、「人脈」を通じて仕事を探す割合が減少しているのに対し、シェアリングプラット フォームやクラウドソーシング、エージェントサービス、といった 
 オンラインのサービスを利用して仕事を探す人は増加している。 
 
 ※質問内容は「あなたは、『雇用によらない自由な働き方』をする上で、どのような手段で仕事を探していますか?」 対象:フリーランス 1,549名 (複数回答可)

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33 マネジメント経験
 フリーランスのほうがノンフリーランスより過去にマネジメント経験をしたことのある人が多い。 
 ※質問内容は「次の中から、あなたの勤務先での現在の役割を教えてください。」対象:フリーランス 1,549名 ノンフリーランス 1,546名(単一回答)

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34 フリーランスの年齢
 副業・複業ワーカーは若年層が中心となっており、自営業系独立オーナーは50代以上が中心 となっている。
 ※質問内容は「あなたの年齢を教えてください」対象:フリーランス 1,549名 (単一回答) 構成比は四捨五入しているため、合計が 100%になるとは限らない。

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35 フリーランスになったきっかけ
 収入面だけでなく、自身の働き方を変えるためにフリーランスになったという回答が目立った。 
 ※質問内容は「あなたが、雇用によらない自由な働き方を始めた理由は何ですか?」対象:フリーランス 1,549名 (複数回答可) 

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36 フリーランスとして週に活動する時間
 副業・複業ワーカーは週に10時間未満という人が多い。 
 ※質問内容は「通常、週にどの程度の時間、「雇用によらない自由な働き方」をしているか教えてください。」対象:フリーランス 1,549名 (単一回答)  構成比は四捨五入しているため、合計が 100%になるとは限らない。()内は昨年の数値。 

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37 調査のまとめ:フリーランスの働き方
 仕事の探し方に変化
 昨年と比較し、仕事の探す方法を「人脈」と回答した人はわずかに減少し、「エージェントサービス」などを使用している人が 増加している。人材系サービスの増加により人脈に頼らない仕事の探し方が広まったと考えられる。また、新型コロナウイ ルスの影響で家で過ごすことが多かったからか、シェアリングサービスやクラウドソーシングといったオンラインでの仕事探 しも増加している。
 
 働き方への満足度が高いが、課題も 
 ノンフリーランスと比較し、時間や場所にとらわれない働き方ができるフリーランスは「仕事が自分のライフスタイルに合って いる」という回答が7割近くになるなど、働き方への満足度が高いことがわかった。その一方、収入の安定など課題も抱えて いる。
 
 ポジティブな理由でフリーランスを選択する人が多い 
 フリーランスになる理由として大半を占めるのが「収入の拡大のため」「時間・場所にとらわれない働き方をするため」「自己 実現のため」といったもので、フリーランスへのイメージがポジティブになっていることがわかった。
 
 働く時間が短くなった
 週に働く時間は、自営業系独立オーナー以外は半数以上が「10時間未満」と回答していることから、短いすきま時間でフ リーランスとして活動している人が大半であることがわかる。また、働く時間と年収は連動しており、働く時間が長い自営業 系独立オーナーは年収も高くなっている。


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© LANCERS, INC. 38 フリーランスの未来 


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39 副業をしてみたいと考えるノンフリーランスが67%、今後もフリーランスの働き方を 続けたいと回答した人が52%と、今後もフリーランスはさらに増加すると考えられ る。
 今後の働き方
 ※対象: ノンフリーランス 1,546名(単一回答) ※対象: フリーランス 1,549名(単一回答)「わからない」という回答は省く。

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40 フリーランスのイメージは?
 「保障面などの不安な点もあるがフリーランスとしての働き方に興味は
 ある」といった考えを持つ人が多いことがわかった。