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ChatGPTの国際的な動向と著作 権・ガイドラインついて ChatGPT部 #05 ~LT & 著作権につ いて語る会~ 2023年5月6日(土) 太田博三

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ChatGPTをめぐる国際的な動向 ・2022/11/30日 ChatGPTが公開 ↓ 3/31 ChatGPTの欧米で規制論広がる イタリアのChatGPT一時禁止、欧州で規制広がる予兆か ↓ 4/15 OpenAIアルトマン来日 ↓ 日本政府:ChatGPT「規制考えず」 ↓ 4/29 G7デジタル・技術相会合 ①「 イノベーションの機会の活用」、②「法の支配」、③「適正手続き」、 ④「民主主義」、⑤「人権尊重」の5原則を運用するとした。 →G7広島サミットへ ↓ 5/1 JDLA「生成AIの利用ガイドライン」公開 記者発表会 ↓

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ChatGPTのロゴやデザインと著作権等の対応 5/1 JDLA「生成AIの利用ガイドライン」公開 記者発表会 →ChatGPTの著作権 下記より転記:生成AIの利用ガイドライン【簡易解説付】 第1版(2023年5月公 開) • (2) 登録商標・意匠(ロゴやデザイン) •  商標や意匠として登録されているロゴ・デザイン等を生成AIに入力することは商 標権侵害や意匠権侵害に該当しません。 •  もっとも、この点は著作物と同様、あくまで「入力行為」に関するものである 点に注意が必要です。故意に、あるいは偶然生成された、他者の登録商標・意匠 と同一・類似の商標・意匠を商用利用する行為は商標権侵害や意匠権侵害に該当 します。 • すなわち、生成AIにロゴやデザインを入力する際には登録商標・意匠の調査の必 要性は乏しいですが、生成物を利用する場合には調査が必要です。 • (2)生成物を利用する行為が誰かの既存の権利を侵害する可能性がある ① 著作権侵害 •  生成AIからの生成物が、既存の著作物と同一・類似している場合は、当該生成 物を利用(複製や配信等)する行為が著作権侵害に該当する可能性があります。

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ChatGPTの個別企業のガイドライン作成の対応 G7での国際的な動向や日本ディープラーニング協会のガイドラインの発表を受けて、 各企業でのリスク管理におけるガイドラインが求められると思われます。 ChatGPTを日本企業はどう使う?「禁止」ドコモ、「模索」楽天、「自社開発」LINE…14社調 査 | Business Insider Japan h ps://www.businessinsider.jp/post-265674  全社利用のパナソニック コネクト2023年2月17日のサービス開始以来、多くの社員が 「ConnectGPT」を業務で活用。 パナソニックが社内版ChatGPTを全社員へ拡大、国内約9万人が本格利用開始

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ChatGPTの個別企業のガイドライン作成の対応 クラスメソッドのガイドライン  基本 AIサービスを業務利用する場合は、原則として上⾧の許可を得ること。 検証目的で、業務に直接関連しない情報(テストデータなど)を入力して試すこと は問題ない。 業務情報を利用したい場合は、この後の「業務利用する場合」のガイドラインに沿 うこと。 サービス利用前に、データの取り扱いの規約を必ず確認すること。 サービスとして提供する場合 サービスとしてAIが生成するコンテンツを提供する場合は、AIが生成したものであ ることを明記し、内容については参考程度にする断りを入れること。 ChatGPTにおけるデータ取り扱いの規約 APIを経由して顧客から送られたデータ について • 送られたデータは原則として学習に利用しない(学習のデータを共有してもい い、という場合はオプトイン) • 不正利用などの監視のため、30日間は送られたデータを保持する(その後は削 除。ただし法律で義務付けられている場合を除く)

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今後の動向について フェーズⅠ:簡易的なサービス展開 →各社サービスが出揃ったような感じ フェーズⅡ:自社内での活用 →入力先のデータの取り扱いなど。 Cf .OpenAIのガイドライン(API Data Policies) →個人レベルでの活用から自社内活用へ フェーズⅢ: 差別化しかサービスの競争へ GPT5 or 6×自社プラットフォーム ChatGPT×VR ・・・ 9.7 90.3 企業が利用を禁止 個人で利用 20.2 41.9 11.8 26 多用する 時々利用する 一度のみ 未利用

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今後の動向について フェーズⅡ:自社内での活用 ChatGPTの営業利用 元キーエンス(田尻 望|カクシン CEO) AI×人×付加価値創造=超トップビジネスパーソン化 →ChatGPTのAPI×Googleスプレッドシート フェーズⅢ: 差別化しかサービスの競争へ ChatGPT×自社プラットフォーム ChatGPT×VR ・・・

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今後の動向について フェーズⅢ: 差別化しかサービスの競争へ GPT5 or 6×自社プラットフォーム GPT5 or 6 ×VR →ChatGPTが出てくる前に、GPT-3を使いこなしていた技術が、サービスに なりうる!? GPT5 or 6×自社プラットフォーム× VR デジタルツイン 3DCAD ・・・

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今後の動向について • 「ChatGPT一強」とは限らない?最新AI業界地図 • この先、GAFAMの中でマイクロソフト連合に対抗できるのはアルファ ベット(グーグルの親会社)。 • ただ、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)や、クラウド サービスで首位を走るアマゾン・ドットコムのクラウド部門(アマゾ ン・ウェブ・サービス、AWS)も大規模言語モデル(LLM)を独自に開 発中。 • 今後どんな番狂わせが起こるかはわからない。 HaggingFaceなどのライブラリの公開が 出たら、すぐに自社サービスと 結び付けられることがポイントに なりそうです。 GPT-5 /6 × 自社プラットフォーム× VR

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今後の動向について(個人的な興味) 認知科学や脳科学にヒントを得た生産性向上に資するサービスへ ↓ 簡易的な集中力/気分転(仕事の生産性向上) = GPT-5 /6 × VR ⇒差別化へ = × × × 自社 サー ビス ×