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がんばらない個人開発 川上 奈津美
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自己紹介 1992年生まれ。音大中退後、Webエンジニアに転身。家族×テクノロ ジーをテーマに個人開発に取り組むワーキングペアレンツ 現在は週休3日で働いている 今年に入ってから息子(保育園児)の風邪ぜんぶもらってる natsumican / 川上 奈津美
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取り組んでいる個人開発プロジェクト ● 家族向けプリント共有管理アプリ『ポストック』 ● リリース4ヶ月でユーザー数1000人突破 ● iOSアプリストア評価4.7(2023年2月27日現在) ● 仕事と育児の合間で一年かけてリリース https://postock.app/
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「育児と仕事の合間に個人開発なんてきっとすごく頑張ったに違いない…!」 ● 仕事や家庭が忙しいときは全くやらない(数ヶ月コードフリーズ状態) ● 睡眠や趣味の時間は削らない ● 家族や友人と過ごす時間はしっかり取る ● ぜんぜんがんばってない 「がんばらない」かわりに、長期間かけて開発に取り組む
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“がんばらない”ことのメリット ● 長期間かけて取り組むことで取り組めなかったときにモヤモヤしない ○ 予期せぬ体調不良やワンオペに凹まない ● 数ヶ月手を動かせない状態でも、熱量を保てていれば、それは自分にとってかけがえのないプロダ クトであると自信が持てる ○ 途中で投げ出しちゃったプロダクトもいっぱいあるけどね!!!(涙) ● 熱量が高いのでリリース後も燃え尽きず、継続的に機能追加や改善を行える
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“がんばらない”=持続可能性を高める
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今日話すこと ● がんばらないための企画のコツ ● がんばらないための技術スタック ● がんばらないための開発方法 ● がんばらないためのサービス運用
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がんばらないための企画のコツ
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①自分の身の回りのことを解決する ● ドッグフーディングしやすい内容にする ● 身の回りのこと=所属をフル活用して、営業や広告のコストを抑える
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②自分がターゲットユーザーである期間が長い企画にする ● 作ってる間にターゲットユーザーでなくなってしまう ● 長く取り組める課題をみつける 出産準備リストアプリ,離乳食スケジュールアプリ,保育園クチコミアプリなどにも取り 組んだけど、これらは長くとも数ヶ月で当事者期間を終えてしまうのでモチベーショ ン維持が難しくお蔵入りに…
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③既存のサービスの欠点を改善するような企画にする ● すでに需要がある状況=つくったらある程度の利用が見込める ● アプリストアのレビューは宝の山 ある日偶然見かけたツイート。「プリント管理 アプリ」で 検索してみると、既存サービスはあるが、それぞれ使いづら さを感じている、といった内容が散見された。
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がんばらないための技術スタック選定
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①とにかくお金がかからないことを優先する ● 開発が長期化することを見込んで、開発費用のかからない構成にする ● リリース後も放置できる状態にする
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②使ったことのない技術はできるだけ使わない ● 「お金」の部分が解決できる場合にのみ検討する ● 新しい技術を触りたいモチベーションを個人開発に紐付けない ○ 個人開発ではなく素振り(習作)でやる
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③クロスプラットフォームを採用する ● Flutter,ReactNativeなど ● なるべく少ないリソースで、なるべく多くのユーザーにリーチする
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がんばらない開発方法
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①機能は究極まで削る ● あえて削った状態で出す→ユーザーから要望が来る→想定済みなのでシュッ と出せる→運営への信頼度UP ○ 「声を聞いてくれる運営」として他サービスとの差別化にもなる ● ただしクリティカルな機能だけはしっかりと作り込む(これが難しんやけどな …)
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②デザインは初期段階で作り込む ● 「機能ができてから作り込めばいいや」だと、開発が長期化するにつれ見飽 きてしまう ● 自分のテンションを上げるためにもデザインは初期段階から作り込む
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③AIにコード書いてもらう ● ChatGPTやGitHub Copilotなど ● 個人開発なのでフル活用している
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がんばらないサービス運用
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①競合を発見しても焦らない ● 競合が存在するのはあたりまえ ● 個人開発だからこそ、ユーザーに対する寄り添いやコミュニケーションでロ イヤルカスタマー(サービスのファン)を育成しやすい ● すべてを上回っていたとしても「このペインは私じゃなくて誰かがよりよい 方法で解決してくれた」と考える ○ といいつつ実際はめっちゃ凹むんやが…
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②レビューやお問い合わせの返事はAIに考えてもらう ● ChatGPTに大まかな返答を考えてもらい、雰囲気だけ手直ししている ● 雰囲気はロイヤルカスタマー育成につながるので手抜きしない
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がんばらない個人開発まとめ
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がんばらない個人開発まとめ ● 熱量高く取り組めるアイデアに出会えるところまでが9割 ● 企画段階から「永くつづけられる」ことにこだわる ○ バーンレートを限りなくゼロに近づける ● 無理せず続けられる範囲でやる ● 正直週休3日じゃなかったら3年くらいかかってたかも… ○ 会社に感謝しかない
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“がんばらない個人開発”をやってみて見えてきた課題 ● リリースするまでは自分だけのモノだったプロダクトが、ユーザーのモノで もあるようになった ○ 機能追加や改善要望も1年かけてやる? ● せっかく使ってもらえてるのに素早く対応できないもどかしさを感じている
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さいごに ● 自分のプロダクトで誰かのペインを解決して喜ばれるかけがえのない体験 ● みんなが身の回りの問題を解決すればこの世から悩みが消えるはず(?) ● なので是非皆様も個人開発に取り組んでみてください!(がんばらない程度 に!)
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ご清聴ありがとうございました!