Slide 1

Slide 1 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 2021/12/08 (Wed) 高知県工業技術センター . 技術者養成講座「AIセミナー」 意思決定のためのAI・機械学習 講座 ~現実とメタバース/VR/ARが同居する時代に適合したAI・ML~ Dec. 05, 2021 ver 0.5 created. Dec. 07, 2021 ver 1.0 updated 株式会社DigiDockConsulting 常務取締役CTO 国際カンファレンス「ElixirConf JP」ファウンダー Elixirコミュニティ「fukuoka.ex」「ElixirImp」「LiveView JP」オーガナイザ AIスクール「AIジョブカレ」福岡校開校 北九州市立大学 「プログラミング論」教授級非常勤講師 北九州高等専門学校 特命教授 / コンピュータ研究部 指導員 piacere / 森 正和

Slide 2

Slide 2 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 はじめに & 自己紹介 01

Slide 3

Slide 3 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 本講義のご案内 ● 本講義は、ビジネスや業務で必要な「意思決定」を、AI・ML (Machine Learning:機械学習) で実現する手法/技術を学び、 なぜAI・MLが重要視されているかを知る入門セッションです ● 最初に「意思決定」とは何かを知り、意思決定に必要となる 「観点」と「予測」を確認した後、「予測」実現手法を学び、 手法としてのAI・MLとディープラーニングを学びます (皆さまとワークをします、紙+ペン or スマホでご記載下さい) ● AI・ML開発環境「Google Colaboratory」でデモも行います

Slide 4

Slide 4 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 my favotite technologies & implements Twitter / NeosVR / Discord @piacere_ex Github / YouTube / Qiita @piacerex 38年前からプログラマ(職業のそれは25年) PM/PdM/PO歴:24年/16年/5年 アジャイル歴:23年 (eXtreme Programming) 書けるプログラミング言語:158言語 小学4年生でゲームプログラミングを始め、現在も プロダクトとOSSを開発し、事業やコミュニティの 優位性へと転用するエンジニア/3社の経営者/PO 大手企業をメイン顧客として、IT事業/データ分析 /VR・AR/分散・並行技術/UX・D2C指導を提供 技術コミュニティも複数発足・主催しており、毎月 イベント開催とLT、ライブコーディングをこなす piacere / 森 正和 “piacere” is an Italian word, means “Joy” == == Real Online VR / AR

Slide 5

Slide 5 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 自ら実装し、OSSを出し、人を育て、IT企業を複数経営 ● 北九州市立大学 教授級非常勤講師「プログラミング論」 ● 北九州高等専門学校 特命教授 コンピュータ研究部指導員 ● ラジオFM KITAQ「Technology Cruising Night」パーソナリティ ● 株式会社DigiDockConsulting 常務取締役CTO ● ほかIT企業2社経営、技術顧問3社担当 ● Elixirコミュニティ「fukuoka.ex」創始者 ● Elixir国際カンファレンス「ElixirConf JP」創始者 ● AIスクール「AIジョブカレ」福岡校開校者 ● Elixirスクール「Elixir |> College」創始者 ● 高知県 工業技術センター AI・機械学習 研修講師 ● 上級AI開発コミュニティ「IAIFukuoka」発足人 ● 独立行政法人 中小企業基盤整備機構 コンサルタント

Slide 6

Slide 6 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 自ら実装し、IT人材を育て、IT企業を複数経営してます

Slide 7

Slide 7 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 7 機械学習とディープラーニング の基礎知識およびPython実践 コーディングスキルを半年間に 渡ってみっちり教え、AI開発が 可能な転職先も紹介します

Slide 8

Slide 8 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 8 福岡Elixirコミュニティ 2020年6月で設立3周年! ~ Build the future with Elixir and YOU ~ KIEF |> Scalable |> Maintenable |> Productivity |> Speedy |> Friendly |> Simple |> Concurrent |> Fun https://fukuokaex.fun/

Slide 9

Slide 9 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021

Slide 10

Slide 10 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021

Slide 11

Slide 11 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 1. Shinjuku.ex(東京) 2013年~ 2. tokyo.ex 3. Sapporo.beam(北海道) fukuoka.ex発足以前の4年半前、Elixirコミュニティ3つだけ

Slide 12

Slide 12 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 fukuoka.ex発足以降、28のElixirコミュニティが次々と誕生 毎月21件以上のイベントが開催され、どの言語よりもアクティブ (しかもコロナ前からリモート対応済) 1. Shinjuku.ex(Tokyo)- since 2013 2. tokyo.ex 3. Sapporo.beam(Hokkaido) 4. fukuoka.ex - since 2017 5. kokura.ex(Fukuoka) 6. hibikino.ex(Fukuoka) 7. Elijo【Elixir women’s club】 8. Elixir |> College 9. Kyushu International Elixir Federation 10. Elixiroshima 11. Kochi.ex 12. Kyoto.ex 13. Seiryu-elixir(Gifu) 14. akiba.ex(Tokyo) 15. daimon.ex(Tokyo) 16. OkazaKirin.beam(Aichi) 17. Pelemay Meetup(Fukuoka) 18. space.ex(Kyushu) 19. autoracex(Kyushu) 20. Wedmoku(Kyushu) 21. Erlang & Elixir Fest 22. japan.ex 23. ElixirConf JP 24. NervesJP 25.ElixirImp - since 2020 26. piyopiyo.ex 27. Neos.ex 28.LiveView JP - since 2021 JP

Slide 13

Slide 13 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「エリジョ」は女性プログラマ限定のElixirコミュニティ

Slide 14

Slide 14 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 小倉城をジャックし、海外エンジニアとカンファンレンス開催 100名以上が参加

Slide 15

Slide 15 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 15 目玉①:本格IoT開発が気軽にできるコアライブラリを 提供する海外Elixirスーパーエンジニアが 基調講演 目玉②: 国内熟練Elixir プレーヤー8名と Elixir導入企業2社 更にLT7名による Elixir最新事例と 先端研究の発表

Slide 16

Slide 16 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021

Slide 17

Slide 17 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 自ら実装し、IT人材を育て、IT企業を複数経営してます

Slide 18

Slide 18 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021

Slide 19

Slide 19 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021

Slide 20

Slide 20 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 いま手がけている事業 02

Slide 21

Slide 21 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 DigiDockConsulting: 先端技術で世界を改変する企業 Elixir DX / Digitalization D2C SaaS a Box / IoT Digital Marketing Low Latency Huge Connections Micro Service Distributed System Concurrent System VR / AR Data Science Machine Learning Edge Computing Insourcing IT Material Creation Business Optimize Data Analysis HRD Space Data Utilize DX Diagnostic Tool Elixir-Prod. Support Elixir HRD Support

Slide 22

Slide 22 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 自ら実装し、IT人材を育て、IT企業を複数経営してます

Slide 23

Slide 23 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 DD.Academy:先端技術エンジニアを育成する学校 DXやIT化が世の中で必要性が増すに伴い、 最新のITテクノロジーやプログラミングへの ニーズも高まる一方、 「どのように学習すれば良いかわからない」 「エンジニアとして活躍したい」 「エンジニアの仕事を理解したい」 といった声も高まっています こうした背景から、各テクノロジー分野の 専門家にて監修されたソースコードを利用 でき、先端技術を専門的に学習できる 事を 実現する学校「DD.Academy」を開講し、 企業研修や全国の図書館へのDVD配布、また 海外エンジニア育成研修として提供します Python AI・ML開発やElixir Web開発など、世界の先端テクノロジーを学ぶ

Slide 24

Slide 24 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 DD.VR:現実の地形をVRで再現し、シミュレーション VR (仮想現実) を活用した事業企画から実装まで オールラウンドなVRビジネス開発をご支援します その1例として、空撮機やドローンに搭載された レーザースキャナやLiDARで取得した点群データ をVRに取り込み、そのVR内地形上にCADデータ を重ね合わせ、VR内で建設前の確認が可能となる シミュレーション技術を提供しています この技術の応用で、都市や山林、立入禁止区域の 点群データを用いたVR観光も実現し、観光資産の 魅力を全世界に発信することや、VRを用いたまち づくりや地方移住支援も手掛けています 「現実」と「VR」を重ね合わせるノウハウと技術で今までに無い事業を生み出す

Slide 25

Slide 25 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 DD.AR:VRやCADデータを現実に投影し、現実を改変 現実空間上で、VRと同じ世界が見れるARアプリ も開発しており、このアプリにより、VR空間や CADデータをまるで実物の建物と同じように周囲 から眺めることや、建物の内見が可能です 土木・建築における測量レス工事で使われており 施設内のAR案内や、音楽アーティスト/アニメ等 の聖地巡礼デジタルコンテンツも実現できます こうした非現実の世界をNrealLight等のARグラス や私達が提携する海外メーカー製ARコンタクトを 使えば、日常生活や仕事の中で非現実を体験し、 それを業務に活用することも可能です ARグラス/コンタクトで「VRの世界」を現実に投影し、デジタルと現実を融合

Slide 26

Slide 26 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 DD.デジマパック:ファンと共に事業を創るD2Cを実現 All in one デジタルマーケティングプラットフォーム DD.デジマパック Web/SNS行動解析 Web/SNS課題抽出 AIによる改善提案 改善施策実施 改善効果検証 ECサイト制作支援 掲載商品撮影支援 受注管理支援 商品保管、管理支援 商品配送支援 ①WebサイトとSNSのファン行動分析から改善施策をAIが自動で提案、効果検証も可 ②ファンとの交流起点となるEC構築と、受注/商品保管/配送の実業務まで全カバー 顧客データ分析・管理 営業活動支援 顧客アプローチ D2C/ファンコミュニティ ③D2Cを立上げ、ファンと共に成長していく世界標準の事業 DD.デジマパック D2Cアドバンストエディション

Slide 27

Slide 27 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 意思決定とAI・MLの繋がり 03

Slide 28

Slide 28 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「意思決定」とは? ● 「特定の目標を達成するにあたり、取り得る選択肢の中から、 最適な選択肢を選ぶこと」 ● たとえば、皆さんは今日、どんなランチを食べましたか? ○ 下記のような判断をしたかと思います…これも意思決定です ■ 食べたいジャンルを決めた ● 和食、中華、ラーメン、タイ料理… ■ 食べるものから得られる味覚や感触を決めた ● さっぱり、こってり、辛い、甘い… ■ 行きたいお店を決めた ■ 食べたいものもお店も無かったので、コンビニに決めた ● お仕事だけで無く、こうした生活1つ1つに意思決定があります

Slide 29

Slide 29 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「意思決定」とは? ● お仕事の例:あなたは、製造業の発注量を決める意思決定者 で、電子部品Aと電子部品Bの発注量を決めたいとします ○ 会社の倉庫には、A/B合算で5ロットまで保管可能の場合、 取り得る選択肢は、以下の例のような感じになると思います ■ 電子部品Aを2ロット、電子部品Bを3ロット、購入 ■ 電子部品Aを5ロット購入し、電子部品Bは購入しない ■ 電子部品Aは、雨に弱く、今は5月のため、今月使い切る 分の1ロットだけ購入し、電子部品Bを4ロット購入 ■ 電子部品Bを使った機器の受注上昇期なので、追加予算 を確保して、B10ロット、余った分でAの買えるだけ購入 ● あなたが、日頃の生活やお仕事で行っている意思決定を幾つか 挙げてみてください

Slide 30

Slide 30 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「予測」を元に「意思決定」を行っている ● 前の例では、下記のような要因を判断材料として、意思決定を 行いました ○ 会社の倉庫の保管可能量 ○ 2つの購入対象のバランス ○ 電子部品の特徴と消費のスケジュール ○ 売上傾向、予算確保可否 ● これから起こることを「予測」し、その予測結果から意思決定 をしているという点にお気付きでしょうか? ● つまり意思決定とは、「予測に基づく判断」だということです

Slide 31

Slide 31 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「予測」の精度が与える影響、「予測」の実現手法 ● よって、「予測」が正しい場合は「意思決定」の結果が期待に 沿ったものとなり、「予測」の精度が悪ければ「意思決定」の 結果は期待から外れたイマイチなものとなります ● 「予測」を実現するための手法には、様々なものがあります ○ 統計:データから、数学を用いて特徴や規則性を見出す ○ 要約:データの共通性でまとめ、シンプルな傾向を見出す ○ 機械学習:過去データからモデルを作り、未知データを判定

Slide 32

Slide 32 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 AI/ML/ディープラーニング 04

Slide 33

Slide 33 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 AI (Artificial Intelligence:人工知能) とは? ● AI (Artificial Intelligence:人工知能) とは、コンピュータで、 問題解決/推論/言語理解等の知的行動させることを指します ● AIには、これまで2度の「冬の時期」が訪れ、現在は、2012年 頃から続く、第3次ブームの真っ最中です ?

Slide 34

Slide 34 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 AI (Artificial Intelligence:人工知能) とは? ● 意思決定におけるAIとは、前述したような下記「予測」手法を 用いて、人の「意思決定」を支援するヒントを与えたり、人に 代わり「意思決定」を行うコンピュータプログラムを指します ○ 統計:データから、数学を用いて特徴や規則性を見出す ○ 要約:データの共通性でまとめ、シンプルな傾向を見出す ○ 機械学習:過去データからモデルを作り、未知データを判定 ● つまり機械学習(ML:Machine Learning)は、AIの一種です

Slide 35

Slide 35 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 トップダウンのGOFAI:第1次ブームのAI ● 2012年以前のAIは、データから特徴を自動で抽出し、その解釈 も自動で行う、現在のML的な「ボトムアップアプローチ」では 無く、人間が考えた手法で特徴抽出し、解釈していく「トップ ダウンアプローチ」で作られており、これを今は「GOFAI (Good Old-fashioned Artificial Intelligence)」と呼びます ○ トップダウンアプローチが用いられた背景は「知識があり、 推論ができれば、人のように解決できるだろう」という仮説 に基づいており、第1/2次ブームでは支配的でした 入力データ 出力データ

Slide 36

Slide 36 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「フレーム問題」 ● フレーム問題とは、指示したことに直接関係の無いことを考慮 (計算) してしまい、指示したことがキチンと遂行できなくなる 余計な学習/推論をしてしまう問題です ○ 「知識があり、推論ができれば、人のように解決できる」と いうトップダウンアプローチの仮説は、このフレーム問題で 行き詰まり、冬の時代を迎えることとなりました

Slide 37

Slide 37 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 エキスパートシステムとNN:第2次ブームのAI ● 人と同じ万能AIを目指さず、特定の問題領域に特化した知識と 推論であればフレーム問題が出ないことに着目した上で、同じ 時期に流行した「データベース」を活用して実装されたのが、 「エキスパートシステム」でした (医療診断などの分野で活躍) ○ その後、「ML」や「遺伝的アルゴリズム」、そして現在の ディープラーニングの元となる「ニューラルネットワーク」 も発明され、第1次ブームのAIとは大きく異なる進化を遂げ たのが、1980~90年代のAIでした ○ その中でも、ニューラルネットワーク (以降NNと略) は高い 将来性を持っていましたが、現代のようなハイパワーのコン ピュータやGPUが無かったことで、小さな (もしくは遅い) NNしか構成できず、期待した程の実用性が出なかったこと が原因で、AIは、2度目の冬を迎えます

Slide 38

Slide 38 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 ニューラルネットワークとは? ● 「ニューラルネットワーク」は、人間の脳内にあるニューロン と呼ばれる神経回路を模倣したコンピュータプログラムです ● ディープラーニングは、このニューラルネットワークを何層も 重ねることにより、複雑さに対する学習を実現しています ニューロン (人間の脳内にある神経回路) ニューラルネットワーク (ニューロンを模倣したコンピュータプログラム)

Slide 39

Slide 39 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 ML (Machine Learning:機械学習) とは? ● MLでは、入力データ(x)と出力データ(y)の関係性を自動的 に学習し、未知データを入力すると、学習結果に基づいて出力 をします ○ 関係性を自動的に学習するため、通常であれば人間が人手で 入力データの傾向や特徴から出力データを導出できるような プログラミングをしなければならないところを省略できます ○ これにより、予測や分析を行うシステムを簡単に作れます 入力データ 出力データ ML (Machine Learning:機械学習) ※ここを人手でプログラミングしなくていい

Slide 40

Slide 40 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 ディープラーニングとは? ● ディープラーニング (Deep Learning)は、機械学習の一種で 複雑な入出力データの関係性も学習でき、未知データに対する 解析能力が高いコンピュータプログラムです ○ 2012年に画像を分類するコンテストで優勝して以来、人の 社会の在り方を変えるレベルで影響を及ぼし続けています ○ ディープラーニングの中身は、「ニューラルネットワーク」 で作られています 入力データ 出力データ ディープラーニング (Deep Learning)

Slide 41

Slide 41 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 ニューラルネットワークからディープラーニングへ 形式ニューロン 単純パーセプトロン 多層パーセプトロン ディープラーニング ニューロン模倣と 論理表現 機械による学習 • 線形分類不可能の克服 • 誤差逆伝播法 ● 特徴量エンジニアリングがネットワーク構造へ ● 勾配消失問題への対処 ● 過学習への対応など ▶ 特に、画像領域における高い汎化能力が実証

Slide 42

Slide 42 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 ● AIとML、ディープラーニングの関係性は、以下の通りです AI/ML/ディープラーニングの関係性

Slide 43

Slide 43 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 実際に「予測」するには? 05

Slide 44

Slide 44 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「予測」は複数の要因から行われることが多い ● 1つの予測を精度高く得るためには、複数の要因が使われます ○ 例:年収アップしやすい人を見分ける ■ 「計画性高い」+「影響力大きい」+「遅刻が少ない」 ● こうした複数要因から判断を行う分析を重回帰分析と呼びます ○ 逆に、単一要因から行う分析を単回帰分析と呼びます ○ 重回帰分析は「多変量解析」の1つで、他に下記があります ■ 主成分分析 ■ 独立成分分析 ■ 因子分析 ■ 判別分析 ■ クラスター分析 ■ コンジョイント分析

Slide 45

Slide 45 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「予測」は複数の要因から行われることが多い ● AI・MLによるデータ分析の多くは、重回帰分析であり、複数の 要因から「予測」を行います ● 前の例で見た、電子部品A/Bの発注量は、下記複数の要因から 「予測」を行うことで、「意思決定」を行いました ○ 会社の倉庫の保管可能量 ○ 2つの購入対象のバランス ○ 電子部品の特徴と消費のスケジュール ○ 売上傾向、予算確保可否 複数の要因 予測 AI・ML (ディープラーニングも含む)

Slide 46

Slide 46 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「予測」は複数の要因から行われることが多い ● たとえば、皆さんが毎日食べる食事も、複数の要因で意思決定 されています (下記表の値は、1=Yes/0=No) ● あなたが先ほど挙げた、日頃の生活やお仕事で行っている意思 決定は、どのような「複数の要因」によって決まってくるのか 挙げてみてください

Slide 47

Slide 47 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 過去の意思決定がAI・MLの学習対象 ● 複数の要因から決まった意思決定がAI・MLの学習対象で、その 傾向から未知データ (これも複数の要因) に対する予測をします 複数の要因 (未知データ) 未知に対する 予測 複数の要因 (過去データ) 過去の意思決定 からの学習 AI・ML (ディープラーニングも含む) AI・ML (ディープラーニングも含む)

Slide 48

Slide 48 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 過去の意思決定がAI・MLの学習対象 ● このランチの例で学習した料理屋さんがいる場合、空腹だけど 仕事はヒマで、午前中に疲れてなくて、ダイエットしていない 人に対して「中華」を出すと、高確率で食べてくれて売上上昇 する…といった感じになります ● しかし、この料理屋さんの予測精度が悪かった場合、空腹の人 に「美肌こんにゃくラーメン」「ブランパン」を出してしまい 食べてくれない (売上も増えない) といった失敗も起きます ● これが、「予測」の精度が意思決定に与える影響です

Slide 49

Slide 49 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 実際にMLで意思決定をしてみる 06

Slide 50

Slide 50 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 ● どんな選手をヘッドハンティングすれば勝利しやすくなるか? サッカー選手の報酬は何によってもたらされるか?

Slide 51

Slide 51 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 「Kaggle」とは? ● データ分析のコンペティションプラットフォーム ○ 企業や政府などの組織が、データと分析課題を提示 ○ コンペティション参加者 チームあるいは個人) は、データを 分析して課題の解決を目指す ○ 上位入賞者には賞金があり、高額年収で雇用されることも ● データ分析の良いサンプルが数多く あるため、データ分析を学ぶには 最良の選択肢として知られています ● 一昔前は、Kaggle自体が新しく、 攻略情報も多くは無かったのですが 今は右記のような書籍もあります

Slide 52

Slide 52 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 サッカー選手の報酬は何によってもたらされるか? デモ

Slide 53

Slide 53 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 自然言語解析:【実務例】 Google翻訳 ● 近年のGoogle翻訳は、翻訳精度が飛躍的に向上し続けている が、その背景には、自然言語解析の精度向上が関係している

Slide 54

Slide 54 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 自然言語解析:【技術面】 BERT ● 自然言語解析の精度が向上した背景は、Attentionベースである 「Transformer」の出現と、それを改良した「BERT」が、 2018年に出現したことが大きく関与している ● 従来の自然言語処理は、文脈/文法の係りを理解できなかった が、BERTはこれを理解でき、人並の文章解釈が可能となった

Slide 55

Slide 55 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 AutoML:専用AIを転移学習で生み出す ● Googleが2018年にリリースした、Google AutoMLは、任意の データ群の学習をプログラミング無しで実現できる 訓練画像群で [TRAIN] デブサミ福岡 2018登壇より

Slide 56

Slide 56 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 AutoML Zero:【概要】 ● AutoMLは、人間が作ったモデル部品の組み合わせを自動探索 することで、データ群からプログラミング無しで学習できたが AutoML Zeroは、モデル部品の生成すらも自動化することで、 人がAI・MLを一切作る行為を不要とした ● 人が想定しないAI・MLを、コンピュータが生み出せることに…

Slide 57

Slide 57 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 AutoML Zero:【技術面】 ゼロベース構築 ● AutoML Zeroは、何もモデルが無い状態からモデルをランダム で複数生成し、その中で最も成績が良かったモデルを第一世代 とし、そのモデルを自動で調整することで第二世代を生成し、 同じように第三世代を生成し…といった感じで、AI・MLの生成 に遺伝的アルゴリズムを用いてモデル生成を自動化する

Slide 58

Slide 58 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 最後に:AI・MLとメタバース 07

Slide 59

Slide 59 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 現実より「メタバース」の方が意思決定しやすい ● 「メタバース」とは、VR (Virtual Reality:仮想現実) やAR (Augumented Reality:拡張現実) を代表とする、現実空間とは 異なるデジタル上の空間を指します ○ Facebook社が「Meta」という社名変更をしたことで、一気 に注目度が跳ね上がりました ● 私達が昨年から手掛ける事業も注目を浴びる展開になりました

Slide 60

Slide 60 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 現実より「メタバース」の方が意思決定しやすい ● メタバースは、全ての行動/活動が、最初からデータ化されて いるため、本日お話したような意思決定の元となる行動記録を カメラ撮影や録音、IoTセンシングする必要が無く、AI・MLを 最大限活用できるため、私達も事業領域として注力しています

Slide 61

Slide 61 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 メタバースとAI・MLの雑談は18時からkochi.exにて ● 「kochi.ex」でググって出てくるconnpassから申し込み下さい

Slide 62

Slide 62 text

All Rights Reserved. | CONFIDENTIAL ©︎2021 質疑応答タイム 08