Slide 1

Slide 1 text

信頼性を高めるって 結局何だったの? オープンセミナー2024@広島 2024/11/09 @tomomo1015

Slide 2

Slide 2 text

名前 tomo(@tomomo1015) 職歴 新卒でSIerに1X年、PM&DBAに従事 事業会社にてSRE&DBREを3年 2024年2月から別事業会社でPdM XRE話 DataDogとNewRelicどちらを採用するかで アイコンが可愛いからって理由で DataDogを採用しました ごめんなさい、毎日見るから可愛い方がいいんです 2 この話をする人

Slide 3

Slide 3 text

Q:なんで、あかずきんなんですか? A:初めて登壇したコミュニティイベントが     赤帽社さん主催のAnsibleのイベントで     赤い帽子で連想したキャラクターが       「あかずきん」だったから。   帽子の赤い色はずっと、Ansibleのロゴの色です Q:結局何のエンジニアなんですか? A:DBやったりSRE、PM、PdMしたり、広く     浅くです。   でも、定期的にSQLを実行しないと禁断症状   出るので、多分DBAです。 3 余談(テンプレ)

Slide 4

Slide 4 text

4 XRE 「なんとかRE」に ついて

Slide 5

Slide 5 text

5 信頼性を高めることを 目的としたエンジニアリング

Slide 6

Slide 6 text

6 XRE関連のオライリーの書籍たち まだまだ あるかも!

Slide 7

Slide 7 text

7 XREの種類 まだまだ あるかも! SRE DBRE CRE PRE NRE MRE

Slide 8

Slide 8 text

8 XREの種類 SRE サイトやサービスの信頼性とパフォーマンスを 確保するために、ソフトウェアエンジニアリング の手法を用いてシステムを運用・管理します。 監視、インシデント対応、自動化、 キャパシティプランニングなどが 主な仕事です。 DBRE データベースの信頼性、パフォーマンス、 スケーラビリティを確保することに特化した役割です。 データベースシステムの最適化、運用自動化、 バックアップやリカバリー計画の策定などを 主に行います。 Site Reliability Engineering Database Reliability Engineering

Slide 9

Slide 9 text

9 XREの種類 CRE 主にクラウドプロバイダーや大規模サービスを 運営する企業において、顧客のシステムが高い信頼性を 持つよう支援する役割です。 顧客と緊密に連携して、信頼性向上のための ベストプラクティスを提供します。 PRE クラウドプラットフォームや社内のインフラ基盤の 信頼性を高めるための役割です。 Kubernetes、CI/CDシステム、クラウドサービス などのプラットフォームの設計・運用が 主なフォーカスです。 Customer Reliability Engineering Platform Reliability Engineering

Slide 10

Slide 10 text

10 XREの種類 NRE ネットワークインフラの信頼性を確保する役割です。 ネットワークの設計、監視、インシデント対応、 トラフィック最適化などが主な業務です。 ネットワークと言っても大規模ネットワーク だけでなく、オフィス内ネットワーク等 広範囲に渡ます。 MRE 機械学習モデルの運用、デプロイ、監視、信頼性の 確保に特化した役割です。 データパイプラインの監視やモデルの スケールアウト、自動化などを行います。 Network Reliability Engineering Machine Learning Reliability Engineering

Slide 11

Slide 11 text

11 なんとなく思うこと 新しく生まれた というより 前からあったよね…?

Slide 12

Slide 12 text

12 備考:日本におけるクラウドプラットフォームのハイプ・サイクル

Slide 13

Slide 13 text

13 どうしてみんな 「信頼性」を 高めたいの?

Slide 14

Slide 14 text

14 ここで例をひとつ 見知らぬ誰か(信頼度ゼロ)から 話しかけられても そもそも話すら聞こうと思わない 最近純金製の時計が 手に入りましてね おひとついかがですか? この時計ですが…

Slide 15

Slide 15 text

15 ここで例をひとつ 同じ話の内容でも 友人や同僚など 信頼関係のある人の話なら少なくとも、話に耳を傾ける 最近純金製の時計を 買ったんだ! そういえば君も欲しい という話してたよね? お店だけど…

Slide 16

Slide 16 text

16 次の例 いつも経費精算ギリギリに出しても 丁寧に対応してくれる経理の方から 〇〇さん 先日の経費精算について 確認したいのですが … はい!よろこんで!! 背筋伸ばして、ニコニコ対応しますよね?

Slide 17

Slide 17 text

17 まだ続く例 あなたはネットワークエンジニアです Ciscoのスイッチと 無名メーカーのスイッチがあります どちらを採用しますか? よほどの理由がない限り Ciscoを選びますよね?

Slide 18

Slide 18 text

18 まだ続く例 あなたはクラウドの機能について調べようと 検索エンジンにアクセスしました Googleと知らない名前の検索エンジンがあります よほどの理由がない限り Googleにアクセスして、ぐぐりますよね?

Slide 19

Slide 19 text

19 何故「信頼性」が大切なのか 信頼性ある システム・サービス・事業・会社しか 利用されない 選ばれないから

Slide 20

Slide 20 text

20 何故「信頼性」が大切なのか 信頼性のない人、組織、会社の システム・サービス・事業は いかに素晴らしいものであっても 誰にも使われず いずれ消えてなくなるから

Slide 21

Slide 21 text

21 「信頼性」の築き方 個 組織 企業 信頼性は 個→組織→企業へと 広げていくもの もしくは 積み重ねていくもの

Slide 22

Slide 22 text

22 個の信頼性 ● 最初に築く信頼性は「個」 ○ XREの基礎。各オライリーに主に書いて   あるのは、この分野のノウハウ ○ 人、システム、もう少しミクロなもので   あることもある ■ 早期かつポイントを押さえたポストモーテム ■ 障害に対する迅速な原因究明・暫定恒久   対処の立案 ○ 技術的な対応だけでなく、論理的に説明   するなど、技術以外の手段も重要 ■ クリティカルシンキング等 ● せっかく取ったメトリクスも、うまく  説明できなかったらもったいない

Slide 23

Slide 23 text

23 個の信頼性(個人の見解) XREに必要なのは信頼を得るような 技術力+説明能力 ダッシュボード等から 得られた定量的な 根拠 発生事象や仕様について 整理した上で 論理的に説明する 聞き手にとって分かりやすく、納得を得られやすい 信頼を得る!

Slide 24

Slide 24 text

24 組織の信頼性 ● 「個」から「組織」へ ○ XREの各オライリーにこの分野も記載され ている ○ 組織としての定量的なGOALを定めるこは当 たり前として、それがお客様に    ど のように貢献できるのかを定める ■ 言うのは簡単だが、難しい… ● 効果出しづらいので、マネジメント層が頭を  悩ませるところ ● ユーザー体験向上って、早い=良い、でもない ○ 「あの部署にお願いしたら大丈夫」と思わ れたら

Slide 25

Slide 25 text

25 企業の信頼性 ● 「組織」から「企業」へ ○ 組織の信頼から、企業への信頼へ ○ 企業クラスになると、主に以下のポイント が重視される ■ 市場における信頼性 ■ 企業間 ■ etc… 個と組織の積み重ねによって 築き上げてきたもの 「当たり前にある」もの 企業にとっての命 この努力によって 築き上げた信頼を 一瞬で失うのが セキュリティ事故

Slide 26

Slide 26 text

26 信頼性を 高めるって 結局、何だった?

Slide 27

Slide 27 text

27 真新しいことでもない 以前からみんなが無意識に 当たり前にやっていたこと

Slide 28

Slide 28 text

28 目に見えない評価がしづらい 不明確で共通認識しづらかったものを 「信頼性向上」 という名前で形にして 共通認識できるようにした 明確な課題として提起した

Slide 29

Slide 29 text

29 やって 当たり前 暗黙の了解 評価 され辛い 信頼性向上 したよ!! 当然のこと でしょ

Slide 30

Slide 30 text

30 それが 「信頼性を高める」という 一つの言葉に表したのだと 私は思っています 個人の見解なので 人によってさまざま それでもOK!

Slide 31

Slide 31 text

31 これから始まる各セッションでは 信頼性向上のための 様々な取り組み・技術・事例を お話いただけると思います

Slide 32

Slide 32 text

32 ぜひ参考になるポイント 真似できるポイントを見つけて 業務に活かしちゃいましょう

Slide 33

Slide 33 text

Thank you for your attention!!