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急成長企業を支える クラウドコスト   最適化大作戦 FinOps実践でビジネスとコストの課題を解決

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ビジネスと コストの両立

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スピードを加速させるための適切なコスト投資とは 急成長企業にとって ビジネスのスピードは命。 でも、それほどコストはかけられない。

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スピードとイノベーションを優先すると クラウドにかけるコストが高騰する?

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日本国内のクラウドサービス利用額の変化 (出典)総務省「通信利用動向調査」 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

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企業がSaaSを管理しきれなくなっている okta : https://www.okta.com/businesses-at-work/2021/

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クラウド支出の3分の1はムダになっている クラウドを利用している利用者はどの程度使いこなせているか 32% 32% 68% 68% 過剰な支出 効率的なクラウド支出 参考 : State of the Cloud Report P.47

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FinOpsでムダを削減して支出を管理する 何が使われているのか、誰が使っているのか?を把握しているか 分散したチームがそれぞれ好きなアプリを使っているため、 全体で見ると誰が何を使っているか把握ができていない 異常なコストを検知することができない ベンダーが推奨している安全な使い方を実施していない FinOpsの実践でコストを最適化して、ビジネス成長に貢献

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チーム横断でコラボレーションする ビジネス価値で意思決定する 全員が自身のクラウド利用に対して責任を持つ 共通言語化されたFinOpsレポートをリアルタイムにアクセス可能にする 中央集権化したチームがFinOpsを推進する クラウドの変動費モデルを活かす FinOpsとは FinOpsとは、Financial(ビジネス/財務)とOperation(技術/運用)の組織が 密に連携することで、財務健全化と運用の効率化を進めていくことを意味しています FinOpsの6つの原則

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FinOps : フェーズ

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FinOps : 成熟度 小規模な改善から始めて反復的に拡張していく Crawl Walk Run

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財務 FinOps : ペルソナ FinOpsの活動はIT担当者だけではなく、財務・調達担当者も参加 IT部門 事業部門 経営層 財務 FinOpsチーム IT部門 経営層 事業部門 要求 承認 構築

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FinOpsの実践

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可視化 誰がどのようなクラウドリソ ースを何のために使用してい るかを可視化する 最適化 ムダなリソースの排除・最適 化によって、クラウドへの投 資を最大化する 予測・計画 この期間に会社が達成した マイルストーンについて、 簡潔に説明します。 運用 設定した改善目標を達成する 打ち手を考えて実行する FinOpsの実践 : フェーズ

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コストの可視化

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コストの可視化 可視化の目的 可視化のポイント 可視化のための手間や保存にかける費用も考える 全てを可視化することが逆に足枷になることもある 何をどこまで可視化するのか どのようなアクションを起こすためにやるのか それにはどのような情報が必要なのか 目的が明確になると必要な情報や粒度が自然と定まる

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利用費用 利用状況 コストの可視化 : 情報収集

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コストの可視化 : 傾向を見る Money Forward Admina

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コストの可視化 : 傾向を見る Amazon QuickSight

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コストの可視化 : コストの妥当性 何かムダが増えている可能性がある 利用期間 利用期間 コスト増は妥当、積極投資してok ビジネス指標 (アクティブユーザー数等) クラウドコスト ビジネス指標 (アクティブユーザー数等) クラウドコスト

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コストの可視化 : 整理する 「TIMEフレームワーク」で現状を整理する 低い 高い 低い 高い リスク システム価値・業務適合性 Tolerate 許容 Invest 投資 Eliminate 廃棄 Migrate 移行 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 企業戦略上の役割 目的との適合性 利用状況 「運用の複雑さ」 「専門家への依存」 「全体アーキテクチャの整合性」 「処理速度や可用性」 「運用作業コスト」 「年間総コスト」

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コストの最適化

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コストの最適化 : 戦略づくり 企業ビジョン(中計等)とそれを支えるIT戦略を把握する 一般論と個社事情(クラウド移行動機、現状の課題・ニーズ、費用対効果)を比較 なんのために、どうしたい?のかを言語化 AS IS と TO BE のイメージを描く 何を、どうする? かを判断する いつ、何をやる? かを決める

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コストの最適化 : 何をする? クイックウィン最適化 アーキテクチャ最適化 クイックに実施、効果がすぐ得られる 月次・週次等短いサイクルで実施 実績や実情にあわせて柔軟に変化 中長期的な計画 既存アーキテクチャの最適化 ROIを測定して適切に評価 非アクティブな リソースの削除 プランやサービスの 見直し 需要に応じた スケジューリング リファクタリング クラウドネイティブ化

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コストの最適化 : 経済性の評価 ITコスト パフォーマンス 初期導入コスト 購入費用・開発費用 運用管理コスト サブスクリプション・保守費用 機会損失コスト システム障害により発生しうる損失費用 アウトプット(産出) を増やすか インプット (労働投入量) を減らせば 生産性が向上するといえる 労働生産性 = 売上 - 売上原価 従業員数 x 年間勤務時間平均

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コスト パフォーマンス 低 高 高 低 コスト パフォーマンス 低 高 高 低 コスト パフォーマンス 低 高 高 低 第1段階 第2段階 第3段階 コストの最適化 : 経済性の評価

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運用

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コスト管理の自動化 予約購入で 安くなりまっせ これいらん アカウントやろ 消してええか? 安くなるタイミングを通知 使用されていないリソースを削除

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予測・計画

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予測・計画 利用料金 時間

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時間 こうなりたーい じゃあこれがこうなると いいね 予測・計画

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予測・計画 予算計画 支出 時間 支出 1ヶ月〜1年 1ヶ月〜1年 1ヶ月〜1年 1ヶ月〜1年 1ヶ月〜1年 1ヶ月〜1年

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FinOpsチームを結成 現状を把握する 何をしたいのか・どうなりたいのかを明確にする まずは小さくムダをなくすアクションを起こす 最適化アクションを自動化して継続する コスト最適化やっていき

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FinOpsを構築できるかどうかは、IT部門の日ごろの努力にかかっている クラウド利用を抑制して 成長を遅らせてしまうのではなく 最適なクラウド投資で ビジネス価値を最大化しましょう