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ICTを活用した 新たな市民参加の手法について 2021年7月22日 Code for Japan 東 健二郎

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東 健二郎(ひがし けんじろう) 一般社団法人コード・フォー・ジャパン GovTechチームリーダー 他 ● NPO法人Code for OSAKA 理事 ● 滋賀県日野町 政策参与 民間企業、地方公務員を経て2020年4月より現職。 中央省庁・地方自治体におけるデジタル化の推進に取り組むとともに、ITを活用 した地域課題解決のためのコミュニティ活動(シビックテック)を、大阪・京 都・奈良で実践している。 2017〜2019年度京都大学公共政策大学院非常勤講師。 祗園祭ボランティアに参加し、北観音山の作事方・六角会メンバー。 京都市在住。 2

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今日のお話 ● シビックテックと市民参加 ● オンラインの市民参加プラットフォーム ● 新たな市民参加? 3

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今日のお話 ● シビックテックと市民参加 ● オンラインの市民参加プラットフォーム ● 新たな市民参加? 4

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NHK 朝日新聞 日経新聞 などなど 6

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7 東京都コロナウイルス対策サイト ● 約300人のコントリビューターに よって開発 ● 国内のすべての都道府県を含む約 70の地域版が広がる ● CfJのSlackで活発な情報交換 ● 総務省と連携して、データの標準 化を推進 コロナ禍におけるシビックテック

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シビックテックとは 8

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シビックテックの幕開け 500 → 5000 9

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コミュニティとしてのシビックテック活動 Code for Japan Summit 2021 9/18〜9/19 10

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全国に広がるコミュニティ 11

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サービス開発型 5374.jp for Fukuchiyama 12

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フィールド活動型 OpenStreetMap Japan イベント一覧 13

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課題解決スキーム 提供型 アーバンデータチャレンジ LODチャレンジ チャレンジオープンガバナンス シビックテック・アクセラレー ター・プログラム 15

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官民連携促進型 企業 自治体 自治体 市民 NPO 地元 企業 大学 マッチング・事前研修・フォローアップ 研修期間:3ヶ月、週1〜2程度 地域フィールドラボ 17

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官民連携促進型 18

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19 アドボカシー活動型

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今日のお話 ● シビックテックと市民参加 ● オンラインの市民参加プラットフォーム ● 新たな市民参加? 20

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Decidimについて Decidimは、「我々で決める」を意味するカタルーニャ語にち なんで、2016年にバルセロナで誕生したオープンソースの参加 型民主主義プラットフォームです。このソフトウェアは、さま ざまな方法でボトムアップの参加をオンラインでサポートしま す。 バルセロナで2016年にスタートしたのち、世界各地に広がり、 スペイン、フィンランド、台湾などをはじめとして180以上の組 織、32万ユーザー、160以上のプロジェクトが立ち上がっていま す。 日本においては、2020年10月に兵庫県加古川市で初めて導入さ れ、以来横浜や兵庫県のプロジェクトをはじめ、国のスマート シティガイドブック策定にも用いられたほか、民間部門の取り 組みでも活用がはじまっています。 21

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Decidimの特徴 オンライン・オフラインを融合させた 熟議のためのプラットフォーム ● オフラインでのやりとりをDecidim上で共有し、 集約することで、透明性の向上を実現する ● 情報共有により意思決定を進めるプロセス設計 ● 言い合いではなく、積み重ねる議論を可能とするユ ーザーインターフェース ● 参加することでまちへの解像度が上がる ● 多様な人が参加できる開かれたシステム 戦略立案 参加型予算編成 住民参加型 計画立案 署名活動・ 市民相談受付 討論 コミュニ ケーション Decidimが備える機能 22

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Decidim導入事例 兵庫県加古川市(2020年10月〜) 日本初導入。地元高校生も含め200名が参加し、約300 のコメントによりスマートシティ構想の策定に活用。 内閣府等(2021年1〜3月) スマートシティガイドブック策定に際して現場の取組事 例・課題・知見などを収集し、ガイドブックに反映。 官民問わず幅広い分野でのコミュニケーションプラットフォームとしての活用がはじまっています https://kakogawa.diycities.jp/ 23

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Decidim導入事例 ルール?展(2021年7月〜) 参加型展覧会として、3つの議題に対して投票とコメン ト記入により意見収集を体験できる。 兵庫県(2021年3月〜) 県ビジョン策定に向けて、将来構想試案・骨子案にそれ ぞれに対する意見を聴取していく予定。 官民問わず幅広い分野でのコミュニケーションプラットフォームとしての活用がはじまっています https://hyogo-vision.diycities.jp/ https://rules-2121.diycities.jp/ 24

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オンラインとオフラインの融合 26 Decidim上での議論とワークショップでの議論 Decidim上での投票と回覧板・ボードへの投票

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今日のお話 ● シビックテックと市民参加 ● オンラインの市民参加プラットフォーム ● 新たな市民参加? 27

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Decidim活用に関する加古川市の考え方 岡田市長 ● コロナ禍でオンラインを活用するタイミング ● SNSもやっているが、市政に関心を持ってい る人としかつながれない ● 最初はパブコメの拡大版として始め、まずは いろんな声を拾っていきたい 28

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市民参加の変遷 一往復 29 一往復半 案の提示 意見提出 採否・理由の公示 パブリックコメント

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30 市民参加の仕組みのアップデート ● パブリックコメントの形骸化は、テクノロジーによって解決さ れうる事柄 ● しかし、それだけでよいか?

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すでにある取り組みの活性化が目指されるべきでは? 各地の市民参加条例における 「市民政策提案手続」 31 ● 本人確認によるID作成 ● フェーズを区切って議論をする、意見をまとめ るなどの発散・収束の場作り ○ 提案機能によりサポートを募ることが可能 ✕ 18歳以上の市内に住所のある 10人以上の署名が必要

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各種分野での法制度をうまく活用できないか? アイデア例 ● 環境影響評価法における意見提出の仕組みの流用 ● 事業仕分けにおける評価の多様性の獲得 32

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