TSIBBLEと TIBBLETIMEの 紹介 第69回 TokyoR

自己紹介 ■ twitter : @t_usausausa ■ お仕事 : データアナリスト(高性能雑用係) ■ 言語 : R, Python, SQL

Dataframe型をts型に変換するのって めんどくさくないですか???

■ Dataframe型からts型に変換したいモチベーション – ARIMAなどの時系列分析がしたい ■ prophet, AnomalyDetectionでのお手軽時系列分析や rstanを使った状態空間モデルの話は置いておく – dygraphsでグリグリ動く時系列プロットがしたい

■ いにしえの手法だと以下の通り – zoo型で読み込んでxts型に変換してマエショリし てts型に直して… – 正直やってられない – tidyな世界に生きたい

tidyな世界…つまりtidyverse!!! tibble型を継承した時系列の型があれ ば…

と思っていたらほぼ同時期に2個登場 した ◆tsibble ◆tibbletime

tsibble tibbletime 作者 Earo Wang [aut, cre], Di Cook [aut, ths], Rob Hyndman [aut, ths] Davis Vaughan [aut, cre], Matt Dancho [aut] リリース時期 (0.1.0) 2018-01-09 2018-01-03 現在のバージョン 0.1.5 0.1.1 CRAN https://cran.r- project.org/web/packages/tsib ble/index.html https://cran.r- project.org/web/packages/tibb letime/index.html 独自クラスの型 tbl_ts tbl_time

tsibble tibbletime 独自クラスへの変換 ○ ちょっとコツあり ○ 欠損値補完 ○ × %>%を使った集計処理 ○ ○ ウィンドウを使った処理 ○ ○ 時間のフィルタリング ○ ○ 独自クラスから ts型への変換 ○ × 機能面ではややtsibbleが優勢? だが前処理関連はtibbletimeに便利なものが揃っている

■ ではtsibbleでdataframeからtsibble型を生成し、ts型 に変換してみます – tibbletimeは時間がないので割愛します

このような形式のdataframe型のデータを用意

tsibble型はindexの重複が許されない keyとindexでユニークかつ、keyを指定する必要がある

No content

keyの指定があれば自動的に横持ちに変換してくれる

■ 個人的にハマったところ – as.tsで変換できない ■ tsibble型のindexの間隔が指定されていないと変換 できない

ここにindexの間隔が表示される (自動的に算出される)

自動的に算出できないと… よくわからないエラーで変換が できない

■ 個人的にハマったところ ■ tidyr::spreadで展開すると出力がおかしくなる…? – tsibble用のtidyrの関数が用意されていない – tibbletime用のtidyr関数は用意されている

■ じゃあどっちを使えばいいのか、という話 – 結論としては用途で変えるべき – ts型に変換する場合はtsibble – 独自クラスで前処理やりたいならtibbletime

■ tsibbleの作者いわく… ■ (意訳) それぞれ別の目的で作ったのだから、2個あって もいいやん。将来的には1つにするのがベストなのかも しれないけど。

■ 参考文献 – tsibble? or tibbletime?

enjoy!!!