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Sansan株式会社 部署 名前 ⼊社半年で気づいた 技術本部 Eight Engineering Unit Product Devグループ 荒⽊ 颯太 「技術が価値になる瞬間」

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1 © Sansan, Inc. © Sansan, Inc.

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2025年 東京科学⼤学(旧: 東京⼯業⼤学)で⼯学修⼠号を取得、 その後Sansanに新卒⼊社 ⼊社まではスタートアップ企業でデータサイエンティスト・ MLエンジニアとして、データ⽣成から分析・⽰唆出しまで ⼀貫した業務を経験 現在は主にEightのサーバーサイドエンジニアとしてEight本体、 Eight Career Design、 Eight Teamと幅広いプロダクト開発に従事 荒⽊ 颯太 Sansan株式会社 技術本部 Eight Engineering Unit Product Devグループ Featureチーム

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今回お伝えしたいこと - 話すこと - ⼤規模なプロダクト開発にジョインして半年間で学んだこと - ⾃分が学⽣から現在で変化した視点・意識 - 話さないこと - 技術的に難しいお話

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⼊社後の開発体験のお話 - 概要 - 紙の名刺をEightで撮影し、名刺交換した後にデジタル名刺メールを 送信する機能 - 商談後のフォローアップ連絡で活⽤するとビジネス機会の最⼤化に 寄与できる! - ゴール - 名刺交換後にデジタル名刺メールを送信できる - ユーザー体験を損なうことなく機能が使える 名刺を撮影 データ化 キュー追加 メール送信 ここを実装したい!

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どう開発する? - まず考えられること - 名刺のデータ化完了に伴って、メール送信管理テーブルを作成 - メールを送信するAPIを作成 - メールの⽂⾯等を作成 名刺を撮影 データ化 キュー追加 メール送信 ここを実装したい!

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どう開発する? - まず考えられること - 名刺のデータ化完了に伴って、メール送信管理テーブルを作成 - メールを送信するAPIを作成 - メールの⽂⾯等を作成 これだけだと ユーザー体験を損なうことなく機能が使える とは⾔えない 名刺を撮影 データ化 キュー追加 メール送信 ここを実装したい!

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- 課題 - ⼤規模プロダクトだからこそのパフォーマンス問題 - ①データ化・名刺取り込みの時間的に送信制御できない - ②スレッド増加はコスト/バウンスレート悪化 - UXの観点 - ③⼤量処理だと1⽇でメールを捌ききれない(深夜にメール送信は❌) - ④メールの送信に失敗したらどう対応する? ユーザー体験を意識した実装にするには 名刺を撮影 データ化 キュー追加 メール送信 ここを実装したい!

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- 課題 - ⼤規模プロダクトだからこそのパフォーマンス問題 - ①データ化・名刺取り込みの時間的に送信制御できない - ②スレッド増加はコスト/バウンスレート悪化 - UXの観点 - ③⼤量処理すると1⽇でメールを捌ききれない(深夜にメール送信は❌) - ④メールの送信に失敗したらどう対応する? - 解決策 - ①⾮同期処理 + ECS Scheduled Tasks で送信時間を制御 - ②運⽤時にスレッド数を調整 - ③並列スレッド数を最適化して処理性能とコストのバランスを確保 - ④失敗時は数回リトライし、それ以上失敗する場合は運⽤でカバー ユーザー体験を意識した実装にするには

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- 学⽣時代の⾃分 - 最終的に動くことがゴール - パフォーマンス/コストへの意識の低さ - ユーザー体験の解像度が低い - 社会⼈での開発(現在) - ユーザーに正しく価値が届くかが基準 - ユーザー体験を意識した開発 - コスト・パフォーマンス・運⽤を考慮した設計/実装 「動くコード」→「価値を届けるコード」へという意識の転換 学び:社会⼈視点の⼤切さ

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- 学びのまとめ - ユーザー体験を意識した開発が重要 - 誰かの体験やビジネスに届いて初めて技術は価値になる - これからやっていきたいこと - ユーザー体験を意識したプロダクト開発をしっかり経験したい - ⾃分の強みであるAI・データ利活⽤をより活かしてさらなる プロダクトの⾶躍に貢献したい - Eightのデータ資産を活かし、開発とビジネスをつなぐ存在を⽬指す まとめ

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