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jevを業務に入れるまでにやること 6つのモデル、10個の課題で評価した実験結果から Findy - Jev使ってみてどうだった?~試してわかった活用のヒント~ (2026-10-05) Gota(@gota_bara)

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自己紹介 Gota(@gota_bara) 所属 やっていること プロダクトエンジニア、アナリティクスエンジニア AIエージェント開発、小売向けデータプロダクト、データ整備 作ったOSS cc-sdd ★3.7k、skillport ★413 最近のおすすめ 超かぐや姫!(復活上映開催中)

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今日話すこと 1 jevで作ったものとLLMとのコストの差 2 業務で使えるかを確かめる進め方 3 GitHubのIssueで試して上がったことと上がらなかったこと

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使いどころ jevに向く判断 人が文面だけを見て数秒で決められる判断は任せられた 任せられた判断 任せられなかった判断 投稿が有害か チームの事情で決まる優先度 Issueが不具合の報告か要望か コードを読まないとわからない判断 エージェントが作業を始めるべきか 長いエージェントの記録の評価 話した1文に合う曲や効果音 窓口で書類を見て担当の部署に振り分ける仕事に近い

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作ったもの jev Sound Director 話した1文に合わせてBGMと効果音を切り替える jevが決めること 話した1文ごとに、流す曲、強さ、環境音な どの6項目と、52種類の効果音を鳴らすかど うか 6項目を1回、効果音を13問ずつ4回に分けて同時に聞く bgm.gotalab.dev

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作ったもの nod エージェントが動くかどうかを発言ごとに決める jevが決めること ユーザーの発言に対して、スタンプで返すか、 作業を始めるか 80件の評価で、作業を始めるべき発言の見落としは0件 nod.gotalab.dev

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作ったもの つまずいたところ synth-pop 統計から作った人物にアンケートへ答えさせる合成人口シミュレーター jevが決めること その人物ならアンケートにどう答えるか 公表値との差は9.7ポイント(でたらめに答えると 13.1)。米国の実回答データでは、単純な統計モデルの 方が当たった(12.9と10.8) 雑に作った試作で、入れたデータが目的に合っていなかった 可能性がある

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使いどころ コスト 同じ判断をLLMの20分の1以下のコストで処理できた jev Claude Haiku 4.5(LLM) 1万件あたりのコスト 1万件あたりのコスト $0.20〜0.58 $4.44〜15.50 p95レイテンシは0.5〜2.2秒 p95レイテンシは1.6〜2.7秒 日本語の4つの判断で測った範囲。判断ごとに比べるとHaikuはjevの22〜27倍。レイテンシはVercel AI Gateway経由

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使いどころ つまずいたところ jev-as-a-judge 1ターンの回答なら使えるが、マルチターンの記録では失敗の半分を見逃した LLMの評価が見つけた失敗のうちjevも見つけた割合 1ターンの回答(約1,000トークン) 評価に使うなら3段に分ける 1 コードで確かめられる項目はコードで 2 残りを小さなyes/noに分けてjevに 3 確信度が低いもの、理由が要るものだけLLMに 77.5% マルチターンの記録(約1.1万トークン) 49.6% three.dev「Jev vs the LLM-as-a-judge」(約1.5万リクエスト)。参考:Rao, Callison-Burch arXiv:2609.29769

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進め方 業務で使えるかを確かめる手順 機械学習の開発とほぼ同じ。違うのは学習の代わりにプロンプトを直すところ 手順 機械学習の開発 jevの導入 1 課題設定 人が文面で数秒で決める判断を選ぶ 2 ラベル付けとラベル品質の確認 100件に正解ラベルを付けてラベルノイズを確かめる 3 ベースライン評価 1つのモデルでカバレッジを測る 4 エラー分析と特徴量・モデルの見直し 誤答を読んでプロンプトと選択肢の説明を直す 5 モデル選択 直したプロンプトで複数のモデルを測る 6 シャドーデプロイと監視 判定だけ記録して人と比べてから切り替える

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進め方 何で測るか まずカバレッジで何割を人の確認から外せるかを見て、ほかの指標と組み合わせて判断した 指標 わかること 向いている場面 正解率 全体で何割当たるか 全件を任せる前提のとき AUROC 誤答を下位に並べられるか 並べ替えに使うとき(PRの手直し) ECE(キャリブレーション) 確信度0.9が9割当たるか 確率を集約や期待コストに使うとき カバレッジ(目標正解率を固定) 目標の正解率を保って何割任せられるか 一部を任せて残りを人が見るとき 偽陰性率と偽陽性率 誤りの種類ごとの割合 誤りの影響が種類で違うとき(nod) コストとレイテンシ 運用に耐えるか どの判断でも 正解率、AUROC、ECE、Brierスコア、カバレッジ、コスト、レイテンシはすべての実験で記録した

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進め方 カバレッジ 確信度の高い順に任せて正解率95%を保てる事例の割合 確信度が高い ○ ○ 確信度が低い ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ jevに任せる ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × ○ × 人が確認する ○は正解、×は誤り。この例のカバレッジは20件中15件で75% 選択的予測(selective prediction)の指標。人の確認なしで処理できる割合と言い換えられる。正解率が同じでも確信度の 並びが正しいほど高くなる

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試したこと(1/6) 課題設定 10個の判断を測ると、任せられたのは文面だけで答えが決まる判断だった 100% 投稿が有害か(日本語) エージェントが作業を始めるべきか(nod) 95% Ruffの不具合報告か方針の相談か 94% RuffのIssueの担当範囲(4択) 92% gemini-cliのIssueの種類(3択) 89% 日本語の発話の意図(60択) 70% TypeScriptの不具合報告か仕様どおりか 19% 1〜5% PRがレビュー後に手直しされるか gemini-cliのIssueの優先度(3段階) 3% gemini-cliのIssueに情報が足りているか 1% 文面だけで答えが決まる チームの事情、コードの中身、報告者とのやりとりで決まる jevのカバレッジ(目標の正解率95%)。Ruff、TypeScript、gemini-cliは公開されているOSSで、Issueに付いたラベルを正解にした

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試したこと(1/6) うまくいった理由といかなかった理由 答えが文面の中にあるかどうかで分かれた 判断 カバレッジ 理由 投稿が有害か 100% 文面に答えがある。ほぼ全モデルで100% エージェントが作業を始めるべきか 95% 発言の文面で決まる。選択肢の説明を短くすると正解率が上がった 日本語の発話の意図(60択) 70% 確信度が高いのに外れた答えが10件あり、そこで95%を下回った TypeScriptの不具合報告か仕様どおりか 19% コードの中身と仕様の知識が要る PRがレビュー後に手直しされるか 1〜5% 文面では決まらない。並べ替えには使えた(AUROC 0.70〜0.78) Issueの優先度、情報が足りているか 1〜3% チームの事情で決まり、botのラベルにノイズがあった

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試したこと(2/6) つまずいたところ ラベル品質の確認 優先度の外れを調べると、正解ラベルにノイズがあった 16% Ruffでは gemini-cliの優先度ラベルを付けるbot自身が300件中49件を後 から付け直していた 付け直し 件数 p2 → p1 12 p0 → p1(botの規則どおり) 11 p1 → p2 10 p3 → p2 7 その他 9 確信度1.00で外した事例は、どれも2つの区分のラベルが 付いていた。除くと担当範囲のカバレッジが上がった 88% → 92% botの付け直しは、どのモデルでも正解率7割前後までしか再現 できなかった

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試したこと(3/6) ベースライン評価 目標の正解率を3段階で見ると結論が変わった 判断 目標90% 目標95% 目標99% Ruffの不具合報告か方針の相談か 100% 97% 71% gemini-cliのIssueの種類 98% 85% 0% TypeScriptの不具合報告か仕様どおりか 32% 5% 0% 後から直せる処理なら90% 取り消しにくい処理なら99%以上 Issueのラベルの付け間違いは気づいた人が後から直せる 自動マージのように誤ったときの影響が大きい処理 jev、選択形式で質問、交差検証で測定

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試したこと(4/6) エラー分析とプロンプト改善 プロンプトを直すと優先度の正解率は55.6%から71.1%に上がった 元のプロンプト 55.6% botの判断基準を選択肢の説明に書き足す 60.0% +4.4 GEPAでプロンプトを自動で書き換える(1 回、$0.08) 71.1% +15.6 gemini-cliのIssueの優先度(3段階)、テストデータ90件。数字は正解率と元のプロンプトとの差(ポイント)

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試したこと(4/6) 選択肢の書き方 選択肢に1行の説明を書くと正解率もカバレッジも上がった 選択肢の書き方 TypeScriptの正解率(jev / d1) Ruffのカバレッジ(jev / d1) 名前だけ 70.4% / 68.1% 89% / 91% 説明あり 73.9% / 74.1% 97% / 97% ほかに試した聞き方 Ruffで足した説明 TypeScriptのカバレッジは、yes/noで聞くと19%、選択で bug: A defect the team will fix. needs-decision: A request, a new feature or a behaviour change that needs the team to decide. 聞くと5% 選択肢の順番を入れ替えても結果は変わらなかった 「判断できない」を足すと、Issueの種類では12%が保留、 残りの正解率は95.1% d1はLiquid AIのSystem Oneモデル

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試したこと(4/6) jevの答えを特徴量にする 確率をロジスティック回帰に通すだけで上がり、質問を分けるとさらに上がった Issueの本文 → jevに12個の質問を1回で聞く yes/no 11個と5段階の重大度スコア → 確率とスコアを特徴量に → ロジスティック回帰 1問で聞く(元のプロンプト) 1問の確率をロジスティック回帰で補正 12個の小さな質問をロジスティック回帰で集約 効いたのは重大度スコア、リリースへの影響、回避策の有無の3つで、それ以上は頭打ちになった 12個を1回で聞いても、p50レイテンシは378ミリ秒から435ミリ秒に増えただけ gemini-cliのIssueの優先度(3段階)、300件の繰り返し交差検証(5分割×10回)。数字は正解率と1問との差(ポイント) → p1〜p3 52.3% 60.1% +7.8 66.7% +14.4

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試したこと(4/6) つまずいたところ 回数やデータを増やす 回数やデータ量を増やしても正解率は上がらなかった GEPAの実行回数を増やす 集約の方法や材料を増やす 設定 コスト 正解率 試したこと 正解率 予算800回 $0.08 71.1% 集約する学習モデルを複雑にする 66〜68%(勾配ブーステ ィングは63%) 予算800回、別のシード $0.09 71.1% 学習データを30件から240件に 63.9%から65.5% 予算1600回 $0.17 66.7% 質問を12個から26個に 66.8%(12個とほぼ同じ) 1600回、候補の掛け合わせあり $0.16 68.9% Issueのコメントやラベルを足す 同上、別のシード $0.17 68.9% 65.1〜67.9%(足す前 66.8%) 90件では数ポイントの差は偶然でも出るので、効果は交差検証で確かめた gemini-cliのIssueの優先度(3段階)。GEPAはテストデータ90件、集約は300件の交差検証

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試したこと(4/6) つまずいたところ コンテキストを足す 上がる判断と下がる判断があった 本文だけ 方針を1枚にまとめて足す ドキュメントを丸ごと足す Ruffのカバレッジ 94% 98% 98%(コストは14倍) TypeScriptの正解率 73.0% 71.6% 64.0% Ruffは上がった TypeScriptは下がった 方針は「Blackと意図的に違う点の一覧」。照らし合わせれば 「不具合に見えるが仕様どおり」の例ばかりで、不具合と答 答えが決まる えた割合は70%、49%、32%と下がった(実際は61%) FAQだけを渡された新人が、何でも「仕様です」と答えるようになったのと同じ

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試したこと(5/6) モデル選択 正解率は数ポイントの差でもカバレッジはモデルで大きく違った モデル 有害判定 文の関係(JNLI) 発話の意図(60択) nod jev 100% 70% 70% 95% d1 100% 97% 61% 91% Clef 100% 60% 90% 98% Clef-flash 100% 63% 90% 88% Kev-4B 100% 31% 48% 57% Claude Haiku 4.5(LLM) 100% 0% 0% 60% JNLIでは、jevとd1の正解率の差は6ポイント、カバレッジの差 は27ポイント LLMは確信度を返さないので上位だけ任せられない カバレッジ、日本語の4つの判断、目標の正解率95%。太字は列ごとの最大。Clef、Clef-flashはCloudflare Workers AIのモデル

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試したこと(5/6) レイテンシとコストとデータ保持 正解率以外の条件も並べて選ぶ モデル p50レイテンシ p95レイテンシ 1万件あたりのコスト jev 345ミリ秒 587ミリ秒 $0.20〜0.58 d1 466ミリ秒 885ミリ秒 $0.06〜0.21 Clef 431ミリ秒 996ミリ秒 $0.56〜3.39 Clef-flash 240ミリ秒 457ミリ秒 $0.21〜1.27 モデル Vercel AI Gateway経由でZDR OpenRouter経由でZDR jev 対応 対応 d1 非対応 対応 Clef Cloudflare Workers AIは入力と出力を保存しない − 2026-10-04に手元のMacからnodの240件で測定。レイテンシはVercel AI GatewayかCloudflare Workers AI経由。ZDRは入力と出力を保存しない契約

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試したこと(6/6) シャドーデプロイ 記録だけ取って人の判断と比べてから閾値を決めた nodで閾値を変えて測った結果 1 シャドーデプロイ 閾値 偽陰性率 (見落とし) 偽陽性率 (不要な起動) 0.10 0% 41% 0.30(採用) 0% 20% 0.50 0% 17% 0.60 1% 8% 0.70 5% 8% 本番の処理には使わず、判定結果だけを記録して人の判断と比 べる 2 切り替え 確信度が閾値以上の事例だけを自動で処理し、残りは人が確認 する 3 監視 自動で処理した事例を定期的に抜き取り、正解率が落ちていな いか確かめる

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試したこと かかったコスト これだけ試しても、jevは約3.7万回の呼び出しで$2.41だった Vercel AI Gatewayの集計画面

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作ったもの jev-triage 自分のリポジトリのIssueとPRの履歴から正解データを作り、任せられる割合まで測るAgent Skill 1 2 3 4 5 6 履歴を取る ラベルを調べる ラベルを決める 正解を作る 測って直す 提案から始める IssueとPRを GitHubから取る 誰が付けたか 人かbotかを見る なければ提案して 人が決める 人が付けたラベルを使う なければエージェントが 50〜100件に下書きし 人が直す カバレッジを測り 誤答を読んで直す 提案のラベルで 出してから任せる 気をつけること 人が付けたラベルも揺れる。揺れが大きいときは、ラベルの付け方から見直す botが付けたラベルと比べた数字は、そのbotとの一致率で、正解率ではない エージェントの下書きは、人が直すまで正解に使わない 現在は非公開

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明日からできること 文面だけで答えが決まる判断を1つ選び、100件に正解を付けて測ってみる 97% 70% 60% 0.3 前 55.6% 後 71.1% jev d1 Clef 人が確認 jevに任せる 測る 直す 比べる 見守る 100件に正解を付けて 任せられる割合を見る 誤答を読んで プロンプトを直す 同じプロンプトで モデルを並べる 記録だけ取って 人と比べてから任せる ▲ 上がるまで繰り返す

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出典 実験の記録:jev-fitのEXPERIMENTS.md、USECASES.md、FINDINGS.md(github.com/gotalab/jev-playground、現在は非 公開) Deußer, Sparrenberg, Sifa「Evaluating and Benchmarking the System One Model Jev」arXiv:2609.37647 Rao, Callison-Burch「JEV vs. LLMs as Rubric Judges: Cheaper, Faster, and Wrong in the Same Places」arXiv:2609.29769 three.dev「Jev vs the LLM-as-a-judge」 three.dev/blog/jev-vs-the-llm-as-a-judge LangSmith langchain.com/blog/jev-is-now-available-in-langsmith-evals ZDR vercel.com/docs/ai-gateway/security-and-compliance/zdr、developers.cloudflare.com/workers-ai/platform/datausage