Slide 1

Slide 1 text

僕らの人生と学ぶ、OBSERVABILITYの重要性 2024/02/16 平目

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 ➢ HN:平目  X(twitter):@hira0912 ➢ お仕事:AWS周りのインフラ構築 ➢ 趣味:ねこだいすき。 2

Slide 3

Slide 3 text

今日のテーマ  モニタリング(Monitoring)  オブザーバビリティ(Observability) 3

Slide 4

Slide 4 text

アジェンダ  監視の重要性  オブザーバビリティの目的  AWSにおけるオブザーバビリティ 4

Slide 5

Slide 5 text

監視の重要性 5

Slide 6

Slide 6 text

監視…やってますか? 何で導入するの…? いらなくない…? 6

Slide 7

Slide 7 text

何故監視を行うのか …という目的では ないですよね? 7

Slide 8

Slide 8 text

何故監視を行うのか 信頼性(サービスレベル) 8

Slide 9

Slide 9 text

重要な事 リリース後、システムは毎日古くなって行く 9

Slide 10

Slide 10 text

リリース時の思惑などアテにならない ぼくがかんがえた さいきょうのサービス システムの終焉 10

Slide 11

Slide 11 text

信頼性の重要性 信頼性はサービスの価値と同様に、 守り続けなければならないものである。 11

Slide 12

Slide 12 text

例:世界的に有名なサービス 結婚( Jinsei No Hakaba ) 世界中の開発者/利用者が、 独自にUI/UXをカスタマイズして サービスを開発/利用している。 12

Slide 13

Slide 13 text

例:世界的に有名なサービス=結婚 開発期間 リリース 運用期間 サービスの停止 13

Slide 14

Slide 14 text

例:世界的に有名なサービス=結婚 Q.何故サービスが停止する事になるのか? A.信頼性が守られなかったから 起きてしまった未知の問題に対し、 迅速に察知/対応が出来なかった。 監視/対応が重要 14

Slide 15

Slide 15 text

開発期間 リリース 運用期間 運用期間というのは開発期間に比べて圧倒的に長い 15

Slide 16

Slide 16 text

オブザーバビリティの目的 ※所感を含みます 16

Slide 17

Slide 17 text

重要な事 モニタリングには限界がある 17

Slide 18

Slide 18 text

モニタリングの限界:誰が監視/対応しているか 〇データ分析 ・メトリクス ・様々なログ 〇本人のスキル ・これまでの経験 ・第六感 ・セブンセンシズ システムに精通した シニアエンジニア ではありませんか? 18

Slide 19

Slide 19 text

モニタリングの限界:超能力は継承出来ない 〇本人のスキル ・これまでの経験 ・第六感 ・セブンセンシズ 〇データ分析 ・メトリクス ・様々なログ シニアエンジニア 我々の進化先が エスパータイプとは限らない 19

Slide 20

Slide 20 text

モニタリングの限界:シニアエンジニアの存在 特定の誰かに頼り切りの状態は 属人性が高く、システムの 信頼性を保つのにはリスクが伴う。 いつまでもその方が居て保守管理する前提 では無い方が、システムとして健全である。 20

Slide 21

Slide 21 text

モニタリングの限界:システムの変容 LAMPアーキテクチャ Linux Apache MySQL PHP Python or ⇒安定したサービスの組み合わせで、監視もし易かった 21

Slide 22

Slide 22 text

モニタリングの限界:サーバレスの登場 サーバレスや、コンテナサービスの登場 22

Slide 23

Slide 23 text

モニタリングの限界:モノリシックからマイクロサービス化へ 23 マイクロサービスを利用 する事で、メトリクス だけでは原因箇所の 特定が難しくなった。 特定不可

Slide 24

Slide 24 text

オブザーバビリティとは? システムから外部に出力されるデータから、 複雑化したシステムの内部の状態または状況を 理解および把握する能力のこと わからん 24

Slide 25

Slide 25 text

メトリクス/トレース/ログ 〇メトリクス ・CPU使用率やメモリ使用率な どの、粒度が荒いデータ。 ・大まかな現象把握に役立つ 〇ログ ・各種動作の詳細な結果を示す。 ・詳細な現象の原因特定に役立つ データ粒度 荒い 細かい 粒度の差が大きく、 経験やシステム内部の 知識が必要になり、 問題解決までの調査時間に 差が出てしまう 25

Slide 26

Slide 26 text

トレーシングの登場 26

Slide 27

Slide 27 text

メトリクス/トレース/ログ 〇メトリクス ・CPU使用率やメモリ使用率な どの、粒度が荒いデータ。 ・大まかな現象把握に役立つ 〇ログ ・各種動作の詳細な結果を示す。 ・詳細な現象の原因特定に役立つ データ粒度 荒い 細かい 〇トレース ・イベントの相関関係を知る事 が出来る。 ・現象部分の特定に役立つ 27

Slide 28

Slide 28 text

オブザーバビリティとは? システムから外部に出力されるデータから、 複雑化したシステムの内部の状態または状況を 理解および把握する能力のこと 特定の人物の知識や経験に依存せず、 興味・関心さえあれば観測出来る状態に システムが構成されていること 28

Slide 29

Slide 29 text

AWSにおけるオブザーバビリティ 29

Slide 30

Slide 30 text

オブザーバビリティに関するサービス ・メトリクス ・ログ ・アラーム ・トレース MC上は吸収 AWS Distro For OpenTelemetry ・OpenTelemetry用の AWS Distribution AWS Inspector ・EC2の ソフトウェア脆弱性管理 30

Slide 31

Slide 31 text

AWS X-RAY AWSにおける トレーシングを実現する為のシステム 31

Slide 32

Slide 32 text

AWS X-RAY 実行サンプル 補足:全てのリソースに X-Rayトレースを有効済 32

Slide 33

Slide 33 text

AWS X-RAY実例(正常系) ・トレースを有効にしておくことで、 ワークフロー図を定義する事なく 各サービスの相関関係を確認する事が出来る 33

Slide 34

Slide 34 text

AWS X-RAY実例(正常系) ・トレースを取る事で、 親スパンと子スパンの実行結果/所要時間といったインサイトを得る事も可能になる。 34

Slide 35

Slide 35 text

AWS X-RAY実例(異常系) ・子スパンの一部が実行不可だった 場合でも、それを容易に特定出来る 35

Slide 36

Slide 36 text

AWS X-RAY実例(異常系) ・全体の内のエラー率も明確になる事で、特定の事項がどれくらいの確率で 上手く行かないケースがあるのか、定量的に調査する事が可能になる。 36

Slide 37

Slide 37 text

AWS X-RAY実例(遅延) ・異常終了していないので、 エラー自体は取得出来ないが、 想定しているより処理が遅延しているケース 37

Slide 38

Slide 38 text

AWS X-RAY実例(遅延) ・各スパンの実行時間が計測できることにより、 対象のスパンのプログラム/構築をより良くなる様に見直す事が容易になる 38

Slide 39

Slide 39 text

重要な事 チームメンバが使える様に、 教育・周知・体験を 忘れない様にすること 普段から取り入れること 39

Slide 40

Slide 40 text

まとめ ・監視は信頼性を維持する為の機能 ・オブザーバビリティは、特定の誰かに依存せず 興味・関心さえあればシステムを調査出来る機能 ・機能の搭載のみに留まらず、教育等を行い、 システムの全容を把握出来る人材も増やしておきたい 40

Slide 41

Slide 41 text

参考文献 O’REILLY’ JAPAN オブザーバビリティ・エンジニアリング 41

Slide 42

Slide 42 text

さいごに ここまでご清聴ありがとうございました。 技術に関係無い事も多いですが、 X(Twitter)やqiitaの方でも活動しておりますので、 良かったらフォローお願いします。 42