Vibe Codingをせずに Clineを使っている AIエージェントユーザー会・オフ会（第1回） #AIAU 

About Me 渡邉 洋平(watany) ● 所属：NTTテクノクロス株式会社 ○ 「AWS 500 APN Certification Distinction」に認定 ● AWS ○ JAWS-UG東京 運営 ○ AWS Ambassadors(2024) ○ Japan AWS All Certifications Engineers(2022~) ● AI Agent ○ … https://jawsug.connpass.com/event/316451/ 

なんかごめん 

お前は何を作ってるのか？ ● 本業SIer/SES ○ 専門人材グレードとかいう謎のロール ● 業務著作は見せられないですが ○ 隙間家具のようなツール ○ IaCテンプレート ○ モックアップなど 

自作OSS - Mohua ● Amazon Sagemakerの起動Instanceを一覧 ○ Go製CLI ● コスト管理用(≒停止忘れ防止)のツール ● Zennに書いたCline$100ブログはこれ ○ Prompts Caching”なし”の値段 ○ 実装に使ったのは1/3くらい ○ 残りはリファクタやテストなど ■ 実装後から初めてはいけない(実感) https://github.com/watany-dev/mohua 

自作OSS - Anhinga ● ActiveなEBS volumesを一覧する ○ Go製CLI ● コスト管理用(≒削除忘れ防止)のツール ● こちらはClaude Codeで$20くらい？ ○ Prompts Caching”なし”の値段 ○ Mohuaの資材を流用したので出来が良い https://github.com/watany-dev/anhinga 

OSS Contribute - AWS CDK ● AWS CloudFormationを抽象化するTypeScript製ライブラリ ● 実装した機能：core.RemovalPolicies.of(scope) ○ AWSリソースの削除時動作を一括設定 ○ 保持/削除/Snapshot/etc… ● 余談 ○ @kinopee_ai氏のツイートを基に Clineを動かしてアドベントカレンダー を書いている途中に作ったもの ● 詳細⇒ https://speakerdeck.com/watany/get-to-know-about-removalpolicies 

OSS Contribute - Cline ● Clineの性能をClineで試している ● Mergeされたパッチ ○ Amazon Bedrock ■ Deepseek-R1 ■ Amazon Nova ■ クロスリージョン推論(APAC) ■ chore… ● 調整中 ○ MCP Server(Prompts)対応 

そろそろ本題に 

利用してるコーディング支援AIツール ● Amazon Bedrockと直繋ぎできるプロダクトを ○ 触ってるのは9：1くらいだけど。。。 https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=saoudrizwan.claude-dev https://docs.anthropic.com/en/docs/agents-and-tools/claude-code/overview 

Vibe Coding つまり「コーディングレスのプログラミング」だが定義が多様 ● 狭義Vibe Coding (Andrej Karpathy提唱) ○ キーボードレス・音声での指示、全部承認 ○ バグはそのうち直るぜ！ ● 広義Vibe Coding ○ Devinに頼んでプロセスに介入しない ○ Claude Code/Clineなど、全部承認で介入しない ● わたし ○ AI Agentにドライバー席を譲った開発志向 ○ まとまった単位で自動承認するが、介入はする 

私のAuto Approveの進め方 ● Read ○ 基本的に有効にする ○ 読ませたくないものは.clineignore列挙 ● Write ○ 基本的に有効にする ○ おかしい臭いがしたら手動承認に切り替え ● Command Exec ○ 基本的に手動 ○ 休憩、途中レビュに充ててる https://zenn.dev/watany/articles/85af6cfb8dccb2 

”自動運転”とのマッピング レベル1 AI支援 Chat レベル2 AI支援 補完 ＋Chat レベル4 Agent 人間の支 援なし レベル5 実装の完 全自動 生成 Vibe Coding ドライバー席 助手席 後部座席 レベル０ AI支援 なし レベル3 Agent 人間が 支援 Me 副操縦士(Copilot) ？？？ 

”自動運転”とのマッピング レベル1 AI支援 Chat レベル2 AI支援 補完 ＋Chat レベル4 Agent 人間の支 援なし レベル5 実装の完 全自動 生成 Vibe Coding ドライバー席 助手席 後部座席 レベル０ AI支援 なし レベル3 Agent 人間が 支援 Me 副操縦士(Copilot) なぜ移行 できないのか？ ？？？ 

Vibe Codingを私がしない理由？ Budget ● Cline/Claude Codeのコスト感で手戻りを許容しづらい ○ トークン費用 ● Bedrock Prompt caching(2025/04/02)がGAされ、一概に判断し辛くなった ○ System Promptを5分間キャッシュしコスト効率が改善する ○ ＝5分以上かかるなら、介入しない方が実装コスト単価が安い ○ ＝助手席から口を出すなら、それ以上の価値が必要 

Vibe Codingを私がしない理由？ 職業病 ● Cline/Claude Codeのコスト感で手戻りを許容しづらい ○ 工数(消費トークン：スケジュール比) ● 過程/結果に対する説明責任 ○ なぜこのように実装されているのか？ ○ モジュール・ライブラリ選定 ○ なぜ現在できていないか？ バグが発生したか？ 

とはいえ 実装過程を過度に気にするのは、マイクロマネジメントなのかも https://zenn.dev/erukiti/articles/2503-cline-express https://tech.pepabo.com/2025/04/04/declaration-vibe-coding-training/ 

Vibe Codingをせずに Clineを使っているけれど Vibe Codingの波に乗りたいね 

必要なものは”ガードレール” 

”ガードレール”の一例 ● Sandbox/Firewall ○ Dev Container ○ .clineignore ○ VPC ● Cloud Credential ○ 最小権限の認可 ○ Secret Manager ● GitHub/GitLab ○ Branch Protection Rules https://github.com/anthropics/claude-code/blob/main/.devcontainer/init-firewall.sh claude-code/devcontainer/init-firewall.sh は勉強になる 

”ガードレール”の一例 ● プログラミングのガードレール ○ Unit Test(誤り検知兼、機能ドキュメント) ○ Formatter/Linter(コーディング規約) ○ Commit Hook/CI (ルールの強制) ● LLM側のガードレール ○ Amazon Bedrock Guardrails ○ Moderation API(OpenAI) 

Vibe Codingでも 開発の当たり前を当たり前に 

指示をガードレールとして外部に出す副次的なメリット ● そもそもLLMは否定形が苦手 ○ ”〇〇は禁止”をプロンプトに書くのは筋が悪い ○ > ちなみに、「日本の首都は〇〇である。」で訊いてもやはり東京と答えます。このことか らも、否定文の「日本の首都は〇〇ではない。」肯定文の「日本の首都は〇〇である。」を 混同してしまっていると考えられます。 ○ 出典：否定文を理解できないAIたち ■ https://joisino.hatenablog.com/entry/negation ● 類例： ○ ”ピンクの象を想像するな”と言われると、脳内で象を意識する 

指示をガードレールとして外部に出す副次的なメリット ”Context Window溢れ” スーパー Aにイチゴとバナナをお使いに 行って欲しい。ポイントカードは必ず出し てほしいし、支払いは〇〇 Payで17時－18 時のセール時間でもし売り切れてたら スーパー Fに行って 30分待って 1830から の40％引きのシールが貼られてからであ とFでは専用の決裁アプリで … 何言ってるかマ ジでわからん https://www.irasutoya.com/2017/10/blog-post_44.html 

指示をガードレールとして外部に出す副次的なメリット ”Context Window溢れ”対策 スーパー Aにイチゴとバナナをお使いに行って 欲しい。売り切れてたらスーパー Fに行って。 スーパーでは、以下の メモに従って！ 必要な時にメモ を使う。これなら できる メモ：スーパーA ・ポイントカードを出 す ・支払いは〇〇Payで ・17ｰ18時に買う メモ：スーパーＦ ・1830～の40％引 きシールが貼られ てからで ・専用の決裁アプリ で… https://www.irasutoya.com/2017/10/blog-post_44.html 

まとめ ● 少なくとも現時点で、Vibe Codingのハードルは感じる ● 介入せずにハンドルを任せるには、ガードレールの整備が必要 ● 感想は随時変わるのでガンガン発信していく