エンジニアの健康管理術 / Engineer Health Management Techniques
by
y_sone
Link
Embed
Share
Beginning
This slide
Copy link URL
Copy link URL
Copy iframe embed code
Copy iframe embed code
Copy javascript embed code
Copy javascript embed code
Share
Tweet
Share
Tweet
Slide 1
Slide 1 text
エンジニアの健康管理術 自分という唯一無二のシステムを保守運用する エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2025 on 2025/03/09 曽根 友希
Slide 2
Slide 2 text
● 登壇内容は健康についての個人的な気づきをまとめた ものです ● 専門的な話は一切ありません ● 実践は自己責任でお願いします ● 環境や体調によって実践が難しいこともあります ⓪→①→②→③→④→⑤ 注意点
Slide 3
Slide 3 text
V 自己紹介 ● 曽根 友希(ソネ ユキ) ● Webエンジニア歴7年 ● 自社サービスの運営会社でPHPを 書いています ● 34歳で異業種からエンジニアへ転職 ⓪→①→②→③→④→⑤ @yukinofu815
Slide 4
Slide 4 text
V 私の健康管理 ここ1年半くらいで 筋トレ・食事改善・整体を行う ⓪→①→②→③→④→⑤ →体重減少 →コレステロール値改善 →首肩腰の痛みが軽減
Slide 5
Slide 5 text
システムの保守運用 やってますよね?
Slide 6
Slide 6 text
V システムの 保守運用 ● ログを活用してシステムの状態 を記録・監視 ● トラブルが発生したら障害対応 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 7
Slide 7 text
自分自身の保守運用は どうでしょうか?
Slide 8
Slide 8 text
V 死活問題! 保守運用が必要 自分自身の 保守運用 ● 健康管理 ● セルフケア 年齢を重ねるにつれて課題も... ● 体力・気力の衰え ● 以前と同じ働き方が難しい ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 9
Slide 9 text
⓪→①→②→③→④→⑤ 自分自身を保守運用するため、 自分という唯一無二のシステムを知っていきましょう! システムの健康は エンジニアの健康があってこそ
Slide 10
Slide 10 text
⓪→①→②→③→④→⑤ 1. 入出力〜行動と結果を振り返り、自分の心地良い状態を知ろう 2. ログ〜体重、摂取カロリー...日々の記録から自分の変化を知ろう 3. ヘルスチェック〜外部からフィードバックを受けよう 4. 暫定対応と恒久対応〜人間にとっても両方大事です 5. 最後に〜人間とシステムの違い 概要
Slide 11
Slide 11 text
1. 入出力 行動と結果を振り返り、 自分の心地良い状態を知ろう ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 12
Slide 12 text
システムにおける 入出力とは? ● 入力 ○ キーボード入力で外部からシステムにデータを 取り込む ● 出力 ○ モニターに入力内容・処理結果を表示 ○ データに問題があればエラーメッセージを表示 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 13
Slide 13 text
人間に例えてみよう ● 入力 ○ 自分の行動 ● 出力 ○ その結果である体調や気分 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 14
Slide 14 text
V 入力(行動) 日常の動作 ● 取る(体・心) ● 動く ● 休む ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 15
Slide 15 text
V 取る(体) ● 食事 ○ 何を ○ いつ ○ どのくらい ● サプリメントの使用 ● スキンケア ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 16
Slide 16 text
V 取る(心) ● 情報 ○ 読む・聞く・見る・学ぶ ● 感覚・感情 ○ 心を揺さぶられる ● 本・映画・コミュニケーションな どから得られる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 17
Slide 17 text
V 動く ● トレーニング ● 日常の動作 ○ 歩く ○ 走る ○ 座る ● 仕事(頭脳の運動) ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 18
Slide 18 text
V 休む ● 睡眠 ● 入浴 ● ストレッチ・マッサージ ● デジタルデトックス ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 19
Slide 19 text
V 出力(結果) 行動により発生する変化 ● 体の変化(内側・外側) ● 心の変化 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 20
Slide 20 text
V 体の変化(内側) ● 体全体 ○ 軽い ○ 重い・だるい ● 体の各部位 ○ お腹が張る・ゆるい ○ 目がしょぼしょぼする ○ 肩がこる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 21
Slide 21 text
V 体の変化(外側) 見た目全般 ● 肌の状態 ● 体のライン ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 22
Slide 22 text
V 心の変化 メンタル全般 ● 気分の良さ ● 心地よさ ● 不快感 ● 倦怠感 ● 喜怒哀楽 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 23
Slide 23 text
行動と結果の例 ● ストレッチをしたら翌日の体が軽かった ● アニメを見たら心が軽くなった ● カンファレンスに参加したら仕事のやる気が出た ● 暴飲暴食したら肌荒れした ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 24
Slide 24 text
自分の入出力パターンを 見つけよう ● 体と心が心地良い状態の時の過ごし方を思い出す ● 「心地良い状態の再現方法」として覚えておくと、 自分のお守りになる ● 逆にマイナスの出力を発生させた行動を覚えておく と、事前に対策ができる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 25
Slide 25 text
自分のしきい値を知ろう ● 仕事・勉強時間 ● 睡眠時間 ● 運動量 ● 摂取カロリー ● 他人とのコミュニケーション量 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 26
Slide 26 text
体と心は連動する ● 心が弱っている時に体を鍛えると、健康的な 体に引きずられて心が回復する ● 逆に、体が弱っていると精神的に落ち込みや すくなる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 27
Slide 27 text
体と心のバランスを取る 例えば、背脂たっぷりのラーメンを食べた時... ● 体はマイナス →翌日はお腹ぽっこりで肌荒れ ● 心はプラス →「美味しいものをお腹いっぱい食べる」という体験が できて満足 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 28
Slide 28 text
⓪→①→②→③→④→⑤ ● 自分の入出力パターンである行動と結果を洗い出して みよう ● プラスのパターンを覚えておくと自分のお守りになる ● 逆にマイナスのパターンを把握しておけば事前に対策 できる ● 体の心の心地よいバランスを探そう 保守運用のヒント
Slide 29
Slide 29 text
2. ログ 体重、摂取カロリー... 日々の記録から自分の変化を知ろう ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 30
Slide 30 text
システムにおける ログとは? ⓪→①→②→③→④→⑤ システムの状態や動作を記録したデータ ● エラーの記録 ● アクセス・操作履歴 ● システムの負荷状況
Slide 31
Slide 31 text
人間に例えてみよう 人間の健康を保つための情報源 ● 体重・体脂肪率 ● 食事の記録 ● 運動の記録 ● 日記 ● 健康診断の結果 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 32
Slide 32 text
V 体重・体脂肪率 ● 乗るだけで計測可能! ● 記録の作業としてハードルが低い ● 計測結果をアプリで管理できる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 33
Slide 33 text
V 食事の記録 ● まずは摂取カロリーの記録から! ● 一気に食事制限へつなげると ハードルが高い ● アプリを使うと栄養バランスを 把握しやすい ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 34
Slide 34 text
V 運動の記録 ● 内容 ● 負荷 ● タイミング ● タイム(ランニングなど) ● 運動前後の体調や疲労度 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 35
Slide 35 text
V 日記 ● 心のログとも言える ● 感情や思考の変化を記録する ● 自分の心の動きを客観的に見返す ことができる ● 自分の成長や考え方の変化を知る ことができる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 36
Slide 36 text
V 健康診断の結果 人間のデバッグログ・エラーログ ● デバッグ 体の内部状態を数値として出力 ● エラー改修 異常値があれば治療 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 37
Slide 37 text
⓪→①→②→③→④→⑤ ● 自分の状態を客観的に把握するために、自分自身のロ グを残そう ● 今の自分の状態を情報として知ることができれば次の 一手が打てる ● 客観的なデータがあれば外部からのフィードバックを 受けやすくなる 保守運用のヒント
Slide 38
Slide 38 text
3. ヘルスチェック 外部からフィードバックを受けよう ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 39
Slide 39 text
システムにおける ヘルスチェックとは? ⓪→①→②→③→④→⑤ システムの状態を定期的に確認 ● モニタリングツールを使って異常を検知 ● 他のシステムと連携して情報をもらう
Slide 40
Slide 40 text
人間に例えてみよう どの種類のフィードバッグを受けたいか? ● 医者 ● 整体師 ● パーソナルトレーナー ● 栄養士 ● カウンセラー ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 41
Slide 41 text
フィードバックが 必要な理由 ● 客観的な分析を行うことができる ● 間違ったやり方を防ぐことができる ● モチベーションの維持がしやすくなる ● ログを活用する ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 42
Slide 42 text
V 客観的な分析を 行うことができる 「思っていたのと違った」がよくある ● 姿勢・体のクセ ● 食生活の問題 ● メンタルの状態 プロの視点が入ることにより、改善が期待できる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 43
Slide 43 text
V 間違ったやり方を 防ぐことができる 自己流で行うと逆効果になることも ● ストレッチ ● トレーニング プロに指導してもらうことにより、 より安全かつ効果的に心身の状態を 改善できる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 44
Slide 44 text
V モチベーションの 維持がしやすくなる ● 先生は自分の絶対的な味方 ● くじけそうなときもサポートして もらえる ● 定期的なフィードバックにより改 善の進捗が分かりやすくなる モチベーションが維持できる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 45
Slide 45 text
V ログの活用 ● 日頃から自分の状態を把握しておく ● ログや「行動と結果」の把握が役に 立つ 自分の状態を分かりやすく伝えること ができれば、より適切なケアが受けら れる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 46
Slide 46 text
⓪→①→②→③→④→⑤ ● 外部フィードバックにより客観的な分析が可能 ● 自分の状態を詳細に説明できれば、その時の自分に 合った適切なケアが受けやすい ● 説明のためにログを活用して自分の状態を把握する 保守運用のヒント
Slide 47
Slide 47 text
4. 暫定対応と恒久対応 人間にとっても両方大事です ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 48
Slide 48 text
システムにおける 暫定対応・恒久対応とは? ⓪→①→②→③→④→⑤ 暫定対応 ● 問題が発生したときに一時的に解決する ● 根治ではなくバグの影響を最小限に抑える 恒久対応 ● 根本的に問題を解決する ● バグが再発しないようにシステムの構造やコードを改善
Slide 49
Slide 49 text
人間に例えてみよう 暫定対応 ● 痛みや疲れを一時的に緩和すること 恒久対応 ● 根本的な問題解決に向けたアプローチ ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 50
Slide 50 text
V 暫定対応 痛みや疲れを一時的に緩和すること ● 鎮痛剤を使う ● エナジードリンクで激務を乗り切る 応急処置としては認めざるを得ないが、 継続して行うものではない ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 51
Slide 51 text
V 恒久対応 根本的な問題解決に向けたアプローチ ● 適切な運動やストレッチ ● 医療ケア ● 規則正しい生活 ● 栄養バランスの取れた食事 ● 十分な睡眠 習慣として対応を継続する ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 52
Slide 52 text
⓪→①→②→③→④→⑤ ● 健康上の問題への対処には、システムと同じく暫定対 応と恒久対応が存在する ● 応急的な手段(暫定対応)は続けるべきではない ● 問題の原因そのものに向き合い、根本的な対処(恒久 対応)を行う 保守運用のヒント
Slide 53
Slide 53 text
4. 最後に 人間とシステムの違い ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 54
Slide 54 text
人間とシステムの違い これは人間だけ! ● 保守運用に仕事という強制力がない ● 保守運用ができるのは自分だけ ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 55
Slide 55 text
V 保守運用に仕事という 強制力がない ● 健康管理はシステムの保守運用と違い、強制力がない ● 仕事では義務が発生するが、自分の体や健康に関しては それがない ● 現状を把握していても、行動に移せないことも多い ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 56
Slide 56 text
V 保守運用ができるのは 自分だけ ● 健康管理(セルフケア)は自分自身で行わなければ ならない ● 食事や運動、休息などの日々の選択は他人に委ねる ことができない ● システムの保守運用はチームや会社として対応する ことができるが、セルフケアは個人対応 ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 57
Slide 57 text
V 自分自身の保守運用は 孤独な戦いだが... ● 他者との交流を原動力にすることができる ● コミュニティやチームの励ましが支えになる ● 原動力の維持×自分の健康は自分で守るという意識 =今の自分にあった保守運用の方法が見つかる ⓪→①→②→③→④→⑤
Slide 58
Slide 58 text
できる限り健康な状態で 一緒に歳を重ねていきましょう
Slide 59
Slide 59 text
ご清聴ありがとうございました!