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もう悩まされない開発環境、 プロジェクトで統一した環境を いつでもどこでも Developers Summit 2023 Inspired

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岩永かづみ / Kazumi IWANAGA • Microsoft MVP for Azure • ZEN Architects 所属 • GitHub公認トレーナー • 得意な領域 • Infrastructure as Code • GitHub Actions による自動化 • 技術コミュニティ • Code Polaris / Hack Everything. • @dz_ • @dzeyelid • @dzeyelid

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わたしの開発環境移り変わり 2006 ~ 2012 組込み開発 C/C++ • Visual Studio • Carbide(Eclipseベース) • サクラエディタ • 秀丸 Androidアプリ開発 Java • Eclipse 2013 ~ 2020 ウェブアプリケーション開発 Ruby • emacs PHP • Sublime Text • PhpStorm • Visual Studio Code Python • Visual Studio Code? 2021 ~ ウェブアプリケーション開発 JavaScript/TypeScript • Visual Studio Code

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苦悩のストーリー 苦労の絶えない"開発環境"

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苦悩のストーリー そもそも、開発環境とは エディタ、IDE + ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース …

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苦悩のストーリー 開発環境におけるトラブル

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苦悩のストーリー プロジェクトごとに異なる環境 エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … + エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … + エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … +

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苦悩のストーリー なんなら、同じプロジェクトでも差異 エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … + エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … +

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苦悩のストーリー なんなら、同じプロジェクトでも差異 エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … + エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … + バージョンが違う パッケージが足りない データベースにつながらない

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苦悩のストーリー なんなら、同じプロジェクトでも差異 エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … + エディタ、IDE ランタイム SDK packages plugins, extensions フレームワーク データベース … + 個人設定へのこだわり 拡張機能やキーバインドの違い

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苦悩のストーリー 開発環境の統一を図る

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苦悩のストーリー 手順書でしっかりサポート? • バージョンなどの小さな差異の追随が疎かになり がち • 手順書のメンテナンスが疎かになりがち • 新規構築と更新で手順が異なったり

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苦悩のストーリー IDE の設定を共有? • .vimrc • .emacs • IntelliJ IDEA/PyCharm/PhpStorm Settings Sync • Visual Studio Code Settings Sync • Visual Studio の設定共有は複雑で、秘伝のたれになってしまうらし い…

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苦悩のストーリー 仮想環境やコンテナを使って環境を統一 コンテナ ランタイム エディタ コンテナ インスタンス

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苦悩のストーリー レビューやデバッグで増える環境

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苦悩のストーリー レビューやデバッグで増える環境 • ブランチを切り替えて対応するも… • 書き途中のコードを退避し忘れ、レビューに影響 • 書き途中のコードの退避するも、ミスして変更分をロスト… • ブランチを戻し忘れて、違うブランチにコミットしてしまったり • 結局 git clone し直すも… • .env などの設定を忘れて起動して、小一時間悩んだり…

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苦悩のストーリー "運用でカバー"から 抜け出したい

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リモート開発環境への注目

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これまでの Web IDE は用途が限られる • CodePen • CodeSandbox • AWS Cloud9 • Microsoft Azure - App Service Editor (現在は終了)

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リモート開発環境に期待 • Gitpod • JetBrains Space • Google Cloud - Cloud Workstations (preview) • Amazon CodeCatalyst (preview) - Dev Environments • GitHub Codespaces

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リモート開発環境に期待 • Gitpod • JetBrains Space • Google Cloud - Cloud Workstations (preview) • Amazon CodeCatalyst (preview) - Dev Environments • GitHub Codespaces

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今日ご紹介するのはこちら、 GitHub Codespaces

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GitHub Codespaces とは

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コンテナを使って環境を統一 コンテナ ランタイム エディタ コンテナ インスタンス

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GitHub Codespaces の場合 エディタ GitHub Codespaces codespace インスタンス

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GitHub Codespaces の場合 エディタ GitHub Codespaces codespace インスタンス ウェブブラウザ

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GitHub Codespaces の場合 エディタ GitHub Codespaces codespace インスタンス

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GitHub Codespaces の場合 エディタ GitHub Codespaces codespace インスタンス dev エディタ codespace インスタンス review

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実際に触ってみるデモ

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GitHub Codespaces ポイント

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使い慣れたインタフェースから使う • ブラウザ、または対応したエディタやIDEから接続し、あたかもローカ ルで開発している感覚で利用できる • Visual Studio Code • JetBrains IDEs • JupyterLab (Visual Studio Code 拡張機能)

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使い慣れたインタフェースから使う • 参考: Visual Studio Code で GitHub Codespaces を使用する - GitHub Docs • 参考: JetBrains IDE で GitHub Codespaces を使う - GitHub Docs • 参考: 機械学習のための GitHub Codespaces の概要 - GitHub Docs

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テンプレートから環境を立上げられる • テンプレートから立ち上げる場合は、リポジトリがなくても利用できる

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リポジトリから環境を立ち上げられる • リポジトリを clone した状態で環境が立ち上がる

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必要な環境を数クリックで作成できる • 認証済み、またはコミュニティによるベースイメージが提供されている • Features (後述)で主要なCLIや言語をインストールできる

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必要な環境を数クリックで作成できる • 認証済み、またはコミュニティによるベースイメージが提供されている • Features (後述)で主要なCLIや言語をインストールできる

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必要な環境を数クリックで作成できる • 認証済み、またはコミュニティによるベースイメージが提供されている • Features (後述)で主要なCLIや言語をインストールできる

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誰でも同じ環境を立ち上げられる • 作成した環境設定(devcontainer.json)をリポジトリに置いて共有 することで、誰でも同じ環境を立ち上げることができる

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インスタンスはアカウントごと • 立ち上げたインスタンスはアカウントごとに分離されている • コラボレーションには、Live share やポートフォワーディング(後述) の公開を利用できる

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インスタンスのスペックを選択できる

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マシンタイプ マシンタイプ メモリ ストレージ 備考 2 core 4 GB RAM 32 GB 4 core 8 GB RAM 32 GB 8 core 16 GB RAM 64 GB 16 core 32 GB RAM 128 GB 32 core 64 GB RAM 128 GB 申請が必要 6 core (1 GPU) 112 GB RAM 128 GB 申請が必要

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localhost へのポートフォワーディング • localhost にポートフォワードしてくれるため、あたかもローカル環境 のようにシームレスに開発できる • パブリック、または Organization 内向けに公開することもできる

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Dev container でカスタマイズ • Features による簡単インストール • VS Code のエクステンションのインストール • OnCreateCommand などのライフサイクルへのフック • Dockerfile を用いた、より自由なカスタマイズ

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Dev container でカスタマイズ

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prebuild で素早く立上げる

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課金体系 • 利用時間とストレージの使用量で算出 • 個人アカウントには、1ヶ月あたり無料利用枠がふくまれる • GitHub Free – 15GB/月のストレージ、120時間/コアの利用時間 • GitHub Pro – 20GB/月のストレージ、180時間/コアの利用時間 マシンタイプ 利用時間の価格/時間 2 core $0.18 4 core $0.36 8 core $0.72 16 core $1.44 32 core $2.88 ストレージ量 ストレージ量の価格/月 1 GB $0.07

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課金の様子 ※ GitHub Pro の無料利用枠が適用されています

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使用状況(CSV)

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課金体系(Organization) • Organization 配下のリポジトリで codespace を立ち上げる場合、 Organization の設定によって、課金される対象が異なる 説明 Organization の設定 上限に達するまでは、Organization に課金される • そのユーザーに対して codespaces の利用が許 可されている • spending limit の設定が 1 以上、または Unlimited spending codespace を起動するユーザーに課金される • 上記を満たさない

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課金周りのケース紹介 ストレージの無料枠を使い切ったとき メール通知の例 spending limit に達したとき spending limit に達した状態では、インスタンスを 起動できない(Organization の例) Codespaces インスタンス一覧画面の表記 (Organizationでの例)

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課金に関する資料 • GitHub Codespaces の請求について - GitHub Docs • GitHub Codespaces の使用状況の表示 - GitHub Docs • GitHub Codespaces の使用制限の管理 - GitHub Docs

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管理 • Dotfiles • シークレット • アカウント • リポジトリ • GPG verification • デフォルトのエディタ • アイドル タイムアウト • 保持期間 • リージョン

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管理(Organization) • 利用可能なメンバー • ポリシー • マシンタイプ • ポートの公開範囲 • アイドル タイムアウトの最大値 • 保持期間の最大値 • 利用可能なイメージの制限 • API により、メンバーの利用状況を取得できる

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管理(Organization)

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余談、ブログやドキュメント 執筆にも便利です

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ぜひ体験してみてね! GitHub Codespaces

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Thank you so much🍩.