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べき、コミュニケーションを媒介する原型(アーキタイプ)について説明し、組織の編成の
オプションとしてスペシャリスト中心の機能組織と機能横断的な組織の両方について論じ
ます。
さらに、
組織間の調整方式のオプションと組織をスケールさせる2つのオプション、
スケールアップとスケールアウトについて論じます。
第 14 章-第 15 章では、マネジメント 3.0 の「全てを改善する」という視点を理論と実践
の両面で説明します。
組織変革は、
ビジネス環境の中で自らの適応性を高めるために行うも
のです。
これは、
生物が進化の中で自らの遺伝子を変化させることで環境への適応性を高め
てきた行為に似ています。
この章では、
変革による適応性の変化を可視化する適応度地形を
紹介し、さらに生物の進化における 3 つの戦略を組織変革に適用するというアイデアを提
案しています。
第 16 章は、ネタバレになると面白くないので、詳しい内容は読んでのお楽しみですが、
マネジメント 3.0 を完全に伝えることの難しさとそれの克服方法について論じています。
本書に対するコメント
以下に本書を読み、コメントを寄せて下さった方々のコメントを紹介します。
“いわばアジャイルなマネジメントに向けて、複雑性の理論から組織や
マネジメントを捉え、自己組織化やモチベーション、成長など多岐にわ
たり深い考察。チームやシステムを育む庭師の比喩等々示唆に富み
Uncle Bob の前書きにあるようにマネジメントの職人向きの逸品”
鷲崎 弘宜, 早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 教授
“アジャイル(ソフトウェア開発)、そして複雑系理論から始まり、人、
リーダー、チームそしてルールに触れ、構造の理解とその成長、変革お
よび改善へと至る。著者の執筆に至る最初のインスピレーションとその
後の旅とも一致する展開は物語のよう。
各章には経営工学(技術含む)に関わる古典、最新理論、実践から紡いだ
語句が所狭しと織り交ぜられており、洋書(英語)ならでは情報密度に圧
倒される。しかし、読者を手引きし、導いてくれるような不思議な丁寧
さがあり、安心して読み進められる。…“
中谷 公巳, アクシスインターナショナル株式会社 代表取締役