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多くの人に移動手段の情報を伝えたい! 経路検索サービスの世界を飛び出して、情報提供や流通を通じて移動しやすい世の中を作ろうと奔走中 • 2022/11/22 トヨタ・モビリティ基金 • 第3回「地域に合った移動の仕組みづくり」シンポジウム 合同会社MoDip 諸星 賢治

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<今の仕事> ◼GTFS等公共交通オープンデータに関する事業 ◼行政機関や交通事業者とシステム会社のマッチング ◼MaaSディレクション ◼ICT技術を活用した公共交通の情報提供/計画策定支援 等 • 沖縄県 観光2次交通の利便性向上に 向けた検討委員会 委員(2018年~) • 広島県 新モビリティサービス検討会 委員(2020年~) • 栃木県 地域公共交通活性化協議会 委員(2022年~) • 全国バスマップサミット実行員委員会 理事 • 全国バス情報協会 理事 • 自己紹介 2 合同会社MoDip 代表 諸星 賢治 地域公共交通のトリセツ 編集会議メンバー 東京生まれ東京育ち、非交通マニア 7年前まで公共交通に関する知識ほぼ0の素人

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◼2003年 -日本大学 生産工学部 管理工学科 (現マネジメント工学科)卒業 -(株)ヴァル研究所に入社 -バスや航空データの入力/入手等を担当 ヴァル研究所入社と経路検索業界の変化 3 駅すぱあとWORLD https://ekiworld.net/service/package/about.html ◼2010年代前半 -ヴァル研究所で中堅社員に -駅すぱあとに関する営業/企画等を担当し、 交通事業者に顔を出す機会も増加 当時流行していた 携帯電話

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<特徴> ・経路検索を線ではなく面で実施 ・データを中心としたサービス設計 ・地図ベース&スマホファースト ・出発地か目的地片方を入力 ・鉄道駅を結ぶ路線だけピックアップ ・料金を表示しない ・施設情報はGoogleAPIを利用 外出先の帰り道38℃。 目の前を走る何台ものバスをスマホで調べても乗れず、 バスの検索方法に疑問を持つ バスに特化したサービスを立ち上げ 2014年夏 考え方が変わったきっかけ 4 「チカバス」 https://applab.val.jp/chikabus/ https://www.slideshare.net/KenjiMorohoshi/ss-58306957

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◼2015年 市民団体主催の「全国バスマップサミットin関西」に参加 公共交通やまちづくり、オープンデータに興味を持つ 公共交通との出会い 5 •バス運転手不足の問題を初めて認知 •今までもバス事業者に顔を出していたが 業界の事を全く知らなかった。 •「公共交通を無くならせない為に」自分の 立場で何が貢献できるかを考え始める。

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当時の自分たちの立ち位置を理解 6 ・停留所名 ・路線・系統名 ・運行経路 ・ダイヤ ・運賃 など 利用者の 様々な検索ニーズ PR したい 調べ たい 公共交通の 情報 公 共 交 通 運 営 サ イ ド 利 用 者 サ イ ド サービスを 提供したい(供給) 移動したい (需要) 公 共 交 通 運 営 サ イ ド 現地での 案内 その他 案内看板 人による案内 など ホームページ 口コミ ラジオ/TV など 情報提供 ・目的地 ・出発地 ・時間 ・費用 ・交通手段 ・言語 など ナビゲーション サービス

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◼「全国バスマップサミットin関西」では、公共交通やまちづくりに携わる 様々な方と出会う。 人との出会い 7 株式会社ドーコン 小美野 智紀氏 • バスだけでなく自転車なども含め国内 外の様々な移動手段の情報に精通 • 業務として、シェアモビリティ・自転 車・公共交通等の計画・政策を担当 • 湯沢町地域活性化起業人制度で湯沢町 に派遣されている顔も持つ 東京大学 伊藤 昌毅氏 • IT×公共交通を専門とし、ITによる 交通の高度化などを研究テーマとす る実践志向の研究者 • 国交省標準的なバス情報フォーマッ トの仕様策定に当初より参画、検討 委員会では座長を務める 特にその後の人生に大きな影響を受けた2人

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多くの方に情報を届けるために考えた結果 8 ■「囲い込み」ではなくオープンデータの仕組みを活用した 競合他社も含めた「データシェアリング」を提案 https://www.slideshare.net/KenjiMorohoshi/ss-58306957 伊藤昌毅氏 講演資料より

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日本でバスの標準フォーマットができ、 バス業界で情報の流通が進む 9 ■関係者で協力しあい 国交省が標準的な バス情報フォーマット を制定 ■仕組みを作っただけでは なかなか広がらない バス情報オープンデータ化 2018年3月 7事業者 2017年3月 制定 2022年11月 561事業者 ■制定から5年が経ち、 全国で事例が増える

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フォーマット普及の背景 10 標準的なバス情報フォーマット広め隊 ■行政×民間 ■コミュニティの存在 全国各地で行われるデータ作成研修会の様子

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新たな仲間作り(データ活用方法の検討) 群馬県公共交通オープンデータ ハッカソン Okinawa Open Data Challenge 2021 11

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結果として様々な人に情報が届き始める 12 (写真:中津川市)

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最近力を入れている取組=新潟県湯沢町 13 ◼「路線バス/送迎バスの統合」にチャレンジ中 スキー場 ×バス

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最近力を入れている取組=新潟県湯沢町 14 ■MaaS(Mobility as a Service)へのアプローチ 国交省MaaS施策ライン (レベル2以上) ※Level2と3~4の ギャップが大きく、 MaaSが進んでいない 全国的な状況 湯沢版MaaS 湯沢版MaaS推進協議会設置 (県・町・DMO) 運行計画等を立案・調整 ホテル送迎の利活用 一般路線含め料金パッケージ化 定額タクシーの運行 MaaSレベル(0~4) GTFSデータ整備 GoogleMaps掲載 サイネージ案内表示 MaaSオペレーター設置 乗車券販売、情報発信 など一括実施

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最近力を入れている取組=新潟県湯沢町 15 ◼移動手段の統合だけに留まらず 宿泊施設のビジネスモデル転換も含めて移動需要の創出を目指す形へ 観光客だけでなく住民も移動しやすい町へ! 町が大きく変わろうとしています。 これからの湯沢町での取り組みに是非ご注目ください。 湯沢町観光まちづくり機構HP及びfacebook