TDD with RDD Clojure/Lisp のREPL で変わる開発体験 #NextbeatTechBar 1

のシニアエンジニア スタートアップの起業家と投資家のための業務効 率化/ 連携プラットフォームを開発している 主要技術スタック: & TypeScript の運営企業 , などの関数型言語と関数型プログ ラミングの実践が好き Java, , Clojure, Kotlin とJVM 言語での開発実務 に長く取り組んできた lagénorhynque 🐬カマイルカ 株式会社スマートラウンド Kotlin Server-Side Kotlin Meetup Clojure Haskell Scala 2

Clojure でRDD とTDD のハイブリッドな開発スタイル を実践しよう 3

1. TDD とRDD 2. TDD with RDD 3. Clojure での実践例 4

1. TDD とRDD 5

[IMO] プログラミングで体感的に大きな割合を占める 対話的プロセス 言語 対話の相手 ( 高度な型システムを持つ) 静的 型付き言語 コンパイラ ( 高度なREPL 開発環境と動的性質 を持つ) Lisp 系言語 REPL その他の多くの言語 ユニットテスト or/and ( ログ付 きの実行を含む) デバッガー 6

対話の延長上にある3 種類の開発スタイル コンパイラとの対話 → 型駆動開発(type-driven development) REPL との対話 → REPL 駆動開発(REPL-driven development, RDD) ユニットテストとの対話 → テスト駆動開発(test- driven development, TDD) 7

試行錯誤の探索的なプロセス ツールに助けられたり惑わされたりしながら進む 高速で高頻度なフィードバックループ 反応を見て、書き換えて、反応を見る繰り返し 設計の漸進的改善の機会でもある ユニットテストによるフィードバックと一定の動作 保証は高度なコンパイラやREPL を補完しうる 複数を組み合わせて実践しよう💡 8

2. TDD with RDD 9

テスト駆動開発(TDD) 0. 満たすべき仕様を整理する 1. 🟥 Red: 仕様に対応するテストコードを書いて( 想定 通り) テストをパスしないことを確かめる 2. 🟩 Green: テストをパスする最小限の実装を与えて テストをパスすることを確かめる 3. 🟦 Refactor: 内部実装( コード設計) を改善して引き 続きテストをパスすることを確かめる → 再び1. へ 10

コードを読み取り、評価し、出力する繰り返し REPL (read-eval-print loop) ;; [Clojure] REPL 内で素朴なrepl 関数を定義し実行してみる user=> (defn repl [] (loop [] (-> (read) ; 入力の読み取り (eval) ; 評価 (prn)) ; 出力 (recur))) ; 再帰(= ループ) #'user/repl ; 関数定義式の評価結果 user=> (repl) (+ 1 2) ; 入力 3 ; 出力 (map inc [1 2 3]) ; 入力 (2 3 4) ; 出力 11

REPL 駆動開発(RDD) 1. ✍️ Write: 小さなコード( 任意の式) を書く 2. 🔍 Eval: 式を評価し結果を確かめる → 再び 1. へ 12

TDD with RDD 1. ✍🔍️ テスト対象の式を書いて評価する 2. ✍🔍 テスト用の式を書いて評価し結果を確かめる 🟥 意図通りでない → 再び 1. へ 🟩 意図通り → ( 適宜) テストケースに記録する 3. 🟦 内部実装を改善して評価結果が意図通りである (or テストをパスする) ことを確かめる → 再び 1. へ 13

3. Clojure での実践例 14

事前準備: プロダクトコード用ファイル (ns clj-tdd-with-rdd.core) ; 名前空間( モジュール) の宣言 (defn fizzbuzz [n]) ; 関数の定義( ※ボディはまだ空) 15

事前準備: テストコード用ファイル (ns clj-tdd-with-rdd.core-test (:require [clj-tdd-with-rdd.core :as sut] ; テスト対象 [clojure.test :as t])) ; 標準のテストライブラリ (t/deftest test-fizzbuzz ; テスト関数の定義 (t/testing "3 の倍数ならFizz") ; テストケースの説明 (t/testing "5 の倍数ならBuzz") (t/testing "3 の倍数かつ5 の倍数ならFizz Buzz") (t/testing "3 の倍数でも5 の倍数でもなければ整数の文字列")) 16

エディタでファイルを開き、REPL に接続する 17

関数の定義と適用の式を評価してみる 18

関数定義を書き換えてそれぞれ評価してみる 19

テストケースに書き換えて評価してみる 20

類似のケースを追加してテスト全体を実行してみる 21

さらに続けて…… 22

プロダクトコードとテストコードを書き上げた 23

リファクタしてみた 24

リファクタリング後もテストをパスする😌 25

リッチなREPL は探索的な開発フローを加速する♾️ Lisp 系言語のREPL はいいぞ😈 ( 他言語でも同じような開発体験がしたい) 26

Further Reading cf. Clojure/ClojureScript 関連リンク集 > REPL 駆動開 発 『テスト駆動開発』 Type-Driven Development with Idris Idris: A Language for Type-Driven Development 型駆動開発｜プログラング言語Idris に入門させた い（v0.9 ） 27