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© GO Inc. Stay Hacker 〜九州で生まれ、Perlに出会い、コミュニティで育つ〜 YAPC::Fukuoka 2025 P山

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© GO Inc. 2 @pyama86 GO株式会社 バックエンド開発部 / pyama86 2014年よりGMOペパボ株式会社でホスティング事業や 技術部で主にプラットフォームエンジニアリングに従事。 2025年よりGO株式会社においてバックエンド開発。 趣味は旅行、キャンプ、ハードワーク

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© GO Inc. トライアルホールディングス様による 「トライアルにおける ITの取り組みについて」 の感想

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© GO Inc. 今日の目標 「ゆっくり話す」

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© GO Inc. 5 Perlとの出会い - 2013年-

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© GO Inc. ISC BINDの脆弱性が公開されては、バージョンアップをする日々 ゾーンの追加やレコードの追加のたびに手順書を作成し指差し呼称 Postfixのバージョンアップも迷惑メールフィルターなど 全ての送信経路を Excelで作成されたチェックシートで配信確認 自動化といえばShellでmailコマンドをWrapするくらいだった ISPでサーバエンジニア(2013年)

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© GO Inc. 電力系のISPで手順書文化が強く、下手に自動化するものなら コードのテストを手順書書く勢いだったが、 強い意志を持って委託先が仕上げてきた 内容は自動で指定した経路を通るメールを送信して、受信して、 その結果が意図したものかをテストするようなものだった ある時、委託先のエンジニアが「本物の自動化」 を持ってきた 拡張子「.pl」

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© GO Inc. 8 プログラミングって 超かっくぅ いぃぃぃぃぃ

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Mobility Technologies Co., Ltd. ラクダ本を購入し、頭からひたすら読んだ 仕事ではPerl直ぐには使えなかったけど、 当時、さまざまあった児童ポルノブロッキングの 反映自動化とかBashで書いてた 一方、仕事で使わせてもらえない言語をひたすら 本読んでも伸び悩んだ 本物の自動化を目指して https://www.oreilly.co.jp/books/4873110963/より引用

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Mobility Technologies Co., Ltd. Perlのことはもちろん、Perlの枠を超えて 様々なトピックを扱っていた ここで「デザインパターン」 に初めて触れる。 これまで「型」(not typed language)のない勉強を していた自分に「型」を学ぶきっかけができた これをきっかけにGoF本などを知り、 コードのパターンを知った モダンPerl入門 業務で使う実用的な Perlの“すべて” https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798119175より引用

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© GO Inc. 習作でISPのフットサルチームの練習日程調整アプリを作った PerlでWEBアプリケーション動かすのしんどそう RailsのScaffold見た瞬間に心が決まった Controllerに全てを書けばよく 、Modelの存在意義が Migrationしたら勝手にできるものくらいにしか思ってなかった Ruby on Railsで作られたフットサル部の練習日程調整アプリ

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© GO Inc. 12 転機

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© GO Inc. 在籍していた ISPの仕組みで数年ごとに定期異動があった ISPは24/365監視なので大体の技術職の人は一度は保守・監視運用を経 験する会社だった(当時のことなのでいまはわからない) 当時の上司が、僕がプログラマなりたそうにしてるのを 察していたのか、次の異動をこっそり教えてくれた やってきた定期異動

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© GO Inc. 14 決まり手 素数

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© GO Inc. 当時リクルートキャリア社がやっていたCodeIQという プログラミングクイズをといて、採用スカウトがくるサービスがあり、プログラミ ングの勉強を兼ねて夜な夜な解いていた 某ITメディア系のサービスにオンライン面接呼んでもらったら コーディングテストがあり、「ある数字が素数かどうか判断するコードを書い てください、ただし、インターネットは使用不可です」 決まり手 - 素数

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© GO Inc. 出来たが?素数って割り切れない数字やろ? my $n = int(rand(1000)) + 1; print "n = $n\n"; if ($n % 2 != 0) { print "素数\n"; } else { print "素数じゃない\n"; }

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© GO Inc. 17 それ奇数!で 色々 バレた

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© GO Inc. 今日の目標 「ゆっくり話す」

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© GO Inc. 19 決まり手 Redis

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© GO Inc. ここでもコーディングテストがあって、計算量の話になった瞬間、 即バレしたが、インフラ周りの話になって、謎にプロトコルの話を 展開して、一次面接は突破 最終面接でインフラ周りの話を振られて、当時使ったことも 触ったこともないRedisに関して「最近、DBより速いRedisっていうのがあるらし いんで興味あります、触ってみたいっす」のような謎の発言を繰り返し、無事バ レた メッセンジャーアプリ の会社が福岡にオフィスを開設

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© GO Inc. 21 己を知る

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© GO Inc. 当時某サービスをきっかけに家入さんを知り、ペパボを知った 面接ではコード書ける風だが、希望年収を著しく低く書く ことで、 なんとか潜り込んだ 当時の面接官で今でもよく遊ぶ人に面接の印象聞いたら 「良さそうなんだけど胡散臭くて最後まで悩んだ」 っていってた そこから10年、超絶お世話になった、大感謝!!1 GMOペパボ

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© GO Inc. 23 コミュニティ

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© GO Inc. GMOペパボはid:antipopさんや@hsbtさんが強烈に進めたエンジニア評価制度の 取り組みがあり、カンファレンスやコミュニティでの活動を推奨していた 自身もPHP、Ruby、Go、SRE、クラウド系のイベントに多く参加させてもらいそこで様々な 刺激、経験を得て、社に還元することが評価されていた GMOペパボでの幸運

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© GO Inc. 先に紹介したモダンPerlの著者であり、今でもpecoやjwxなど急に メガヒットみたいなOSS生み出してくる builderscon Tokyo 2017-2019までトークを通してもらえた。特に2017は、すごい 顔ぶれの中でメインホールのいい時間充ててくださったのに、 まるで集客できなくて悔しくて泣きそうだった 牧さん

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© GO Inc. @juneboku(旧@june29)さんが新卒特集の話をGMOペパボのメンバーに 持ち込んで、初めて商業誌に執筆させてもらった このとき初めて技術評論社のプロの編集の方々と文章を書いて、 お金もらって色々教えてもらえて人生の財産の一つになった 初めて自分の名前が載った商業誌、実家に送ったよね WEB+DB PRESS & Software Design

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© GO Inc. 27

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© GO Inc. YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA 古のCI/CDのないPerlで開発されたリポジトリを、Dockerで 頑張ってCI/CDできるようにした YAPC::Tokyo 2019 Wazuhを用いて異常検知したり構成管理できるようにした YAPC

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© GO Inc. 29 九州で11年

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© GO Inc. PHPカンファレンス福岡 福岡Rubyist会議/fukuoka.rb Fukuoka.go 福岡のPHPやRuby、Goのコミュニティ

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© GO Inc. 北海道〜沖縄まで様々なカンファレンスに参加できた akaseさんとは一時期、二人とも居住地福岡なのになぜか県外で 毎週あってた コミュニティとの関わりやアウトプットを評価してくれる場に 身をおけた幸運 振り返ると九州を軸に全国飛び回ってた

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© GO Inc. そして—— 自分がコミュニティが好きなのは、 自分の手で世界、社会、会社、個人、技術を 少しだけ良くしようとする人たちの「熱」を感じられる そこには言語の壁や、役職、職種でもない “Hacker” としてのあり方

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© GO Inc. 今日の目標 「ゆっくり話す」

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© GO Inc. 34 Stay Hacker

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© GO Inc. Hackerとしての自分 Perl Hacker(Monger)? 「怠惰」「短気」「傲慢」

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© GO Inc. https://xtech.nikkei.com/it/article/Watcher/20061005/250057/

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© GO Inc.

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© GO Inc. pyamaが思うHacker 自身の技術力をもとに、発生している課題を クール(かっこよく、センスよく、時には痺れるコードで )に 解決する人 技術力とはプログラミングスキルに限らず、システム設計や インフラ、さらにはコミュニケーション能力なども含まれる

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© GO Inc. AI時代において Hackerであること 現代において、AIでプログラマの仕事はなくなるといった 言説があるが、Hackerである限りは仕事が なくなることはないと考えている。 なぜならば、AIを活用して課題を解決すること も Hackerの(責務|仕事|役割)?だから

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© GO Inc. 40 AIによって 変わったこと

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© GO Inc. 41 AIによって 変わらないと 思うこと

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© GO Inc. Hackerで在り続けるために 1. いい課題を見つける 2. 研鑽を続ける 3. 事例から学ぶ

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© GO Inc. Hackし続けると いうこと

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© GO Inc. 進化しながら Hackし続ける 時代は変わり、技術や道具は進化し続ける しかし、変わっているのは「手段」であって 自分の手で世界を良くしたいという「目的」は変わらない

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© GO Inc. Stay Hacker

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© GO Inc. 最高の福岡の夜にしましょう! 46 私たちと一緒に 未来を作っていきませんか?