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米国大学院出願準備 海外大学院留学説明会@東工大 事前共有資料 清原 明加, Haruka Kiyohara https://sites.google.com/view/harukakiyohara May 2023 Ph.D. application 1

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簡単に自己紹介 • 2015-2018: 福岡県立修猷館高校(普通科) • 2018-2023: 東京工業大学(学士, 経営工学) • 現在: • 2023秋-: コーネル大学院進学予定 Ph.D.課程, コンピュータサイエンス専攻 (意思決定 x 最適化 x 機械学習の融合領域で研究) May 2023 Ph.D. application 2 清原 明加 Haruka Kiyohara twitter: @aiueola_

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このスライドで紹介すること • はじめに:そもそもPh.D.課程とは? • 海外大学院進学に向けて準備するもの(客観的な情報) • 出願戦略と一つの出願サンプル(主観的な体験談) なお、出願に至るまでの経緯など知りたい方はこちらをご覧ください。 May 2023 Ph.D. application 3

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このスライドで紹介すること • はじめに:そもそもPh.D.課程とは? • 海外大学院進学に向けて準備するもの(客観的な情報) • 出願戦略と一つの出願サンプル(主観的な体験談) なお、出願に至るまでの経緯など知りたい方はこちらをご覧ください。 May 2023 Ph.D. application 4 他の情報源にも 多く書かれている (初めての人向け)

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このスライドで紹介すること • はじめに:そもそもPh.D.課程とは? • 海外大学院進学に向けて準備するもの(客観的な情報) • 出願戦略と一つの出願サンプル(主観的な体験談) なお、出願に至るまでの経緯など知りたい方はこちらをご覧ください。 May 2023 Ph.D. application 5 他の情報源にも 多く書かれている (初めての人向け) 他の出願体験記には 書かれていない話もある (出願準備中の人向け) p33-

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はじめに:そもそもPh.D.課程とは? May 2023 Ph.D. application 6

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Ph.D.課程は研究中心の学位プログラム Ph.D.課程は端的に言うと、研究能力を養成する期間であり、 日本でいう修士+博士に相当します。 May 2023 Ph.D. application 7 学士 (4年) 修士 (2年) 博士 (3年) 日 本 米 国 Bachelor (4年) Master (2年) Ph.D. (5,6年)

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Ph.D.課程は研究中心の学位プログラム Ph.D.課程は端的に言うと、研究能力を養成する期間であり、 日本でいう修士+博士に相当します。 May 2023 Ph.D. application 8 学士 (4年) 修士 (2年) 博士 (3年) 日 本 米 国 Bachelor (4年) Master (2年) Ph.D. (5,6年) 日本から行く場合 ① 学士 -> Ph.D. ② 学士 -> 修士 -> Ph.D. ③ 学士 -> Master -> Ph.D. ④ 学士 -> 修士 -> Master -> Ph.D. ※ どこかで社会人をはさむこともある ※ 博士を中退(休学)していくのも可

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Ph.D.課程の一般的なスケジュール May 2023 Ph.D. application 9 授業 TA (人によって時期が違う) Year 1 2 3 4 5 研究

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Ph.D.課程の一般的なスケジュール Year 1 2 3 4 5 May 2023 Ph.D. application 10 研究 授業 TA (人によって時期が違う) Ph.D. student Ph.D. candidate Qualifying Exam Thesis defense +口頭試験 +研究計画 +口頭発表 +博士論文 Ph.D.

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Ph.D.課程の一般的なスケジュール Year 1 2 3 4 5 May 2023 Ph.D. application 11 研究 授業 TA (人によって時期が違う) Ph.D. student Ph.D. candidate Qualifying Exam Thesis defense +口頭試験 +研究計画 Ph.D.課程での 代表論文3本を まとめる +口頭発表 +博士論文 Ph.D.

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Ph.D.課程の特徴 (1/2) 多くの場合、研究に対して給料が出ます。 • 1年目はTeaching Assistant(TA) だが、2年目以降Research Assistant(RA) として雇われ、どちらも授業料と生活費(月30万↑)が出ます。 • 生活費の支給額は大学によります。物価は日本より米国の方が高いですが、 アパートで暮らすには十分な金額であることが多いです。 • 日本の場合、学振に採択されれば月20万円出ますが、授業料はその中から 支払う制度になっています。 May 2023 Ph.D. application 12

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Ph.D.課程の特徴 (2/2) Ph.D.学生や教員の数が多いです。 • Cornell CSと東工大情報理工学院は 約3倍の人数の違いがあります。 • 入学者と教員の比率は同じくらいです。 May 2023 Ph.D. application 13 0 50 100 150 2021入学者数 教員数 Cornell CS 東工大 情報理工学院

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Ph.D.課程の統計 May 2023 Ph.D. application 14 男性 女性 Cornell CS専攻の例 統計: https://tableau.cornell.edu/t/PublicContent/views/5yrAdmissionsFactsandFiguresTabularData/SelectivityRate? %3Aorigin=card_share_link&%3Aembed=y CS分野は近年難化傾向に 女性比率は徐々に増え、今は30%くらい

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宣伝:Ph.D.留学についてもっと知りたい方へ 今度 7/1 に海外大学院留学説明会@東工大を開催します。 May 2023 Ph.D. application 15 事前登録フォーム▼ 詳細はコチラ▼ 留学中の方々にPh.D.生活について お話しいただきます。 ぜひお越しください!

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海外大学院出願に向けて準備するもの May 2023 Ph.D. application 16

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海外大学院出願に向けて準備するもの 米国の大学院では12月頃の出願の際、以下の項目の提示が多く求められます。 • 学業成績(GPA) • 英語の語学試験の成績(TOEFL・IELTS) • 研究経験・論文実績(CV) • エッセイ(SoP) • 奨学金(該当者のみ) • 推薦状(書いてもらう) • 事前コンタクト・面接 May 2023 Ph.D. application 17 まずは各項目についての 客観的な情報をざっくり解説します。 (自身の例や出願タイムラインは後半・Appendixにて)

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学業成績(GPA) • 学部・修士での成績です。 • 統計量であるGPAに加え、成績証明書を提出します。 • GPAは東工大の点数ではなく、米国基準での換算点を使います。 (換算サービスの例) • 大学によって足切り点が設定されている場合もありますが、 そうでない場合何点必要かといった明確な基準はないです(後述)。 May 2023 Ph.D. application 18

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【参考】GPAは何点必要か? 明確な答えはないですが、いくつかの出願体験記から引用します。 May 2023 Ph.D. application 19 飯山さんのブログ あさりさんの作業ログ

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英語の語学試験の成績(TOEFL・IELTS) • 過去2年以内に取得した、各大学が指定するスコアが必要となります。 • これまでTOEFLで100点を取ることがひとつの目安となっていましたが、 2023年度入学のCS専攻の出願では若干緩和傾向にありました(後述)。 • また、近年ではIELTSを導入する大学院も増えています。 • そのため、TOEFLやIELTSのどちらを受験するか、何点で受験を打ち切るかも 今後出願戦略の一つになりそうです。 May 2023 Ph.D. application 20

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【参考】多様化しつつある英語試験の要件 2023年度入学におけるCS専攻の出願では、以下のような基準でした。 • Cornell: TOEFL section毎(R20, L15, S22, W20)or IELTS 7.0 • Stanford: TOEFL 100 (My Best Score*1) • UIUC: TOEFL 103 (条件付き合格*2 79) • UC Berkely: TOEFL 90 • Harvard: TOEFL 80 • UMass: TOEFL 80 or IELTS 6.5 • Caltech: TOEFLを提出するがminimumはなし May 2023 Ph.D. application 21 *1 2年以内に受けた各セクションの最高点を足し合わせたもの。 *2 学部での合格通知後、大学の入試課が承認すればOK。

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研究経験・論文実績(CV) • 研究経験や論文実績はあった方が良いですが、誤解のないように書くと、 論文実績は無ければ出願できない訳では(必須項目では)ありません。 • ただし、蓋を開けてみれば合格者の中にはやはり何かしらの論文実績を持って いる人が多いのも事実です(特にCS専攻においては)。 • これは、研究経験や論文実績は推薦状など他の出願項目とも大きな相関が あることにも起因するのかもしれません。 • CVの作成はoverleafのテンプレートなどを利用できます。 May 2023 Ph.D. application 22

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【参考】研究実績はどうすれば積めるのか? 一概には言えませんが、一例としては以下のような方法があります。 • プロジェクトベースの授業に参加し研究に昇華させる。 • 自身の所属研究室で研究を行う(早期に自主配属する)。 • 短期留学に参加し現地で研究プログラムや共同研究に参加する。 • 長期の研究インターンシップ(国内・海外)に参加する。 • 上記を通じ、進路・研究について相談できるメンターさんが見つかると良い。 また休学をして研究するための時間を作ることも有効な戦略です。 これについては後述しますが、齋藤さんの出願体験記も参考になります。 May 2023 Ph.D. application 23

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エッセイ(Statement of Purpose; SoP) • 平たく言えば、志望理由書のようなものです。 • 以下のような構成が多く、ストーリーや思考過程、なぜ自分と出願先大学院が ベストマッチであるかを伝えることが重要です。 • イントロ • これまでの研究経験 • Ph.D.課程でやりたい研究 (と一緒に働きたい教授複数名をメンション) • 長期的な研究・キャリア目標 May 2023 Ph.D. application 24

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【参考】エッセイを洗練させたいときは? • おそらく一番重要なのは、内容が伝わる文章にすることです。 フィードバックをもらい推敲を重ねるのは有効な方法です。 • フィードバックをもらうために、以下のような機会を利用することもできます。 • 各大学が実施するapplication support(Cornell CSの例) • XplaneのSoP執筆支援 • また、執筆の際は過去の受験者のSoPに加え、以下も参考になるかもしれません。 • Research Statement(5ページ程度の教授職応募用の研究計画書) • 学振申請書(日本の博士学生が書く研究費獲得用の研究計画書) • 加藤先生のアドバイス May 2023 Ph.D. application 25

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奨学金 • 多くの場合Ph.D.学生は大学から授業料と生活費をTA/RAとしてサポートして もらえるため、奨学金がなくても出願はできます(必須事項ではありません)。 • ただし、大学院側の財政負担を減らせるため、出願時に採択奨学金があれば 合格の可能性を高めることができます。 • また、奨学金があれば留学1年目のTAを留学後半にずらせるなど、留学時の 研究の自由度を高められるメリットもあります。 • 奨学金の比較はXplaneのデータベースが参考になるでしょう。 May 2023 Ph.D. application 26

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【参考】奨学金応募はスケジュールが早い • いくつかの財団では出願前に採択通知をいただけることもあり、奨学金応募は 12月の出願よりも早く動く必要があります。 • 財団により応募時期は異なりますが、目安として以下のような日程です。 • 春頃(3-4月)学内応募・選考(大学推薦の場合) • 夏頃(6-9月)個人応募(書類選考) • 秋頃(10-11月)面接審査と採択通知 • また、船井奨学金など後述する事前コンタクトの進行状況を聞かれる場合、 8-9月を目安に事前コンタクトを行い書類にその旨を記載できると良いでしょう。 May 2023 Ph.D. application 27

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推薦状 • 多くの場合、少なくとも3通の推薦状が必要です。 (大学によっては2通だったり、上限6通まで出せたりもします) • そして、推薦状は出願において最も重要な要素の一つとされます。 • (理由1)研究監督者からの評価であり信頼性が高いから。 • (理由2)CVやSoPでは分からない普段の研究の様子を詳細に知れるから。 • また、推薦状において一番重要なのは早めにお願いすることです。 • 締切2か月前くらいが目安です。 • 出願時は自分の書類を登録する前に依頼フォームを推薦者に送信できるので、 締切に余裕をもって依頼フォームを早めに送りましょう。 May 2023 Ph.D. application 28

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【参考】効果的な推薦状を書いてもらうには? • まずは日頃から研究経験を積むのが重要です。 • 普段の研究エピソードを具体的に評価していただけると効果的と言われます。 • 分野の権威や、出願先と繋がりがある教授ならなお良いとも言われます。 • 参考:加藤先生のアドバイス あさりさんの作業ログ • そのため、以下のような関係の方にお願いすることが多いです。 • 学部・修士での指導教官 • 短期留学などで研究指導してもらった海外大の教授 • インターンでお世話になった企業研究者 • (学会で繋がりができた教授) May 2023 Ph.D. application 29 (個人的な体験談の章で後述) 共同研究者

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事前コンタクト・面接 • 多くの出願者が8-11月にかけて教授に事前コンタクトを行います。 • 「事前コンタクトがうまくいった大学からは合格がもらえた」との情報が 多くの出願体験記にて報告されており、非常に重要な項目の一つです。 • これは、大学により教授が学生を合否決定委員会に推薦することが多々ある ことに起因すると言われます。 • 「どのような連絡を取ればいいのか?」については場合によりますが、 私自身のケースについてはAppendixを参照してください。 May 2023 Ph.D. application 30

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まとめ:最終的な合否の判断はどう行われる? • 合否はこれまで見てきた以下の項目の総合判断です。 • 学業成績(GPA)/ 英語の語学試験の成績(TOEFL・IELTS) • 研究経験・論文実績(CV)/ エッセイ(SoP) • 奨学金 / 推薦状 • 事前コンタクト / 面接 • 良くも悪くも、明確な基準や答えは存在しません。 • また、大学によっても重視する項目が異なることが知られており、 一般的には不確実性を考慮して複数校出願することで対策します。 May 2023 Ph.D. application 31

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【参考】総合判断ってどういうこと? 例えば私が出願したCornell CS専攻では、以下のように書かれていました。 May 2023 Ph.D. application 32 明確な基準はないよ (全部参考にするよ) どこかに弱みがあっても、 それをカバーする強みがあれば 合格を出すよ つまり、応募書類全体を通じて 研究能力やポテンシャル、 マッチの高さを示すことが重要!

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選択肢のひとつとしての出願戦略 May 2023 Ph.D. application 33

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免責事項 ここからは個人的な体験談を共有しますが、 • 生存バイアスがかかっています。 • サンプル数は高々一つで、統計的有意性はありません。 ということで、あまり参考にしすぎず、 「こんな選択肢もあるんだ」 と知ってもらえたら嬉しいです。 May 2023 Ph.D. application 34

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出願戦略決定に至る経緯 私は最終的に、以下の3つの出願戦略をとることにしました。 1. 休学をして研究経験を積む 2. 事前コンタクトに力を注ぐ 3. 出願先を2校に絞る 2. は一般的かもしれませんが、1. と 3. はあまり取られない戦略だと思います。 そのため、各意思決定に至った経緯とその結果を簡単にご紹介します。 May 2023 Ph.D. application 35

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① 休学をして研究経験を積むことにした理由 • 海外大学院進学を選択肢の一つとして考え始めた3年後期には、 私は研究実績も教授とのコネクションも3通の推薦状もありませんでした。 • この状態で海外大学院出願のためには、実質的に2つのパスが考えられました。 • 学部を卒業し、日本の修士を経て出願する。 • 1年間休学をして国内で研究経験を積み、学部から出願する。 • 1年間休学をして短期留学をし、学部から直接出願する。(Covidで無理) • 休学をせずに学部から出願する。(研究実績がないので可能性はほぼ0) • 社会人経験を経て出願する。(先のことであまり実感が湧かなかった) • 海外のMasterを経て出願する。(お金の工面が大変そう) May 2023 Ph.D. application 36

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休学して研究経験を積む選択肢 以下の理由で、私には休学の方が合っていると考えました。 • 研究が好きかどうか確かめるために、研究に専念する期間がほしかった。 (一過性の楽しさと、好きで続けていきたいことは違うかもしれない?) • まだ博士課程に進学するか決めておらず、就活と修士の研究を両立するのは (マルチタスクが苦手な自分には)大変そうだと思った。 • 休学期間に、自分の興味に合ったとても良い環境・メンターさんに恵まれて 研究活動に従事できる見込みがあった。 May 2023 Ph.D. application 37

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休学して研究経験・論文実績を積むことのメリット 論文実績が出るかには運の要素も多少絡みますが、振り返ってみると、 仮に採択されなくても副次的なメリットも非常に大きかったと思います。 May 2023 Ph.D. application 38 研究経験 論文実績 (CV) 推薦状・ 奨学金 SoP・ 事前コンタクト 自分のやりたいことが明確になる 自然とマッチ度の高い研究室が見つかる 結果として、事前コンタクトで自身の売り込みができる 論文実績は増える可能性が高い 一方で、休学が欠点になることはまずなく、 他の学部生と同等の扱いか、逆に面白がってもらえる 推薦状に書いていただけるエピソードが増える インターンなどであれば推薦状の枚数も増える可能性も さらに、推薦状が効果的であれば奨学金の獲得可能性も高まる

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伝えたいこと 休学の選択肢はあまり認知されていないですが、 メリットも多いです。 私にとっては間違いなく大きな転機の一つで、進路について考える時間を作り、 Ph.D.を検討可能な選択肢の一つとして捉えるために必要な時間でした。 あくまで一つの候補としてですが、身近な選択肢になればいいなと思います。 May 2023 Ph.D. application 39

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② 事前コンタクトに力を注いだ理由 事前コンタクトに力を注いだのは、 「出願において自身で制御可能な要素の中では最も効果が大きそう」 「出願にとどまらず、今後の研究に一番繋がりそう」 と考えたからです*3。 May 2023 Ph.D. application 40 *3 多くの出願体験記の記述や、メンターさんの助言も参考になりました。

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事前コンタクトは一番合格可能性を上げやすい? これは個人の見解ですが、自身で制御可能な出願項目の中では、出願における 重要性が最も高いと考えています。 May 2023 Ph.D. application 41 事前コンタクトは推薦状や奨学金、研究経験と並んで とても重要な項目。 推薦状や奨学金、研究経験などの項目は時間をかけて 積み上げるものであり、一朝一夕には得られない。 また、運の要素によりうまくいかないこともある。 事前コンタクトは、比較的自身での制御可能性が高く、 夏頃からでも最後まで合格に近づける可能性がある。 (ただし、教授とのマッチ度が高く、話せる研究経験や 実務経験が一つはあることが前提にはなりそう。) ※ 図はあくまでも主観で、正しいとは限りません。

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なぜ事前コンタクトは影響力が大きいのか? これも個人の見解ですが、事前コンタクトは単体効果だけでなく、研究経験や SoPの評価を引き出し、研究興味のマッチ度が高いことを伝える役割があります。 May 2023 Ph.D. application 42 論文のタイトルだけでは分からない 研究での貢献や具体的なエピソード を直接伝えられる。 そのため、研究経験・論文実績を ちゃんと評価してもらえる。 事前コンタクトによる増分 (効果が大きい→) ※ 図はあくまでも主観で、 正しいとは限りません。

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なぜ事前コンタクトは影響力が大きいのか? これも個人の見解ですが、事前コンタクトは単体効果だけでなく、研究経験や SoPの評価を引き出し、研究興味のマッチ度が高いことを伝える役割があります。 May 2023 Ph.D. application 43 SoPでは書ききれない熱意を直接伝え、 出願時に思い出してもらえる。 論文のタイトルだけでは分からない 教授との研究興味のマッチの高さや、 大局的な研究興味を知ってもらえる。 事前コンタクトによる増分 (効果が大きい→) ※ 図はあくまでも主観で、 正しいとは限りません。

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なぜ事前コンタクトは影響力が大きいのか? これも個人の見解ですが、事前コンタクトは単体効果だけでなく、研究経験や SoPの評価を引き出し、研究興味のマッチ度が高いことを伝える役割があります。 May 2023 Ph.D. application 44 事前コンタクトによる増分 英語試験の点数が低くても、 研究議論ができることは伝わる。 (効果が大きい→) ※ 図はあくまでも主観で、 正しいとは限りません。

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事前コンタクトに力を注ぐメリット 一番良かったのは、今後の研究に繋がる学びや出会いがあったことです。 • 事前コンタクトを通じてやりたい研究(SoPに書く内容)が明確になった。 • 自分自身が事前コンタクトした教授の大学院に行きたい気持ちが強まった。 また、知らなかった研究テーマを知ることができた。 • 入学を辞退させていただいた大学院の教授も含めて、今後に繋がる良い関係 を築くことができた。 May 2023 Ph.D. application 45

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伝えたいこと 事前コンタクトは最初はかなり緊張しますが、 それ以上に得られるものはとても大きいです。 みなさんの研究興味やワクワク感がちゃんと希望指導教官に伝わるように、 迷った時は送信ボタンを押しましょう! 応援しています。 May 2023 Ph.D. application 46

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出願校を絞るという選択肢について • 個人的には、出願校を絞ったことで、第一・第二志望の大学院出願には時間的 余裕をもって取り組むことができ、とても良かったと思っています。 • 結果的に、コンタクトの際の心理的負荷を軽減できただけでなく、出願した 大学院の教授とはとても良い関係を築くことができました。 • ただ、途中で漠然とした不安を感じたことも少しあったのは事実で、 全員にオススメできる選択肢ではないかなとも思っています。 • 「ダメなら来年も出願しよう」と思えるなら、有効な選択肢かもしれません。 May 2023 Ph.D. application 47

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まとめ:出願戦略の意思決定 私は出願戦略における3つの意思決定について、以下の点で良かったと思います。 • 基本的にはやりたいことを優先できたので、幸福度が高かった。 (TOEFLは辛いので.. 英語の点数を諦めたのはだいぶメンタル的に良かったです) • 第一・第二志望の大学への合格可能性を高めてくれた(と思う)。 (特に、自分自身が研究面で成長できる時間が作れたのが大きいと思います) • 今後の研究に繋がる学びや出会いが生まれた。 (この点はマッチ度が高かったことが大きいですが、単純に恵まれていたとも思います) 一つの選択肢として参考になれば幸いです。 May 2023 Ph.D. application 48

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Appendix: 出願サンプルの提供 May 2023 Ph.D. application 49

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出願結果 最終的に私はCornellとUMassの2校に出願し、両校から合格をいただきました。 以下では、出願の一つのサンプルとして、出願項目の内容などをお伝えします。 May 2023 Ph.D. application 50

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学業成績(GPA) 学部のGPAは、 東工大換算 3.85/4.50 -> 米国換算 3.97/4.00 でした。 悪くない点数ですが、学部1年次の数学があまり芳しくなく、専攻が経営工学 であるため、CSに出願するという観点で良い成績だったかは分かりません。 May 2023 Ph.D. application 51

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英語の語学試験の成績(TOEFL・IELTS) 最初TOEFLを出すつもりでしたが、IELTSを試しに受けたら良い点数が取れ、 最終的にはIELTSを提出しました。 TOEFL: 2021/12/21(3回目) 92 (R: 20, L: 25, S: 24, W: 23) IELTS: 2022/10/30(2回目) 7.5 (R: 8.0, L: 8.5, S: 7.5, W: 6.5) TOEFLとIELTSは人によって相性があるようです。私はTOEFLの英単語が難しく Readingが取れませんでした。ストレスの少ない方を選ぶと良いと思います。 May 2023 Ph.D. application 52

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研究経験・論文実績(CV) 1年の休学期間を経て、以下のような研究経験を積むことができました。 主著論文: 1報(応用寄りの主要国際会議, Best Paper Award Runner-Up) 共著論文: 2報(機械学習と応用寄りの主要国際会議に1報づつ) ワークショップ論文(主著): 4報 プレプリント: 1報 研究インターンシップ: 4社 研究環境やメンターさんにはかなり恵まれていたと思います。 お世話になった方々に本当に感謝です。 May 2023 Ph.D. application 53

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エッセイ(Statement of Purpose; SoP) 以下の内容で書きました。 1. Introduction(Ph.D.で取り組みたいテーマと希望指導教官、共同研究したい教授を端的に) 2. 研究経験1(主著の国際学会採択論文) 3. 研究経験2(主著のワークショップ論文とその他二つほど軽く紹介, 奨学金) 4. Ph.D.で取り組みたい研究(教授をメンション) 5. 長期的な目標(Cornell) / diversity & inclusionへの貢献(UMass) 2. と 3. の研究経験は、2. の課題について何を考えて 3. の研究に至ったか、流れ を繫ぐよう意識しました。1. 4. 5. は大学に合わせてカスタマイズしました。 May 2023 Ph.D. application 54

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エッセイの執筆期間 最初、時間をとっても書けない時は書けなかったですが、あるときからスムーズ に書けるようになりました。早めに取り組むのが大事かもしれません。 3月: うまく書けないので研究室のサーベイをし直す、一旦放置。 5月: 併願していた日本の大学院の出願などで短めの文章を書く(日本語)。 6月: 奨学金の申請書を書くのに週末時間を取っていたが全然進まない。 7月: 2つのやりたいことが混ざっているのに気づいて、1つに集中したら 奨学金の申請書が書けた。 8月: 事前コンタクトなどしつつ頭の片隅でSoPをぼんやり構想。 9月: SoPを書いてみたら、今度は1週間程度で書けた。 May 2023 Ph.D. application 55

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エッセイのフィードバックの依頼 • 奨学金の申請書を、近い研究分野の先輩に何度か見ていただきました。 何となくうまく書けなかったときに、言語化してもらえてとても助かりました。 • その後、SoPは船井奨学金でお世話になっている加藤先生にも見ていただき、 より主観表現を多くするようにブラッシュアップしました。 • また、英語の添削は、大学の英語の先生にお願いしました。 段々良くなっていくのが自分でも分かったので、推敲が楽しかったです。 うまく書けない時は一人で悩みすぎず、周りの人を頼りましょう。 May 2023 Ph.D. application 56

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奨学金 出願前に採択通知があり、かつ支援内容が充実している3つの財団に応募しました。 船井奨学金に採択いただけた時はとても嬉しかったですが、実は面接はあまり 手応えがありませんでした。最後まで希望を持ってやるのが大事だと思います。 May 2023 Ph.D. application 57

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推薦状 日頃から共同研究でお世話になっている3名の方に奨学金申請時(6月頃依頼)と 出願時(10月頃依頼)の推薦状執筆をご快諾いただけました。 指導教官、日本の大学教授、CS以外 インターンのメンターさん、米国のassistant professor、CS以外 インターンのメンターさん、日本の企業研究者、米国 CS Ph.D. 内容はほぼ完全にお任せしてしまったのですが、奨学金審査員の先生方にも 推薦状をほめていただき、大きなお力添えに本当に感謝しています。 May 2023 Ph.D. application 58

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追加の推薦状 また、前述の3通の推薦状で既に十分強力な推薦状をいただいていたのですが、 出願の秋に参加したワークショップをきっかけに追加の推薦状をいただけました。 参加したWSの運営者、欧州のassistant professor、CS この教授とは共著経験はなかったものの、WSでの発表を高評価いただきました。 そこで、英語でのプレゼンテーションやコミュニケーションについて評価いただ けないか依頼したところ、ご快諾をいただいた次第です。 全部で4通の推薦状をいただくことができ、本当にありがたい限りです。 May 2023 Ph.D. application 59

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事前コンタクト・面接 事前コンタクトと面接を含めて5人の教授と以下の時期に連絡を取りました。 May 2023 Ph.D. application 60

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事前コンタクトの内容 • まずはメールを送り、その後学会で会ったりzoomで話したりして 教授に興味を持っていただくことができました。 • 最初のメールでは以下の内容を簡潔にまとめて送りました。 • 自己紹介(現在の所属) • 出願を検討している旨 • 自身の研究経験(CVを添付した旨) • 読んで面白かった教授の論文(2, 3本を短く) • 一緒に取り組みたい研究方向性(ざっくり) • 「今年学生をとりますか?」という質問 May 2023 Ph.D. application 61 教授ごとにカスタマイズ

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夏頃やりとりしたこと リラックスした雑談という感じですが、以下のような内容について話しました*3。 • 教授の研究に対する質問や議論 • 自身の研究の紹介(10分程度、スライド有) • 教授と取り組んでみたい研究アイデアの共有 • (教授から)大局的な研究興味のマッチを確かめる質問 • (こちらから)研究室や大学に関する質問 出願後、事前コンタクトをした教授とは面接がなかったことを考えると、 これが事実上の面接だったようです。 May 2023 Ph.D. application 62 *3 形態は様々で、学会でお会いした教授、zoomでお話しした教授、 メールで何往復もやり取りして盛り上がった教授などがいました。

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事前コンタクトの事前準備 準備の仕方は人それぞれだと思いますが、参考になった資料を共有しておきます。 • 教授・研究室・所属学生のホームページ • 教授のGoogle Scholar • 教授のResearch Statement (RS) • 教授のGrantの申請書 • 若手教授のdissertation talk / 教授のtalk • 研究室から出ている直近3-5年分の論文+α May 2023 Ph.D. application 63 研究興味のマッチの確認 (メールを送るか決める際) (メールを送るか決めた後)

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ホームページ(HP) HPでは主に以下のような情報を集めることができます。 • 研究室から出ている学会・論文の傾向(統計情報) • 研究室のメンバーの人数や構成比 • 研究室で取り組んでいる研究テーマ • 事前コンタクトのメールで守るべき書式 また、所属学生のHPでは、どの学生が自分の興味と近そうか知ることができます。 May 2023 Ph.D. application 64

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Google Scholar Google scholarでは以下の情報を集めることができます。 • 教授の代表的な論文 • (まだHPに反映されていない)最新の論文公開の情報 • 教授の累計引用数や近年の引用数の推移 • 教授の共著者のネットワーク また、関連の研究を調べるにはConnected Papersも役立つかもしれません。 May 2023 Ph.D. application 65

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Research Statement RSは教授がfaculty positionに応募する時に書く5ページ程度の研究計画書です。 • これまで取り組んできた研究のまとめ • これから取り組む研究の方向性 • 教授の大局的な興味や価値観 実は、私がコンタクトを取ったある教授と私は、出願の年の3月時点ではあまり 論文で扱うテーマに被りがありませんでした。しかし、このRSを見て大局的な 興味関心がかなり近いと直感し、実際に話してみて一緒に働きたいと思いました。 RSはもし公開されていれば、かなり有用な情報源になると思います。 May 2023 Ph.D. application 66

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Grantの申請書 研究資金獲得のための申請書です。 • Grantの期間 • Grantの研究テーマや研究成果 これを見ると、研究室のテーマがどのように変遷してきたか分かるという点で 非常に有用な情報です。もし自分の興味ある研究が少し前のGrantであれば、まだ 教授が興味を持っているか事前コンタクトなどで尋ねてみると良いと思います。 May 2023 Ph.D. application 67

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(若手教授の)Dissertation talk / Talk Dissertation talkは、博士論文広聴会での発表のことで、若手教授であればYouTube に上がっていることも多いです。 これを見ると、以下のことが分かります。 • 教授がPh.D.課程で最も力を入れて取り組んだ3つの研究 • それら3つの研究がどのように繋がっているのか また、dissertation talkに限らないtalkでは、以下のことが分かります。 • 教授のアクセントと発話スピード(事前に慣れておけます) • (まだ未公開かもしれない)on-going workの情報 May 2023 Ph.D. application 68

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【参考】全体の出願タイムライン(意思決定) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 69 3年 休学 4年 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める 研究室に 勝手に自主配属 研究室正式配属 長期インターン開始 TOEFLで 100点を諦める 志望校を 考え始める 志望校が ほぼ決定する 合格 通知 出願 進学先決定

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【参考】全体の出願タイムライン(英語) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 70 3年 休学 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める TOEFLで 第一・第二志望の 要件を満たす TOEFLで 100点を諦める TOEFLの勉強 (1日2-3h) 合格 通知 出願 進学先決定 志望校を 考え始める 志望校が ほぼ決定する

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【参考】全体の出願タイムライン(研究) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 71 3年 休学 4年 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める 研究室に 勝手に自主配属 研究室正式配属 長期インターン開始 共著採択 主著採択 事前コンタクト 合格 通知 共著採択 出願 学会参加 進学先決定 学会参加 学会参加 オンライン学会 オンライン学会 オンライン学会

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【参考】全体の出願タイムライン(事前コンタクト) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 72 3年 休学 4年 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める 志望校を 考え始める 志望校が ほぼ決定する 事前コンタクト 奨学金と出願の連絡 合格 通知 出願 進学先決定 学会参加

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【参考】全体の出願タイムライン(推薦状) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 73 3年 休学 4年 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める 研究室に 勝手に自主配属 研究室正式配属 長期インターン開始 志望校が ほぼ決定する 奨学金 推薦状依頼 合格 通知 出願 学会参加 推薦状 依頼 進学先決定

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【参考】全体の出願タイムライン(エッセイ) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 74 3年 休学 4年 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める 志望校が ほぼ決定する SoPを 書こうとする 奨学金 申請書 SoP 執筆 合格 通知 出願 進学先決定

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【参考】全体の出願タイムライン(奨学金) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 75 3年 休学 4年 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める 志望校が ほぼ決定する SoPを 書こうとする 奨学金 申請書 推薦状依頼 奨学金 面接 奨学金 採択 合格 通知 出願 進学先決定

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【参考】全体の出願タイムライン(主な準備) 理想的かどうかは全く分かりませんが、自身の出願タイムラインをまとめます。 May 2023 Ph.D. application 76 3年 休学 4年 4月 8月 11月 3月 Ph.D.留学に 興味を持ち始める 長期インターン開始 TOEFLで 第一・第二志望の 要件を満たす TOEFLで 100点を諦める TOEFLの勉強 (1日2-3h) 志望校を 考え始める 志望校が ほぼ決定する SoPを 書こうとする 奨学金 申請書 推薦状依頼 事前コンタクト SoP 執筆 奨学金 面接 奨学金 採択 奨学金と出願の連絡 合格 通知 出願 推薦状 依頼 進学先決定

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皆さんの出願を応援しています! 出願に至るまでの経緯や進学先決定についてはこちら: https://note.com/aiueola/n/na68514688330 May 2023 Ph.D. application 77

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他の出願体験記などの紹介 May 2023 Ph.D. application 78

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関連する出願体験記 出願戦略は人によって大きく異なるので、沢山比較してみて自分に合ったものを 選ぶのが良いと思います。 以降では、以下の順で関連リソースを紹介します。 • 東工大卒業生の出願体験記 • 東工大以外から進学された方の出願体験記 • その他関連リソース (まずは志望大学の募集要項とFAQもしっかりチェックしましょう!) May 2023 Ph.D. application 79

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東工大卒業生の出願体験記 (1/4) 2022年に生命理工学系(修士)からStanford University, Bioengineering Ph.D.課程 に進学された藤田さんの「留学に至るまでの経緯」– 受験準備だけでなく、なぜ Stanfordに惹かれたのか、意思決定の過程が詳細に紹介されています。 https://www.hajime-fujita.me/others/study- abroad/%E7%95%99%E5%AD%A6%E3%81%AB%E8%87%B3%E3%82%8B%E3 %81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF 2021年に経営工学系(学士)からCornell University, Computer Science Ph.D.課程 に進学された齋藤さんの「米国大学院PhD出願に対する私なりの臨み方」– 研究実 績に絞って力を注ぐなど、研究をキャリアの一通過点として捉える出願戦略につ いて詳細に紹介されています。 https://usaito.hatenablog.com/entry/2021/04/16/190131 May 2023 Ph.D. application 80

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東工大卒業生の出願体験記 (2/4) 2021年に地球惑星科学系(修士)からMassachusetts Institute of Technology, Earth, Atmospheric and Planetary Sciences Ph.D.課程に進学された土山さんの 「地球を舞台に活躍できる研究者になりたい!」– 元々日本の博士を考えていた ところからの海外Ph.D.出願の経緯について紹介されています。 https://xplane.jp/2021enroll-4-ayako/ 2021年に生命理工学系(修士)からMassachusetts Institute of Technology, Chemistry Ph.D.課程に進学された岡部さんの「見えないモノを見ようとして米国 博士に出願した」– 奨学金なしの状態から合格された出願経験について紹介され ています。 https://xplane.jp/2021enroll-11-okabe/ May 2023 Ph.D. application 81

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東工大卒業生の出願体験記 (3/4) システム科学専攻(修士)から社会人を経て2020年にPenn State University, Computer Science Ph.D.課程に進学されたちゅうげんさんの「アラサー社会人、 退職してアメリカ情報系大学院PhDを目指す」– 社会人を経てから出願するという 視点でのPh.D.出願体験を紹介されています。 https://note.com/micke/n/nbf8686b9a46b 2020年に情報工学系(修士)からCarnegie Mellon University, Computer Science Master課程に進学し、2022年に同大学Ph.D.課程に進学された岩瀬さんの「アメリ カでCS博士課程に合格するための戦略について考える」– アメリカのCS Ph.D.課 程進学において代表的な3つの出願戦略の比較を紹介されています。 https://sff8.hatenablog.com/entry/2022/02/07/121021 May 2023 Ph.D. application 82

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東工大卒業生の出願体験記 (4/4) 2019年に情報工学系(修士)、2020年にカナダのUniversité de Montréal & Mila - Quebec Artificial Intelligence Institute, Computer Science Ph.D.課程に進学された 長沼さんの「CanadaでのComputer ScienceのPhD進学に向けて」– カナダでの Ph.D.の機会と、受験タイムラインについて紹介されています。 https://speakerdeck.com/hiroki11x/towards-cs-phd-in-canada 経営工学系(修士)から社会人を経て2018年University of Calfornia, Irvine, Computer Science Master課程に進学、2019年同Ph.D.課程に編入された佐藤さん の「Ph.D.編入が決まったので入学からあったことを時系列で書いてみる」– 修士 からPh.D.に編入する場合のタイムラインや修士での経験を紹介されています。 https://yutori-datascience.hatenablog.com/entry/2019/08/08/145534 May 2023 Ph.D. application 83

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その他の出願体験記 (1/3) 2023年に筑波大学社会工学類(修士)からCornell University, Information Science Ph.D.課程に進学される久壽米木さんの「海外大学院受験(PhD)記録」– 研究の 能力・ポテンシャルを積極的に売り込むための幾つかの方法を紹介されています。 https://keygoksmg.github.io/blogs/phd_application/ 2022年に東京大学理学系研究科(修士1年次)からPrinceton University, Atmospheric and Oceanic Sciences Ph.D.課程に進学されたりんさんの「参考にし ないでほしい !? 波瀾万丈の短期決戦、海外大学院PhD課程への道」– 出願の年に 情報収集を始めてから短期間で準備し出願に至る経緯について紹介されています。 https://xplane.jp/enroll2022-7-lynn/ May 2023 Ph.D. application 84

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その他の出願体験記 (2/3) 2021年に東京大学航空宇宙専攻(修士)からStanford University, Aeronautics & Astronautics Ph.D.課程に進学された飯山さんの「海外大学院受験体験記」– 出願 準備だけでなく、メンタル面での体験談についても紹介されています。 https://kdricemt.github.io/juken/ 2021年に京都大学医学研究科(博士2年次)からEuropean Molecular Biology Laboratory Ph.D.課程に進学される松本さんの「不合格体験記: 二度の失敗の反 省・失敗したから選べた道」– 3度異なるタイミングで大学院を受験した経験につ いて紹介されています。 https://xplane.jp/2021enroll-8-soramatsumoto/ May 2023 Ph.D. application 85

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その他の出願体験記 (3/3) 2019年に東京大学電子情報工学科(学士)からUniversity of Washington, Computer Science Ph.D.課程に進学された浅井さんの「日本の学部からアメリカ のコンピューターサイエンス博士課程に出願する」– 出願で準備する各要素につ いて、教授から直接聞いた話を交えて詳しく紹介されています。 https://akaria.hatenablog.com/entry/2019/08/22/185244 2017年に京都大学物理工学科(修士)からCalifornia Institute of Technology, Space Engineering Ph.D.課程に進学された塚本さんの「アメリカ大学院留学記」– 出願にとどまらず、留学中の様々な体験談について紹介されています。 https://usphdlife.com/ May 2023 Ph.D. application 86

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関連リソース (1/4) XPLANE | 海外大学院留学支援コミュニティ – 豊富な出願体験記に加え、留学説明 会や奨学金などの情報、留学生を招いてのPodcast配信など、様々な取り組みを発 信されています。 https://xplane.jp/ 奨学金データベース:https://xplane.jp/fellowships-list/ SoP執筆支援:https://xplane.jp/sop-mentorship-2021-report/ 船井情報科学振興財団 | 留学体験記 – 船井奨学金の奨学生の方の留学体験記です。 第一回は出願に関する内容が書かれることが多いです。 https://funaifoundation.jp/news_list.php May 2023 Ph.D. application 87

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関連リソース (1/4) 加藤先生のホームページ | Ph.D.出願のアドバイス – 船井奨学金審査員である加藤 先生が推薦状やSoPのアドバイスを書かれています。 https://katogroup.riken.jp/ja/yuichiro.html A working-in-progress list of resources on how/why to do a PhD – Ph.D.出願時の話だ けでなく、Ph.D.留学中も含めて役立ちそうな情報源が英語でまとめられています。 https://github.com/macoj/phd May 2023 Ph.D. application 88

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関連リソース (3/4) Awesome CS-Ja PhD Life – 日本・海外に限らず、Computer Science領域の博士課 程に関する日本語・英語の情報がまとめられています。 https://github.com/Kei18/awesome_cs-ja_phd_life Awesome CS PhD application advice – Computer Science領域の海外Ph.D.出願に関 して英語で情報がまとめられています。 https://github.com/jedyang97/awesome-cs-phd-application-advice May 2023 Ph.D. application 89

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関連リソース (4/4) Machine Learning PhD Applications — Everything You Need to Know – 機械学習分野 に特化した内容ではありますが、出願時に必要となる要素について英語で詳細に 紹介されています。 https://timdettmers.com/2018/11/26/phd-applications/ May 2023 Ph.D. application 90