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地域の子どもを 地域で育てる かるばーと 1

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自己紹介 ❏ 名前:かるばーと ❏ お仕事:ソフトウェア開発 ❏ お仕事以外の活動: ❏ 児童養護施設のボランティア ❏ お仕事関連の情報収集・発信 ❏ https://scrapbox.io/culvert-suppose/ 2

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今日お話しすること 1. 児童養護施設とは 2. 児童養護施設ボランティアの活動 3. なぜ私はこの活動を続けているのか 4. 「支援」について、私なりの思い 3

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1.児童養護施設とは 4

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1.児童養護施設とは ❏ 養護 (大辞林) ❏ 特別に保護を加えながら成長を助けること ❏ 児童の心身の成熟の程度に応じ、これを保護し その成長・発展を促進すること ❏ 心身の健康状態や社会的条件によって 不利な状況にある者を保護し世話をすること 5

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1.児童養護施設とは ❏ 児童養護施設 (児童福祉法) ❏ 保護者のない児童、虐待されている児童など、 環境上養護を要する児童を入所させて、 これを養護し、あわせて退所した者に対する 相談その他の自立のための援助を行うことを 目的とする施設 6

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1.児童養護施設とは ❏ 児童養護施設 (私なりの言い換え) ❏ 何らかの事情があって 家庭で暮らすことができない子どもを 預かり、育てる場所 7

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1.児童養護施設とは ❏ 家庭的養護(家庭養護) ❏ 家族や親が子どもを養護すること ❏ 社会的養護 ❏ 家庭的養護が受けられない子どもを、 公的責任で社会的に養護すること 8

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1.児童養護施設とは ❏ おもな入所理由 ❏ 親の死亡・行方不明 ❏ 親の病気 ❏ 経済的理由 ❏ 親の虐待・放任 9

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1.児童養護施設とは ❏ 入所者の年齢 ❏ 幼児 (満1歳〜小学校入学まで) ❏ 少年 (小学校入学〜満18歳に達するまで) 10

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2.児童養護施設ボランティアの活動 11

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2.児童養護施設ボランティアの活動 ❏ 活動の目的 ❏ 児童養護施設の子どもたちと関係性を築き、 将来にわたって繋がっていく ❏ 困ったときに、いつでも 手を差し伸べられるようにする 12

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2.児童養護施設ボランティアの活動 ❏ 実際にやっていること ❏ 学習指導や行事という名目で、 原則、毎週子どもたちと会い、 マンツーマンの関係性を築く ❏ すでに施設を出た子どもたちに対して、 困ったときに支援をする 13

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2.児童養護施設ボランティアの活動 ❏ 活動の難しさ ❏ 「毎週会いに行くこと」の重要性が高い ❏ できることが非常に限られている ❏ 「子どもが好き」は必須ではない ❏ 子どものことをよく観察し、 粘り強く対応する必要がある 14

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3.なぜ私はこの活動を続けているのか 15

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3.なぜ私はこの活動を続けているのか ❏ きっかけ ❏ 親の友人の方から誘っていただいた ❏ 当時は仕事が辛く、他に打ち込めるものを探していた 16

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❏ 私なりの理由 ❏ 子どもから学べる ❏ 社外の大人との交流 ❏ 共感 3.なぜ私はこの活動を続けているのか 17

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❏ 私なりの理由 ❏ 子どもから学べる ❏ 幼い子どもの疑問には固定概念がなく、本質的 ❏ 子どもに説明するために、沢山調べて考える 3.なぜ私はこの活動を続けているのか 18

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❏ 私なりの理由 ❏ 社外の大人との交流 ❏ 様々な仕事、様々な年齢の大人が集まっている ❏ エネルギーのある方々から、良い刺激を得られる 3.なぜ私はこの活動を続けているのか 19

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❏ 私なりの理由 ❏ 共感 ❏ 「親がいない」という経験はないので、 その子の気持ちを「わかる」ことは一生できない ❏ ただし、私の場合は「健康に恵まれていない」 という経験(コンテキスト)を持っている 3.なぜ私はこの活動を続けているのか 20

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❏ 私なりの理由 ❏ 共感 ❏ 他の人が当たり前に持っているものを 持っていない、ということはとても辛い ❏ 認知されない辛さ ❏ 表面的に理解される辛さ 3.なぜ私はこの活動を続けているのか 21

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4.「支援」について、私なりの思い 22

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4.「支援」について、私なりの思い ❏ 当たり前に感謝する ❏ 誰でも、ちょっとしたきっかけで、 当たり前に存在していたものが 当たり前でなくなることがある 23

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4.「支援」について、私なりの思い ❏ 意外なことが支援になるかもしれない ❏ 身の周りをちょっと見渡してみる ❏ 自分が無理なくできる範囲で ❏ おすそ分けの心 24

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4.「支援」について、私なりの思い ❏ 支援であって支援じゃない ❏ 支援というよりは、日常の一部 ❏ 自分が好きで楽しめることが、 結果として誰かの幸せに繋がれば、お互いに嬉しい ❏ なるべく、自分が共感できる人に手を差し伸べる ❏ 正義感や、犠牲の精神で取り組むといつか辛くなる 25

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4.「支援」について、私なりの思い ❏ 相手が何を求めているかを第一に考える ❏ 相手のことを何も知らないまま、 一般論や自分の思い込みで活動をしても意味がない ❏ 支援する側は上の立場、ではない 26

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4.「支援」について、私なりの思い ❏ やらないよりマシ ❏ やらない限り、状況は良くならない ❏ 誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分でやる ❏ 当事者として関わる 27

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4.「支援」について、私なりの思い ❏ (子育てに限定して言うと) ❏ 親だけが負担を追う、という文化には違和感がある ❏ 他人の子どもの面倒を見る瞬間があってもいい ❏ (いろいろ難しい世の中ですが) ❏ 自分の子どもだけを自分の家だけで育てる →地域の子どもを地域で育てる 28

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本日のまとめ 29

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本日のまとめ 1. 児童養護施設とは 事情があって、親の保護を受けられない 子どもが暮らし、育つための施設 2. 児童養護施設ボランティアの活動 子どもたちと長期的に関わり、支援する 30

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本日のまとめ 3. なぜ私はこの活動を続けているのか 自分なりに共感していて、活動自体が楽しい 4. 「支援」について、私なりの思い 自分が共感できる相手に対して、 無理なく取り組めることを、自分でやる 31

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おわりに ところで、 あなたを支援してくれている人は 誰ですか? 32

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ご静聴ありがとうございました 33