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シリコンバレーで 3ヶ月働いて体感した 自律型組織のススメ 2018.5.31 Hisayuki Matsuki

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松木 久幸 最近の興味 物件探し 海外旅行 ベルギー 組織論的なこと 自己紹介

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これはなに? ● 1.シリコンバレーで働いて、「自律型組織」を体感 ● 2.自律型組織へと移行するためのアクション ○ 1.情報の非対称性を減らす ○ 2.課題の明確化 ○ 3.心理的安全性

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1.自律型組織とは - 組織作り:autonomy vs alignment (自律 vs 合致) - 上司がサポート、逆ピラミッド型の組織 - 参考: google理想の上司 (https://mirai.doda.jp/series/interview/piotr-feliks-grzywacz/)

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1.自律型組織がなぜ大切か? ● エンジニアリング := 不確実性の削減 ○ 不明瞭な状態から、確定した状態へと移行させる作業 ● マイクロマネジメント: 指示者がボトルネックに ○ 一方、自律型組織では抽象的な方針から各自が動ける ○ => より大きな「不確実性の削減」に ● ポイント ○ 1.情報の非対称性を減らす ○ 2.課題の明確化 ○ 3.心理的安全性

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1-1.情報の非対称性を減らす ● 複数人での意思決定では、「情報の非対称性」が問題に ○ プロデューサー(売上) vs エンジニア(技術的負債) ● コミュニケーションをとる ○ インターン先では、”ツール”よりも”対面の会話” ○ 毎日1-2hのMTG (/8h) ■ 重要な要素を、全員が把握できる姿勢 ○ 顧客・投資家と、頻繁にMTG (3-4回/週)

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1-2.課題の明確化 ● 「答え」は決まっておらず、「解決方法」はひとつでない ○ 1人で「悩み」立ち止まってしまうことも ○ =>効果的な「情報収集(行動)」が必要。「悩むvs考る」 ● 「悩む」前に、効果的に「課題の明確化」を図る ○ 進捗確認はされず、課題のヒアリングを毎日してくれた ○ 答えを言われなくても、整理でき前に進めた ○ => 他者説得ではなく、「自己説得」の面でも良い

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1-3.心理的安全性 ● 自律型組織のために、「自分らしく働ける」ことが重要 ○ 「べき論」に縛られて行動できなかったり ■ 例:仕事なので理不尽でもやらなくては ○ 日本人特有の「同調性」 ● 承認:(存在、行動、結果) ○ 来てくれて助かったよ ○ もうこんなにできたのかい ○ 作ってもらったおかげで、〜〜 ● 当たり前のことを意識 ○ 生活に問題はないか?週末は何してた?家族は?

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2.導入してみた ● 1.情報の非対称性を減らす ○ 課題をとにかく発信(コードの課題、運用面 ○ 定例で全員でKPT ○ => 提案が増えた。空きで課題解決してくれることも ● 2.課題の明確化 ○ 進捗を聞くのではなく、毎日課題のヒアリング・整理 ○ 進捗確認の代わりに、目的・目標を示した ○ => 体感で、1.3倍のスピードup ● 3.心理的安全性 ○ 雑談。相手に関心をもつ。 e.g.休みは何してた? ○ リリースのお礼。どんな効果があったか ○ => 「1」がやりやすくなった