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ドメインを中心にした プロダクト開発 asken withミライトデザインのDDDのはじめ方 DDD x RDRA x ICONIX 2023.09.14 @林 宏勝(株式会社ミライトデザイン) 資料 https://speakerdeck.com/hirodragon112/domain-driven-product

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 2 林 宏勝(X : hiro@miraito) 株式会社ミライトデザイン CEO Object Oriented Conference2020主催 ドメイン駆動設計入門レビュアー OOPやDDD中心に設計などに興味があります 自己紹介

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 3 「確かな設計によるよりよいシステムを」 主に上流工程・コンサルから開発・運用まで幅広く プロダクト開発のお手伝いをしています 会社紹介 株式会社ミライトデザイン

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 4 勉強会「ペチオブ」開催 https://phper-oop.connpass.com/ 設計・アジャイル・要件定義・その他諸々 プロダクト開発に関する色んな事を一緒に学ぼう という勉強会 月一第一木曜日に開催中 会社紹介

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 5 Youtube :Mirait Channel https://www.youtube.com/@miraito エンジニアリングに関する動画から関係ない 動画まで不定期更新してますので、チャンネ ル登録よろしくお願いします! 会社紹介

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 6 ドメインを中心にしたプロダクト開発とは??

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 7 その前に 一般的に理想(理論)と現実のギャップが必ずある事を理解する • 全てを作り直す事はできないケースがある • データ構造にいきなり手を入れられないケースがある • 効果測定をしたくても既存システムにその仕組みがない(入れられない) • 等々 理論の話しではなく実務の話しなのでその辺を気にしながら話します

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 8 リニューアルの成功とは? 既存課題が解決できる事 潜在課題に対処できる事 解決?対処?

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 9 理想 定量的に成功のGoalを決めたい 現実 既存の問題等を数値化する仕組みがない(数値化するのが困難) デプロイが楽になった 修正や機能追加が容易になった ソースコードが理解しやすくなった ←定性的判断をひとまずPoCでしてもらう

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 10 進める上で意識していること 1. 教条主義にならない 2. QCDS、特にSを明確にする 3. 「何を」「なぜ」作るかを明確にする

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 11 ドメインを中心にしたプロダクト ≠教科書通りのパターンを使うこと (エリックエバンスの)ドメイン駆動設計本通りのできているかどうかを指針とし ない。 教条主義にならない

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 12 ドメインを知りそれをシステムに投影できるか ただ動くものではなく、ドメインを表現したシステム構造にできるか 現実解が常に問われる

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 13 全てを一気に作り直す事は現実的ではないが、 現実的にどの単位でわけられるかも案外複雑 Cost, Quality, は事業上必ず制約が発生するのでその上で適切な Scope, Delivery を計画する QCDS、特にSを明確にする

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 14 世のプロダクトの大半は、何を作れば良いかわから ないまま何かを作っている プロダクト開発の恐怖の都市伝説 「何を」「なぜ」作るかを明確にする 既存システムをただトレースすると、既に不要な機能などもリニューアル 対象になってしまう。 改めてフローを整理し、どのユースケース、どの業務フローと結びついて いる機能かを明確にしていく

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 15 知る 作る 解決したい課題を知る ドメインを知る (技術的)制約をを知る 課題を解消したプロダクト ドメインを表現したプロダクト 制約を踏まえた現実解を探す 進め方

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 16 具体的に行った事 1. 業務と関連するユースケースの洗い出し 2. PoC期間に実装検証する対象のユースケース選定 3. 概念モデル作成 4. アーキテクチャ検討 5. ユースケースから詳細設計までの流れの確認 6. Kotlinにて対象ユースケースを実装してみる 7. 上記を2~3サイクル回して、今後の開発フローとしていけるか確認

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 17 1. 業務と関連するユースケースの洗い出し 2. PoC期間に実装検証する対象のユースケース選定 Poc時に作成途中のRDRAシート RDRAで整理する 主な目的 • コンテキストの理解 • 業務フロー整理 • 状態、バリエーションの整理 • ユースケース洗い出し • 各機能の「なぜ」を理解する

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 18 1. 業務と関連するユースケースの洗い出し 2. PoC期間に実装検証する対象のユースケース選定 RDRAで整理する Poc時に作成途中のRDRAダイアグラム

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 19 3.概念モデル作成 Poc時に作成途中の概念モデル RDRA分析と並行して概念モデルを作成する 主な目的 • 概念整理 • 用語の統一(ユビキタス言語) • スコープの確認

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 20 4. アーキテクチャ検討 5.ユースケースから詳細設計までの流れの確認 ICONIXプロセスを使用してユースケースを詳細に落としていく 主な目的 • 分析したユースケースを実装に近づける • 自然言語とオブジェクトのマッピング • ユースケースの規模の確認 詳細はこちら DDD時代に考えたいICONIXプロセス https://speakerdeck.com/hirodragon112/iconix-in-ddd

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 21 6. Kotlinにて対象ユースケースを実装してみる 選定言語にて実際の実装を行う 主な目的 • 選定技術の実用性の確認 • 開発フローと速度の確認 • チームに浸透しそうかの確認

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 22 今後見えている課題 1. データモデルの変更が行えない為、既存のデータモデルによる制約 2. スパークタイム(昼食時)の非機能性能を確認 3. PoC以降のチームビルド

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ドメインを中心にしたプロダクト開発 23 @hirodragon