Slide 1

Slide 1 text

プロダクトバックログ
 について伝えたい


Slide 2

Slide 2 text

むらばやし@bayashimura フォースタートアップス株式会社 エンジニア CSM/CSPO/CAL1 普段はエンジニアだけど 前ちょっとだけPOもやってたよ 自己紹介


Slide 3

Slide 3 text

プロダクトバックログとは
 - プロダクトに関するやることリストだよ。
 
 - 優先順位は一列だよ。
 
 - 誰が作ってもいいよ
 - 自分関係ないって思っている人いないよね? 
 
 - プロダクトオーナーが管理をするよ
 - 優先順位付け


Slide 4

Slide 4 text

良いプロダクトバックログとは
 Independent(独立している)
 
 Negotiable(交渉可能)
 
 Valuable(価値がある)
 
 Estimable(見積り可能)
 
 Sized right / Small(適切な大きさ)
 
 Testable(テスト可能)
 


Slide 5

Slide 5 text

何故INVEST?
 Independent(独立している)
 : 他のバックログに依存してたら単体でリリースできないだろうが! 
 
 Negotiable(交渉可能)
 : 本気で見積もり始めた時の洞察力活かせ! 
 
 Valuable(価値がある)
 : 価値ないもの世の中に出すなや! 
 
 Estimable(見積り可能)
 : どれくらいかかるかわからんかったら、スケジュール建てられないだろうが! 
 
 Sized right / Small(適切な大きさ)
 : いつまでそのバックログやってるんだ! 
 
 Testable(テスト可能)
 : そのバックログが完了したかどうかわからんだろうが! 良い機能を頻繁に 高速に世の中に出したいんだ!

Slide 6

Slide 6 text

何故INVEST?
 価値は積み上げ
 早く出して価値の総量を増やそう
 
 商品購入機能 商品検索機能 レコメンド機能 定期購入機能 定期購入スケジュール機能 時間軸
 価 値 の 総 量
 世の中に提供できた価値の総量 ≒ 儲かったお金 


Slide 7

Slide 7 text

何故INVEST?
 細かく出していくと
 筋が悪い時に撤退できる
 
 商品購入機能 商品検索機能 レコメンド機能 定期購入機能 レコメンド性能改善 時間軸
 価 値 の 総 量
 撤退! 世の中に提供できた価値の総量 ≒ 儲かったお金 


Slide 8

Slide 8 text

何故INVEST?
 参考)WF的リリース
 
 商品購入機能 商品検索機能 レコメンド機能 定期購入機能 定期購入スケジュール機能 時間軸
 価 値 の 総 量
 世の中に提供できた価値の総量 ≒ 儲かったお金 


Slide 9

Slide 9 text

INVESTは対立する
 大体SmallとValuable Independent連合軍が対立する
 そういうときは何故INVESTを追求したいのかを思い出す
 - プロジェクト管理のしやすさを求めるか(Small)
 - ベロシティ安定する
 - 並行に作業しやすくなる 
 - リリースしやすさを求めるか(Valueable Independent連合)
 - ひとつ出来たらひとつリリースするがしやすい 
 
 


Slide 10

Slide 10 text

INVESTにする自分が使ってるフォーマット
 概要
 ここで背景、価値について説明しValueableであることを明示する
 やること
 - やることを明示することでEstimatableを上げる
 - 完了条件を明確にしてTestableを上げるような記述にする
 やらないこと
 - やらないことも明示することで不要な作り込みを防ぐ(Sized Right)
 - 「やらないこと」という項目が明示的にあると「このバックログでやる必要があるか」を考える 
 関連チケット
 #ここで依存チケットを明示する
 #あんまり多いとIndependent性が低いことに気づける 


Slide 11

Slide 11 text

バックログを詳細化、細分化する
 概要
 検索機能
 やること
 - 検索ができること
 やらないこと
 - 特になし
 関連チケット
 #334


Slide 12

Slide 12 text

価値を記述する
 概要
 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 
 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。 
 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 
 やること
 - 検索ができること
 やらないこと
 - 特になし
 関連チケット
 #334


Slide 13

Slide 13 text

やることを詳細に記述する
 概要
 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 
 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。
 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 
 やること
 - 商品名で検索を行える
 - 商品カテゴリで検索を行える
 やらないこと
 - 特になし
 関連チケット
 #334


Slide 14

Slide 14 text

やることを細分化する
 概要
 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 
 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。
 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 
 やること
 - 商品名で検索を行える
 - 商品カテゴリで検索を行える → 別チケットにしましょう
 やらないこと
 - 特になし
 関連チケット
 #334


Slide 15

Slide 15 text

やらないことに移す
 概要
 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 
 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。 
 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 
 やること
 - 商品名で検索を行える
 やらないこと
 - 商品カテゴリで検索を行える(#335にて対応) 
 関連チケット
 #334 #335


Slide 16

Slide 16 text

やることをもっと詳細にする
 やること
 - 商品名で検索を行える
 - 部分一致?完全一致?
 - 複数キーワード入力には対応する? 
 - 一件も引っかからなかったら?
 - 一文字で検索しても良い?
 - 最大文字数は?
 - 記号は対応する?
 - 応答速度の上限はある?
 - ページネーションはする?
 - etc...


Slide 17

Slide 17 text

やることをもっと詳細にする
 やること
 - 商品名で検索を行える
 - 部分一致?完全一致? → 後方一致で! 
 - 複数キーワード入力には対応する? → しない! 
 - 一件も引っかからなかったら? → 別チケットで「一件も引っかかりませんでした!」みたいなやつ出そう! 
 - 一文字で検索しても良い? → いいよ! 
 - 最大文字数は? → 1028文字でいこう 
 - 記号のみで検索されたら? → チェックよろしく! 
 - 応答速度の上限はある? → 0.5秒以内でよろしく。 
 - ページネーションはする? → 100件ごとにページネーションしよう。 
 - etc...


Slide 18

Slide 18 text

やることを細分化する
 概要
 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 
 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。
 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 
 やること
 - 商品名で検索を行える(後方一致)
 - 100件以上引っかかったらページネーション
 - 0.5秒以内のレスポンス
 - 記号のみのキーワードで検索しようとしたら「記号だけで検索するの...やめてよ...」ってポップアップで出る 
 - 1028文字以上で検索しようとしたら「そんな長い文字で検索しようとしないでよ...やまてよ...」ってポップアップで出る 
 やらないこと
 - 商品カテゴリで検索を行える(#335にて対応)
 - 複数キーワード入力対応(スペース含めて一文として解釈してよい)
 関連チケット
 #334


Slide 19

Slide 19 text

Done(完了)の定義
 大体のプロダクトバックログに書くようなことは
 Done(完了)の定義として決めておくと楽
 - テスト通っていること
 - テストカバレッジ80%以上
 - lint指摘なし
 - 性能試験済
 - ドキュメント更新済
 みたいなやつ


Slide 20

Slide 20 text

最後に
 今回プロダクトバックログの書き方のみ解説しましたけど
 「PO自体がプロダクトバックログ」という説もあるのでコミュニケーションは
 密にとりましょう。全てを文章化するのはまだ無理です。
 画面モックとかもあるといいね。
 全部をチケットに書いて表現できるという幻想は捨ててこう。