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RANSAC の停止判定の修正 (3.12.0; 2025/6/30)
停止基準に使用される「all-inlier set をサンプリングする確率 P」を近似確率から厳密な確率へ置き換えることで性
能向上した。 OpenCV, scikit-image, COLMAP をはじめ多くの OSS 実装がこの楽観的な近似を採用していた。
1981年に示された式では、インライア比率 p の k 反復である p^k で P を近似。非復元抽出を考慮していない楽観的
な近似となっており、P を高く見積もりすぎてしまう。
これは早期停止による under sampling が起こりやすくなり、結果として誤差を生む。特にノイズが多い場合や複雑
なモデルの場合に影響が大きい。(p が小さいとき、k が大きいとき)
“Fixing the RANSAC Stopping Criterion”
https://arxiv.org/abs/2503.07829
COLMAP 3.12.0 にて修正。