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営業がSFA(HubSpot)導入プロジェクトを やってみた話 2023/7/8 AWS営業部 西川 雄一郎

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自己紹介 西川 雄一郎(Nishikawa Yuichiro)
 
 会社名:クラスメソッド株式会社
 所属:AWS営業部
 役割:営業、HubSpot活用の推進
 入社時期:2021年1月
 出身:神奈川県横浜市
 趣味:お酒、ヨガ、ゴルフ
 家族:妻、娘、猫3匹 


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はじめに 3 営業組織にSFAとしてHubSpotを導入することになりました。突然、そのプロ ジェクトリーダーをすることになったのですが、そこで多くの失敗と成功を経験 しました。その時の話を共有します。
 
 ■おすすめの視聴者
 ・SFA導入を検討している方
 ・営業やマーケティング関係者
 ・非エンジニア部門のシステム導入に興味のある方
 など

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SFAとは? 4 Sales Force Automation、営業担当者が営業活動の効率化や顧客との関係 構築に活用出来るツール。 顧客管理 商談管理 タスク 管理 レポート 分析 コミュニ ケーション

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HubSpotとは? 5 CRM・マーケティング・セールス・カスタマーサービスなどのサービスを提供し ている。 詳細はコチラ:https://www.hubspot.jp/why-choose-hubspot

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なぜHubSpotを導入する事になったのか? 6 ■当時の状況
 ① 営業活動が見えにくい。 ② 顧客のニーズを把握する材料が少なく担当者任せ。
 ③ 営業状況を経営判断に活かしにくい。 ④ SFAの機能を持つSalesforceも活用していたが、請求目的に作られており SFAとして活用するのが難しかった。
 
 ■やりたい事 ① 営業活動の見える化。 ② 顧客のニーズ把握し最適な提案活動。 ③ データドリブンな意思決定。
 ④ 営業が用意に使いこなして営業効率を最大化したい。


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なぜ私がプロジェクトに関わることになったのか? 7 エンタープライズ SMB
 新規 CS
 営業部 対応している案件状況から、まずはこ こでトライアルを進めてみようとなった。 <当時のざっくり営業チーム構成>


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トライアルの進め方 8 ■トライアル前に準備したこと
 ・テストする項目と成功基準
 ・テストに必要なデータ
 ・困った時の問い合わせ先
 ・スケジュール
 ・テストした内容を記録する手順
 ・振り返り方法


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トライアルの進め方 9 ■テストする項目 ・案件 ・アクティビティ ・営業活動のレポート・ダッシュボード作成 ・サポートの利用 ・その他(タスクやスケジュール管理等)の付帯機能
 ・使い勝手の良さ←感覚的だけど重要

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トライアルの結果 10 成功基準はクリア。 まずはスモールスタートで進めてみるかとなった。 そしてそのまま私が本番導入のリーダーをすることに。 (この時はその後の苦労を知らなかった・・・)

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プロジェクトの開始 11 ■プロジェクト開始時の前提
  
  ・専任担当は作らず内製で進める。
  ・スモールスタートして6ヶ月後に営業部門全体に拡大していく。
  ・HubSpotでは基本的に標準機能を活用し開発はしない。


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プロジェクトの進め方 12 プロジェクトは以下のようなタスクで進めていきました。
 
  ・ゴール設定  ・製品勉強会(Webトレーニング)  ・タスク整理  ・スケジュール  ・基本設計  ・詳細設計  ・設定  ・テスト  ・ドキュメント作成  ・教育・引き渡し  ・評価

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プロジェクトは順調!! と、思われたが・・・ 13

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早くも課題が出てくる 14 ・既存システム(Salesforce)との連携が標準では難しい部分がある
 ・営業メンバーに目的が伝わらず反対意見も多く出てくる
 


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既存システムとの連携が標準では難しい部分がある 15 ・HubSpotと既存システム(Salesforce)を一部連携をしたいが、当社がしたい連 携方法は標準機能だと難しかった。
 ・連携するアプリケーションが用意されているが、当社の環境では活用が難し い状況だった。 コンタクト 案件 商品 コンタクト 案件 商品 <イメージ> 同期したくない
 HubSpotから同期したい
 双方向で同期したい
 (当社システム都合もありHubSpot製品が悪い訳ではありません   )

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営業メンバーに目的が伝わらず反対意見も多く出てくる 16 何のためにやるん だ? 仕事が増えるんじゃ ないかい? Salsforceじゃだめな のかい?

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プロジェクトを円滑に進める為にやったこと 17 ・目的を明確にする。
 「Why?HubSpot?」に対してしっかりと目的を明確にする。
 
 ・営業の役立つ環境を整備する。
 HubSpot利用のTipsを作成したり、レポートで見える化など役立つ機 能を提供して、「便利かも」を体験してもらう。
 
 ・各チームごとに推進役
 各関係する導入する対象のチームから推進側にも参画してもらい 定着に向けた協力を得ることにした。

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改善されたこと 18 ・目的を明確にして何度も発信や個別にコミュニケーションを取っ ていく事で少しずつ定着し始めた。
 
 ・営業に役立つ環境(ダッシュボードなど)を用意した事で活用され るようになり、「便利かも」という声も出てきた。
 
 ・現場で活用される事で課題や要望のフィードバックが出てくるよう になり改善のサイクルが流れ始めた。


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HubSpotを導入してよくなったこと 19 ・まだ道半ばではあるが、営業状況の見える化は少しずつ出来 るようになってきている。
 
 ・他チームとの案件共有もHubSpotベースで会話してスムーズ になってる事例も増えてきた。
 
 ・エンジニアチームでも活用し始めて便利なツールを作られる ケースも。それにより営業効率も向上。


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Slack+ChatGPT+HubSpot+Salesforceを活用した事例 20 ここにご利用状況を出力してくれる

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Slack+ChatGPT+HubSpot+Salesforceを活用した事例 21 ① Slackで「◯◯社の利用状況を教えて」と入力 ② ChatGPTがHubSpotやSalesforceのAPIが読み 込めるJSON形式のデータへ変換 ③ HubSpotやSalesforceのAPIを叩いて情報を取得 する ④ Slackから「◯◯社の利用状況」を回答

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Slack+ChatGPT+HubSpot+Salesforceを活用した事例 22 ChatGPTプロンプトの内容
 ① ② ① 役割を与える
 ② 実施して欲しいことを指示
 ③ 例題を与えて具体的に指示
 ③

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まとめ 23 ・HubSpotの導入により営業の見える化は少しずつ出来るように なってきている。次はデータを顧客対応や意思決定に活かしてい く。 
 ・プロジェクトを進める中で目的やゴールイメージの認識合わせは 超重要。最初は合わせたつもりでも、やっていく内にズレていくこと もわかったので、認識合わせはしつこいくらいやった方が良い。
 
 ・SFAをエンジニアと営業が一緒に活用する事でコミュニケーション が円滑に進み問題解決や改善の円滑化に繋がる。


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さいごに 24 課題等の共有をしましたが、HubSpot自体はとても良いサービスだと 思います。良い点(個人的)を上げて終わりにします。
 
 ・SFAやCRMに関する機能が豊富。
 ・一つ一つの機能はシンプルに出来ていて活用しやすい。
 ・多くの他サービスと連携できて、もっと便利に出来る。
 ・無料ユーザーも閲覧等の利用は可能。
 ・サポートがとても丁寧。
 などなど
 ご興味のある方はHubSpotを使ってみてください。

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Thank You!!