Slide 1

Slide 1 text

Sho Ushikubo (@sudo5in5k) 2024/12/20 Ebisu.mobile#8 開発生産性から振り返る エンジニアリングマネジメントの失敗2選

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 2 - Sho Ushikubo(@sudo5in5k) - よく「うっしー」と呼ばれています - 株式会社kubell / EM (24/7~) - 「Chatwork」Android版アプリを開発する部署 でマネジメントをしています - 趣味は筋トレ - mixi2はじめました (@sudo5in5k)

Slide 3

Slide 3 text

今日のお話 3 「four keys」の計測結果から得られた マネージャーとしての失敗談を2つ話します 年末なのでお焚き上げさせてください🔥

Slide 4

Slide 4 text

詳細はブログにあります! 4 12/18リリース みてね https://creators-note.chatwork.com/entry/2024/12/18/175518

Slide 5

Slide 5 text

ブログと同じじゃつまらない 5 今回は失敗談中心 みなさんの今後の開発生産性及び 「four keys」への取り組み方や マネジメントの参考になれば嬉しいです 懇親会でもぜひお話ししましょう🍺

Slide 6

Slide 6 text

⚠ 注意点 6 今回の発表はあくまで「私」の失敗です 「会社」や「メンバー」の失敗ではありません 思いやり・リスペクトが大事❤

Slide 7

Slide 7 text

01 | 誰かが欠けても生産性を出し続ける 組織づくりができていなかった

Slide 8

Slide 8 text

デプロイ頻度 8

Slide 9

Slide 9 text

Eliteが多い🎉 9 ※Findy Team+では Elite ≧ 2 チームの成果の賜物💪

Slide 10

Slide 10 text

でも・・・ 10 最近低い結果がみられる🙀

Slide 11

Slide 11 text

なぜ? 11 - メンバーの退職・入社・休職 - メンバーの知識差が出てきてしまった - リソースが限られる中、成果が出せそうな担当 割り振りにより「リソース効率」気味 - 休職や稼働率低下から影響が顕著に数字に出た 実際に問題に直面して初めて、リソース効率の欠点に気づかされる

Slide 12

Slide 12 text

これからは 12 全員で「コト」に向かう組織にしたい できるだけフロー効率で進めよう💭

Slide 13

Slide 13 text

反省、何をしている 13 - モブプログラミング・ドキュメント作成 - プロセス標準化 - チケット・PR・ドキュメント作成の仕方 - 誰が見ても取り組めるくらい丁寧にしよう - 何に取り組むべきか議論 - 「技術負債」に関する合宿 - WIP数やエピック数の引き締めを検討 本当に全員が同じ課題に向き合えているか確認しよう👮

Slide 14

Slide 14 text

02 | 「four keys」を測定する目的・意義 を擦り合わせるべきだった

Slide 15

Slide 15 text

最初は・・・ 15 - 組織の健康状態を測る指標として設定された - 計り続けることが目的な部分もあったと思う - 手段と目的の逆転 - 一定プロセス改善にはつながっているが、これ でいいんだっけ?という漠然とした不安 - もう少しマイクロマネジメントしてもよかった 「開発生産性をどう捉えるか」は難しい課題

Slide 16

Slide 16 text

この失敗から、チームとして 16 「共通理解」と「共通価値観」とは?
 「共通理解」と「共通価値観」を 設定できないか

Slide 17

Slide 17 text

共通理解 17 DORA Core Model v2 https://dora.dev/research/

Slide 18

Slide 18 text

共通理解 18 困ったら公式に立ち返ってみよう、皆と共有しよう 簡単にいえば、 パフォーマンスを出すには、 ケイパビリティを変えよ

Slide 19

Slide 19 text

何のケイパビリティを変える? 19 開発生産性のベースとなる知識から チーム課題として何に取り組むべきかが見える👀 - Code maintainability - 複雑なロジックのコードをなんとかする - Documentation quality - 仕様書になりうるドキュメント作成 - ADR (意思決定の証跡) 作成 - Test Automation - 単体テストの充実・E2Eテストツール導入

Slide 20

Slide 20 text

共通価値観 20 だからこそ合わせるのが難しい どうしたら同じ「コト」に向かうための価値観が作れるだろうか 価値観は 個人によって異なり, 無意識に構築され, 常に変化する

Slide 21

Slide 21 text

会社のバリューがヒントにならないか 21 ミッション・ビジョン・バリューは 会社に属している我々が、会社に求められている絶対的な価値観⭐

Slide 22

Slide 22 text

バリューに即したチームの価値観・行動を洗い出す 22 価値観 - 経験年数に関わらずAndroidエンジニアの プロでいる自負 - 古いものは「カイゼン」、新しいものは検証 - 仮説・想像だけで物事を判断しない姿勢 行動 - 特定が難しいクラッシュ・警告も諦めない - 悩まずに他のメンバー・部署を巻き込み解決 に向かう - ユーザーの問い合わせ・障害はいち早く対応 - 思いやりをもったアウトプットをする 実際に洗い出した時のMiro 共通理解と共通価値観が見えてきた これをもとに判断して行動するだけ🏃

Slide 23

Slide 23 text

さいごに、今日伝えたかったこと 23 - 「コト」に向かう組織とそのしくみ作り をしよう - 手段が先行しないようにしよう - 定期的に目的に立ち返ろう - 目的をアップデートしよう 開発生産性は組織を見直す一助になるかもしれない