Slide 1

Slide 1 text

もうひとつのアーキテクチャ 2025/1/31 吉祥寺.pm37 kondoyuko

Slide 2

Slide 2 text

ソフトウェア開発関連の編集者 Webメディア運営・イベント企画に従事 興味・関心は、作って表現することとボディメイク マイブームはポールダンス 吉祥寺在住、大吉祥寺.pmスタッフ 2019年の吉祥寺.pmの初LTも大ホールでした kondoyuko photo by @mako_wisさん オープンセミナー岡山2023にて

Slide 3

Slide 3 text

吉祥寺.pm37 テーマ 出典: https://kichijojipm.connpass.com/event/339040/

Slide 4

Slide 4 text

本当のアーキテクチャを見せてやりますよ 建築

Slide 5

Slide 5 text

前提 ● 学部と大学院修士で建築専攻でした(工学修士) ● 研究テーマは建築史でした ● 設計の課題は苦手でした ● 建築の実務経験はありません 今はソフトウェアもちょっとわかる立場として 建築設計の世界観をシェアしてみようと思います

Slide 6

Slide 6 text

建築学科に入って驚いたこと 鉛筆の削り方から 教わる

Slide 7

Slide 7 text

設計の課題でどんなことをやったか ● 名建築の図面の模写 ● 名建築の図面を学び、パース図と模型制作 ○ 模型の作り方が難しく、落ちこぼれ始める… ● 具体的な敷地・条件を提示され、 自分の作品としての設計を行う ○ 植物園の休憩スペース ○ 街なかに祈りの空間 ○ 鳴門市に小学校

Slide 8

Slide 8 text

建築設計課題のプロセス ● 敷地調査 ○ 見に行けるところはできるだけ見に行く ● コンセプトを決める ● スタディ(プロトタイピング) ○ 簡易な模型を作って検証してみたりなど ● 図面を引く ● 模型を作る ● プレゼンテーションにまとめる ○ コンセプト説明、図面、パース、模型

Slide 9

Slide 9 text

大変だったこと ● 口伝の暗黙知が多い ○ 図面や模型の作り方の詳細は授業で教わらず、先輩から授業外で教わる ○ 他の人はいつの間にかCADソフト、CGソフトが使えるようになってる ● 製図室のコミュニティに馴染めなくなった ○ 24時間入れて美大のような雰囲気、課題の自信のなさから居づらくなり… ○ 同期・先輩(教えを乞う)・後輩(協力を募る)との連携が必須 ● アウトプットの工数がかかる ○ 図面、パース、模型とさまざま。これを数か月でまとめる ○ 模型の材料でお金もかかる… ○ ソフトウェアに例えると「動くアプリ作ってプレゼンせよ」

Slide 10

Slide 10 text

設計の課題以外で学んだこと ● 意匠・計画に関すること ○ 建築・都市・住居の計画・設計論 ○ 建築史・都市史 ● 環境に関すること ○ 建築環境工学(光、音、熱、空気) ● 構造に関すること ○ 構造力学・材料 ● プログラミングの授業もあった(Fortran) ● 実際に建築をたくさん見たり、街歩きしたり

Slide 11

Slide 11 text

● 美しさに普遍的な価値を置いている ○ それぞれのアウトプットの美的なレベルが高い ○ 著名な建築家になると、設計した成果物が書籍になったり展示されたりする ● 設計内容とともにプレゼンテーションが大事 ○ 多様な表現手法を習得し、コンセプトを分かりやすく伝える必要あり ○ 実務でもコンペに勝たないと仕事が取ってこれない ● 建築内での人の営みを描く ○ 模型にはミニチュアの人を置いたり、パースに人を書き込んだり ○ 人が空間内でどのように生き生きと過ごしているか 建築設計で大事にされていること(私見)

Slide 12

Slide 12 text

● もっと一般の人が見て楽しめるものになってもいいかもしれない ○ 人が建築を訪問したり、図面や模型を楽しんで見たりするのと同じように ソフトウェアも、仕組みや内部の美しさが楽しめるものであってもいいかも ● プレゼンテーションにこだわってみてもいいかもしれない ○ 設計だけじゃなく、それを関係者に伝える工夫も色々できる余地がある ○ 模型 ≒ 動くものを作って見せること ○ スタディ ≒ 動くものを作って改善すること ● 人の営みに思いを馳せてもいいかもしれない ○ そのソフトウェアがあることで、人の営みや環境はどのように変わるか? ソフトウェアが建築から学べること

Slide 13

Slide 13 text

● 建築を論じてみるほうに進もうと思った ○ 作ることは好きだけど、第一線で活躍するイメージがない ○ フィールドワークして何かを導き出すのが楽しかった ○ 建築の歴史の研究室へ ● 今もやっていることはあまり変わらない ○ たまにこうやって実践しながらも(登壇とか)、基本は実践者を応援する立場 ○ 基本的なアウトプットスキルから、ムーブメントや人の集まりの作り方など、 建築学生のときに学んだことが今も生きている(と思いたい) Appendix:建築設計を諦めた私は

Slide 14

Slide 14 text

建築は アーキテクチャに 生かせるよ!