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チーム開発のふりかえり 2024 2024.7.19 ⼩売流通ソリューション部 野村啓⼀

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今回お話すること 3

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昨年の発表から 4 昨年登壇した内容から、引き続き何をしてきたかを話します。 https://dev.classmethod.jp/articles/devio2023-reflection-on-what-i-have-done-as-a-development-team-leader/

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今回の登壇概要 ● ⾃⼰紹介、prismatix の紹介 ● 複雑なプロダクトに対して開発チームで 取り組んだ内容と効果 ○ 効果が出たこと、出なかったこと ● 取り組みから⾒えた私⾃⾝の弱み ● 開発に対する今後の展望について 5

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今回の登壇に⾄る背景(思い) ● それぞれの開発の進め⽅には、それぞれの悩みが ある(はず) ○ ⼀開発チームとして私達の取り組みを共有すること で、皆様の開発の進め⽅の参考にできれば幸い ○ より良いご意⾒があればフィードバックをいただき たい(QAや懇親会等でぜひ伺わせてください) 6

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⾃⼰紹介 7

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⾃⼰紹介 8 野村啓⼀ 産業⽀援グループ ⼩売流通ソリューション部 prismatix 注⽂/決済サービス担当

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prismatix とは 9 ● EC / CRM特化型プラットフォーム ● クラスメソッドのB2B⾃社サービス ● エンゲージメントコマース ● 伴⾛型コンサルティング

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prismatix とは 10 ● マイクロサービス × API ● 独⾃のECサイトを構築可能 ● 各企業の業務設計も最適化 ● CRM基盤としても活⽤

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prismatix開発チームについて 11

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開発チームの構成 12 ● 認証チーム ● 検索チーム ● 注⽂‧決済チーム ● 保守チーム ○ 上記以外や、全サービスを またぐ開発 専⾨的な知識を必要とするサービスごとにチームを構成

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私の開発キャリア変遷 (クラスメソッドに⼊ってから) 13

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キャリア変遷 14 ● 2017年10⽉ クラスメソッドJOIN ● prismatix 決済サービスの開発を担当 ● 2019年7⽉〜 ● 決済サービスのチームリーダーを担当

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キャリア変遷 15 ● 2021年7⽉〜 ● 注⽂領域のサービスを担うチームと統合 ● 引き続きリーダーを担当

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私の主な役割 ● 注⽂決済領域の課題から、 優先すべき開発タスクを計画‧リード ● 顧客からの問い合わせやアラートの窓⼝ ● 各タスクをメンバーに委譲 ● 新規メンバーのオンボーディング、 フォローアップなど 16

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これまでに⽬指したこと 17

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開発チーム全体の⽬標(2023年度) ● 素早い価値提供 ○ 「事業者の武器」として市場に応えるための価値提供 を素早く実施できる ● オーナーシップを持ったチーム ○ 市場の変化をキャッチアップし今後も応え続けられる よう、⾃らのプロダクトをよく知り、⾃分たちでより 良いものにできる 18

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私の⽬標(2023年度) ● 注⽂決済チームのリーダーとして ○ 各メンバーが課題‧⽬的から やるべきことを⾒極め、 ⾃⾛して対応できるチームにする 19

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チーム開発での課題 20

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直⾯した課題 ● 仕様の複雑さと理解の困難 ● 問題対応能⼒の偏り ● ⽬的‧ゴールの共通認識不⾜ 21

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仕様の複雑さと理解の困難 ● 注⽂決済機能の仕様把握が難しい ○ 豊富なAPI、多すぎるIF項⽬… ■ どの項⽬が何を意味しているのか理解し づらい ○ 実装‧テストコードが複雑 ■ 修正箇所の特定、影響確認が困難 22

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問題対応能⼒の偏り ● 顧客からの問い合わせ、本番運⽤で アラートが発⽣した時 ○ 対応できるメンバーが限られる ○ 問い合わせが集中するとそのメンバーの負荷 が⼀気に⾼くなる 23

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⽬的‧ゴールの共通認識不⾜ ● 対応内容が不明瞭なまま開発を進めていた ○ ⼿戻りや計画の⼤幅な変更が発⽣ ○ ⽬的‧ゴールの共通認識がない状態 24

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チーム開発の取り組み 25

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取り組んだこと ● 仕様理解のための定期勉強会 ● アラート対応のローテーション制 ● 課題の共通認識形成 26

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定期勉強会 ● 担当領域の仕様書を読み進める勉強会 ○ 定期的に開催(週3回、1回30分程度) ○ 各機能の⽤途、その機能が存在する背景を 理解 ○ その領域に詳しいメンバーに補⾜やQAを 担当してもらう 27

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アラート対応ローテーション制 ● 定期的に発⽣するアラートの確認担当を ローテーションで回す ○ アラート対応ができるメンバーを増やす ○ 慣れていないメンバーには、対応できる メンバーがしばらくフォロー 28

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課題の共通認識形成 ● 次に取り組む課題の共通認識をチーム間 で持つ ○ ⽬的や背景、⽬指すことの認識を合わせる ○ 対応に⻑期間かかる場合は都度マイルス トーンを置くなど、確認の場を設ける 29

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効果が出たこと 30

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ポジティブな効果 ● 仕様の理解が深まった ● アラートの対応できる⼈が増えた ○ もともとアラートを担当していたメンバーの 負担が減った ● 課題の共通認識を都度チーム間で共有する 習慣がついた 31

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効果が出ていないこと 32

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改善の余地 ● 価値提供のスピード ○ 対応が「素早く」できていない ● ゴール設定がうまく出来ていない ○ ゴールに⾄る対応内容が多い ○ 都度確認をしても⼿戻りが発⽣する 33

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⾃⼰分析 34

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なぜ素早くできないか? 35

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(開発Mgrとの1on1を経て) ⾒えてきた、⾃⾝の弱み 36

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決断ができない 37

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決断できない ● 対応すべき内容がわからない、具体的な 対応に落とし込めない ○ 課題対応の場合 ■ 何をすればその課題が解決できるのか ○ 障害など発⽣した場合 ■ なぜ当該の問題が発⽣するのか 38

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決断できない ● 対応案が複数考えられる場合 ○ 各案のメリット‧デメリット ■ どの案が最適かを⾒極められない ○ 落とし所として別案を考える 39

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決断できない ● 対応内容が多い場合 ○ すべて対応するには時間がかかる ○ 優先度が判断できない ■ そもそもすべて対応する必要あるか? ■ 何を特に優先すべきか? 40

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判断に時間がかかり、 対応が素早くできない 41

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今後の展望 42

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prismatix と共に ⾃⾝も次のステージへ 43

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今期の開発チーム ● 現在 の prismatix を⻑期的に 安定化できる体制を整える ○ 現在のバージョンはサポートしつつ ○ 次期バージョンに注⼒できる体制 44

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今期の私の⽬標 ● 現在 の prismatix の安定化、 運⽤コスト削減に貢献する ○ 注⽂決済に限らず、他サービスの 運⽤課題もリードできる 45

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開発チームの構成 46 ● 認証チーム ● 検索チーム ● 注⽂‧決済チーム ● 保守チーム ○ 上記以外や、全サービスを またぐ開発 専⾨的な知識を必要とするサービスごとにチームを構成 One Teamへ

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今後の展望 ● 注⽂決済領域のタスクを他メンバーに移譲 ● 現在の運⽤で特に⼤変なこと‧コストかかることを ⾒極め ● やること‧やらないことを決めてチームで対応 ○ Mgrやチームメンバーとも相談しつつ、上記の活 動を続けて決断⼒を上げていく 47

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まとめ 48

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まとめ ● チームリーダーとして課題に取り組んだ対応 をふりかえると、⾃⾝の弱み(決断⼒の弱 さ)が明確になった ● prismatix の⻑期的な運⽤を⽬指し、コスト をかけている課題の⾒極めと対応に貢献して 決断⼒を伸ばしたい 49

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