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ユーザー権威に惑わされない課題の探索 ~定量データと定性観察の使い分け事例~

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2 登壇者紹介 株式会社dinii プロダクトマネージャー ⼤倉 泰平 (株)カルタ‧コミュニケーションズにて⾃社 Webサービスの開発業務に携わったことから、 プロダクトマネジメントの⾯⽩さに興味を抱 き、ビジネス職からJOB チェンジ エンタープライズ向けのホリゾンタル CRM‧SFAのPMを経て、diniiにJoin 現在は、モバイルオーダー、POS領域を担当

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3 飲⾷店の All in One cloud “ダイニー”

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5 ダイニーは毎月初に「納会」という全社イベントを開催してます。 ダイニーは顧客との距離がとにかく近く、顧客が納会に参加いただくという こともよくあります。 私も入社前の内定者として納会に参加し、顧客と話す機会に恵まれました。 そんな中、ある上場企業の飲食店社長よりプロダクトに対する要望をいただ きました。 顧客との出会い

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6 月一の納会には、”顧客も” 参加 導入先の上場企業社長と入社前から関係構築 今日の話の発端: クライアント企業社長から直々にプロダクト要望をいただく ダイニーは、顧客との距離がめちゃくちゃ近い

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7 『価格を変更してプランを開始する』 の機能なんだけど、うち使わないし、 スタッフが間違えて押しちゃうから非 表示にしてくれない? 顧客要望 イラストはあくまで イメージです。 実際は全然違います。

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ユーザーが困っている!! 上場企業のオーナーからの声で店舗数も大規模! 改修による救われる人も多いはず!  要望の通り、表示のON/OFF切り替えができる機能を作ろう! 本当にその意志決定は最適? オーナーはハンディを使わないので、課題を もっと見極めてほしいです。 他PM ぐぬぬ・・・確かに。

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ユーザーの声をデータで以って検証してみました

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アプローチ①:データの分析・検証 この機能は実際使われているのか? →PM自らクエリを書いて、データの調査を実行。 ダイニー導入店舗の約20%で利用されており、十分利用頻度が高い機能であった 多くの店舗で使われていることから、あえて非表示しても意味がない →無駄な機能開発は行わないという意思決定を実施

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無駄な開発をしなくて良かった。 めでたしめでたし まさか、みなさん。ここで終わってないですよね??

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アプローチ①:データの分析・検証 データ分析の過程で、該当機能を使った後、利用取消を行ったケースを一定数発見 →意図しない使い方をしている(エラーが発生している)可能性が高い ただ、データのみでは「なぜそのような利用になっているのか」の背景までは読み 取れない。なので、、、

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  実際に店舗に その日に行ってみた!!

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アプローチ②:実地調査 実際にどのような使い方をしているか、自身の目で確かめた すみません!ハンディを操作をしているところを見せてもら えませんか? (店員さん)いいですけど・・・? (操作画面を動画で撮りながら) 正しいハンディの設定がされていない ❗

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アプローチ②:実地調査 ハンディの設定が誤っていたことにより、オペレーションのミスが起こりやす くなっていた ● その場で正しい設定に修正 ● この事実をもとに、オンボーディングフローの見直しによる設定漏れの予防 を実行

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失敗と学び 失敗 ユーザーの声を盲目に信じた結果、無駄な開発をして しまうところだった 学び ● 「定性確認」↔「定量分析 」の往復により、深い意 思決定を行える ● 動画を撮って観察することで、より実態を捉えるこ とができる

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動画を撮る需要性 動画を撮る重要性については、弊社PMのtakemotoが「質問するな、動画を撮 れ!」という記事を書いているので、ぜひ読んでみてください。

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ぜひダイニーへ! ダイニーはPMをはじめとしてまだまだ仲間を募集しています! 達成したいことに対して、圧倒的に仲間が足りません。 少しでも興味を持っていただけたら、ぜひカジュアルにお話ししましょう! プロジェクトマネージャーはこちら プロダクトマネージャーはこちら