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スクラムチームをスケールする ~チームとしての一体感を生むために取り組んだこと~ 2024.06.05 | kaonaviTechTalk #17 佐野元気、奥津絵里子 © kaonavi, inc.

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自己紹介 © kaonavi, inc. 2 所属 : 株式会社カオナビ 職種 : バックエンドエンジニア(PHPer) 役割 : テックリード 趣味 : キャンプ、コーヒー、サウナ、ライブ参戦 X(Twitter) : @sanogemaru 佐野 元気 Genki Sano

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自己紹介 © kaonavi, inc. 3 所属 : 株式会社カオナビ 職種 : バックエンドエンジニア(PHPer) 役割 : プロジェクトリード 趣味 : 旅行、ホットヨガ X(Twitter) : @et222et1 奥津 絵里子 Eriko Okutsu

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https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2024/proposal/19404/less3

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https://speakerdeck.com/sanogemaru/scaling-the-scrum-team?slide=9

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https://speakerdeck.com/sanogemaru/scaling-the-scrum-team?slide=12

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https://speakerdeck.com/sanogemaru/scaling-the-scrum-team?slide=30

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この続きの話をします

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INDEX 1. チームの一体化に向けた施策 2. その後の現場での取り組み 3. これからの課題 4. まとめ © kaonavi, inc. 9

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INDEX 1. チームの一体化に向けた施策 2. その後の現場での取り組み 3. これからの課題 4. まとめ © kaonavi, inc. 10

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https://speakerdeck.com/sanogemaru/scaling-the-scrum-team?slide=55

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https://speakerdeck.com/sanogemaru/scaling-the-scrum-team?slide=63

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やってみました!

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が、あまり上手くいかず

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が、あまり上手くいかず 大人数の場でワ イワイするのは 難しい...

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が、あまり上手くいかず 大人数の場でワ イワイするのは 難しい... 規模感の大きい 話になりがち で、アクション を決めづらい

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が、あまり上手くいかず 大人数の場でワ イワイするのは 難しい... 理解がすすまな いので、深堀が 難しい、、 規模感の大きい 話になりがち で、アクション を決めづらい

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が、あまり上手くいかず 大人数の場でワ イワイするのは 難しい... 理解がすすまな いので、深堀が 難しい、、 規模感の大きい 話になりがち で、アクション を決めづらい 人が多いと最初 に声を出すとい う活動をしにく い

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ただよう手詰まり感

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相談してみた

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ひとりで決めようとしてない?

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それまでの自分 © kaonavi, inc. 23 ● 自分が情熱を持ってやり始めたこと ● 自分が全部考えて意思決定しないといけないという思い込み ● それがやり始めた者の責任だと思っていた

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以降の自分 © kaonavi, inc. 24 ● 誰かに決められるだけでは、それは「グループ」でしかない ● 「チーム」になるには、自分たちで決められることが大事 ● 私たちが目指したいのは「チーム」の方

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チーム全員で 今の気持ちを吐き出してみた

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気持ちを吐き出してみた結果 © kaonavi, inc. 26 ● チーム間コミュニケーションの再設計が必要そう ● お互いのドメイン知識を補完したい ● 小さいチームで仕事はしたいと思う ● 一部のメンバーを入れ替えるのがいいかもしれない ● ユニット間で柔軟に人員移動できる状態があるとよいとおもう ● etc.

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意見をもらえた!

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対応方針 © kaonavi, inc. 28 Heidi Helfand (2020) 『Dynamic Reteaming』 切り替え(Switching)を使って リチーミングを行う 以下のような課題があったため、Dynamic Reteamingか ら「切り替え(Switching)」のパターンを取り入れて、リ チーミングを行うことにした。 ● チーム間での知識の共有が進まない ● もう片方のチームが何をしているか分からない

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チームの新体制案を考えてみた

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意思決定の進め方 © kaonavi, inc. 31 アイデアを 考える 実行するかどうかを チームで決める

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新体制について意思決定する時に気をつけたこと © kaonavi, inc. 32 ● 最後の意思決定は全員 ● 最初のアイデア出しは少人数 ● アイデア出しの議論の内容は公開する ● 進め方に対してのふりかえりを行う

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チームの新体制案について 方針が決まった

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最初に決めておいたこと © kaonavi, inc. 34 ● チームとして目指す方向性 ● 各種イベントの全体像・流れ ● チケットの管理方法 ○ 種別 ○ 対応フロー(起票〜完了) ● DoR/DoD

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とりあえず、走り始めてみた

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新体制でスタートした結果 © kaonavi, inc. 36 ● 大きな問題もなくここまで来ている ● もともと抱えていた課題をついでに解消できた ○ バックログが複数ある ○ DoDが揃っていない ○ DoDにテストが入っていない ○ etc. ● 課題のレベルを1段階上げられた

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詳しい話は後半で

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まとめ(前半) © kaonavi, inc. 38 ● ちゃんとチームメンバーの声を聞きながら進めよう ● 都度ふりかえって、検査を適応しながら進めよう ● 決まったことを小さく公開しながら進めよう

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INDEX 1. チームの一体化に向けた施策 2. その後の現場での取り組み 3. これからの課題 4. まとめ © kaonavi, inc. 39

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Bユニット Aユニット newBユニット newAユニット チーム体制の変更 機能A 機能B 機能A 機能B

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チーム体制変更に伴いやってきたこと

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オフラインで集まり、わいわいユニット名を決めた © kaonavi, inc. 42

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オフラインで集まり、わいわいユニット名を決めた © kaonavi, inc. 43 ● アイデアが多く出た ● お互いを知ることができた ● 自分たちのチームであるという意識を持てた

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ふりかえりを通して、新しいチームにあったやりかたへ © kaonavi, inc. 44 ある日のnewAユニットふりかえり 朝会について

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ふりかえりを通して、新しいチームにあったやりかたへ © kaonavi, inc. 45 ● とりあえずやってみることで前に進んだ ● ふりかえりを通してチームにあったやり方に徐々に改善で きた

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モブプロ形式で話してロジック整理して知識を共有 © kaonavi, inc. 46 こーだ ここ は? あーだ コードを見ながら、話しながら、質問しながら ビジネスロジックをコメント書きつつ整理 (実際はリモートです)

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モブプロ形式で話してロジック整理して知識を共有 © kaonavi, inc. 47 ● コードを見ながら口頭で質問することで機能を知らない人 は理解が早まった ● ロジックを整理してドキュメントに書き出すことで機能を 知っていた人も知識を整理することができた ● 知識の共有が進み、開発や調査がスムーズになった

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まとめ(後半) © kaonavi, inc. 48 チーム体制変更に伴いやってきたことから ● チームの体制変更を前向きなものに捉えられるようにできた ● チームメンバー全員がチームの改善を行えるようになった ● 目的であったチーム間での知識の共有が進んだ

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まとめ(後半) © kaonavi, inc. 49 チーム体制変更に伴いやってきたことから ● チームの体制変更を前向きなものに捉えられるようにできた ● チームメンバー全員がチームの改善を行えるようになった ● 目的であったチーム間での知識の共有が進んだ チーム体制変更は 良い効果を生んだ

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INDEX 1. チームの一体化に向けた施策 2. その後の現場での取り組み 3. これからの課題 4. まとめ © kaonavi, inc. 50

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これからの課題 © kaonavi, inc. 51 https://speakerdeck.com/kawaguti/userstorymapping?slide=62

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これからの課題 © kaonavi, inc. 52 ここにフォーカスしてた https://speakerdeck.com/kawaguti/userstorymapping?slide=62

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これからの課題 © kaonavi, inc. 53 こっちにフォーカスできるようになった https://speakerdeck.com/kawaguti/userstorymapping?slide=62

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これからの課題 © kaonavi, inc. 54 より大きなアウトカムを出すために、以下に立ち向かう必要がある ● 仮説検証のサイクルを早める ● 継続的にカイゼンできるようにする

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INDEX 1. チームの一体化に向けた施策 2. その後の現場での取り組み 3. これからの課題 4. まとめ © kaonavi, inc. 55

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チームを作るのは リードする人だけじゃなくて メンバー全員 まとめ