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ユーザー中⼼の デザインプロセスが 社内に浸透するまで

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マネーフォワードビジネスカンパニー デザイン部 副部⻑ ∕ デザイン戦略室 2012年、株式会社スポットライト⼊社。 「来店ポイント スマポ」のデザインを担当。2013年度グッドデザイン賞受賞。 2018年、マネーフォワード⼊社。 仮想通貨取引所のデザイナー兼PMを担当後、現在はtoB事業のデザインを推進。 新規事業の⽴ちあげや、様々なワークショップの企画運営に携わる。 イノツメ タケシ @inotashikeshike

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社名 株式会社マネーフォワード 設⽴ 2012年5⽉ 上場市場 東京証券取引所 市場第⼀部 【証券コード:3994】 本社所在地 東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi ⽥町ステーションタワーS 21F 正社員数 1101⼈ (21年8⽉末時点/連結) 事業の成⻑に伴い、メンバーは毎年増え続けています。 POINT

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MISSION お⾦を前へ。⼈⽣をもっと前へ。 VISION すべての⼈の「お⾦のプラットフォーム」になる。 VALUE User Focus, Technology Driven, Fairness VALUEのひとつに「User Focus」があるように、ユーザーと向き合うことを⼤切にしています。 POINT

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©Money Forward, Inc. 6 新規事業開発とM&A(グループジョイン)により、事業領域を拡⼤ 事 業 領 域 の 拡 ⼤ と 成 ⻑ Fintech推進·DX支援 <事業開発> バックオフィス向けSaaS (経理財務・人事労務・法務) <事業開発·M&A> PFM (家計簿・資産管理) サービス <事業開発> ファイナンス サービス <事業開発> SaaS マーケティング 支援

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©Money Forward, Inc. 様々なステージの企業に対応可能なプロダクトラインナップ 7 個⼈事業主 中⼩企業 中堅企業‧IPO準備企業 上場企業 個⼈事業主向け 中⼩企業向け 中堅企業‧IPO準備企業/上場企業向け あらゆる企業規模に対応 主に⼠業事務所向け 主に中堅企業向け

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©Money Forward, Inc. ココロ動かすクラウド 事業指針 8 効率や便利だけじゃない。 その先にあるユーザーの未来を描くことに、 私たちマネーフォワード クラウドの使命はある。 ⽬指すのは、⼈が動かす「あたたかいクラウド」。 ユーザーととことん寄り添い、 対話から課題を⾒出し、解決の⼿段を探求する。 使うたびにワクワクできるサービスで、 仕事の質と時間を変え、 ユーザーの⼈⽣を⼤きく前へと動かしていく。

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©Money Forward, Inc. 9 ココロを動かすために ユーザーを理解することが⼤切

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©Money Forward, Inc. 10 ユーザー理解を深めるための課題 リサーチできない ナレッジが蓄積されない UIデザインで ⼿⼀杯 リサーチの 経験不⾜ 独⾃に プロセスを 考える ナレッジ共有 優先度が 下がりがち

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©Money Forward, Inc. 11 対策 ユーザーを理解するための 仕組みを整備 さまざまなプロダクトが 活⽤しやすい環境づくり

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©Money Forward, Inc. 12 マネーフォワードのVALUE 私たちは、いかなる制約があったとしても、 常にユーザーを⾒つめ続け、本質的な課題を理解し、 ユーザーの想像を超えたソリューションを提供します。 アジャイル開発⼿法 ユーザーに価値がある最低限の単位で 実装とテストを繰り返し、学習しながら開発を進める。

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©Money Forward, Inc. 13

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©Money Forward, Inc. 14 様々なチームが「ユーザーフォーカス‧スクラム」を活⽤中

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©Money Forward, Inc. 15 様々なチームが活⽤しやすい環境づくり 社内ドキュメントの整備や、データにアクセスしやすい環境づくりを⾏う

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©Money Forward, Inc. 16 ステークホルダーマッピング ペルソナ サービスブループリント カスタマーレター ユーザーストーリーマッピング プロトタイピング 社内外の関係者を整理する 利⽤者とサービスの流れを整理する 利⽤者像の解像度を⾼める ユーザーから届いて欲しい⼿紙を書く UIモックをつくって壊す ユーザーストーリーの可視化 様々な⼿法を組み合わせユーザー理解を促進する

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©Money Forward, Inc. 17 プロセスが 社内に浸透するまで Phase 1. ワークショップ Phase 2. スプリント Phase 3. スクラム Phase 4. 横展開

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2019年夏|社内でサービス‧デザインの勉強会を開催 勉強会の参加者からサービスデザインを活⽤してみたいと相談を受ける

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©Money Forward, Inc. 19 現状体験の可視化 アイデア出し 理想体験の可視化 プロトタイピング ワークショップの流れ

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ワークショップを開催 ユーザーの⾏動や感情を理解した上で、解決策を考えることで施策の精度が向上しました

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©Money Forward, Inc. 21 上場に必要な内部統制機能を提供。監査法⼈との効率的なコミュニケーションを実現。

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学び - ⾃分たちのことを知ってもらう活動をすることで、 興味を持った⼈が声をかけてくれる - 体験をベースに解決策を考えることで、 アイデアの精度が上がる - ⼼理的安全性の⾼い環境から良いアイデアが⽣まれる - 役割の壁を超えて、⾏動すると新しい道ができる

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©Money Forward, Inc. 23 プロセスが 社内に浸透するまで Phase 1. ワークショップ Phase 2. スプリント Phase 3. スクラム Phase 4. 横展開

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©Money Forward, Inc. 2020年初頭|新規プロダクトのデザインを担当 電⼦帳簿保存法に対応したオンラインストレージ 24

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©Money Forward, Inc. 25 スプリントの流れ プロセスの検討 前提条件の整理 社内インタビュー∕制約条件の理解∕法制度の理解... 現状の可視化 5W1Hを整理∕ユーザーの⾏動や感情の可視化∕現状体制の整理... アイディエーション 理想体験の可視化∕ペーパープロトタイピング∕システム図... インタビュー&改善

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エンジニアと⼀緒にデザインスプリントを実施する 理解度が低い状態から、短期間で⾼い学習効果を発揮する

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学び - 短期間でユーザー理解を深めることができた - 体験を視覚化することで、検討がスムーズに進む - チームでユーザーを理解することで当事者意識が⾼まる - 早めにユーザーインタビューをすることで素早く課題を発⾒できる

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©Money Forward, Inc. 28 プロセスが 社内に浸透するまで Phase 1. ワークショップ Phase 2. スプリント Phase 3. スクラム Phase 4. 横展開

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©Money Forward, Inc. 2020年春| スクラムマスターを担当する クラウド型確定申告ソフト。⻘⾊申告や⽩⾊申告に対応。 29

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当時、考えていたこと - デザインスプリントは単発で終わってしまう - デザインプロセスだけにリサーチを組み込むと 開発との連携が難しくなりそう - 複数の新規プロダクトが⽴ち上がる中、 ナレッジを横展開できる仕組みが欲しかった

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デザイン + スクラム

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©Money Forward, Inc. 32 プロセスが 社内に浸透するまで Phase 1. ワークショップ Phase 2. スプリント Phase 3. スクラム Phase 4. 横展開

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フレームワークを整備したことで 様々なプロダクトで活⽤が進んでいます

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良かった点 - 様々なチームがフレームワークを活⽤しやすい環境ができた - 同じフレームワークを使うことでナレッジを参考にしやすい - 開発プロセスにデザインを組み込んだことで連携がスムーズ

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もっと良くしたい点 - より多くのチームが活⽤できるような 環境を整備したい - プロセスの評価⽅法の整備をしたい - ナレッジの横展開を推進したい

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©Money Forward, Inc. 36 未来から逆算する 周りを巻き込む プロセスを浸透させるためのポイント ⼩さく始める フィードバックに 真摯に向き合う 楽しく取り組む

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告知 「詳細なデザインの進め⽅」 noteに書きます Twitterで告知しますので、 フォローしていただけると嬉しいです🙏 inotashikeshike

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東京∕名古屋∕京都∕⼤阪∕福岡 デザイナー∕エンジニア∕PdM∕ビジネス 募集中 詳しい話を聞きたい⽅は、meetyやTwitterよりお声がけください

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ご清聴ありがとうございました