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住宅政策本部 TV会議PTメンバー (住宅企画部、都営住宅経営部、 東・西部住宅建設事務所) 業務改革部門 ~遠隔臨場を用いた工事管理 の効率化~ 都営住宅建替え工事における DXの取組

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遠隔臨場の概要 ~私たちが目指したもの~ 都営住宅の建替え工事=年間3800戸(工事約160件に相当) ⇒ 限られた人材で工事管理を行うため遠隔臨場※で効率化を図る ☂ 工事監督員一人当たりの現場立会回数や移動時間が増加傾向 ☂ 受注者には中小企業が多く、デジタル環境が整っていない ☂ 島しょにおける工事では、施工状況の確認が困難 ☀ 立会回数・移動時間の削減 ☀ 既存機器を活用し、簡単に実施可能 ☀ 島しょ工事における工事管理の精度向上 before after 小笠原父島における工事 出来形、出来高確認(遠隔臨場) ※事務所等から遠隔で現地映像を確認し、工事管理を行う方法

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現場での実証 ~ユーザー(受注者)目線の取組~ ほぼ全工事項目で、手持ちの機器とTeamsで遠隔臨場の可否を確認 ☞ 大変だったけど…受注者の協力を得て、約60件の工事で検証を実施! 取組例① 建築工事 鉄筋工事(配筋検査) 取組例② 電気工事 配線工事(配線の耐火処理) ☞ 使いやすくするために…受注者手持ちのスマホとTeamsでできることを確認 ⇒ 鉄筋の幅を確認 ⇒ 貫通部分を確認

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項目 実施対象 実施項目 適応性 理由 監督員の 立会い 試験及び検査 排水管満水試験 ○ 試験及び検査 換気扇運転試験 △ 風量測定は確認できるが、 異音などの確認は難しい 実施対象 実施項目 適応性 理由 ・施工後に検査が困難な箇所の施 工:屋外埋設管 ・監督員指示 共通仕様書1.2.4  原形復旧工事の立会 い ▼ トラブル対応のため、現地立ち合いに よる確認が必要 共通仕様書3.3.9  試験、検査及び消毒 ・給水管水圧試験 〇 共通仕様書4.3.8  試験及び検査 ・排水管満水試験 〇 共通仕様書7.3.4  試験及び検査 ・換気扇類運転試験 △ 風量測定は確認できるが、がたつき、 異常音の確認は難しい 共通事項 共通仕様書1.3.4  機材の検査等 ・材料搬入確認 〇 共通仕様書3.3.9  試験、検査及び消毒 「監督職員の立会い」に記載あり 〇 共通仕様書4.3.8  試験及び検査 「監督職員の立会い」に記載あり 〇 ・補助用高架水槽の満水試験 ・連結送水管水圧試験 共通仕様書7.3.4  試験及び検査 「監督職員の立会い」に記載あり △ 水質試験(残留塩素等)での試薬によ る色の変化の確認が難しい 関連工事 等の調整 共通事項 標準仕様書1.1.1.11 別契約の関連工事 △ 別契約との連携に際しては調整次第 項目 監督員と 協議 監督員の 検査 その他事項 共通事項 各種協議 監督員との調整等 〇 共通事項 標準仕様書1.1.5.4 施工の立会い等 〇 その他事項 共通仕様書6.3.7  試験及び検査 〇 監督職員 の立会い ☀ 建築・機械・電気の全工事において 遠隔臨場の向き不向きを明確にした 住宅独自の実施要領と適応性一覧を作成 受注者との現場検証や意見交換を数多く実施 ユーザー目線の改善実施 ~わかりやすい指標~ before after ☂ どんな工事・項目で遠隔臨場ができる? 適応性一覧(機械工事の例) ○:向いている △:一部向かないものがある ▼:条件がそろえば可能 ⇒○、△、▼で適用性を明確化

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デジタル10か条の視点 ○顧客視点でデザインしよう 受注者が使いやすいように、受注者と協力して数多くの 現場工事において検証(R2~R5年度で66件) ○誰ひとり取り残されないようにしよう だれでも簡単に取り組めるよう中小企業の受注者の目線で (例.スマホなど手持ち機器や汎用アプリを活用) (R6.1) (R6.5) (R7.3)将来 10時間 242時間 目標 50件 1000時間 移動時間の削減 実施件数:2件 実施件数:10件