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「成果をOSSにしてください」と言い続けてい たころ NPO法人OSSAJ理事・会長 橋本明彦 自己紹介 もともとは`Fortranのプログラマ。今は企業向けESGコンサルタント。 1981年からプログラミングをしてきた。 40代なかばをすぎたころ(2005年4月〜2007年9月末)、IPAに出向(業界から労働力を上納 するしきたり)。 オープンソースソフトウェアセンターで国の業界支援事業の事務方を務める。 成果をOSSにしてください 当時のソフトウェア開発への支援事業は、 「中小」と「オープン」があった。 「中小」は支援を受けたプロダクトの毎年の利益の半分をIPAに納める。上限は支援の総 額。 「オープン」は100%支援してお金は求めず、支援を受けたプロダクトをオープンソース にすることが条件。 しかし、当時IPAの支援を受けたOSSプロダクトは、もともとOSSのものの機能追加や日本語化 だったので、オープンソースにするかどうかの悩みはなかった。 その中で、フルスクラッチでJavaで作ったERPというのが登場。 完成後、しばらく検討して、 BSDライセンスを採用した。 自分たちの事業は、今自分たち から言えている範囲で精一だろう。 別の地方でこれを担いて来れる人が いるなら、どうぞ、お好きにやってください。 と考えたらしい。 おおまかな都市伝説的把握 このサイクルの何処かで、OSS化に踏み切る時が来る「場合がある」 。

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第四段階 第三段階 第二段階 第一段階 成功 事業化に邁進 臥薪嘗胆 楽しい旅の始まり つらい うれしい 持ち出し お金になる お金かよろこびか あとで、 お金を稼ぐために ソースを書く いま、 その問題に取り組む喜びに浸るために ソースを書く 本当に困ることはライセンスが無いこと しっかりしたライセンスが付いていれば ソースを手にした人はソースを書いた人になんの連絡もせずに、 許諾された範囲内で自分のやりたいことができる。 このことに気付くことで、 1. 気に入ったソフトウェアのソースコードにめぐり逢い 2. ライセンスを読み解きつつ改良をすすめ 3. コミュニティを広げて 4. 世の中から認知される という、4段階のサイクルを目指せるようになる。確率的に。

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コミュニティというステークホルダーは、重大な意味を持つ。 開発者としてのよろこびを共有 することは、一筋縄ではいかない。 ruby開発者コミュニティは、ひとつの参考になるかも。