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Webサービスの思想について考えてた。 #トノコト @ken_c_lo / @taea TAEKO AKATSUKA , LLC. @TokyuRubyKaigi 08 - 2014/11/29

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2 おめでとうございます!!! つらいドラだった

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3 フリーランスで Web デザイン&グラフィックデザイン業してます 赤塚 妙子 Taeko Akatsuka @ken_c_lo(ケンシロウと…読むけど正直後悔しています) twitter https://twitter.com/ken_c_lo/ rss

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4 https://pplog.net/

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5 https://esa.io/

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6 - https://esa.io - 小さな開発チームのための、ドキュメント共有サービス - Markdown で書ける - 現代版 Wiki - 豊富な Webhook(idobata/slack/hipchat...) - WIP( 作業中 ) 状態で公開 - 何度も更新しながら 1 つの Post を育てていく Expertise Shari ng Application for small teams.

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7 - 2014/11/13 法人化しました - 合同会社 esa / esa, LLC - @fukayatsu : Programmer - @ken_c_lo: Designer - オープンβ版 公開 - チーム申請をたくさん頂いているため、早い方々か ら日々少しずつ申請許可中(ありがとうございます! - もうしばらくお待ちください :bow: - 2015 年の前半には有料サービス化 / Open β version , LLC.

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8 esa でググると 3 位 !

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9 名前かぶりライバル 欧州宇宙機関(European Space Agency) - なぜかトリぽい(偶然の一致) - 勝てないので、いつか使ってもらうのが目標 - esa.esa.io

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10 Save as WIP 作業中として保存 / 共有

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11 Save as WIP 作業中として保存 / 共有

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12 Revision 利用規約の diff も公開

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13 最初から完璧を求めず、何度も更新しながら情報を育てる。 情報の時間軸を通してサポートしたい

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14 Web サービスの思想につい て考えてる (生煮え)#トノコト !?

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15 思想が違うとアウトプットが違う 機能としては似ていても、全然違うものになる。

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16 思想ってナニ? ポエム?

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18 『無名の質』 QWAN = Quality without a Name ある中心的な質が存在する。それは人、町、建物、荒野などの生命や精神の根 源的な規範である。この質は客観的かつ正確ではあるが、名付けることはでき ない。 この質を自己の生命に求めることは、万人にとっての基本的命題であり、すべ ての個人の物語の要である。それは、自分が最も生き生きとする瞬間や情況を 求めることである。 (中略) 建物や町の無名の質は、人びとの平凡な日常生活から間接的に生成されるだけ で、人為的にそれをつくることはできない。ちょうど、花が種から生成される だけで、人為的にそれをつくれないのと同じである。 ── C. アレクサンダー著 / 平田翰那 訳 『時を越えた建設の道』 ── 江渡浩一郎 著 『パターン、Wiki、XP 〜時を越えた創造の原則 P.42 より

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19 『無名の質』 QWAN = Quality without a Name 街や建物が一定の質を保ったまま、 ボトムアップで勝手に自己増殖していく。 Web サービスも同じな気がする。 - その街「らしさ」をちゃんと保ちながら成長する - 上からの押し付けではなく - ある一定の厳しいルールがあるわけではなく - それぞれが自律的にそれぞれの幸せを求めて動いた結果 - 気づけば自然とそうなっているような

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20 『ナンカイイ』 の醸成 (\( ⁰ ⊖ ⁰)/) ナンカイイ - 設計 - 見た目 - 機能 - 使われ方 - コミュニティ - ユーザー - 開発チーム - ので使いたくなる

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21 確かに何かを超えた時から、 そこに確固たる規範が生まれ、 サービスがキャラを獲得する。 それらはいつから生まれたのかよくわからない。 pplog はいつ pplog になったのか? esa はいつ esa になったのか?

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22 目の前の命題に対して、 問いを重ねることで、 『無名の質』を 獲得できるのではないか? # 生煮え

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23 命題 なぜ? チーム内でドキュメントを書かせたい

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24 なぜ書かれないのか? なぜ書かせたいのか? チーム内でドキュメントを書かせたい 対象・ユーザー・ 世間への問い 作り手である自分への問い なんでそれが作りたいのか? 2 方向への問い

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25 なぜ書かれないのか? 対象への問い 書く話題が思い浮かばない 書いても反応がない 自分の中で完璧にしてから共有し たいと思ってハードルが上がって しまってズルズル書けずにいる 書くのが楽しくない、気が重い - テンプレート機能 - ファシリテーションしやすい仕組み - 自作テンプレート - 後から整理しやすいカテゴリ - みんなが常駐している場所に通知 - Webhook - コメント欄が盛り上がる仕掛け - comment → Webhook - 会話にならないリアクションを拾う - star(引用付きも?) - 完璧じゃなくても OK - Save as WIP - 後から整理しやすいカテゴリ - 書く(見る)のを楽しく - Twitter を見るような感覚 - 業務アプリぽくないデザイン - かわいみ (\( ⁰ ⊖ ⁰)/) - 書きやすさ

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26 なぜ書かれないのか? 書く話題が思い浮かばない 書いても反応がない 自分の中で完璧にしてから共有し たいと思ってハードルが上がって しまってズルズル書けずにいる 書くのが楽しくない、気が重い - テンプレート機能 - ファシリテーションしやすい仕組み - 自作テンプレート - 後から整理しやすいカテゴリ - みんなが常駐している場所に通知 - Webhook - コメント欄が盛り上がる仕掛け - comment → Webhook - 会話にならないリアクションを拾う - star(引用付きも?) - 完璧じゃなくても OK - Save as WIP - 後から整理しやすいカテゴリ - 書く(見る)のを楽しく - Twitter を見るような感覚 - 業務アプリぽくないデザイン - かわいみ (\( ⁰ ⊖ ⁰)/) - 書きやすさ 機能

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27 実は、ツリー上に上から考えるのではなく、 大体は、機能から思いついたりするのだけど、 後から検証して、 「何のために?」のストーリー にきちんとストーリーに辻褄が合っていること が重要だと思う。 全体に 「必然性」 を根付かせる作業

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28 なぜ書かせたいのか? 作り手である自身への問い 発信する情報に常に高い完成度を 求められる傾向に疑問を持ってい た 自律的なチーム開発のためにはモ チベーションを高く保つことが重 要 自分自身が毎日使うものを作りた い - 完璧ではなくても、生煮え状態でも出し てもらったほうが得るものが多い - 完璧を求めることで機会損失をしてる - 生煮えだと口出しの余地があるし面白い - 完璧になった時点で共有してもタイミン グ的に遅い、ということがよくある - せっかくチームなのだから1人で完璧を 期さなくても - 文章で思いや感情を共有して相互理解を 深めることでモチベーションが高まる - 文章で問題を共有することで解決の機会 が増える - ドッグフーディングが好き - 作る人自身がユーザーなら、プロダク トに必要なことがよくわかるから - 楽しく作ったものの方がヨイもの

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29 なぜ書かせたいのか? 作り手である自身への問い 発信する情報に常に高い完成度を 求められる傾向に疑問を持ってい た 自律的なチーム開発のためにはモ チベーションを高く保つことが重 要 自分自身が毎日使うものを作りた い - 完璧ではなくても、生煮え状態でも出し てもらったほうが得るものが多い - 完璧を求めることで機会損失をしてる - 生煮えだと口出しの余地があるし面白い - 完璧になった時点で共有してもタイミン グ的に遅い、ということがよくある - せっかくチームなのだから1人で完璧を 期さなくても - 文章で思いや感情を共有して相互理解を 深めることでモチベーションが高まる - 文章で問題を共有することで解決の機会 が増える - ドッグフーディングが好き - 作る人自身がユーザーなら、プロダク トに必要なことがよくわかるから - 楽しく作ったものの方がヨイもの 思想

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31 「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」 ── ピーター・ティール 著『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』

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32 賛成する人がほとんどいない 正しさを証明できない (しようがない) ようなこと - それを間違っていると他人が言うことは簡単だけど、そもそも正誤の問題ではない - リリースしてみてユーザーにウケがよい方を取る、という方法論では得られないもの - 答えは自分自身の中にある - 自分が普段考えていること - 大切にしている物事の判断基準 - 何故だかよくわからない強い拘り - 人生哲学 サービスの思想の根幹になる

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33 http://fukayatsu.hateblo.jp/entry/2012/06/09/170628

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34 https://twitter.com/ken_c_lo/status/46691457796546560

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35 機能・スタイル 思想・哲学 命題 対象・ユーザー・ 世間への問い 目の前にある解決したい問題 作り手である自分への問い なんでそれが作りたいのか? サービス全体に「必然性」を根付かせる。 なぜ? なぜ?

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36 緻密に必然性を検証していくと きちんと骨格が作られて、 自走するサービスが出来上がる、気がする。 # 生煮え

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37 今気づいたけど、これ、 本題の前くらいまでしかしゃべれなさそう

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38 ありがとうございました (\( ⁰ ⊖ ⁰)/) Expertise Shari ng Application for small teams. https://esa.io/