Slide 1

Slide 1 text

競合や要望に流されない── B2B SaaSでミニマム要件を決める リアルな取り組み 株式会社カミナシ ⼭下亜梨沙 2025

Slide 2

Slide 2 text

株式会社カミナシ プロダクトマネージャー ⼭下 亜梨沙 @96kemu96 ● Webディレクター、データ分析(レバレジーズ) 
 ● Webマーケコンテンツ制作(ユーザベース) 
 経歴とバックグラウンド ● 「カミナシ 従業員」のプロダクトマネジメント 
 ○ これまで:「カミナシ レポート」「カミナシ 設備保全」
 主な仕事内容 ● ユーザー視点で考えること 
 ⼤事にしていること ⾃⼰紹介

Slide 3

Slide 3 text

ノンデスクワーカーの 才能を解き放つ Mission

Slide 4

Slide 4 text

カミナシは“現場の基盤”となる領域で 4つのプロダクトを展開 Method 作業 Men ⼈ Machine 設備 電子帳票
 マニュアル・研修
 コミュニケーション
 設備カルテ
 1つのアカウント運用で複数のシステムを利用。運用の負担軽減とセキュリティ向上


Slide 5

Slide 5 text

“ミニマムに開発しよう” そうは思ってはいるものの...

Slide 6

Slide 6 text

B2Bは競合機能や顧客のユースケースを調べていくうちに、要件が増えやすい ミニマムな アイディア 大きな声のユーザー 様々なユースケース 競合にある機能 この機能までないと、 実運用が難しい

Slide 7

Slide 7 text

その結果、リリースしたものの‧‧‧

Slide 8

Slide 8 text

どうすれば ミニマムに開発にできるか?

Slide 9

Slide 9 text

とにかく⼩さければいい ミニマム = ROIと価値検証が 成⽴する最⼩単位 “良いミニマム” とは

Slide 10

Slide 10 text

1 2 ROIが⾒合う 価値検証ができる 開発‧保守に対して、⼗分なリターンを得られるか 「提供したい価値」を検証できるサイズか “良いミニマム” を満たす2つの条件

Slide 11

Slide 11 text

良いミニマムは、ケースバイケース だからプロセスが⼤事!

Slide 12

Slide 12 text

ミニマムな開発をするために プロセスで⼤事なこと 4 つ

Slide 13

Slide 13 text

アウトカム 1 俯瞰
 2 巻き込み
 3 自問自答
 4 ミニマムに開発をする 4 つの要素

Slide 14

Slide 14 text

俯瞰
 2 巻き込み
 3 自問自答
 4 アウトカム 
 1 ミニマムに開発をする 4 つの要素

Slide 15

Slide 15 text

PM セールス‧CS よくある例:アウトカム⼤きくなる問題 (信頼している分)アウトカムの仮説を、そのまま受け取ってしまう A機能があると、 この業界に売れます! あのセールス‧CSの⼈が 筋が良いと⾔ってたし

Slide 16

Slide 16 text

こうする! 
 前提の変化や、全体像を掴み切れていない部分も当然あるので、 アウトカムを⾃分の頭で整理し直す 聞いたこと
 実際
 A機能があれば、この業界に売れる 
 全体像を理解しきれていない 実際はB機能やC機能も必要 A機能がないと、チャーンしそう 
 時間経過 活用フェーズが変わり、実は別の機能が重要 A機能あれば、売上作れます! 
 協力的な態度 応援したいというマインドから

Slide 17

Slide 17 text

アウトカム 
 1 俯瞰
 2 ミニマムに開発をする 4 つの要素 巻き込み
 3 自問自答
 4

Slide 18

Slide 18 text

ステークホルダー間で「⾃分の思うミニマムライン」が違い、議論が増える よくある例:ミニマムのラインがずれる問題 ここは削って いいですよね? これないと困ります ここが最低限のUX! 開発中 デザイン検討中 デザインレビュー中

Slide 19

Slide 19 text

ユーザー ストーリー ユースケース UX の 良 さ 検証したい価値のライン こうする! 
 価値の全体像を俯瞰してから線引きすると、⽬線が揃う 競合調査やVoCを広めに収集

Slide 20

Slide 20 text

俯瞰
 2 巻き込み
 3 自問自答
 4 アウトカム 
 1 ミニマムに開発をする 4 つの要素

Slide 21

Slide 21 text

EngとDesは「ソリューション検討」から巻き込むのが効率的 よくある例:実は良いソリューションではない問題 
 
 アウトカム 課題 解決策 ソリュー ション 開発 リリース PMの脳内 ● 課題から巻き込んだ⽅がいいとは思いつつ... ○ EngやDesはデリバリーで忙しい ○ 顧客解像度が⾼いのは⾃分なので、先に整理しておこう 何が問題か ● ソリューションの良い幅が出ない ○ 「(特に思いつかないので)いいと思います!」 ○ 「(すでに⾊々考えていると思うので)アグリーです!」

Slide 22

Slide 22 text

「課題整理」から巻き込むのが効率的(顧客価値‧デリバリーにおいて) よくある例:実は良いソリューションではない問題 アウトカム 課題 解決策 ソリュー ション 開発 リリース 何が良いか ● 良いソリューションの幅が出る ○ 開発⼯数と提供価値の塩梅が良い、ハイコスパ案 ○ 課題解決の芯を⾷った案 ● エンハンスを考慮した設計 巻き込みイメージ ● 顧客ヒアリングの同席 ● 課題整理ワーク

Slide 23

Slide 23 text

俯瞰
 2 自問自答
 4 アウトカム 
 1 ミニマムに開発をする 4 つの要素 巻き込み
 3

Slide 24

Slide 24 text

whyとwhatは、チームにもう何回か説明したら途中から省略する この機能を 開発する理由 よくある例:思い込み問題 
 ミニマムになった! あとは開発するだけ!

Slide 25

Slide 25 text

その機能を 切望しているのは どの会社の誰? 本当に 今 ? こうする! それ、本当に開発しないと いけないんですか? ⼀度⾃分が良いと思った案でも、考え直すべき 毎回でもチームにwhyとwhatを話し、⾃分が質疑応答に晒される機会を作る

Slide 26

Slide 26 text

ここで終わりではない

Slide 27

Slide 27 text

よくある例:リスクが抽象的なまま問題 
 たしかに! 対応しないと ミニマム要件をCSと合意する際、 リスクのの観点で、対応した⽅が良いことが増える ユーザーに価値を届けるラストワンマイル PM セールス・CS エッジケースの存在 これだと ユーザーが混乱するかも

Slide 28

Slide 28 text

こうする! 
 PM セールス・CS 具体で考えれば、リスクを明確化して管理できる 具体で会話すると合意しやすく、開発や顧客コミュニケーションを⼩さく着地しやすい よかった! じゃ影響範囲は 小さいですね。 データ確認 該当は5社のみ リスク管理 機能開発せず 一旦様子を見る 個別案内はする

Slide 29

Slide 29 text

● 良いミニマムとは:ROIと価値検証が成立する
 ● 検討プロセス4つの要素:
 ○ アウトカムを捉え直す
 ○ 価値の全体を俯瞰してスコープを切る
 ○ EngとDesを課題整理から巻き込み
 ○ 自問自答する(誰今)
 ● 合意形成のコツ:リスクを具体化
 まとめ
 AI時代、顧客検証の学習量が重要変数です。
 日々の地味な取り組みも多いですが、一緒にミニマム開発してきましょう💪


Slide 30

Slide 30 text

Thank you!