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2024/07/06 自動車産業向けに公開しているAWSのソ リューションを調べてみる JAWS-UG名古屋 Takaki@frommiddle1 1/26

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Takaki@frommiddle1 ・JAWS-UG名古屋 ・愛知在住、大阪勤(JTC) ・自動車産業の一端で開発 ・好きなAWSサービス:AWS IoT FleetWise 高木 建太朗 2/26

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• 2023年の10月にAWSがコネクテッドモビリティソリュー ション (CMS)と呼ばれる自動車産業向けのソリューション をリリースした。 • 自動車産業の一角にいる私は少し調べてみたいと考えて ソリューションを動かしてみた。 #jawsug #jawsmt https://aws.amazon.com/jp/solutions/implementations/connected-mobility-solution-on-aws/ 背景 3/26

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CMS on AWSの特徴 1. モジュール化されており必要なもののみ利用可能 2. 一元化された開発者PFからモジュールの管理が可能 (Backstage と呼ばれるOSSで管理) 3. 構築するサービスの利用者をセキュアに認証可能 4. 車両か発信されるデータを取得、保存、照会可能 5. 車両のデータに対して閾値ベースのアラートが設定可能 6. BIツールによるデータの可視化が可能 7. 独自にモジュール追加可能 8. Apache Licence Version 2.0 で利用可能 #jawsug #jawsmt 4/26

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CMS on AWSのモジュール #jawsug #jawsmt モジュール名 提供する機能 VPC 2AZで基本NWを提供する。(NATが2つできる。高い。) Auth Setup OIDC 準拠の IdP と通信するために必要な設定情報を提供する Secrets Manager を作成する。 CMS Conig モジュール間で共有するパラメータ領域を作成する Auth CMS on AWSのユーザとサービスに認証/認可を提供する CMS Connect and Store データレイクを提供する Alerts 車両やモジュールのアラート通知系を提供する API ユーザやサービスが保存されたデータを照会可能にする EV Battery Health 車両データの可視化とアラート機能を提供する FleetWise Connector キャンペーンによって取得されたデータを利用するために必要 なリソースとロールを提供する Vehicle Provisioning 車両に対する証明書配布などのレジストリ機能を提供する Vehicle Simulator 車両のシミュレーション環境を提供する 5/26

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CMS on AWSのモジュール(例1) #jawsug #jawsmt Vehicle Provisioning 正規のデバイスであ ることを確認し、固 有の証明書を配布 デバイスに対するプ ロビジョニングの状 態を管理 6/26

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CMS on AWSのモジュール(例2) #jawsug #jawsmt API 認証付きのAPIで外部からデータ 取得可能 収集したテレメトリをS3で管理し、 Glueのスキーマを通してクエリを 発行可能 7/26

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CMS on AWSのモジュール(例3) #jawsug #jawsmt EV Battery Health 認証付きでデータを可視化 8/26

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CMS on AWSのモジュール(例4) #jawsug #jawsmt Vehicle Simulator Webアプリでシミュレー ションのコンフィグレー ションを作成 シミュレーションを実行 9/26

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CMS on AWS の仕様上のコスト #jawsug #jawsmt リソース保持のための静的なコスト 10/26

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CMS on AWS の仕様上のコスト #jawsug #jawsmt 100万台を動作させた場合$ 104,056.30 = 16.64 円 / 1台 / 1月 • 1日あたり車両1台につき10件のアラートが発生 • 1日あたり車両1台につき10MBのデータが送付される • 車両1台あたり1秒に50シグナル、1分に5KBのデータを送付する • 車両1台あたり1か月に100の診断トラブルコード(DTC)を監視 • 1日10〜15回の移動(IG on/off)が発生する。 • 車両1台あたり1日100件のAmazon SNS通知リクエスト、および1日20件 のモバイルプッシュ通知が発生する。 • Grafanaのダッシュボードは編集者5人と利用者50人。 • システムログは3か月間保持する。 想定する諸条件 動作コスト こんなものなのか? 11/26

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CMS on AWS の仕様上のコスト(Appendix1) #jawsug #jawsmt AWS Summit でのTMCのブレークアウトセッション 12/26

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CMS on AWS の仕様上のコスト(Appendix2) #jawsug #jawsmt AWS Summit でのTMCのブレークアウトセッション 13/26

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なにはともあれ… #jawsug #jawsmt 動かしてみよう 14/26

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Build & Deploy #jawsug #jawsmt https://github.com/aws-solutions/connected-mobility-solution-on-aws https://docs.aws.amazon.com/solutions/latest/connected-mobility-solution-on- aws/solution-overview.html • 基本的には以下の2つのページを参照しながら実施すればOK • Build 時の注意点 初回は以下で実施。Backstage のアセットなども同時にビルド してくれる make build-all # プロジェクトのルートでbuildするとすべてのモジュールが並列にビルドされるので割とスペッ クが必要になります。Cloud9ならc4.2xlargeか4xlargeくらいがちょうどいいです。 15/26

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開発者ポータル #jawsug #jawsmt Backstageと呼ばれるOSSでCMS on AWSのテンプレートが管理される モジュールを選択 してデプロイ可能 16/26

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開発者ポータルからのデプロイ #jawsug #jawsmt 17/26

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開発者ポータルからのデプロイ #jawsug #jawsmt 管理画面からデプロイが完了 18/26

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開発者ポータルからのデプロイ #jawsug #jawsmt ただし、コマンドの実行されただけでスタックの ステータスを反映したものではない…少し微妙 19/26

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開発者ポータルからのデプロイ #jawsug #jawsmt デプロイが終わるとカタログから一覧が確認可能 20/26

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シミュレーターを動作させようとすると #jawsug #jawsmt シミュレータがうま く立ち上がらない… 21/26

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ローカルサーバで動作させてみると… #jawsug #jawsmt 一応ツールが立ち上がるのは確認できたが、正常動作はしない →原因の特定中 22/26

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BIの可視化部分を確認してみる #jawsug #jawsmt デフォルトでは3つのダッシュボードが用意されている 23/26

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BIの可視化部分を確認してみる #jawsug #jawsmt EVの何かしらのデータを描画しようとしている シミュレータツールを動か せていないので何も動きが ない…申し訳ない 24/26

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料金を少し確認してみる #jawsug #jawsmt 仕様で記述されていなかった 想定外の料金が発生。 RDS, ECS, ALBなど 開発者ポータル (Backstage)のホストに課 金が入っている様子 25/26

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まとめ #jawsug #jawsmt • 自動車産業向けにAWSが公開しているCMS on AWSを照会しました • 所感は、まだソリューションに対する理解が足りていないようなの でコードを読み込んで利活用できるレベルに持っていきたいと考え ています。 • Grafanaのダッシュボード編集をしてBIツールを整備するのが今後 楽しそうだなと感じています。 • 仕様上提示されているよりコストがかかりそうなので個人環境で ずっとホストしておくのは無理がありそう。 26/26