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みてね プロダクト開発部 デザイングループ 渡辺 直也 みてね デザイン組織の変遷と デザインマネージャーの振り返り

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自己紹介 Profile 制作会社でデザイナー・アートディレクター・ マネージャーを経験して独立 フリーランスのデザイナーを経て2013年に
 ミクシィ(現MIXI)に入社 入社後、2つの新規事業に携わったのち
 2014年に「家族アルバム みてね」へ

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追加ボタンをタップすると 写真・動画を追加できます はる 3歳11ヶ月 March 2024 1年前の今日 1年前の今日 2024 3 2 1 12 11 ママ 5分前 2024年3月23日 家族みんな 1点選択しました 2024年3月23日 02:12 02:12 02:12 02:12 02:12 2024年3月22日 みてねについて 家族アルバム みてねはスマホで撮った子どもの写真や動画を家族と共有し
 コミュニケーションして楽しむ家族アルバムサービスです

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あき 3 - 4歳 Disc 1 1秒動画特別版 2021.1 -2021.12 本編(2021.1 - 2021.12) TV Editon 2021.1 - 2021.12 あき 3 - 4歳 診察 医療相談 診察履歴 お薬情報 マイページ お薬情報 伊藤 浩美 医師 追加ボタンをタップすると 写真・動画を追加できます はる 3歳11ヶ月 March 2024 1年前の今日 1年前の今日 アルバム 近況 追加 ストア 家族設定 2024 3 2 1 12 11 商品・サービス展開 子どもや家族を中心に、子育てが楽しく、安心・安全につながるサービスを提供

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写真関連商品 フォトブック・写真プリントで思い出をもっと楽しく

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学校   自宅   100% 17:29 自宅につきました 08:31 0歩 17:29 07:51 2,876歩 5月18日(今日) 􀆈 17:29 みてね みまもりGPS 頼もしく成長していくお子さまを、みてねが一緒にみまもります

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診察 医療相談 診察履歴 お薬情報 マイページ お薬情報 伊藤 浩美 医師 お医者さんが24時間365日、オンライン診察 みてね コールドクター

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みてねの利用者数推移 2015年にリリース 世界中で2,000万人以上の方が利用中 直近、海外割合増加中 みてねのミッションである
 世界中の家族のこころのインフラをつくる
 を実現していくために 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023.11 ※ iOS・Android™ アプリ登録者数、ブラウザ版登録者数の合計(2023年11月時点) 2,000万人 突破 海外 国内

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デザイナーの人数推移 A B C 2014 2016 2018 2020 2022 2024 1 1 3 4 5 6 7 9 10 12 14 事業の立ち上げ期 デザインチーム発足期 デザイン組織の拡大期 A B C プロジェクト開始から現在まで、デザイナー人数推移をグラフ化 2014年 みてねプロジェクト開始、 一人目デザイナーとしてジョイン 開発開始から10年経過、デザイナー14名まで成長 10年間を3つのフェーズに分けてそれぞれご紹介

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事業立ち上げ期 2014 - 2016

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事業立ち上げ期 PO、Dir、エンジニア2名、デザイナーの計5名 全員が職域や専門性を超えてプロダクトのために デザイナー1人体制、セルフマネジメント
 自律的な行動が必要 UI・体験設計を中心に、広範なデザイン領域 デザイナーとしてモノづくりに向き合えた時期 プロモーション デザイン Webサイト 広告クリエイティブ 紙媒体 らしさのデザイン ロゴ タイポグラフィ カラー 写真など UI・体験設計

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UI・体験設計 網羅的かつ解像度の高いユーザー理解 ユーザー課題を網羅的に、解像度高く把握する
 気持ちに共感し、状況を想像できるレベルまで
 ここがその後のプロセスの重要な基盤となる 課題解決を超えた独自性、魅力の追求 課題解決だけでは使い始める/使い続ける理由にならない
 課題解決することは大前提 どのような魅力を備えていればより喜んでもらえるか、
 価値を感じてもらえるかを徹底的に追求 リリース当初のUI

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課題解決を超えて、より喜んで使い続けてもらうために 潜在ユーザーが抱える課題 スマホのストレージがいっぱいに 写真や動画の整理ができていない 家族に子どもの写真を共有したい 思い出の振り返りができていない ⁨⁩みてね 無料無制限で保存 月ごとに自動整理 家族に簡単共有・楽しく会話 スワイプでかんたん振り返り 誰でも使いやすいシンプルさ オリジナルムービーを自動でお届け

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ロゴデザイン ひらがなの名前が影響し、ロゴタイプデザインに苦戦 ロゴマークはサービスのコンセプトから
 早期にイメージが浮かび、スムーズに進行 屋根のモチーフをはじめ、複数の意味が込められてる 頭文字M 人生・感情の色 家族のつながり 人のつながり アルバム

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Webサイト、SNS 広告クリエイティブ、紙媒体、イベント関連のデザイン サービスの価値を伝え、成長させていく 一貫したビジュアルとメッセージで認知を広げ積み上げていく重要な役割 プロモーションデザイン リリース初期のWebサイト、プロモーションクリエイティブ

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デザインチーム発足期 2017 - 2020

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デザイン組織発足 A B C 2014 2016 2018 2020 2022 2024 1 1 3 4 5 6 7 9 10 12 14 プロジェクト開始から3年経過、デザイナーは2-7名に 組織全体でもグループ化が進行 マネジメントレイヤーの必要性の高まりマネージャーへ

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過去の失敗を活かし、支援型マネージャーへ マネージャー1回目(20代) マネージャー = リーダーとして先頭を走る人と理解 自分のタイプとは合わず、背負い込みすぎてしまい挫折 マネージャー2回目 自分一人で全てを担う必要はない メンバーのやりたいこと、能力を理解し事業とつなぐ メンバーをサポートし、チームで成果を上げる メンバーを支援し、成長を後押しする

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成長と成果を生むための工夫 メンバーの興味・関心に基づくアサイン 興味関心のある業務により、 熱量を持って業務に向き合うことができる アウトプット品質の向上、成果につながりやすい メンバーの成長につながりやすい 似た業務が連続することによる飽きを防ぐ ※ 現在は組織体制が変わっているためアサイン方法は変わっています

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採用 採用はチームにおける最重要要素のひとつ 特に少人数のチームでは一人あたりの影響度が
 大きくなるので特別な注意を払う

 みてねが目指している未来への共感
 チームが大切にしている価値観や
 メンバーとのマッチングを確認

 良い部分、現状課題を率直にお伝えし
 一緒にサービスに向き合っていただける方に
 来ていただけるように

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デザイン組織の拡大期 2021 - 2024

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デザイン組織の拡大期 A B C 2014 2016 2018 2020 2022 2024 1 1 3 4 5 6 7 9 10 12 14 サービスリリースから6年が経過、デザイナーは8名超に 7-8人を境に、協業の難易度が急激に高まる みてね内部でも複数プロジェクトが並行して動くように

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経済圏の拡大 みてねの成長に加え、経済圏も拡大

 年賀状、GPS、みてねコールドクター、出張撮影
 OKURUなど、関連サービス増加

 パートナー企業、協業デザイナー増

 みてね事業部だけでなく
 経済圏全体で品質、体験の一貫性
 みてねらしさを保っていく必要あり みてね 年賀状 出張撮影

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体制を整える メンバーが8名を超え
 マネジメント難易度が高まりはじめる

 デザイン領域を分けていなかったのもあり
 メンバーの業務範囲も拡大 スイッチングコストが高まり
 専門性の深掘りや品質面も課題に

 領域ごとにチームを分割、
 それぞれにリーダーを立て見ていく形に デザイングループ プロダクト デザイン チーム プロモーション デザイン チーム

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協業のための基盤整備 デザイン原則の制定 デザインする上での指針となる、みてねが大切にしてきた価値観を言語化
 共通認識のもとデザインに向き合うために制定 デザインシステムの構築 UIコンポーネントや、タイポグラフィ、カラー、イラストレーションなどのスタイルを整理
 複数PJが並走する中でも、一貫した体験や視覚的な印象を保ち、効率的な業務推進が可能
 メンバーが自律的に構築を進めてくれており、今ではチームで欠かせない基盤に レビューガイドラインの制定 デザインのジャッジはレビューの場と担当デザイナーに大きく委ねられている
 レビューは非常に重要、レビューする側/される側の向き合い方を言葉に

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今後に向けて

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みてねとデザイン組織をより良くしていくために 今後も事業を成長させていくために、デザイン組織もさらなる変化が必要

 振り返ると、5年以上のマネージャー期間
 新しいマネージャーに来てもらうことで、新しい風も吹き込めるはず

 同時期にプロダクトマネージャーへシフトするプランが発生
 マネージャーのバトンを渡していくことに

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マネージャーの引き継ぎと新たな挑戦 マネージャーは重要な役割
 1年以上の採用活動・引き継ぎ期間を経て、2024年2月より、新体制へ

 新しいマネージャーは、今後のチームに必要な経験・能力をお持ちの方々
 必ずデザイン組織を次の段階へ導いてくれると期待 私自身は、今後もデザイン組織に身を置きつつ、新たな挑戦 世界中の家族のこころのインフラをつくるために、引き続きやっていきます!