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メンバーを飛躍させる マネジメント戦略

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元エンジニアのPdM。 WAP→i-plug→note→独立という経歴。 開発チームのマネジメントやPMの育成、アドバイザリーなどの 仕事をしてきました。 小西 裕真 株式会社Play at Will代表取締役 自己紹介 @kony_um

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はじめに 初めて部下や後輩を持った方にも伝わるように、マネジメントという仕事を 「どう考えるべきか」「何をすべきか、すべきでないか」について お話しします。 ※主にピープルマネジメントを対象とします。

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マネジメントとは

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結局マネジメントとは何なのか? ● 「人を通じて事を成す」のがマネージャーの仕事 ○ 部下を守り育てる && 目の前の仕事をうまくこなす ● チームの成果=マネージャーの成果 ○ メンバーにバフをかけ生産性を上げることが重要 ○ プレイイングマネージャーとして人一倍の成果を上げ 折り合いをつけるのはマネジメントとしては△

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マネージャーとして大切な心構え ● マネジメントは重荷である ○ 部下の生活やキャリアを預かる立場 ○ 上司ガチャのガチャ側になる ※参考「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか」田坂広志 ● 手駒や権力が増えたとか、偉くなったかのような勘違いはNG ○ 世の中から上司への不満が減らない理由 ○ 自分が部下側だった時の目線を忘れずに。体制側に入らない。

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TIPS紹介

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サーバントリーダーシップ 「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」 という考えのもとに生まれた支援型リーダーシップのこと。 ※NPO法人 日本サーバントリーダーシップ協会より

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サーバントリーダーシップ 支配型 ● 役割や指示だけに集中する ● 指示待ち ● リーダーの機嫌を伺う ● 義務感に則って動く ● 言う通りにさせる 支援型 ● ビジョンを意識する ● 主体的に動く ● やるべきことに集中する ● やりたい気持ちを促す ● 工夫を引き出す

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サーバントリーダーシップ 実践のアイデア ● 未定でも早めから広く細かく情報共有 ● 採用するかは別として意見は広く募る ● 先回りして手厚くフォローする ● やりたいことやキャリア感をよく聞いておく ● ハードな状況ほど積極的にサポートする

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前向きなコミュニケーションを増やす 「やりたいこと、改善してほしいことは特にないです」 メンバーのことを知りたいけどなかなか深い話をできない 本音を引き出せている気がしない、ということはありませんか。 そんな時はまず自身が言い難いことにも言及する 自己開示を増やしてみることが良いかもしれません。

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言い難いことを口にしてもらうには相応の信頼関係が必要。 ● この人には言っても大丈夫そう ● 言う価値がありそう と思ってもらうのが大事。 自ら問題や目標に言及し解決に進んでいる様子を見せるのが 一番説得力がある。 自分は給与や等級、上司への文句も全部共有してました。 前向きなコミュニケーションを増やす

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評価制度の運用 評価は運用コストが一定かかる一方で、 本来は動機づけに使える強力なツールです。 なんとなく設定してとりあえず真ん中ぐらいの評定をつける運用から もう一歩踏み込んでみましょう。

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評価制度の運用 原則はマネージャーの成果=チームの成果=メンバーの成果の総和。 つまり、メンバーが活躍して良い評価を取るのは マネージャーとして良い仕事をしたに等しいと解釈するべき。 これを逆手にとって、評価を軸としてメンバーの活躍を促す運用を行う。 メンバーの動きを事後的にレビューするだけの動きはNG。

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評価制度の運用 運用のポイント ● どの程度の成果でどの評定になるかを明確にしておく ● こまめに会話し設定しっぱなしにしない ○ 中間評価やアドバイスを挟むのも○ ● 良い評定を出すことを目的化して他の要素を歪めないこと ○ 高いハードルを課して乗り越えさせる結果であることを忘れずに

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評価制度の運用 目標設定 やりたいことと直近の業務を鑑みて 目標と評価基準を設定。 モニタリング 週次の1on1で進捗や暫定の評定確認などを行う。 評価確定 モニタリングしてきた結果を踏まえて上長としての 評価結果を出す。日々話してるので特に苦労しない。 評価会議 部門長や他のマネージャーと評価の結果を擦り合わせる。 目標の厳しさと実績の妥当性があれば異論なくクリアできる。

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おわりに 突き詰めると「こういう上司が欲しかった」という姿に 自分がなるイメージが近い。 してほしかった支援を自分がする、面倒な上司にはならない。 先輩・上司とはこういうものという先入観ではなく、 今目の前の現場、メンバーにとってどういう存在であるべきかに重きを置く。 自分を信用・期待してくれて支援してくれる人が基本的には好ましいはず。

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最後に宣伝 プロダクト開発meetup関西 1~2ヶ月に1回やっているmeetup。 職種横断でプロダクト開発について広く話す場。