Slide 1

Slide 1 text

2024/12/12 #StudyCo 大幅アップデートされた Ragas v0.2をキャッチアップ

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 大嶋勇樹(おおしまゆうき) https://x.com/oshima_123 株式会社ジェネラティブエージェンツ取締役CTO/Co-founder 大規模言語モデルを組み込んだアプリケーションやAIエージェントの開発を実施 個人ではエンジニア向けの勉強会開催やUdemy講座の作成など 勉強会コミュニティStudyCo運営 「ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門」(共著) 「LangChainとLangGraphによるRAG・AIエージェント[実践]入門」(共著)

Slide 3

Slide 3 text

会社名 株式会社ジェネラティブエージェンツ (英文:Generative Agents, Inc.) 所在地 東京都港区 ※ 全社員リモート勤務 役員構成 CEO 西見 公宏 COO 吉田 真吾 CTO 大嶋 勇樹 設立年月 2024年3月14日 事業内容 AIエージェント技術を軸とした生成 AIアプリケーション開発 支援、コンサルティング、教育・研修サービスの提供 生成AIアプリケーション開発支援 「LangChain」の公式エキスパートとして、生成AIを活用したソフトウェア開発を支 援します。生成AIを活用した課題解決、新規事業に向けたコンサルティングサー ビス、チームの開発力を上げる教育・研修サービスを提供します。 ノーコードツール「 Dify」のプロサポート Difyとはチャットボット、文章要約やコンテンツ生成など、多彩なワークフローを 現場の社員自ら構築できるツールです。当社はDifyを提供するLangGenius社の 公式パートナーとして、自社内のDifyインフラ構築、導入支援・オンボーディン グ、活用定着支援、アプリ開発研修などニーズに応じたプロフェッショナルサ ポートを提供します。 株式会社ジェネラティブエージェンツ - 会社概要 AIエージェントが「ハブ」となり 人間とAIエージェントの協働が 当たり前になる世界を実現する

Slide 4

Slide 4 text

代表取締役CEO / Founder 西見 公宏 Masahiro Nishimi 事業会社の顧問CTOとして活動するソフトウェア開発のスペシャリス ト。AIエージェントを経営に導入することにより、あらゆる業種業態の 生産性を高めるための活動に尽力している。 「その仕事、AIエージェントがやっておきました。――ChatGPTの次に 来る自律型AI革命」(技術評論社)単著、Software Design「実践LLMア プリケーション開発」(技術評論社)連載。 主な著書 『その仕事、AIエージェントがやっておきました』 取締役COO / Co-founder 吉田 真吾 Shingo Yoshida AWS Serverless Heroとして日本におけるサーバーレスの普及を促進。 「ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門」(技 術評論社)共著、「Azure OpenAI ServiceではじめるChatGPT/LLMシス テム構築入門」(技術評論社)共著、「AWSによるサーバーレスアーキ テクチャ」(翔泳社)監修、「サーバーレスシングルページアプリケー ション」(オライリー)監訳、「AWSエキスパート養成読本」(技術評 論社)共著。ChatGPT Community(JP)主催 主な著書 『ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門』 『Azure OpenAI ServiceではじめるChatGPT/LLMシステム構築入門  エンジニア選書』 取締役CTO / Co-founder 大嶋 勇樹 Yuki Oshima 大規模言語モデルを組み込んだアプリケーションやAIエージェントの開 発を実施。 個人ではエンジニア向けの勉強会開催や教材作成など。オンラインコー スUdemyではベストセラー講座多数。 「ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門」(技 術評論社)共著。勉強会コミュニティStudyCo運営。 主な著書 『ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築 [実践]入門』 運営メンバー

Slide 5

Slide 5 text

11/9に書籍を出しました! 『LangChainとLangGraphによるRAG・AIエージェント[実践]入門』(技術評論社) LangChain公式エキスパート 株式会社ジェネラティブエージェンツ 西見公宏、吉田真吾、大嶋勇樹 [著] ● OpenAIのチャットAPI プロンプトエンジニアリング LangChainの基礎 ● 検索クエリの工夫 リランクモデル ハイブリッド検索 ● LangSmithを使ったRAGアプリケーション評価 ● LLMを活用したAIエージェントの起源と変遷 ● LangChain/LangGraphによるエージェントデザインパターンの実装 LLMを組み込んだアプリケーションの開発について、 初心者の方も経験者の方もぜひ手に取ってください!

Slide 6

Slide 6 text

2024/12/12 #StudyCo 大幅アップデートされた Ragas 0.2をキャッチアップ

Slide 7

Slide 7 text

Ragasとは Ragasは、GitHubでOSSとして公開されているLLMアプリケーションの評価フレームワークです GitHub:https://github.com/explodinggradients/ragas 論文:https://arxiv.org/abs/2309.15217 Ragasはとても活発にアップデートされており、2024年10月にv0.2がリリースされました もともとRAGの評価を扱うフレームワークでしたが、現在はRAG以外のLLMアプリにも適用可能です

Slide 8

Slide 8 text

RagasとLangSmithを活用して、たとえば以下の構成でRAGのオフライン評価を実施できます AIエージェント実践本より)LangSmithとRagasを使ったオフライン評価の構成例 Ragasによる 合成テストデータの生成 Ragasによる オフライン評価の実行 保存 LangSmith Dataset 評価結果 保存 読み込み

Slide 9

Slide 9 text

Ragas v0.2のアップデート Ragas v0.2の大きなアップデートとして、以下の2つを紹介します 1. 多様なメトリクスのサポート 2. 合成テストデータ生成処理の刷新 ※v0.2.0より後のアップデートの内容を含みます

Slide 10

Slide 10 text

多様なメトリクスのサポート Ragas v0.2では、RAG以外のメトリクスも多数追加されています https://docs.ragas.io/en/stable/concepts/metrics/available_metrics/ ● AgentやTool useのメトリクス ● 自然言語における、事実的な正確性、意味的類似性、その他のメトリクス ● 表データの等価性、SQLの等価性 ● カスタマイズして使用する汎用メトリクス ● 要約のスコア

Slide 11

Slide 11 text

AgentやTool useのメトリクスの紹介 TopicAdherenceScore ● AIシステムが想定するトピックのみに回答し、他のトピックに回答しないことの評価 ToolCallAccuracy ● ツールの呼び出しが期待通りであることの評価 AgentGoalAccuracyWithReference ● 期待されるユーザーの目標をエージェントが達成したかの評価 これらのメトリクスはマルチターンの会話に対して使用できます 参考:https://docs.ragas.io/en/stable/concepts/metrics/available_metrics/agents/

Slide 12

Slide 12 text

合成テストデータ生成処理の刷新 Ragas v0.2の合成テストデータ生成機能では、RAGのデータソースのドキュメントから ナレッジグラフを作成してRAGのテストデータを生成します https://docs.ragas.io/en/stable/concepts/test_data_generation/rag/#knowledge-graph-creation

Slide 13

Slide 13 text

合成テストデータ生成時のペルソナの生成 ナレッジグラフを構築したあと合成テストデータ生成する際には、ペルソナを生成(or設定)し、 そのペルソナを使ってRAGのテストデータを生成します https://docs.ragas.io/en/stable/concepts/test_data_generation/rag/#scenario-generation

Slide 14

Slide 14 text

LangChainのドキュメントから生成した合成テストデータの例(gpt-4o-miniを使用)

Slide 15

Slide 15 text

まとめ Ragas v0.2での大きなアップデートを紹介しました 1. 多様なメトリクスのサポート RAG以外にもTool useなどの多くのメトリクスが追加されました 2. 合成テストデータ生成処理の刷新 内部でナレッジグラフの構築・ペルソナの生成といった処理が行われるようになりました

Slide 16

Slide 16 text

ご清聴ありがとうございました