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開発マネージャー1年目が語る、開発マネージャーのお仕事 ~未来のマネージャーたちに届け~ Works Human Intelligence Co., Ltd. 添田 雅規 Developers Summit 2023

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Self-Introduction 添田 雅規(Masanori SOEDA) Product Div. CWS Dept. Payroll Grp. (Group Manager) @soepysoechang https://qiita.com/soepy 新卒8年目。 開発、導入、コンサルなどを経て、2022年1月よりCWS Dept復活に伴い、 Payroll Grpのマネージャーを仰せつかり、現在に至る。 キラキラ開発も好きだが、泥臭い改善も好きなアラサーエンジニア。 野球(観る、やる)音楽(雑食系)、競馬、物理、気象など

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我々の会社 Mission Vision 複雑化、多様化する社会課題を人の知恵を結集し解決することで「はたらく」を楽しくする 知恵とテクノロジーで「COMPANY」を進化させ、お客様に最も信頼されるHRテック業界の リーディングカンパニーになる 社員が成長する環境を作り、その成長にコミットし、我々が最も「はたらく」を楽しんでいる

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我々の会社 Value

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今日の話 どんな仕事があって どういう経緯でマネージャーになって どういう事に気づき どういうことを思い考えているか

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今日の話 40分じゃ足りないので 部分的にダイジェストで。。。 部分的に外部のドキュメントに任せて。。

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ゴール 「なりたい」「やってみたい」「やれるかも」と思うような方を、 1人でも増やすこと やってきたことがマネージャーになってからも支えになっている と言う事が伝わる

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★マネージャーになりたい人 ★マネージャーになったときにうまくやりたい人(現在そのつもりはなくても) ★自分の仕事の質を上げたいと思っている人(裏テーマ) メインターゲット

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Agenda 1. マネージャーになるまでの経緯 2. WHIのプロダクト開発とチーム発足 3. マネージャーになってからの気づきと支え 4. 想っていること考えていること

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Agenda 1. マネージャーになるまでの経緯 2. WHIのプロダクト開発とチーム発足 3. マネージャーになってからの気づきと支え 4. 想っていること考えていること

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2021年10月ごろ Product Div.の大規模な組織改変の予定が発表

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ある日突然、今の上長とのOneOnOneが入る

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CWS Dept.でマネージャーやってほしい。 Kさん、Yさんからは「添田さんならやれるだ ろう」と聞いています。 メンバーはこんな感じを予定しています。 (やっぱり来たか) 断る理由がないのでお受けします。 承知です。(ハードモードな予感)

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そんなこんなでマネージャーを引き受けた

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ただあまりピンときてないので

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● マネージャーの最も大切な仕事 (英治出版) ● TEAM JOURNEY (翔泳社) ● SIMPLE RULES (三笠書房) ● シンプル思考 (集英社新書) ● LeanとDevOpsの科学 (インプレス) ● エッセンシャル思考 (かんき出版) ● シリコンバレー式最強の育て方 (かんき出版) ● 悩む力 (きずな出版) ● etc… とりあえず本を読もう(2ヶ月くらい)

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どういうチームにすべきか どういう組織にしたいか

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我々は何者なのか、何をするチームなのか定義した

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担当領域を再度確認して、、 2022年1月Group発足

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Agenda 1. マネージャーになるまでの経緯 2. WHIのプロダクト開発とチーム発足 3. マネージャーになってからの気づきと支え 4. 想っていること考えていること

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担当領域を再度確認する

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● CWS Dept. ○ Workforce Self-Service ○ 従業員が日々利用する申請や照会がメインのプロダクト ● Payroll Grp. ○ 給与、給与計算などの意味 ○ お金にかかわる領域の機能やサブシステムを担当する ○ 機能強化、不具合修正、リファクタ、問い合わせ対応、etc 解説

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給与明細、給与振込口座、手当系、社会保険情報、退職金、共済会、財形貯 蓄、持株会、社内預金、生損保、個人年金、積立金、貸付金、健康保険、寮 社宅、企業年金、カフェテリアプラン、認定、etc 私のGroupの守備範囲は広い いっぱいあるのが伝わればOK

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給与明細、給与振込口座、手当系、社会保険情報、退職金、共済会、財形貯 蓄、持株会、社内預金、生損保、個人年金、積立金、貸付金、健康保険、寮 社宅、企業年金、カフェテリアプラン、認定、etc 私のGroupの守備範囲は広い 経験があった機能サブシステム いっぱいあるのが伝わればOK

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やばい

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◯以上は0か1ばっかり つまりだれかコケたら終わるし コケなくても終わる スキルマップで確認

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やばい

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ヒアリング テストコード書いたことないひと。挙手。 これはまずい 土台固めたいが、 すでにコミット案件が、、

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いろいろやばい

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焦ってもテンパっても良いこと無い 地道に、計画的に、戦略的にやろう

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Agenda 1. マネージャーになるまでの経緯 2. WHIのプロダクト開発とチーム発足 3. マネージャーになってからの気づきと支え 4. 想っていること考えていること

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ひとまずやるべきは ● サブシステムの保守体制強化 ● プログラマーとしての能力強化

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地道にやりたいが急いでやりたい ただし工数に余裕はそんなにない

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キーワードは 「効率よく」「着実に」「迷いなく」 「一緒にやる」「コツコツやる」

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ぜんぶ今までやってきたことを応用できるんじゃね?! 気づき

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工数をしっかり計測し、 ボトルネックや改善できる点を見つける 気づき-効率よく

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見積もりや振り返りのためデータ収集をする Togglを利用して工数を精密測定 APIでデータを抜き取り集計 チケット1つにどのくらい かかるかわかったりする。 TODOごとに集計すれば、 平均してどこにどのくらい 工数かかるかも見積もれる。

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毎日進んでる感が無いと、モチベーションキープ難しい 進捗見えないとサポートを得るのも提供するのも難しい 気づき-着実に

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TODO分解で着実にGoalに迫る Goal TODO TODO TODO TODO TODO TODO X時間 X時間 X時間 X時間 X時間 X時間 Small Goal Small Goal Small Goal Small Goal Small Goal Small Goal 2~4時間で終わるレベルまでTODOを分解できるようになると、マネジメント側 の進捗管理上も、自分のモチベーションの観点でもVery Good!

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やることがたくさんありすぎ 何からやればよいか、どうやって進めたらいいか 気づき-迷いなく

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緊急度・重要度を見極め迷いなく 重要 緊急 1 2 4 3 9:00 1 10:00 3 11:00 2 12:00 休憩 13:00 2 14:00 2 15:00 2 16:00 2 17:00 4 例えば、、 翌日期限

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1人でやるにも続かないし 自分を超えることができない スケールもムズい 気づき-一緒にやる

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2番目に踊る人になるといいことある 参考:二人目に踊るやつがいる組織は強い https://note.com/sho0113/n/n4468b7d5cb0e

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できないことをできるようにする 日々一歩ずつ確実に成長するには 気づき-コツコツやる

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生きたスキルを持ち続けるAction Plan 日頃から訓練する ● 毎日何かしらのコードを書く ● 毎日プロダクトのコードに触れる ● 必要そうなコミュニティには突撃し てみる ● 個人開発で気になる技術に触れる etc... ▶主体的にやることが最も重要!!

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生きたスキルを持ち続けるAction Plan 日頃から訓練する ただし、練習時間は取りにくい →業務の中や業務関連のモノで経験とス キルを上げていく事が重要 1. 学んだことを即実戦投入 2. 日次振り返り

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1. 学んだことを即実戦投入 INPUT 勉強会、レビューなど OUTPUT(Practice) 復習、実践 OUTPUT(Business) 実戦 仕事、タスクごとにテーマ を課す。 他はダメでもこれだけは自 分のものにする、inputする という意識で取り組む。 ▶仕事の意味付け inputしたものはすぐに outputする。 理想は24時間以内。 例)MockMvcの書き方を勉 強会で学んだ。 ⇒翌日、担当しているモジ ュールで実際に書いてみる。 同様のモノに触れるのが3回 目なので、質もスピードも 高い状態で、パフォーマン スが上がる。

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2. 日次振り返り 自力でできなかったこと を書き出す TODOリストにする 消し込む その日、できなかったこと、 苦戦したこと、誰かのサポ ートを受けたこと、を思い 出しておく。 アクションプランとともに TODOにリストアップする。 アクションプランには outputを含めます。 inputだけでは足りないです。 できるだけ早いうちに、 日々、愚直に消し込んでい く。 1ヶ月とか経つと忘れるので 完全に忘れる前にやる。

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生きたスキルを持ち続けるAction Plan 日々ステップアップし 日頃から訓練する 常にハイパフォーマンス を出せる状態

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最も効率のいい勉強法を身に着けてからいい感じな話 https://soepysoechang-af.hatenablog.jp/entry/2021/11/24/095339 生きたスキルを持ち続けるAction Plan

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チームマネジメントに応用 応用

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見積もりや振り返りのためデータ収集をする 工数と実績を 突き合せ 次の目標を設定 再び計測 チームとしての 成長のサイクル

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TODO分解で着実にGoalに迫る

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緊急度・重要度を見極め迷いなく チケットの優先順位 年間計画の優先順位 ※GASと関数を駆使 考え方をチームの計画に応用

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チーム運営基盤を整えた 本題に入ろう

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● サブシステムの保守体制強化 ● プログラマーとしての能力強化

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● モブワーク ● ノーガードサブ対策 チームの知識、技術の底上げ

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モブワーク ● 51回以上実施 ● 内容は多岐にわたる ○ モブプロ ○ ハンズオン ○ 打鍵 ○ あつ読み ○ サブ勉強会 ○ 雑談会 etc

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ノーガードサブ対策 ● 60回以上実施 ● ほぼ全てにドメインと標準レベル の使用方法をドキュメント化

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個人的にはペアプロをメンバーと メンバー同士でペアプロも チームの知識、技術の底上げ

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チームマネジメント、プロジェクトマネジメント は、意外と個人でやってきたことが応用できる。

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成果(まだ1年) { New Commers 生産性を徐々に上げている (1件あたりの工数が減少傾向) version単位の対応件数も増やせている

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成果(まだ1年) 2022年1月時点 2023年1月時点 ベテランが1人抜け 新人が2人合流したが ・△以上が明らかに改善 ・◯以上も0が減っている

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チームとして確実に成長している 仕組みづくりとAction Planはマネージャーになる前までに やってきたことの応用で結構やれている マネージャーになる前までにやってきたスキルが、 なんだかんだピンチのときの支えになっている

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Agenda 1. マネージャーになるまでの経緯 2. WHIのプロダクト開発とチーム発足 3. マネージャーになってからの気づきと支え 4. 想っていること考えていること

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大きく4つあります。(私の場合)

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● チームの成果を最大化、最速化したい ● 隣のチームに負けたくない ● 自分を追い越していく、匹敵するメンバーと仕事したい ● 「今までの自分の成果×人数」以上の成果を常に出したい 変わらぬ考えと想い メンバー各位が成長し続けられるように、 メンバーが成長し活躍できる機会を作り出す 最重要 そのために

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試行錯誤 参考:エンジニアリングマネージャーになって1か月でやった7つの事とやりたい2つの事 デイリースクラム 週次振り返り One On One ペアワーク モブワーク ドキュメンテーション trello あつ読み ペアプロ ハンズオン プロマネ 仮説検証思考

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WHIのマネージャーは複数の立場がある

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● 組織の長としての役割 上司部下の関係 (上にいることがある)

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● プロジェクトのリーダーとしての役割 先頭を前を走る事が多い

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● チームのリーダーとしての役割 輪の中にいることが多い

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● メンター、トレーナーとしての役割 隣りにいることもある

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チームとしての成長 そのためのチームメンバーの成長 どんな立場であってもこれを思い続け、挑戦し続ける

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WHIのマネージャーはいろんなことをやっているが、 メンバー時代の延長線上のスキルでやれることも結構ある。 一方で、「成果を出す」ことから「成果を出させる」ことに 役割が変わるので、スキルの使い方が変わる。 他者の成長・成果のために自分のスキルを使える人が、マネ ージャーにふさわしい。 最後に

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才能とか、天性の素質とかではなく、 愚直に戦略を練り、 逆算思考、仮説検証により問題と対峙することができれば、 誰にでもチャンスがある。 それがマネージャーの仕事だと思います。 最後に

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