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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 人材・モチベーション・情報システムの融合 とエンゲージメント 株式会社ココナラ 川崎 雄太 2024/07/12 IT surf seminar 2024

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 自己紹介(川崎 雄太) 2 川崎 雄太 Yuta Kawasaki @yuta_k0911 株式会社ココナラ システムプラットフォーム部 部長 / Head of Information SRE / 情シス / セキュリティ領域のEM SRE NEXT 2024のコアメンバー 今年の抱負:現状打破 ✨

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 3 つい先日、コーポレートサ イトに載りました!(人生 初!)

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一人ひとりが「自分のストーリー」を 生きていく世の中を作る

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私たちのサービスを1つのきっかけに、 子供を大学に送り出すことができた母親がいます。 好きな仕事を続けながら海外移住する夢を叶えた人がいます。 ひきこもりから抜け出す道を見つけた親子がいます。 事業を軌道に乗せることができた企業があります。 自分の可能性に気付き起業した人は無数にいます。 5

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会社に従属せず、働き手が人生の舵を握り、 自分のスキルを社会に還元することで、 生活の糧と、やりがいを得る。 そして、個人のスキルを事業に活用した会社が成長する。 そんな世界が、きれいごとではなく、本当に実現できるかもしれない。 その入り口に私たちは立っています。 6

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 7 ココナラの事業内容

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラのエンジニア数の変遷 8 事業拡大に合わせて 3年で約3倍の組織規模に成長 2020年 2023年 フェーズ 上場前 上場後 エンジニア数 20人強 70人強 リポジトリ数 45 170以上

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラの情報システム部門の体制 9 従業員200名超の企業としては、充実している …かも? システムプラットフォーム グループ 情報システム グループ インフラ・SREチーム (5名) CSIRTチーム (2名) CITチーム (2名+業務委託2名) - プロダクトインフラの 企画〜運用 - モニタリング / インシ デントレスポンス - アクセス権限精緻化 - 入社 / 退社対応 - 新デバイス / OS検証 ・導入

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. セッションの前置きはここまでです! ここからはみなさまの会社の課題や取 り組んでいることなどと比較しながら 聞いていただけると嬉しいです😁 10

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 11 Agenda 情報システム部門の役割 情報システム部門で抱えているであろう人材に関する課題 ココナラの文化と多様性 人材の活用とエンゲージメントの強化 まとめと今後の展望 1 2 3 4 5

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 情報システム部門の役割 Chapter 01 12

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 「情報システム部門」といっても、 会社の数だけミッションや役割が 違うのではないでしょうか?🤔 私が今まで所属していた会社でも 役割はさまざまでした! 13

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラの情報システム部門のミッション - 業務生産性向上 14 ココナラ従業員の業務生産性向上の基盤を提供 従業員が利用するPCや各種ツール (たとえば、 Slack)は事業の根幹と 言っても過言ではない。 それらの利便性を高め、「業務生産 性向上の基盤」を提供すること が、コ コナラの情報システム部門のミッション。 プロダクトをつくる人を支えることにコミッ トしていく。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラの情報システム部門のミッション - 堅牢性 15 堅牢で適切な状態を維持・運用 一方で、業務生産性ばかりを追求し すぎると、セキュリティが疎かになる 可能性がある。 従業員が良い意味でセキュリティのことを 意識しすぎず、プロダクトのグロース にコミットできるように、しっかり後ろ 支えしていく。 そのための「仕組みづくり」にコミットす る。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラの情報システム部門の構成 16 「コーポレート IT」と「セキュリティ」の 2チーム構成 CITチーム CSIRTチーム セキュリティ屋さん(CSIRT”チーム”」だ と”頭痛が痛い”的な…) プロダクト開発以外の社内IT屋さん

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ポジティブなことばかり 書きましたが、実はココナラでも… コーポレート IT人材の採用・育成・エン ゲージメントにはかなり 悩んでいます 😓(現在進行系) 17

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 情報システム部門で抱えているであろう 人材に関する課題 Chapter 02 18

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. これは私が今まで見たことのある 内容を事例としてご紹介します。 一部はココナラに当てはまらないものもあ りますので、ご了承ください🙇 19

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. コーポレートIT人材の採用って難しい … 20 母集団が少ない&マッチング難易度が高い おそらく数あるエンジニアの職種の 中でも、コーポレートエンジニア は頭数が少ない 部類と思われる。 会社ごとに扱っている機器・技術 ・ツールが異なる ので、技術要素 の全てがマッチングする可能性は極 めて低く、採用に対する難易度が高 くなりがち。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. (ココナラの場合)特にセキュリティエンジニアの採用に苦戦 21 セキュリティエンジニアが不在で、兼務で何とかしのぐ ココナラでCSIRTを立ち上げたのは上 場から半年経過したあと。1年ぐらい費 やした それまではセキュリティ専門組織 はなく、セキュリティエンジニアも 不在。 プロダクトのグロースを優先するの で、もぐらたたきで手一杯。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. コーポレートIT人材の育成って難しい … 22 育成のスキームを体系化できていない コーポレートエンジニアの母数が少ない ことにも関連するが、オンボーディン グや育成のスキームが型化されて いない。 結果として、「現場主義のOJT」になりが ちで、中長期的な体系立てた人材 育成が難しい。 気づいた頃には退職の申し出も…

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. コーポレートIT人材の評価って難しい … 23 評価者ロール、評価軸定義、会社への貢献度など要素が多い 情報システム部門がエンジニア ではなく、コーポレート管轄に 所属している ことや、評価する 上長が非エンジニア ということも 少なくない。 エンジニアの中でも特化したスキ ルであり、なおさら非エンジニア の部署・上長だと評価が難しく なる傾向にある。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 他にもあると思いますが、 一例としてご紹介しました。 これらの課題に対して、ココナラは どう向き合ってきたのか? を 次のアジェンダで説明します。 24

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラの文化と多様性 Chapter 03 25

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 「バリュー」を共通言語にする 26 多様性のある組織には「個人や組織のゴールの共有」が必要 One Team, for Mission Beyond Borders Fairness Mind チームとして 大事にしたいこと 個人として 大事にしてほしいこと 会社を支える基盤 としての価値観

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 会社の成長と個人の成長が連動する組織 27 最速で最大の価値をプロダクトにもたらす ユーザーの声を聞き、PDCAサイクル を回すことをひたすら繰り返す。 理想は会社の成長と個人の成長 が連動する こと。 そのために、プロダクトの成長と個 人のWILL(≒キャリアパス)が重 なるような機会提供 や個人の技術 的成長も応援する。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. その文化を情報システム部門で 言語化する とどうなるか…🤔 28

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 常に「何をすればプロダクトのグロースにつながるか」を考える 29 リアクティブではなく、プロアクティブに どうしてもヘルプデスク対応の割合が 多くなりがち。 それをいかに効率的・効果的に対 応することができれば、プロダクト のグロースにつながるか? を徹底 的に考え抜く。 その結果、目的ドリブンで考えて、手 段として自動化・ Chatbotなどの 仕組みを導入 していく。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 従業員の「不」を徹底的に無くす 30 自分がしてもらった嬉しいことを当たり前にやる たとえば、PCが古くなる → 業務生産性が悪くなる → 壊れる前に予防交換する、 などを愚直に繰り返すこと で、信頼貯金を貯める。 新たな規格のPCが出たら なるべく早く標準化するの も大事なことの1つ。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 自分たちのトイルも削減する(ゼロタッチデプロイの実現) 31 アカウント自動作成 〜 管理を一気通貫で実現 トイル=ストレッサーと捉え て、改善する。 Google Workspaceを起点 として、アカウントの自動作 成・同期を行うことで、手作 業の効率化 = ゼロタッ チデプロイの実現をする ことができた。 範囲はどんどん拡充中。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 「情報システム部門が利益創出に 貢献する」 というマインドを 醸成するのが大事と考えています。 会社全体として共通認識を持って 動くために「バリュー」という 共通言語が大事 です! 32

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 人材の活用とエンゲージメントの強化 Chapter 04 33

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラの人事ポリシー 34 Willを実現するオーナーは他でもない自分自身 ビジョン・ミッションの実現に向けて、 オーナーシップを持って行動する人材 をココナラはエンパワーメントする。 言い換えると、「会社と個人は対等 でありたい」「お互いの Will(目指 す姿)を実現するために協業でき る関係性」 を構築するために人事ポ リシーを制定している。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. エンジニア専用のグレード制度とキャリアパスを制定する 35

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. エンジニア専用の評価軸を設ける 36

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 報酬レンジを公開することで、人生設計をしやすくする 37

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. インタラクティブなコミュニケーションを重要視する 38

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. コミュニケーションの機会をしっかり増やす 39

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 働き方改革も確実に推進する 40

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. まとめと今後の展望 Chapter 05 41

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. AIにできることはAIにまかせて、人がやるべきことにフォーカスする 42 最速で最大の価値を徹底的に考え抜く 人が得意な部分とAIが得意な部分は異な り、良い意味での境界線がある。 情報システム部門のコンディションが全社 の施策を揺るがしかねないことを意識し て、使えるものは全て使うことが大 事。 「AIに仕事を取られる」のではなく、「全力 でAIを使い倒す」。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ただし、後手後手になるときもあるので、しっかり優先度を見極める 43 時間がないからこそ、本当にやるべきことにフォーカスする 情報システム部門の業務は多岐に渡るの で、優先度が重要。 もちろん業務以外の「エンゲージメント 向上」や「リテンション」も含めた情報 システム部門に関する事柄を網羅し た優先度をそのときどきで適切に判断す る必要がある。 それに対する銀の弾丸はない。

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 定期的に「点検」と「アセスメント」を実施する 44 放置すると陳腐化するので、放置しないことが大切 何事も陳腐化させないことが大事。 今が100点というわけではないので、常 により良い方式を探していく ことで、 組織・個人ともに昇華させていく。 ・仕組みは「導入する」よりも「導入 後の運用」が大事 ・「プロアクティブ」な仕掛けが重要

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 結果的に楽しんだもの勝ちかも …! 45

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 結局のところ、情報システム部門も「人」 なので、心理的安全性の高い状態を 維持すること がエンゲージメントを高め るためのポイントです。 46

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 人事を巻き込み、経営へイシューレイズ することで情報システム部門のプレゼ ンスを上げていきましょう! 情報システム部門から(間接的にでも)ビ ジネスを動かしましょう! 47

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 最後に… 48

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Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラでは、一緒に事業のグロースを 推進していただける様々な領域のエン ジニアを募集しています。 49

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ユーザーのストーリーを テクノロジーでサポートする エントリーお待ちしてます! coconala engineer 採用 https://coconala.co.jp/recruit/engineer

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