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技術広報の役割を定義してみた 2023年夏

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Who am I ?? ■Name :  木下 雄策(34歳・from 福岡)   @afroscript10 ■Career :  九州大学大学院で宇宙の研究  2013.04 ~ Leverages: Levtech(営業) -> teratail (DevRel->技術ブランディングコンサル ->事業部長)  2019.03 ~ メルカリ: Engineering Office (Internal Engagement, DevPR, etc) ■Work :  日本発のグローバルテックカンパニーをつくる!    → MercariのEngineering Office ■Others :  ・TechFeed公認エキスパート(DevRel)  ・Swift愛好会の運営 (その他いろんなコミュニティの勉強会やってました )  ・Gs' ACADEMY2期生  ・好きなもの: Jeepとキャンプと宇宙と娘  ・3歳娘のパパ

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今日話すこと 会社の技術発信を支える「技術広報」という職種はやることが多岐にわたるので、 「結局何する人なの?」と、自分の中でもよく分からなくなることがあります。 なので、2023年夏時点での自分の中での技術広報の役割を定義をしてみました。 その定義とともに、メルカリを例として技術広報が具体的にどんなことをしているかを紹介し ます。

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Agenda ● 技術広報って何する人? ● 技術発信の効果 ● 技術広報の具体的な取り組み例(メルカリの例) ● 技術発信に関するよくある疑問 ○ 技術発信のKPIはどうしたらいい? ○ 発信する文化を根付かせるには何が必要? ○ 技術的におもしろいコンテンツとは? ● まとめ

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技術広報って 何する人?

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技術広報って何する人?

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技術広報って何する人? ↓ 技術ブランディングする人

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技術広報って何する人? ↓ 技術ブランディングする人 ん? じゃあ「技術ブランディング」ってなんだ?

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技術ブランディングの全体像 Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX コミュニティ貢献への取組み /成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み よい口コミ メディア (取材等) CSR as a tech company Engineerコミュニティへの貢献・還元 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - ペーパー - Youtube - Conference - etc... X社のエンジニア組織は ●●なイメージで、 いい感じのとこだな〜 Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?)

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図が複雑なので、順に見ていきましょう

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基本的には一般的なブランディングと同じ

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技術ブランディングの全体像 Company Mission (存在意義) Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?)

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技術ブランディングの全体像 Facts Internal Engineers Output on Work Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み 啓蒙・浸透 Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?)

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技術ブランディングの全体像 Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - 論文 - Youtube - Conference - etc... Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?)

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技術ブランディングの全体像 Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み よい口コミ メディア (取材等) 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - 論文 - Youtube - Conference - etc... Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?)

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技術ブランディングの全体像 Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み よい口コミ メディア (取材等) 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - 論文 - Youtube - Conference - etc... Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?) X社のエンジニア組織は ●●なイメージで、 いい感じのとこだな〜

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技術ブランディングの全体像 Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み よい口コミ メディア (取材等) 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - 論文 - Youtube - Conference - etc... Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?) X社のエンジニア組織は ●●なイメージで、 いい感じのとこだな〜 ここが一致してると最高

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一般的な企業ブランディングと 技術ブランディングの特に違うとこ

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技術ブランディングの全体像 Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX コミュニティ貢献への取組み /成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み よい口コミ メディア (取材等) 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - 論文 - Youtube - Conference - etc... Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?) X社のエンジニア組織は ●●なイメージで、 いい感じのとこだな〜 CSR as a tech company Engineerコミュニティへの貢献・還元

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テックカンパニーの企業活動は、 あくまで「オープンソース カルチャー」という エコシステムの上で成り立っている

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FYI: クックパッド元CTO成田さんの記事 このように自分たちでヘビーに使っている Rubyという言語 を、今後も持続可能にしていくことは、 企業の責任としてやら なくちゃいけないと考えています。 例えばRubyが今後誰も開発しない、アップデートされないよ うな言語になっていってしまうと、今 Rubyの上で動いている クックパッドという大きなサービスを維持していくのが難しく なっていくんですね。 Rubyはオープンソースで無料で使えるんですけれど、 無料 で使えるからといってただ使うわけじゃなくて、ちゃんとコミュ ニティに還元をするということを心がけています。

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技術ブランディングの全体像 (再掲) Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX コミュニティ貢献への取組み /成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み よい口コミ メディア (取材等) CSR as a tech company Engineerコミュニティへの貢献・還元 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - ペーパー - Youtube - Conference - etc... X社のエンジニア組織は ●●なイメージで、 いい感じのとこだな〜 Vision Product Vision (どのようなプロダクト /世界 観を目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?)

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まとめると... 技術ブランディング || 自社のMission / VisionやFactを継続的に発信することで、 世のエンジニアに 自分たちが持ってほしい組織のイメージを持ってもらうこと

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技術ブランディング: 「継続的な発信」 -> 「イメージ形成」

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技術広報って結局何する人? ↓ 技術ブランディングする人 ↓ 自社が継続的に技術発信できるように あれこれする人

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技術発信の効果

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技術広報 || 技術ブランディングを目指して、 自社が継続的な技術発信できるように頑張る人 …と今定義した。だが、しかし!

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じゃあ 技術ブランディングのために技術発信しようぜ!!

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じゃあ 技術ブランディングのために技術発信しようぜ!!

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技術発信の効果はもっとたくさんあるし、 むしろ技術ブランディングは副次的効果。

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技術発信の効果ってなんだ?

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技術発信の効果 組織の技術ブランディング (知名度->好感度->独自メージの 確立) 採用ブランディング (転職候補に入る率up) タレントプールの増加 採用数増加 エンジニアのスキルアップ /個人ブ ランディング エンジニア組織のレベルアップ 技術発信 採用効率の向上 (スカウト効率や内定承諾率増 / ミ スマッチ減) エンジニアコミュニティへの還元 リファラル増 社内エンゲージメント向上 よりよいProduct は長期的/間接的な効果 は短期的/直接的な効果

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技術発信の効果はけっこう複雑で広範囲。 そして技術発信 -> 技術ブランディングは 効果はあるが、あくまで長期的な効果。 だから、技術広報は基本的には地味な長期戦。 継続的な技術発信が大事! (継続こそ正義! もはや継続させることが技術広報のゴール! と言っても過言ではない...)

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技術発信の効果はけっこう複雑で広範囲。 そして技術発信 -> 技術ブランディングは 効果はあるが、あくまで長期的な効果。 だから、技術広報は基本的には地味な長期戦。 継続的な技術発信が大事! (継続こそ正義! もはや継続させることが技術広報のゴール! と言っても過言ではない...)

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(再掲) 技術広報って結局何する人? ↓ 技術ブランディングする人 ↓ 自社が 継続的に 技術発信できるように あれこれする人

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FYI: 「技術広報のゴールはアウトプットの文化を作 ること」アスクルのEMが... 「KPIはいらない。とにかく全部やる。」 (略) 何よりも大事なのは、アウトプットをしていくアクションをとに かく全部やること。 全部やった結果、社内エンジニアとして 「アウトプットすること が文化になること」がゴールです 。

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<注意!!> エンジニアにとって 技術発信の目的は技術ブランディングではない!

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FYI: CTO協会理事の広木さんの記事 人間の脳みそは管のようなところがあって、 アウトプットがな いとインプットがはかどらないところがあります。アウトプット するところを決めると、そのためにインプットが自然とできた り、逆にインプットが多くなると自然とアウトプットしたくなるも のです。 このような学習のサイクルの中で技術的なブログは執筆さ れ、多くの人に役に立つことが生まれフィードバックを受けて さらに書きたくなるというサイクルの中で技術コミュニティは 育ってきたところがあります。

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技術発信の効果 組織の技術ブランディング (知名度->好感度->独自メージの 確立) 採用ブランディング (転職候補に入る率up) タレントプールの増加 採用数増加 エンジニアのスキルアップ /個人ブ ランディング エンジニア組織のレベルアップ 技術発信 採用効率の向上 (スカウト効率や内定承諾率増 / ミ スマッチ減) エンジニアコミュニティへの還元 リファラル増 社内エンゲージメント向上 よりよいProduct は長期的/間接的な効果 は短期的/直接的な効果

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エンジニアに発信を求めるとき、その目的はあくまで エンジニアの学習・成長を促すため + (エンジニアコミュニティへの還元) その副次的な効果として、 「技術ブランディング形成」や「採用効率の向上」 といった人事担当者が喜ぶものがあると捉えるのがよい

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採用困ってんだから、 技術ブログ書いてよ〜 自己成長のために発信大事!だから発信体制整える よ!発信したら成長するんだから評価にも入るよ! (技術ブランディングにもなるしWinWin!) 人事・技術広報 エンジニア

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技術広報の具体的な 取り組み (メルカリの例)

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技術広報の取り組みは主に5種類 0. 発信する文化づくり 1. 発信しやすい環境づくり 2. 発信する場所をつくる 3. 自ら発信する 4. Factづくり

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「0. 発信を促す文化づくりの取り組み」の例

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メルカリ初代CTO  の社内文書 おそらくメルカリ初期から当時のCTOの継続的な啓蒙活動があったっぽい(過去のドキュ メントやSlackなどを見る限り) 2016年に書かれた社内向け「CTO通信」に以下のようなことが明記されている - そもそもエンジニアブログは、書くことそのものが目的である、と言っても過言では無い - アウトプットは正義 - 副次的効果はたくさんある (技術ブランディング / 社内ブランディング / 思考整理や学習フィードバック効 果) - 勉強会やカンファレンスでの発表、エンジニアブログに記事を書いていくエンジニアは明確に 評価しま す。 - "アウトプットする人にはインプットする機会を与える "

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現在も「技術広報の方向性について」という社内文書を作成 して社内公開している 以下のことが書いてある - - エンジニア組織の発信において大切にしていること - 1. メルカリ、メルペイのエンジニアは新しい技術への挑戦を通じ「お客さまの課題をテクノロジーで解決し、新しい価値を 提供する」ことを第一に目指す - 2. 『技術の発信が産業への還元』サイクルを通じエンジニア業界の技術発展への貢献を目指す - 3. 変化する新しいエンジニア組織を目指す - 発信を通じて副次的に目指していきたい姿 - 1. 外部のエンジニアに「メルカリやメルペイで働きたい」と思ってもらえる状態 - 2. メルカリ、メルペイのエンジニア組織=技術力が高いという認知 - 3.個 人の思考整理による技術力の向上 - メルカリエンジニア組織の発信をする際に大切にしている価値観・姿勢 etc… - 1.読者や視聴者にとって有益である情報を発信すること - 2.嘘、偽りを作らないこと。誠実であること - 3.固くなりすぎず、難しすぎず。ユーモアも重要 - 4.アウトプットは評価の対象となります

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上層部からしっかり 「アウトプット推奨」と明言してくれてると みんな安心してアウトプットできる。 それが続けば文化になる。 文化ができてるととても強い。 実際のところ、 メルカリでは特にDevPRがなにかしなくても、 グループ全体で毎月3~5本/月くらいはリリースされる (ちなみに2022年は年間約300本*...!!) *数字で振り返るMercari Engineering Blogの1年間

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エキスパートチーム(merpay) FYI: 「技術をアウトプットするところに技術は集まる」ソウゾウ エキスパートチームの役割 -> このような、呼吸をするように発信しているエンジニアがチラホラいて、社内の発信文化 を牽引してくれている ソウゾウ(現在はmerpay内に移動)では「技術をアウトプットするところに技術は集まる」という思いから、 稼働の50%以上を技術コミュニティへの貢献や技術の普及に取り組むエキスパートチームが存在します

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「1. 発信しやすい環境づくり」の例

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各種ガイドラインの整備 - Engineering Blogの作成/公開ガイドライン - 勉強会開催のガイドライン - カンファレンス / イベントのスポンサーのガイドライン - twitter@mercaridevjp への投稿依頼のガイドライン - etc…

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ブログのレビュー - レビューする人: 書き手のチームメンバー + 技術広報 + 有志 - 必要に応じて、PR / IP / Securityのチェックもいれる - 技術広報が見ているポイント - おもに構成 - 読みやすい構成になっているか?テクニカルライティングの観点からレビュー - 「てにをは」や誤字脱字などの基本的なところももちろん見る - が、細かく修正しすぎない。書き手の文調を大事にする

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ブログのレビュー - レビューする人: 書き手のチームメンバー + 技術広報 + 有志 - 必要に応じて、PR / IP / Securityのチェックもいれる - 技術広報が見ているポイント - おもに構成 - 読みやすい構成になっているか?テクニカルライティングの観点からレビュー - 「てにをは」や誤字脱字などの基本的なところももちろん見る - が、細かく修正しすぎない。書き手の文調を大事にする → ブログのレビューは単に記事のクオリティを担保するだけでなく、社内外イベントや Gears(後述のYoutubeチャ ンネル)などのネタ収集にもなる。組織規模がわりと大きいので、おもしろいネタはいろんなチャネルで発信してい き、社内外に知ってもらうようにしている。

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「2. 発信する場所(/きっかけ)をつくる」の例

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Mercari Gears - Youtubeで社内の取り組みを紹介 - https://www.youtube.com/c/MercariGears

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Mercari Engineering - メルカリのエンジニア組織の情報を公開しているサイト - Vision, Engineering Ladderなどの組織情報が掲載されている - https://engineering.mercari.com/

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Mercari AI - メルカリのAIに関する取り組みを公開するサイト - メンバーや研究分野の紹介、論文へのリンクが掲載されている - https://ai.mercari.com/

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Blogイベントを開催する 技術広報が主導で行っているもの - Mercari Advent Calendar - Merpay Tech Openness Month チーム主導で行ったもの - Blog Series of Introduction of Developer Productivity Engineering at Mercari - Security Tech Blog Series: Spring Cleaning for Security * 記事書くことは通常業務の中だとついつい後回しになりがち イベントごとにするととみんなしっかり記事書いてくれる * EMの協力を仰ぐのも大事。現在のメルカリの規模になると、DevPRの個人パワープ レーで動かすのには限界がある。

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「3. 自ら発信する」の例

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記事作成 時には技術広報主導で発信を行う ● インタビュー記事 ○ 例: メルカリCTO / VP / Directorsがふりかえる2021年 ● イベントの記事化 ○ 例: 【書き起こし】プロダクト開発体制を一挙公開 – メルカリプロダクト開発体制本音トーク ● 翻訳記事の作成 ● 技術広報(やエンジニア組織づくり)のとりくみ自体を記事や登壇ネタにする

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「4. Factづくり」の例

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スポンサー イベントスポンサー ● DroidKaigiスポンサーブース運営の裏側と振り返り2022版 OSSへのスポンサー ● メルカリのオープンソースプロジェクト協賛活動

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まとめ

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まとめ - 技術広報 = 技術ブランディングする人 = 技術発信が継続的に行われるためにあ れこれする人 - アウトプットすることが当たり前の文化をつくることが究極のゴール - 技術発信の効果はいろいろある (技術ブランディングだけじゃない) - 技術ブランディングのために技術発信するのはちょっと違う - 技術ブランディングは長期戦。継続的な技術発信が必要。 - エンジニアにとっての技術発信は、自身の成長が一番の目的であるべき - 技術広報の取り組みは主に5種類 - 0. 発信する文化づくり - 1. 発信しやすい環境づくり - 2. 発信する場所をつくる - 3. 自ら発信する - 4. Factづくり

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継続こそ正義!! ご清聴ありがとうございました。 継続 is JUSTICE!!

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[おまけ] 技術発信に関する よくある疑問

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Q. 技術発信のKPIはどうしたらいい?

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一般的な技術発信のKPIの候補 ● PV/UU ● 発信記事数 ● 発信者数 ○ 月間の発信した人の数 ○ 新規発信者数, etc. ● 発信継続 ○ 月n本以上ブログがリリースされている状態を Nヶ月続ける 銀の弾丸的なKPIは、自分の知る限りない。 ただ一番大事なのは発信を「継続すること」-> つまり、継続して発信する「文化をづくり」が 一番価値が高く、目指すべきものではある。 各組織に状況に応じて、継続発信する文化をつくるための目標を置くのがよさそう

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FYI: 「技術広報のゴールはアウトプットの文化を作 ること」アスクルのEMが... (再掲) 「KPIはいらない。とにかく全部やる。」 (略) 何よりも大事なのは、アウトプットをしていくアクションをとに かく全部やること。 全部やった結果、社内エンジニアとして 「アウトプットすること が文化になること」がゴールです 。

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メルカリの現状 発信に関する一般的な数字(公開されたブログ数やPV/UUなど)は見ているが、数字的 な目標は特にもってない 「継続させるための仕組み」「発信しやすい状況」をより整えていくことが目標 そのための施策に関するOKRを設定している (例: 「翻訳フローの整備を完了させる」「インタビュー記事を月●本作成する体制をつく る」「技術発信に関する数値をみんながいつでも見れるダッシュボード作成を完了させ る」etc…) メルペイでは各チームと発信計画を立てて、それを実行できているかどうかを見てたり、 発信者数を追っていたりする

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Q. 発信する文化を根付かせるには何が必要?

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技術発信の文化をつくるのに必要な3つの要素 ● 技術発信を後押ししてくれる経営層 ○ 経営層が下記2点の認識を持って、技術発信に前向きであること ■ エンジニアが技術発信する = エンジニアが成長する (+その他いろんな特典付き ) = 評価に入 るのは当然 ■ 成長に必要なことなので、発信のために一定の業務時間を割いてよい ● 技術発信の旗振り役 ○ 「発信しようぜ!」的なことを周りに言う人。 ■ 自分からどんどん発信して背中を見せてくれる人だとさらに Good ○ 発信の勢いをつける / 発信のハードルをとにかく低くする役割を担う ■ 発信フローの整備、レビュー体制の構築、アドベントカレンダー的な発信イベントのリード、な ど ● 発信者 ○ 自分で技術記事を書いたり、イベントで登壇する人。 ○ 全員が発信者じゃなくてもいい。組織規模にもよるが、 1-3割いればいい。

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Q. 技術的におもしろいコンテンツとは?

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エンジニアが転職時に考慮する5つの要素 基本的にはこの5つの軸でネタ探し。 1. [人] どんなエンジニアがいるのか? 2. [技術] どんな技術を使っているか?自分がやりたい技術を使っているか? 3. [環境] 開発に集中できる環境を用意してくれる会社か?成長できそうか? 4. [サービス] 自分がつくりたいと思えるサービスか?(サービスのフェーズも得意不得 意があり重要) 5. [待遇] -> 満足いくお給与もらえるか?

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5つの要素をもとにした具体的なネタ 要素 ネタになるポイント 人 - 界隈で有名なエンジニアがいる (OSSコミッター / コミュニティオーナー / よく発信してる人など ) - メンバーそれぞれの過去キャリア /入社理由/現在やっていること/今後やりたいこと 技術 - 使用技術一覧 (求人票に載っていれば基本的に十分。 こういう見せ方もある -> Technology Radar) - なぜ使っているのか?どのように使っているのか?使ってみた上での pros/cons、似た技術と比較したときの pros/cons、使う上で困ったことや その解決策 (ここは技術ブログなどでエンジニアからぜひ発信していってほしいところ ...!!) 環境 - 開発チームの文化 - 開発体制 / 開発方針 - 評価やフィードバックのしくみ - 社内ツール (コミュニケーションツール / プロジェクト管理ツール /ドキュメントツールなど ) - オンボーディング体制 - 成長を促進する仕組み (社内研修、社内イベントなど ) - 貸与される開発マシンの種類、スペック (希望のMac使える、タブレットやスマホ貸出、など ) - オフィスのデスク、チェア、サブディスプレイ、その他オフィスの設備 (社内カフェ、畳スペースなど ) - リモートワーク / フルフレックスかどうか サービス - サービス/事業の内容、ミッション、ビジョン - サービス/事業開始の背景 - 現在の課題 / 今後の挑戦 - サービスのフェーズ (立ち上げフェーズで手広くやれる、安定フェーズで専門性を磨ける ) 待遇 - 給与テーブルの公開 (会社の方針しだいで、無理に公開するものでもないが ...) - 昇格条件や昇格のフロー

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技術的におもしろい要素とは? 下記の要素をコンテンツに盛り込むと、技術的におもしろいものになりやすい ● 話題の技術/新しい技術を使っている ● システムの規模が大きい ● アクセスが多い ● データが多い ● 珍しいデータを活用している ● サービス自体に独自性、新規性がある ● 古いシステムとの戦い (スパゲッティコードや秘伝のタレとの戦い ) ● 超長期プロジェクトとの戦い ● そもそも一般的に注目度が高い分野に取り組んでいる、絡みがある ○ 宇宙とか、エネルギー問題とか、地方創生とか

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Q. 技術広報に関する参考記事教えて!

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技術広報に関する参考記事 ● ★はてなのエンジニアに期待する「アウトプット」 (stanaka, 2016/02/26) ● ★「技術広報のゴールはアウトプットの文化を作ること」アスクルの EMが語る、エンジニア組織の立ち上げ時に意識したい広報のコツ (2020/12/07) ● ★良いエンジニアを採用するにはどうしたらいいか (BASE, 2018/09/25) ● 数字で振り返るMercari Engineering Blogの1年間 (Mercari, 2022/12/02) ● テックブログは学びを放流する場 企業ブログ運営の価値とコツをはてなに聞いた (2022/03/30) ● はてなのアウトプットを大いに盛り上げる団 (HOO 団) を結成しました (2020/03/03) ● メルペイが実践する『技術広報』とは?『採用広報』との違いは何か (2021.10.07) ● エンジニア自身が 1年間技術広報を兼任して達成したアウトプットと感じたメリット (Makuake, 2017/10/30) ● Klabの技術広報が目指す未来 (2021/12/01) ● エンジニアが技術広報に取り組んだ奮闘記 2021年上期 (マネーフォワード , 2021/0/24) ● テックブログ、登壇、イベント …企業が技術広報を継続して行うためのガイドライン (元Zeals, 2019/12/05) ● ないものはない。開き直りからはじめる技術広報 (TEMONA, 2018/06/29) ● 「技術をアウトプットするところに技術は集まる」ソウゾウ エキスパートチームの役割 (2017/08/18) ● 技術系カンファレンスのスポンサーシップへの考え方 (BASE, 2018/09/26) ● テックブログ立ち上げから1年間の取り組みと学び:「編集チーム」としての試行錯誤をふりかえる (SMS, 2022/03/19) ● エンジニア採用が難しいので、エンジニアの転職市場について考えてみた(前編) (キャスター取締役 CRO, 2016/04/18)