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1on1の要点と コーチ的な関わり方をするために 2020/10/16 Builders Box Workshop ~エンジニアリング組織を強くする1on1ワークショップ~

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自己紹介

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@tany3_ 谷内 真裕 (たにさん) Masahiro Taniuchi いまやっていること やってきたこと 開発部内の人事&社内コーチ パーソナルコーチ(米国CTI認定CPCC・ICF認定ACC) 趣味はアプリづくり ※エンジニアをやってました ΤϯδχΞɾνʔϜϦʔμʔɾΤϯδχΞϦϯάϚωʔ δϟʔɾϓϩμΫτϚωʔδϟʔ डୗ։ൃɾݚڀ։ൃɾࣗࣾ։ൃɾ4BB4 ҩྍܥɾۚ༥ܥɾ໊ࢗ؅ཧαʔϏε

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今日の流れ

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今日の流れ - セッション - 1on1の要点 - コーチ的な関わり方をするために - ワークショップ - 1on1/コーチング体験型学習 - シェアタイム

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今日は実践型重視でいきます!

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1on1の要点

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要点をまとめました (まとまっている自信はない)

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こんな感じです ● わたしたちと1on1 ● 1on1の全体的な流れ ● 1on1で何を話すか? ● よく言われる分類まとめ ● 1on1で気になるアレコレ ● 1on1ですべて解決しなくてもいい

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わたしたちと1on1

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1on1をする文化、ありますか?

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ピープルマネジメントがより重要になってきた マネジメントは「ピープルマネジメント」の時代へ。その定義や実践法・事例を徹底解説 | SELECK [セレック] ● 以前は計画と実行を最重視 ○ 牽引する幹部・リーダー ○ 指揮と命令・管理・成果主義 ○ 組織目線&ワークグループ ● 現在はとにかく不確実 ○ VUCA・標的は常に動く ○ 個々のリーダーシップ・権限移譲 ○ 企業文化・エンゲージメント ○ 人目線&チームワーク

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1on1 どんな風にやっていますか?

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1on1の全体的な流れ ● 事前準備 ○ 話したいテーマをあらかじめ決めてもらう(所定のフォーマットに書いてもらうなど) ● 実施 ○ 前回からの振り返りやアップデートについて話す ○ テーマについて対話(ティーチング・フィードバック・メンタリング・コーチングなど) ○ 気づきなどをまとめ、ネクストアクションを決めて終える ● 事後フォロー ○ ネクストアクションのフォロー ● 定期フォロー ○ 1on1自体の振り返りをする(対話する・1on1のアンケートを取るなど)

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ちょっと重厚かも 必要なところからで十分です

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1on1で何を話すか? 目的に沿っていれば、何を話してもいい ● 近況・困りごと(業務・技術) ● 会社・組織・チーム ● 成長・将来 ● 目標設定・目標に向けた現状 ● キャリア相談 ● 個人的な話 / 個人的な相談

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組織の目的と 1on1の相手と合意した目的が すべてのベースになる

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よく言われる分類まとめ ティーチング フィードバック メンタリング コーチング 特定の知識・ルール などを伝える。 軌道修正・動機付けのために 結果・指摘・評価を伝える。 経験に基づく知恵とガイダンスを 提供する。助言、カウンセリング、 コーチングを含む。 助言やカウンセリングを行わず、 成長・主体性・目的設定と達成に 焦点を当てて関わる。

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手段はいろいろ 相手にとって必要なところから 試すのがいいと思います

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その他:1on1で気になるアレコレ ● 頻度 ○ はじめは細かめで、安定したら調整(1週間~4週間ぐらいの間) ● 時間 ○ はじめは長めで、安定したら調整(15分~60分ぐらいの間) ● 宿題・ネクストアクション ○ 相手の状態に応じて、ネクストは必須じゃなくていいと思います (みんな、つらいときもある。にんげんだもの)

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1on1ですべて解決しなくてもいい たとえば… ● 進捗報告 ○ 進捗が分かる仕組みを用意する ● 技術的なティーチング ○ 技術的な情報交換ができる場をつくる ● 課題の相談 ○ 改善できるチームをづくり

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他にも観点があるはず シェアタイムでお話しましょう!

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コーチ的な関わりをするために

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[1] 良いコーチである [3] 健康を含めた充足に配慮 [5] 人の話をよく聞き、情報を共有する [6] キャリア開発をサポートし、パフォーマン スについて話し合う Google マネージャーの行動規範 Google re:Work - ガイド: 優れたマネージャーの要件を特定する

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良いコーチ? コーチ的な関わりって何だろう?

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コーチングって何だろう? ● 思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能 性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー 関係を築くこと ● 対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援 するコーチとクライアントとのパートナーシップ ※コーチ:コーチングを行う人 / クライアント:コーチングを受ける人 コーチングについて – ICF Japan Chapter | 一般社団法人国際コーチング連盟 日本支部

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言い換えると… ● コーチ・クライアントのパートナーシップ(ふたりの関係性が最も重要) ● 安心安全な場(守秘義務がベースにある) ● 創造的な時間(計画よりも柔軟性をもって対話する) ● 真実を語る場(耳の痛いことも含めフィードバックがある) ● 目的・目標を明確にして、目標達成を支援する

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パートナーシップが大事

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もう少しパートナーシップを イメージできるように表現してみます

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コーチは相手をどう見ているか? ● 直すのではなく、兼ね備えたリソースと伸びしろを見る ● 相手の可能性を信じている ● 答えは相手が持っている ● 相手の決断・選択する力を信じている ● 対等な関係であり、応援し励ましたい

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パートナーシップがあれば相手はこう思う ● この人は、私の話を聴いてくれる ● この人には、何を言っても大丈夫 ● この人は、私を信じてくれている ● この人に、私はNOを言える ● この人は、私を後押ししてくれる ● この人は、私に厳しいことも言ってくれる ● この人は、自分について新しい発見をもたらしてくれる

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もしも、このように相手と関われると どのように変わるでしょうか?

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どうすればいいか?

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パートナーシップを築く第一歩 相手の話を聴こう

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アンチパターンを踏まなければ…!?

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話を「聴いてくれない」 アンチパターン例1 ● 注意をそらす 「へ〜そうなんだ、そんなことより〜」 ● 物語を語る(会話ジャック) 「私も昔に〜があってさ〜」 ● アドバイスをする 「それなら〜したほうがいいよ、そうしてみなよ」 ● 油を注ぐ 「それはあなたが〜したからじゃないかな」 ● 評価・批判をする 「いつもあなたは〜ができないね」 ● 質問攻めにする 「いつ?どこで?だれが?それで?どうして?どんな?」

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話を「聴いてくれない」 アンチパターン例2 ● 感じさせない 「悪く考えても仕方ないよ。楽しくやろう。忘れよう。」 ● 1つ上をいく 「それならまだマシだろう。私の場合は〜だから」 ● 分析する 「それはあなたが〜と考えているからでは?思考のクセでは?」 ● 同情・同調する 「わかる〜そうだよね〜私もさ〜」 ● 説教・教育する 「それはあなたの〜が悪い。考えを改めなさい。」 ● ずっとPCの画面見てタイピングしてる 「カタカタカタ…ッターン!」

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心当たりがありませんか? 私はあります

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相手の話を聴けるようになりたい!

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具体的にどうすればいい? 1. 相手の話を聴く(その人を表す言葉・しぐさ・雰囲気) 2. おうむ返しをする(〜なんですね) 3. 相手その人にフォーカスした拡大質問をする(事柄ではなく人に) 4. 感じたことをそのまま鏡のように伝える(〜のように見えます) 5. 相手の「人となり」を伝える(あなたは〜という人なんですね) 上記を繰り返すだけでも、十分に話しを聴いてくれたと感じてくれる

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聞き手として注意したいポイント ● 自分の意識がどこに向いていますか? ○ 相手の話を聴いている?それとも、自分の心の声を聞いている? ● 評価判断していませんか? ○ 「もっといい方法があるのに」「できないヤツだ」「勉強が足りない」「能力がない」 ● 役割を演じたり、よく見せようとしていませんか? ○ 「リーダーだから分からないと言えない」「ダメだと思われたくない」「本音は言えない」 ● まだ気づいていない、自分のビリーフ(色眼鏡)はありませんか? ○ 「年上は敬うべき」「仕事は丁寧にやるもの」「HRTが無いヤツはダメだ」 ○ 「成長し続けなければならない」「努力は報われるものだ」

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消えるものではないですが それを認識していることが大切です

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実践・体験してみましょう!

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ワークショップ 1on1/コーチング体験型学習

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「学習の5段階レベル」を知り挫折せず学習で成果を出す方法 ラーニング・ピラミッド

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学習の5段階レベル - NLP学び方ガイド(NLPとは)|資格セミナー総合情報サイト|協会 公式 学習の5段階

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グランドルール

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実験の場 守秘義務 正しい人・誤っている人はいない フィードバックはギフト

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チェックイン 3人1グループ、おひとり1分、合計3分程度で行います ● はじめましてのごあいさつ ● いま、どんな気持ちですか? ● いま、どんな状態ですか? ● ワークショップの意気込みなど! 次にワークセッションの説明をしますので、一旦戻ってきていただきます

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ワークセッションの説明

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● 3人1組 - 話し手・聞き手・オブザーバー ○ 4分:セッション ○ 5分:振り返り ■ 1分:聞き手から一言 ■ 2分:オブザーバーからフィードバック ■ 2分:話し手からフィードバック ● 役割を交代する ★オブザーバーはミュート・画像OFFでタイムキープお願いします! ★別途シェアタイムがありますので、時間キープお願いします! ワークの流れ

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1. 話し手は、取り上げたい話題を手短に話す a. 聞き手は、話し手の言葉、しぐさ、雰囲気を聴き取る 2. 聞き手は、以下を1回以上をする a. 話し手の言葉を「おうむ返し」をする b. 話し手その人にフォーカスした「拡大質問」をする c. 感じたことをそのまま「鏡のように伝える」 d. 聞き手が感じたその人の「人となりを伝える」 3. 話し手は、聞き手の言葉を受けて話を続ける セッションの流れ

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❏ 良かった点 ❏ より良くなるとしたら、どんなことが挙げられますか? ❏ 観点 ❏ おうむ返し ❏ 拡大質問 ❏ 鏡のように伝える ❏ 人となりを伝える オブザーバーチェックシート

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おつかれさまでした!

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シェアタイム

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シェアタイム(グループの学びを統合しましょう) 3人1グループ、5分で行います ● 気づいたことや学びの共有 ● 次にどんなことを試しますか? ● 感じたこと・感想などなど その後、全体でグループの学びをシェアしていただきます!

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おつかれさまでした!

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10分でできる 傾聴の練習 微動だにしない 短い相槌だけする 相手の表情を伝える 都度おうむ返しする たまに要約 SOUND ONLY で話す 腕を組む・あごを上げて聴く 座る位置を変えてみる エディタを見続ける 話をする人・聴く人に分かれて3分間 話をする 終わったら、どんな感じがしたか話し合う 「聴いてくれている」と感じるのはどんなときか? 聴く人の言動を以下からランダムに選んで遊んでみる 大げさに話す・聴く

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10分で場の変化を感じる練習 散歩しながらスマホで 部屋のモノ紹介 バ美肉で話す やばいバーチャル背景 途中で立つ 日頃の感謝を伝えてから始める 聞き手は女王様になりきる 聞き手は修造になりきる 話をする人・聴く人に分かれて3分間 話をする 終わったら、どんな感じがしたか話し合う 1on1の場がどんなふうに変わるか? 言動を以下から選んで遊んでみる 部屋を暗くする・明るくする