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© kaonavi, inc. 1 ゾンビスクラムになっちゃったので 古のフレームワークを導入した話 Hiroki Kinoshita

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木下 博貴 Hiroki Kinoshita X: @kinocoboy2 所属:株式会社カオナビ 2022年中途入社 職種:PjL / フロントエンドエンジニア 特徴:実験と失敗大好き 自己紹介 © kaonavi, inc. 2

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kaonavi TOP開発 © kaonavi, inc. 3

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© kaonavi, inc. ● TOP自体の主体的な課題を見つけにくい。 ○ kaonaviとしての課題がたくさん見える。 ○ 影響範囲が全顧客。 ● kaonaviの顔なので、注目度が高い。 ○ 使用する顧客の目線が様々。 その結果 ● 意思決定に非常にコストがかかる。 4 kaonavi TOP開発

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スクラムゾンビになる © kaonavi, inc. 5 うがが

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© kaonavi, inc. ● TOP修正目標への不確実性が高すぎる ● 関わる「変数」が多い ● フォーカスできない状態へ ○ プロダクトバックログが積めない 6 スクラムゾンビになった理由 目標 変数 変数 変数 変数 うがが

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© kaonavi, inc. 7 バックログに積めないと スプリント1 スプリント2 スプリント3 成果なし 成果なし 成果なし

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© kaonavi, inc. ● このままではいけないとゾンビたちは考えた 8 スクラムゾンビ あかんで つらいね どーする?

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© kaonavi, inc. ● このままではいけないとゾンビたちは考えた 9 スクラムゾンビ スクラムを捨てる!!!

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「スクラム」を捨てる © kaonavi, inc. 10

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© kaonavi, inc. 11 スクラムを捨てる 何が起きても 変化に適応したい 「成果」は 生産・コミット のみなのか? 振り返りだけは、 しっかりやっている イテレーションは 回してる いいものを作りたい

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© kaonavi, inc. 12 スクラムを捨てる ゾンビたちは ASD開発 Adaptive Software Development と出会った

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ASD開発(Adaptive Software Development) © kaonavi, inc. 13

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© kaonavi, inc. ● 変数の多い環境から価値を見出すのに特 化している。 ○ カオスの縁から恩恵を得る。 ● 複雑な動き = 豊かな人間関係 ✖ 簡単な ルール で突破する。 ● フォーカスしない。マルチスレッドで動く。 14 ASD開発 カオス 縁 縁 縁 縁 カオスの縁だ

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© kaonavi, inc. ● カオスの縁 を並行で解き明かす。 ● 常に「状態」の変化に集中する。 学習・思案・協調 の3つの状態を往来する。 15 ASD開発 カオス 縁 縁 縁 縁 「状態」を進めよ 学習 学習 思案 協調

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状態変化を目標にした © kaonavi, inc. 16

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© kaonavi, inc. 17 イテレーションは変化した イテレーション1 イテレーション2 イテレーション3 状態が進んだ! 状態が進んだ! 状態が進んで、 生産ができた! カオス 縁 縁 縁 縁 学習 学習 思案 協調 カオス 縁 縁 縁 縁 思案 協調 カオス 縁 縁 縁 機能 協調 思案 思案 思案 協調

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© kaonavi, inc. 18 フォーカスするものを変えるだけでも チームは健康になった

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© kaonavi, inc. ● 時には自分たちを破壊するレベルの手段の変更はとても有効。 ○ 実験は楽しい。 ● ゾンビスクラムは悪ではない。 ○ 環境と手段と状態が噛み合ってないだけ。 ● 「状態」にフォーカスすると、前に進むこともある。 ○ プロダクトディスカバリーに向いてそう。 ○ 向き合うのは「価値」だが、目指す指標は「価値」以外もありだった ● ASD開発を知識として知っていても実践しているチームは稀有。 ○ 先人が身近は多くない。 ○ 未踏の地をゆく楽しさがある。 ● まさに温故知新 19 まとめ

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© kaonavi, inc. 20 スクラム以外の世界もいいぞ