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The Shift to SaaS for All ビジネスとテクノロジーの融合による開発者体験の変容

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藤倉 成太 ⽇本CTO協会 理事 キャディ株式会社 DRAWER VP of Engineering 登壇者紹介 2 ⽴教⼤学卒業後、2014年に株式会社イノベーションに⼊社し、マーケティ ングオートメーションツール開発業務に従事。2015年には全社MVPを受 賞。2017年よりマネジャー職に就任し、2018年には開発本部⻑を歴任。 2019年7⽉に株式会社アンチパターンを創業。 ⼩笹 佑京 株式会社アンチパターン CEO 株式会社オージス総研でシリコンバレーに赴任し、現地ベンチャー企業と の共同開発事業に携わる。帰国後、⾦沢⼯業⼤学⼤学院⼯学研究科知的創 造システム専攻を修了。2009年にSansan株式会社に⼊社し、2019 年執⾏ 役員 CTO に就任。Sansan Global Development Center, Inc.の Director/CTOとして海外開発体制を強化した。2024年キャディ株式会社に ⼊社し、DRAWER VP of Engineering に就任。

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株式会社アンチパターンについて 「⽇本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」を掲げるスタートアップ 3 B2B SaaSの開発/運⽤/販売を⽀援するためのSaaS SaaSus Platform 様々な企業に対するソフトウェア開発の⽀援事業 アジャイルのアプローチでプロダクト価値を最⼤化 ソフトウェア開発⽀援 優秀なエンジニアと、⾼付加価値/⾼単価な案件を依頼 したい企業のマッチングサービス AWSエンジニア特化型マッチングサービス Webアプリケーションをテーマにソフトウェア開発を4年間かけて学び デジタルネイティブ⼈材を輩出 ⼤学⽣向けプログラミング学習コミュニティ ソフトウェアエンジニアに必要な場を提供 エンジニア向け勉強会/交流会/セミナーなども実施 エンジニア特化型コミュニティスペース 実務シミュレーションによるエンジニアのスキル可視化、実⼒向上を図 る。 AWSエンジニアのスキルチェックサービス 企業概要 会社名 株式会社アンチパターン (Anti-Pattern Inc.) 設⽴ 2019年7⽉1⽇ 代表者 小笹 佑京 (おざさ ゆうき) 所在地 東京都港区南⻘⼭3-15-9 MINOWA表参道3階 資本⾦ 65,000千円 主要株主 ⼩笹佑京 決算期 6⽉ 公式WEB/SNS https://anti-pattern.co.jp / X : @antipatterninc

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アンチパターン社のビジネスモデル 4 ソフトウェア企業の成⻑サイクル BizDevOps支援 Product Development プロダクト 作り Build an Organization 組織作り Financing 資金作り 顧客提供 価値の拡⼤  組織機能の 拡⼤ 投資の拡⼤ 成⻑サイクルを拡⼤ エンジニア採⽤

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SaaSus Platformについて 5 SaaSを利⽤ 顧客に直接価値提供する機能群 競争⼒⾼いSaaSであるために 必要な機能群 SaaS特有の ナレッジ テナント管理 認証‧認可 稼働状況分析 請求‧利⽤料 開発計画 プランニング 事業 モニタリング 外部サービス 連携 BizDevOps 関連ツール 内製開発 業務ナレッジ 請求書作成 送信 ⼊⾦消し込み ⾒積書作成 ※機能名は⼀例 SaaS 提供事業者 ※機能名は⼀例

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SaaSus Platformについて 6 共通機能を SaaS 化し管理画面と SDK/API を提供

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ブースのご案内 7 プロダクトの詳細はブースでご案内いたします。ぜひご来訪ください!! アンチパターン ブース

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SaaSとは APIファーストなプロダクトマネジメント SaaS時代における開発者体験の変容 8

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SaaSとは

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SaaSとは 10 ユーザー SaaS ベンダー ナレッジの提供 活⽤データの提供 活⽤データの分析 ナレッジを活かした 機能開発 最適な業務プロセスを 構築するために 必要なナレッジの集合。 SaaSに合わせて業務プロセスを変⾰することでDXを促進する。

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SaaSとは 11 Vertical (垂直) ⼀般的には下記の軸で整理されることが多い Horizontal(⽔平) 業界を問わず⾏われる業務に対し価値を提供 ex)⼈事労務、会計 ⼩売 製造業 ⾦融 Vertical (垂直) Vertical (垂直) 業界特化の 業務に対して 価値を提供

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SaaSとは 12 Horizontal Vertical 参照元:https://onecapital.jp/perspectives/horizontal-landscape-2022 https://onecapital.jp/perspectives/vertical-landscape-2022 「業界」という概念がこれらのSaaSを分類する指標になっている。

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SaaSとは 13 参照元:https://lp.boxil.jp/saasreport/2023

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SaaSとは 14 営業管理ソフト 会計ソフト 労務ソフト 営業管理 SaaS 会計 SaaS 労務 SaaS コスト & リスク コスト & リスク => 割り勘効果を得ている ⾃社開発 & パッケージソフト SaaS 利⽤

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SaaSとは 15

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SaaSとは 16 対象業界の標準機能を 提供することで 多くの企業に活⽤してもらい、 効率的にビジネスを スケールさせられる

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SaaSコントロールプレーン 17 DevOps Silo Model Architecture Pool Model Architecture Bridge Model Architecture Hybrid Model Architecture SaaS provider admin application Onboarding Identity Tenant Management User Management Billing Analytics Tier Management Monitoring Application plane(コア機能) Control plane(SaaS特有機能)

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SaaSコントロールプレーンの理解度 まだ世の中的には広まっているとは⾔い難い概念 18 参照元:https://anti-pattern.co.jp/news/post/20240712

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SaaSデプロイメントモデル 19 サーバ DB サーバ DB サーバ DB テナントA⽤ テナントB⽤ テナントC⽤ サイロ サイロモデルでも、コードベースは1つ (会社ごとのカスタマイズは⾏わない)

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SaaSデプロイメントモデル 20 サーバ DB テナントA,B,C共有 プール 共⽤インフラでも適切な論理テナント分離を考える

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SaaSデプロイメントモデル 21 DB サーバ DB DB テナントA⽤ テナントB⽤ テナントC⽤ ブリッジ (ハイブリッド) 分離した部分を意識しないでよいプログラミングを⼼がける

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SaaSデプロイメントモデル 22 サーバ DB テナントA,B共有 テナント分離の⽅針については事前にある程度想定をしておく サーバ DB テナントC⽤ ブリッジ (ハイブリッド)

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SaaSデプロイメントモデル 23 サイロモデル プールモデル ブリッジモデル ‧ユーザ認証 ‧テナント識別 ‧データベース切替 ‧運⽤コスト ‧複雑度 ‧テナント分離  (主にセキュリティと性能) 不要な場合あり 不要 不要 ⼤ ⼩ ⾼ 必要 必要 不要 ⼩ 中 ⽐較的⼩ 必要 必要 必要 中 ⼤ 中 アプリケーションで

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SaaSデプロイメントモデル 24 サイロモデル プールモデル ブリッジモデル ‧ユーザ認証 ‧テナント識別 ‧データベース切替 ‧運⽤コスト ‧複雑度 ‧テナント分離  (主にセキュリティと性能) 不要な場合あり 不要 不要 ⼤ ⼩ ⾼ 必要 必要 不要 ⼩ 中 ⽐較的⼩ 必要 必要 必要 中 ⼤ 中 どのモデルをどの時点で採択するのかは、 プロダクトの特性(市場の特性)や事業の成⻑度合いに ⼤きな影響を受ける ビジネスとエンジニアリング双⽅の観点で よく話し合って決めるべき アプリケーションで

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25  ⻑く法⼈向けソフトウェア業界にいる⾝として SaaSについて想うこと

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26 改めてバーティカルSaaS領域に⾶び込んだ理由

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APIファーストなプロダクトマネジメント

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APIファーストなプロダクトマネジメント 28 ⼀般にプロダクト開発において何を⾃前で作るべきかについて検討が必要 技術的競争領域 技術的⾮競争領域 事業的 競争領域 事業的 ⾮競争領域 経済産業省「DX 実践⼿引書」より https://www.ipa.go.jp/files/000094497.pdf 名刺管理など紙を扱うプロダクト であれば、OCRのような特許を申 請できるような領域

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APIファーストなプロダクトマネジメント 29 ⼀般にプロダクト開発において何を⾃前で作るべきかについて検討が必要 技術的競争領域 技術的⾮競争領域 事業的 競争領域 事業的 ⾮競争領域 経済産業省「DX 実践⼿引書」より https://www.ipa.go.jp/files/000094497.pdf 全領域をカバーするのは難しい

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APIファーストなプロダクトマネジメント 30 ⼀般にプロダクト開発において何を⾃前で作るべきかについて検討が必要 技術的競争領域 技術的⾮競争領域 事業的 競争領域 事業的 ⾮競争領域 ここを⾃前で作ることに フォーカスすべき 技術コンポーネントの導⼊ 共通プラットフォーム化 場合によってはサービス化 SaaS 利⽤で最適化

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APIファーストなプロダクトマネジメント 31

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APIファーストなプロダクトマネジメント 32 お客様

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APIファーストなプロダクトマネジメント 33 お客様 法律 エコシステム 好むと好まざるとに関わらず変化を求められるので 将来の「運⽤」まで考慮する必要がある

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APIファーストなプロダクトマネジメント 34 自社で作るスコープを絞る 各SaaS固有のコア機能群 (顧客提供価値の中⼼) テナント管理 インフラ 認証/認可 管理画⾯ 監視 分析 請求/計測 デプロイ SaaSで必要な機能群 ⾃社エンジニアは コア機能にフォーカス ※ここに記載した外部APIサービスはあくまでも⼀例となります

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APIファーストなプロダクトマネジメント コア機能開発に専念できている企業の⽅が売上が成⻑基調であることも分かっています 35 参照元:https://anti-pattern.co.jp/news/post/20240712

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SaaS時代における開発者体験の変容

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SaaS時代における開発者体験の変容 SaaSとは APIファースト ドメインへの深い理解 ‧業務のソフトウェア化 ‧業界内のでスケーラビ リティを意識する ‧⾃分たちが⾃前で作る べき領域を選定する ? 37

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38 ドメインに深く⼊っていく際の 開発者体験について

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Thank you!!