Slide 1

Slide 1 text

2025.12.08 re:Invent 2025 ふりかえり勉強会 re:Growth 2025 札幌 Takuya Shibata 意外とあった SQL Server 関連アップデート + Database Savings Plans

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 Takuya Shibata ✓ クラウド事業本部 コンサルティング部 ✓ ソリューションアーキテクト ✓ Japan All AWS Certifications Engineer (2025) ✓ Japan AWS All Certifications Engineer (2023, 2024) ✓ ex-APN AWS Top Engineer (2020, 2021) ✓ ex-Microsoft MVP (2016 – 2022) 今回現地には行っておりません。日本勢です。

Slide 3

Slide 3 text

はじめに

Slide 4

Slide 4 text

全人類必見レベルで良かったので、みんな、見よう! Werner Vogels 最後のキーノート、本当に最高でしたね https://youtu.be/3Y1G9najGiI

Slide 5

Slide 5 text

pre:Invent 2025なアップデート

Slide 6

Slide 6 text

(Ignite 2025の話ですが) SQL Server 2025 GA

Slide 7

Slide 7 text

re:Invent 前の更新を軽くご紹介 1. 2025/11/22 : RDS for SQL Server がResource Governorをサポート 2. 2025/11/21 : EC2向けSQL Server 2025 AMIの提供開始 3. 2025/11/21 : RDS for SQL Server Web EditionがMulti-AZ構成をサポート 4. 2025/11/17 : EC2でライセンスコスト減のSQL Server HAクラスターを構築 可能に 5. 2025/11/05 : AWS Launch WizardからSQL Server Developer Edition入り EC2インスタンスの作成が可能に

Slide 8

Slide 8 text

re:Invent 2025中に発表された SQL Server 関連アップデート

Slide 9

Slide 9 text

RDS for SQL Server で最大256TiBまでディスク追加が可能に • 初期ストレージ (最大64TiB) のほかに追加のストレージ (最大64TiB) を3本まで利用可能に ✓ 初期ストレージと合わせて 最大256TiB まで利用可能 ✓ ストレージタイプは gp3 (最大16TiB) と io2 (最大64TiB) のみ選択可 • Standard Edition と Enterprise Edition で利用可能 種別 ボリューム (ドライブ名) ストレージタイプ 初期ストレージ - (D:) gp2, gp3, io1 (20GiB~16TiB), io2 (20GiB~64TiB) magnetic (20GiB~1TiB, 非推奨) 追加ストレージ1 rdsdbdata2 (H:) gp3 (20GiB~16TiB), io2 (20GiB~64TiB) 追加ストレージ2 rdsdbdata3 (I:) gp3 (20GiB~16TiB), io2 (20GiB~64TiB) 追加ストレージ3 rdsdbdata4 (J:) gp3 (20GiB~16TiB), io2 (20GiB~64TiB) + RDS for Oracleも対象

Slide 10

Slide 10 text

RDS for SQL Server で最大256TiBまでディスク追加が可能に • 設定画面を見てもらうのが一番手っ取り早い + RDS for Oracleも対象

Slide 11

Slide 11 text

RDS for SQL Server が Developer Edition をサポート • SQL Serverメディアからカスタムエンジンバージョンを作成する ことでDeveloper Edition (Enterprise Developer)の利用が可能に ✓ 現時点で SQL Server 2022 CU 21 (16.00.4215.2) のみ対象 ✓ カスタムエンジンバージョンの作成には次のファイルが必要 1. 英語版インストールメディアのISO : SQLServer2022-x64-ENU-Dev.iso 2. 累積アップデート(CU 21)インストーラー : KB5065865 のパッケージファイル (.exe) • バージニア北部、オレゴン、東京リージョンでのみ利用可能 (と、ドキュメントにあるのですが他リージョンでも使えそうな雰囲気が…) • 当然だが開発目的での使用のみ可能 ✓ https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/editions-and-components-of-sql-server-2022 Enterprise SQL Server Developer エディションを使用すると、開発者は SQL Server 上に 任意の種類のアプリケーションをビルドできます。 Enterprise Edition のすべての機能が含まれていますが、運用サーバーとしてではなく、 開発およびテスト システムとして使用するライセンスが付与されています。

Slide 12

Slide 12 text

RDS for SQL Server が Developer Edition をサポート • その他 RDS for SQL Server Developer Edition の制限 ✓ Multi-AZ構成不可、リードレプリカの作成も不可 ✓ 現時点で利用可能なインスタンスタイプは M6i と R6i 系のみ ✓ オプショングループ指定不可

Slide 13

Slide 13 text

• RDS for SQL Serverで第7世代のインスタンスタイプをサポート開始 • この世代 (M7i, R7i) では 2xlarge 以上のインスタンスタイプにおいて 同時マルチスレッティング(SMT)を自動的に無効にすることで ライセンスコストが削減されている ✓ ただし、タイプごとのvCPU数が前世代に対して半分になっているので要注意 一例 (M7iの場合) を出すと下表の通り • SQL Serverのライセンス費用は半分になったvCPU数で計算される RDS for SQL Server でCPU最適化オプションをサポート インスタンスタイプ メモリ 他エンジン vCPU数 SQL Server vCPU数 CPU最適化 db.m7i.large 8 GiB 2 (1コア 2スレ) 2 (1コア 2スレ)- db.m7i.xlarge 16 GiB 4 (2コア 2スレ) 4 (2コア 2スレ)- db.m7i.2xlarge 32 GiB 8 (4コア 2スレ) 4 (4コア 1スレ)SMT無効 db.m7i.4xlarge 64 GiB 16 (8コア 2スレ) 8 (8コア 1スレ)SMT無効 db.m7i.8xlarge 128 GiB 32 (16コア 2スレ) 16 (16コア 1スレ)SMT無効 db.m7i.12xlarge 192 GiB 64 (32コア 2スレ) 32 (32コア 1スレ)SMT無効 db.m7i.16xlarge 256 GiB 128 (64コア 2スレ) 64 (64コア 1スレ)SMT無効

Slide 14

Slide 14 text

RDS for SQL Server でCPU最適化オプションをサポート • さらにスペック最適化のために利用CPU数を調整可能になった ✓ 『メモリが大量に欲しいがCPUコア数はそこまで不要』な場合などに使う ✓ 4vCPU未満には調整不可 (SQL Serverコアライセンスで最低限要求される数が4であるため) • 第7世代 (M7i, R7i) インスタンスタイプでのみ調整可能

Slide 15

Slide 15 text

Database Savings Plans

Slide 16

Slide 16 text

Database Savings Plans データベースにもSavings Plansが登場

Slide 17

Slide 17 text

Database Savings Plans の特徴 • Compute Savings Plans同様にDBエンジンやリージョン等の縛り無し ※ただし、全く縛りが無いわけではない • RDSやAurora以外のデータベースも対象 より正確には RDS, Aurora, DSQL, DynamoDB, ElastiCache, DocumentDB, Neptune, Keyspaces, Timestream, DMS が対象 • 割引率は『最大35%』 全体としては 12% ~ 35% の割引率 (ざっくり表現すると Aurora Serverless 35%, 他Serverless 30%, RDSベース 20%, DynamoDBベース 18%) • 期間は『1年間』のみ • 支払い方法は『前払いなし』のみ

Slide 18

Slide 18 text

• Aurora (MySQL, PostgreSQL) ✓ 割引率 20% ✓ 第7世代以降のみ対象 • Aurora Serverless (MySQL, PostgreSQL) ✓ 割引率 35% ✓ V2のみ対象 • Aurora DSQL ✓ 割引率 18% • RDS (Db2, MariaDB, MySQL, Oracle, PostgreSQL, SQL Server) ✓ 割引率 20% ✓ 第7世代以降のみ対象 ※RDS for OracleはBYOLのみ第7世代利用可 ✓ SQL Server Express Editionは対象外 ※第7世代非サポートのため • DynamoDB ✓ 割引率 18% (Provisioned Throughputの場合は 12% ) Database Savings Plans 対象データベース ※ 本ページの内容は2025年12月8日時点において発表者が調査した限りのものであり、記述の正確さを保証しません。 正確な内容に関しては公式ページ https://aws.amazon.com/savingsplans/database-pricing/ を参照してください。

Slide 19

Slide 19 text

• ElastiCache (Valkey) ✓ 割引率 20% ✓ ElastiCache for Valkeyのみ対象 ✓ 第7世代以降のみ対象 • ElastiCache Serverless (Valkey) ✓ 割引率 30% ✓ ElastiCache for Valkeyのみ対象 • DocumentDB Instance ✓ 割引率 20% ✓ 第8世代のみ対象 ✓ I/O-Optimized構成に対する割引率の記述無し • DocumentDB Instance (Serverless) ✓ 割引率 30% Database Savings Plans 対象データベース ※ 本ページの内容は2025年12月8日時点において発表者が調査した限りのものであり、記述の正確さを保証しません。 正確な内容に関しては公式ページ https://aws.amazon.com/savingsplans/database-pricing/ を参照してください。

Slide 20

Slide 20 text

• Neptune Instance ✓ 割引率 20% ✓ 第7世代以降のみ対象 ✓ I/O-Optimized構成に対する割引率の記述無し • Neptune Instance (Serverless) ✓ 割引率 30% • Keyspaces ✓ 割引率 18% (Provisioned Throughputの場合は 12% ) • Timestream (InfluxDB) ✓ 割引率 20% ✓ Timestream for InfluxDBのみ対象 ※LiveAnalyticsはすでに新規受付停止 Database Savings Plans 対象データベース ※ 本ページの内容は2025年12月8日時点において発表者が調査した限りのものであり、記述の正確さを保証しません。 正確な内容に関しては公式ページ https://aws.amazon.com/savingsplans/database-pricing/ を参照してください。

Slide 21

Slide 21 text

• DMS Instance ✓ 割引率 20% ✓ 第7世代のみ対象 ※本日時点でDMSは第8世代非対応 • DMS Serverless ✓ 割引率 20% ※DMSはServerlessでも20% Database Savings Plans 対象データベース ※ 本ページの内容は2025年12月8日時点において発表者が調査した限りのものであり、記述の正確さを保証しません。 正確な内容に関しては公式ページ https://aws.amazon.com/savingsplans/database-pricing/ を参照してください。

Slide 22

Slide 22 text

割引率を一発で確認したい人向け (セッション動画より) AWS re:Invent 2025 - [NEW LAUNCH] Deep dive into AWS Database Savings Plans (DAT326) より引用 https://youtu.be/5tT38P-gWA0

Slide 23

Slide 23 text

No content