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これまでに出会った EMから学んだ エンジニアリングマネージャーの仕事が レベルアップした3つの視点 EMConf 2025 2/27 株式会社Datachain Shinden Tomohiro 1

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この資料は後ほど公開します    写真OK 積極的なXへの投稿も嬉しいです ハッシュタグ #emconf_jp 資料として読んでいただくために 文字多めのスライドもあります 最初に EMの仕事がレベルUPした3つの視点 2

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EMの仕事って 難しくないですか? 大変じゃないですか? 突然ですが EMの仕事がレベルUPした3つの視点 3

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EMの仕事は難しいが 自分なりになんとかやってきた できないなりに頑張ってきた EMの仕事がレベルUPした3つの視点 4 たくさんのEMとの出会いで もっと上手くやる方法を知った たくさんの失敗をしながら エンジニアリングマネジメントを 理解してきた

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今日お伝えすること EMの仕事がレベルUPした3つの視点 5 失敗と出会いを通じて 少しレベルアップしたと感じたことを 3つの事例を通してお伝えします

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今日お伝えすること EMの仕事がレベルUPした3つの視点 6 EMの仕事を"こなす"のではなく EMの仕事を"主体的に進める"ための 知識と経験の共有 仕事を"こなす" = なんとかやる "主体的"に進める = 上手い進め方

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My History 2001 アドテクノロジー 広告配信システム Engineer 開発責任者、技術責任者 子会社CTO 2014 スマートフォン決済 Engineering Manager Technical Program Manager 2018 薬局向けSaaS スタートアップ 開発ディレクター Engineering Manager 2020 2024 複数の顧客先で システム開発 Engineer TechLead ブロックチェーンを 実社会に適応する スタートアップ Engineering Manager Profile EMの仕事がレベルUPした3つの視点 CyberAgent Kakehashi Small SIers Merpay Datachain 7 now student

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My History 2001 2014 2018 2020 2024 Profile EMの仕事がレベルUPした3つの視点 CyberAgent Kakehashi Small SIers Merpay Datachain 8 now student SIer メガベンチャー スタートアップ エンジニア エンジニアリングマネージャー

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最近は難しいEMの仕事が増えている 最近のEMの仕事 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 9

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ドメインの深い知識 ミッションクリティカルなシステム開発 クラウドのモダンな開発知識の活用 変化に対応する柔軟な開発と運用 複数の事業の同時立ち上げ エンジニア需要の爆増による採用難 最近のEMの仕事 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 10

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EMに期待されるものが多い 最近のEMの仕事 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 11

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なぜ期待が増えているのか? 時代の変化のスピードが加速している DXでBtoBの重要なシステムが増えている 専門性が高まり役割の細分化が進んでいる 労働人口低下による労働者需要の増加 最近のEMの仕事 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 12

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― by shinden どんな状況になっても対応できるように もっとEMのスキルをレベルアップしたい 最近のEMの仕事 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 13

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技術を身に着けたときの経験 x たくさんのEMとの出会い x 実践による学び EMスキルのレベルアップ 結論 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 14 =

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本編 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 15 エンジニアの技術の事例から学ぶ マネジメントのレベルアップ

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エンジニアのときの大変な経験 01 | オレオレフレームワークの厳しさ 3つの事例 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 16 02 | 頻繁に発生する障害対応の辛さ 03 | 作ったものが使われない悲しさ

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新しい選択肢を持つことを目指す 01 | 自分なりにやってみた以外の選択肢 3つの事例 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 17 02 | 課題対処型のアプローチ以外の選択肢 03 | システム領域以外の選択肢

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ムダなコストに なりやすい コモディティ化さ れた領域は 差別化しづらい 学びのためなら 良いときもある オレオレフレームワークの厳しさ 学習時間を投入しても 他の場所で使えない 新しい機能追加のコスト 未知のバグ 結果、負債化しやすい 他で使われていない差別化され たものであれば価値がある 多くのWeb系の取り組みは コモディティ化しているため 差別化した価値になりにくい 実践ではなく、学びを優先する のであれば有用である オレオレフレームワークの 全てのケースを否定するもので はない 3つの例題 - 01 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 18

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最初から自分なりに対応するのではなく 体系的な技術の知識を学ぶ フレームワーク を活用する OSSやベストプ ラクティスを 活用する オレオレフレームワークに対応する 3つの例題 - 01 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 19

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最低限の動作に問題がないこと が基準とされ、「今後の障害が起 きにくくすること」に工数を掛ける ことが難しい バグ対処の 後手の対応による コスト増大 開発時間の減少 による機能開発 スピードの低下 根本原因の 解消の難しさ 要求仕様を1の場合 設計段階 5倍 結合テスト 10倍 βテスト 15倍 リリース時 30倍 の工数が掛かる ※IBMの資料から参照 頻繁に発生する障害対応の辛さ バグが発生すると障害対応のた めの大きな時間を取られる バグの調査、データの復旧、復 旧コミュニケーション設計 本来的には不要な開発工数が 消費される 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 20 ※ Minimizing code defects to improve software quality and lower development costs.  https://public.dhe.ibm.com/software/rational/info/do-more/RAW14109USEN.pdf

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アーキテクチャパ ターンやツールを 活用する 頻繁に発生する障害対応に対応する 理想とする 内部構造を 定義する (変更容易性など ) 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 21 障害が起きてから対応するのではなく システムの理想状態を 描いた上で実装する

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最速で作ることに注力し過ぎることで 高速でムダなものを作ってしまう 作ったものが使われない悲しさ 作ったことは計測しやすいが、価値が発揮されかは計測しにくい 無駄かもしれないと感じたとき、誰が作ることを止めるのだろうか? 測りやすいものを測って、見えやすいものを作ってないか? 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 22

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実装の仕方を 決める 価値を最大化し 工数を最小化す る方法の検討 作ったものが使われないことに対応する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 23 言われたものを作るだけではなく システムが実現する 価値を理解する

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実装の仕方を 決める 価値を最大化し 工数を最小化す る方法の検討 作ったものが使われないことに対応する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 24 言われたものを作るだけではなく システムが実現する 価値を理解する システムの中 の構造

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実装の仕方を 決める 価値を最大化し 工数を最小化す る方法の検討 作ったものが使われないことに対応する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 25 言われたものを作るだけではなく システムが実現する 価値を理解する システムの外の 出来事

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実装の仕方を 決める 価値を最大化し 工数を最小化す る方法の検討 作ったものが使われないことに対応する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 26 言われたものを作るだけではなく システムが実現する 価値を理解する 全部含めて 技術力

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様々な体系的な技術知識を学んだ システムと価値をつなぐために 技術を深く広く理解した エンジニアとして 27

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システムを作る技術の考えが マネジメントにも活きる エンジニアリングマネージャーとして 28 様々なEMと出会って気がついた

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他のEMが見ている視点を学ぶ 先人の視点を得る EMの仕事がレベルUPした3つの視点 自分は凡人マネージャーなので、 多くのEMの知識が学びになった 先人が発見した知識を知ることで新しい視点を学んだ 自分のエンジニアとしての経験を マネジメントに当てはめて理解できたことがあった 29

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他のEMが見ている視点を学ぶ 先人の視点を得る ジョシュアツリーの法則 「名前を知ればそれを認識できるようになる」 「名前を知らないと認識できない」といった現象のこと 開発の現場では様々な事が起きており、その視点がなければ気 が付かなかった課題が、先人がそんな「現象」や「事象」に名前が 付けられ、課題の解消や共有していることがある まずは名前を知ることで認識することが大切 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 30

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ジョシュアツリーの法則 今日は観点の名前だけ覚えれば OK 他のEMが見ている視点を学ぶ 先人の視点を得る EMの仕事がレベルUPした3つの視点 31

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オレオレフレームワークに対応する 3つの例題 - 01 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 32 マネジメントの 体系的な知識を学ぶ 技術の 体系的な知識を学ぶ 技術での学び マネジメントへの活用 活かす より良いシステムを作るため フレームワーク、ライブラリ、デザ インパターン、 ベストプラクティスなどを 学んだ マネジメントでも体系的な 知識があることを知った マネジメントには色々な種類と先 人の深い知識がある

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マネジメントの体系的な知識を学ぶ 3つの例題 - 01 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 33 EMコミュニティで広木さんとの出会い、Qiitaの記事を読んだ  (とある勉強会で、書籍にサインももらった! ) エンジニアリングマネージャ /プロダクトマネージャのための 知識体系と読書ガイド https://qiita.com/hirokidaichi/items/95678bb1cef32629c317 https://amzn.to/3E1etsi

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EMのマネジメント領域 マネジメントの体系的な知識を学ぶ 3つの例題 - 01 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 マネジメントは沢山のマネジメント領域がある 「マネジメント」でまとめてしまうと解像度が粗い 個別の専門性のマネジメント領域に踏み込んで理解を深める 34 プロダクトマネジメント ピープルマネジメント プロジェクトマネジメント テクノロジーマネジメント

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マネジメントの体系的な知識を学ぶ 3つの例題 - 01 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 マネジメントの領域ごとに 沢山の手法がある 35 新しい知識や考えもどんどん出てきている 大規模スクラム、EBM、チームトポロジー、 ダイナミックリチーミング、採用手法の多様化 スタッフエンジニアの役割、 Management 3.0 など

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マネジメントの体系的な知識を学ぶ 3つの例題 - 01 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 36 自分なりに一生懸命こなしていたマネジメント 先輩EMから得たマネジメントの視点は マネジメントの専門家としての体系的な知識が無限にある エンジニアが専門家として技術を学ぶように マネージャも専門家としてマネジメントを学ぶ マネジメントの体系的な知識を得て オレオレフレームワークを卒業しよう

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頻繁に発生する障害対応に対応する 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 37 理想チーム状態を描いて 進むアプローチ 内部品質を担保する 理想の構造を想定して作る 技術での学び マネジメントへの活用 活かす 事業の目標や誰かからの依頼に 反応的に対処していた どんなチームにしたいのか 構造や文化を先に考える より良いシステムを作るため 内部品質の高めるための内部構 造の設計やCI/CDの仕組みづく り、レビュー文化などの取り組み を行った

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頻繁に発生する障害対応に対応する 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 38 カケハシで笹尾さんや小田中さんとの出会い、 理想を掲げることの大事さを知った 人が交わった時に妥協のアイデア になるのではなく 2つの知識と価値を実現する価値を紡ぎ出す アウフヘーベンにつながる考えを生む 画像は「スプリントゴールにチームの状態も 設定する背景とその効果」の資料より抜粋 https://speakerdeck.com/kakehashi/team-state-in-sprint-goals-why-and-impact

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頻繁に発生する障害対応に対応する 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 39 カケハシで笹尾さんや小田中さんとの出会い、 理想を掲げることの大事さを知った チームの理想状態を具体化する ワクワクする目標づくり 目標はつまらないものではない こなすものではない https://amzn.to/3WpOvoq

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頻繁に発生する障害対応に対応する 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 40 EMになりたての頃は起こる出来事に対処するだけで精一杯だっ た。飛んでくるボールをひたすら打ち返す。 時間があったとしてもマネージャーの仕事ではなく、 目の前の課題を倒す仕事に時間を使っていただけだった。

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頻繁に発生する障害対応に対応する 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 41 上手く打ち返せるようになって満足していた つまり、発生型課題の対処で終わっていた レベルアップしたマネージャは設定型課題でチームを導く 設定型課題 チームの理想状態はどんな状態か システムがどうなると嬉しいか みんなが楽しく働くには 発生型課題 やって欲しいといわれたこと 自分ができそうなことからやる 今起きている課題から考える

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頻繁に発生する障害対応に対応する 3つの例題 - 02 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 42 自分なりに一生懸命に問題に対処したマネジメント 先輩EMから得たマネジメントの視点は 課題に対処するだけの場当たり的なチームを作るではなく チームの理想状態を具体化して進む チームの理想を目指しながら進むために 反応的に問題に対処するだけのチーム活動を卒業しよう

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作ったものが使われないことに対応する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 43 "チーム"が実現する 価値を理解する "システム"が実現する 価値を理解する 良いシステムとは何か 何の価値を実現するためか 理解することで、最小のシステ ムで最大の効果を作る チームは単純なリソースでは ない。ケイパビリティだ チームを越えた大きな課題を 解決し、価値を発揮することを 推進する 技術での学び マネジメントへの活用 活かす

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チームが実現する価値を理解する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 44 EMコミュニティで佐藤さんとの出会い、 開発生産性のLvの違いを知る 開発のアウトプットが低ければ、もちろん価値が出せないが アウトプットが高まっても役に立たないものを作っていたら 意味がない。開発速度より開発生産性を求める。 (EMFMではなく、筋肉 CTOで登壇し始めた頃からインパクトで覚えていました ) https://amzn.to/40CYkC1

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チームが実現する価値を理解する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 45 カケハシの上司の海老原さんとの出会い、何のためにシステムを 作っているのかを常に見て発信する様子を体験した 「ミッションの提示と “決めかたの決めかた ”を定めるメタ視点でのディレクション」を示し、 ボ トムアップでの価値の実現を信じていた システムの作り方ではなく、売上ではなく、 システムを利用するユーザーがどのような価値を得るのか どのような世界を実現したいのかを考えることを常に提起

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チームが実現する価値を理解する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 46 開発生産性 Lv1 - output 開発生産性 Lv2 - outcome 開発生産性 Lv3 - impact 開発生産性にはレベルがある アウトプット量だけではなく、価値の生産性を高める ことを目指す 必要がある

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チームが実現する価値を理解する 3つの例題 - 03 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 47 自分なりに開発スピードを上げようとしたマネジメント 先輩EMから得たマネジメントの視点は チームの中を見て開発項目をこなすマネジメントから 価値にフォーカスして、チームを超えた課題解決を通してチーム の価値を最大化すること 価値を逆算することで壁を意識せずに超える チームの開発 "量"だけを上げることを卒業しよう

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3つの卒業 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 48 エンジニアリングマネージャーの仕事が レベルアップした3つの卒業 ここまでで半分

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3つの例題 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 49 この3つの例題は 階層構造になっている

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Why EMのマネジメントを更にレベルアップさせる 3つの視点 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 50 What How 壁を作らず価値を捉える 理想を描いてチームを導く 体系的な知識に学ぶ

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EMのマネジメントを更にレベルアップさせる 3つの視点 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 51 壁を作らず価値を捉える 理想を描いてチームを導く 体系的な知識に学ぶ なぜ こうやるか なぜ これを扱うか どうやって 価値を実現する 何で価値を 実現する Why What How

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実践を経験する中で気がついた EMは広く深い視野が必要になっている 3つの例題 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 52

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ドメインの深い知識 ミッションクリティカルなシステム開発 クラウドのモダンな開発知識の活用 変化に対応する柔軟な開発と運用 複数の事業の同時立ち上げ エンジニア需要の爆増による採用難 最近のEMの仕事 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 53

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― Irene M. Pepperberg ドメインの深い知識 ミッションクリティカルなシステム開発 クラウドのモダンな開発知識の活用 変化に対応する柔軟な開発と運用 複数の事業の同時立ち上げ エンジニア需要の爆増による採用難 最近のEMの仕事 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 54 広さと深さの両立は 大変では?

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エンジニアリングマネージャは ジェネラリストではなく 技術がわかる マネジメントのスペシャリストに なることを求められている 3つの例題 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 55

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3つの例題 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 56 実践と知識と理論を合わせ 現実に適応するための 更にレベルアップする必要がある

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EMのマネジメントを更にレベルアップさせる 3つの視点 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 57 壁を作らず価値を捉える 理想を描いてチームを導く 体系的な知識に学ぶ なぜ こうやるか なぜ これを扱うか どうやって 価値を実現する 何で価値を 実現する Why What How

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実践に向き合う 手法を学ぶ 状況にあわせて 活用する Howをレベルアップする 3つを更にレベルアップする EMの仕事がレベルUPした3つの視点 58 LVアップ LVアップ マネージャとして 現場に向き合う 新たな役割を知る 先人の力を活用し 最大限の効果を作り出 す知識を得る 手法に振り回されず、 課題に合わせた知識 の活用をする

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状況にあわせて活用する Howをレベルアップする 新しいフレームワークやライブラリ 流行りの言語やデザインパターンを知るとそれが正解のように思えるが 解決したい課題や状況がマッチしていなければ、 有効なツールにならない EMの仕事がレベルUPした3つの視点 59 3つを更にレベルアップする

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状況にあわせて活用する Howをレベルアップする 知識の引き出しを多数持った上で、 先に課題が何か を考えた上で適切な手法を活用する 必ず複数の手法の選択肢の中から根拠を持って選ぶ 新しい手法を覚えるとそれが正解に思えてくるが、銀の弾丸の手法はない EMの仕事がレベルUPした3つの視点 60 3つを更にレベルアップする

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課題に対処する 理想を描く 実現する中間点 の道を示す Whatをレベルアップする 理想の状態を定義して 在るべき価値を目指す 設定型課題の アプローチ 次々に発生する 課題に対処する 発生型課題の アプローチ 課題と理想をステップ で繋いで示す 今やるべきことに フォーカスする状態を 作る EMの仕事がレベルUPした3つの視点 61 LVアップ LVアップ 3つを更にレベルアップする

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実現する中間点の道を示す Whatをレベルアップする 理想を話しているだけで実現不可能と思われていたら意味がない 一歩ずつでも理想に近づく必要がある スケジュールを細かく区切ることが中間地点を示すことではない 新しい機能開発で触るコードからリファクタリングを進めるなど 小さくでも理想に向けて前に進む方法 を考えることが必要 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 62 3つを更にレベルアップする

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実現する中間点の道を示す Whatをレベルアップする 短期の目標を越えた、中長期の状態を目指す マイルストーンを作る 今の課題を解決しなければ誰にも見向きがされない。 今の課題と未来の課題を繋げた、今と未来を同時に解決する施策を考える なぜこの選択が良いのか を考えた上で適切な中間地点を定義する 必要になってから組織を変えようとしても組織の変化は簡単に変化は起こせない 組織の課題が発生してからの対応では、課題が1年継続することもよくある EMの仕事がレベルUPした3つの視点 63 3つを更にレベルアップする

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システムを実現す る チームの価値を 実現する チームを超えた 持続可能な仕組み を実現する Whyをレベルアップする システムを実現する力 を身につける アウトプット量を 増やす システムの実現の 得られる価値を 最大化する アウトカムの最大化 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 64 LVアップ LVアップ 3つを更にレベルアップする 価値の発揮が持続 可能な状態を作る 価値を発揮する土台と なる循環を最大化

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持続可能な仕組みを実現する Whyをレベルアップする システムを作るだけではシステムを作る力は上がらない CI/CD、リポジトリ戦略、レビューフロー、テストフロー、 リリースフロー、障害対応フローなどの開発プロセスを高めることで システムを作る力がチームに備わり、価値実現の力が高まっていく EMの仕事がレベルUPした3つの視点 65 3つを更にレベルアップする

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持続可能な仕組みを実現する Whyをレベルアップする システムを実現してユーザーに提供する価値を実現するが、 システムを作る外側にある仕組み化で 継続的な価値の提供レベルを高めることができる 生産性の向上を行う改善の仕組みそのものを作り出す 持続的な改善に必要なことは仕組み化による 活用や学びのサイクルを実現すること EMの仕事がレベルUPした3つの視点 66 3つを更にレベルアップする

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EMのマネジメントを更にレベルアップさせる 3つの視点 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 67 壁を作らず価値を捉える 理想を描いてチームを導く 体系的な知識に学ぶ なぜ こうやるか なぜ これを扱うか どうやって 価値を実現する 何で価値を 実現する Why What How

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更にレベルアップするときにも システムを作る技術の 経験と考え方が活きる マネジメント知識の LVアップ EMの仕事がレベルUPした3つの視点 68 技術の学び方の経験を活かす

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何から学ぶか EMの仕事がレベルUPした3つの視点 69 マネジメント知識が重要なのは分かった だが、何から学ぶかは難しい

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何から学ぶか難しい EMの仕事がレベルUPした3つの視点 70 ● 体系的な手法のHowを知らないと、良いwhatが出せない ● 良いwhatがないと、正しい手法 Howを選べない ● Whyを考える時に何を注目すべきかHowがあるとやりやすい ● どのWhatに注目すべきかWhyがないと一貫性がない

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鶏と卵の問題がある どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 71

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何から学ぶか EMの仕事がレベルUPした3つの視点 72 マネジメントの知識は色々あり 広さも深さもある 何から学ぶか どのように選べばいいのか?

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何から学ぶか EMの仕事がレベルUPした3つの視点 73 そういえば エンジニアとして学ぶときも 技術の知識も色々あって 何から学ぶかは難しかった

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何から学ぶか EMの仕事がレベルUPした3つの視点 74 新しい技術を学ぶとき 基本的な知識を学び (学習) 実際に動かしてみて学び (実践) によって理解を進めた

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どう学んでいくか? 分からないことがあったら やってみるしかない 技術も触ってみながら理解した マネジメントも同じ EMの仕事がレベルUPした3つの視点 75

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1.やってみて、失敗しながら学ぶ どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 76

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2.体系的な知識を学ぶ どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 77

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最初からできる人などいない どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 78

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新たな学びを得る実践のために 今の自分ではできないことが存在する 挑戦がある環境に身を置く 2001 2014 2018 2020 2024 My Profile EMの仕事がレベルUPした3つの視点 CyberAgent Kakehashi Small SIers Merpay Datachain 79 now student 一歩一歩着実 な実践 事業会社での 開発責任者 複数チーム 立ち上げ 複雑なドメインス タートアップ 世界ターゲット複 数事業立ち上げ 自分のできる範 囲の技術 秒間10万 リクエスト 100人超の エンジニアと マ イクロサービス レガシーデータと 個人データ とAI技術 ブロックチェーン と 実社会への 適応

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強くなるためのサイヤ人理論 どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 80 メルペイでの上司 VPoEのhidekさんとの出会い "強い人"は、苦しい状況を乗り越えて強くなっている 「サイヤ人理論」 私はマネジメントができないなりに やったことがない領域に取り組み続け ここまで学びを得ることができた

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学び → 実践 → 学び → 実践 のループ どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 81 体系的な 学び 実践による 気づき

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もっと学びを大きくする どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 82

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コミュニティへの還元 どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 83 EMコミュニティとカケハシで湯前さんとの出会い 自分がコミュニティから沢山のことを もらっていた、学んでいたことに気がついた https://blog.kakehashi.life/n/n5af6c5c42255 ※ 今、エンジニアが「働きたくなる会社」ってどんな場所なんだろう の記事より

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● マネジメントの体系的な知識を学ぶ ● コミュニティに参加してEMに出会う ● 実践で得た知識を発信して循環する 実行する3つのこと EMの仕事がレベルUPした3つの視点 84

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This is where you section ends. Duplicate this set of slides as many times you need to go over all your sections. 学び → 実践 → 交流 → 学び → 実践 → 発信 → 交流 → 学び → 実践 の 大きくなったループで学びを広げながら深化する どう学んでいくか? EMの仕事がレベルUPした3つの視点 85 体系的な 学び 実践による 気づき 経験的な 学び 発信での 気づき 交流で 他者の知識を 得る 交流で 知識を深化 する

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学びを実践し 実践した学びを還元し 循環して大きくする 実現したい世界 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 86 EMが生み出す熱が、より大きく、より広がっていく中で 循環の中にいると自分の能力が飛躍的にレベルアップする

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どこを活かすか、変えるか EMの仕事がレベルUPした3つの視点 87 個人 経験 会社の外の世界 コミュニティ 日常の環境 会社・チーム

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EMレベルアップの3つのまとめ EMの仕事がレベルUPした3つの視点 - 個人・経験 - 技術の学び方を マネジメントの学び方へ活用しよう - 会社・日常・仕事 - マネジメントも挑戦することで もっとレベルアップできる - コミュニティ・会社の外の世界 - 学びの循環の中に入ろう 88

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最後に宣伝があります 最後に宣伝 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 89

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最後に宣伝 Datachainでは エンジニアリングマネージャ(事業部VPoE候補) を募集しています 開発した新技術で業界を金融変革を実現する 国際送金は190兆円ドル (2京8000兆円)が動く市場 特定の国ではなく全世界ターゲットのスケール 会社はまだ小さな組織。まだまだ実現する組織をつくるフェーズ EMの仕事がレベルUPした3つの視点 90

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募集中です 世界レベルでの業界の変革を目指している そのための世界で戦う高い技術力を持っている 大きな市場変化の兆しを捉え、 複数事業の同時立ち上げを推進しています 事業の大きさに対応するための大きな開発を行う ゼロイチ組織づくり ができる人を求めています 金融ドメインの複雑性に対応し、堅牢性を作りながら、 フレキシブルさを持つ開発の実現していく EMの仕事がレベルUPした3つの視点 91

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募集中です 世界レベルでの業界の変革を目指している そのための世界で戦う高い技術力を持っている 大きな市場変化の兆しを捉え、 複数事業の同時立ち上げを推進しています 事業の大きさに対応するための大きな開発を行う ゼロイチ組織づくり ができる人を求めています 金融ドメインの複雑性に対応し、堅牢性を作りながら、 フレキシブルさを持つ開発の実現していく EMの仕事がレベルUPした3つの視点 92 速さとデカさと深さの 最近の難しいEMの仕事 全部入りのような役割!

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募集中です EMの仕事がレベルUPした3つの視点 93 事業・技術・組織の多方面の難しさを乗り越え 大きな事業を実現 する開発組織を最速でつくる ゼロから事業を推進するための開発組織を作る 1人目のエンジニアリングマネジメントを 実行できる人を探しています (事業部VPoE候補) (技術で推進する事業部1人目のテックリードも募集しています)

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募集中です EMの仕事がレベルUPした3つの視点 94 カジュアル面談をお気軽に申込ください https://herp.careers/v1/datachain/yobfg8YOkk4g 「Datachain カジュアル面談 」で検索🔍 今日のイベントの深堀り 雑談・相談・仕事の話 お気軽に話しましょう

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出会ったEMやメンバーに感謝 たくさんのこと失敗して迷惑を掛けました 沢山のことを学びました ありがとうございます これまでの出会いに感謝 EMの仕事がレベルUPした3つの視点 95

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これから出会うEMも楽しみにしています 沢山の学びの循環を起こしましょう これからの出会いを楽しみに EMの仕事がレベルUPした3つの視点 96

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今の自分では出来ていない 新たな気づきを得るために 知識の刺激がある環境に身を置く 2018 2019 2023 2023 2025 My EM Community History EMの仕事がレベルUPした3つの視点 EMFM EM Oasis Engineering Manager Meetup EMゆる ミートアップ EMConf 97 now student vol.5 参加 今ここ #2 参加 Podcastを 聞き始める #4 参加

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EMFM 全話聞いてます! https://creators.spotify.com/pod/show/em-fm EM Meetup 第2回から参加 https://engineering-manager-meetup.connpass.com/ EM Oasis パウリさんにお世話になってます https://emoasis.connpass.com/ EMゆるMeetup ゆるく参加してます https://em-yuru-meetup.connpass.com/ And EMConf2025!このような登壇の機会をありがとうございます お世話になった EMコミュニティ EMの仕事がレベルUPした3つの視点 98

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これからの出会いを楽しみに EMの仕事がレベルUPした3つの視点 99 お話させて頂いた、EMのコミュニティを運営のみなさん Tweeeetyさん、Serimaさん、Kosakoさん、ohbaryeさん、パウリさん、さと だいさん、あっきーさん、bonさん、あらたまさん、げっしーさん、expajpさ ん、yoshiiさん、もりけんさん、ここに載せきれない色々な方々 みなさんから学びの機会をもらいました ありがとうございます

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発表を聞いて頂き ありがとうございました ありがとうございました EMの仕事がレベルUPした3つの視点 100 EMの役割が広がることで エンジニアの力がもっと発揮される環境を作りたい t_shinden 意見、質問、相談、仕事の話、お待ちしています

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ありがとうございました EMの仕事がレベルUPした3つの視点 101